Riddle name   作:Keisan

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12.GAME

 

 

「それどころじゃないわよ! みんな来て・・・・!!」

 

 

コソコソ、彼女の部屋の前までやって来るとソーっと耳をドアにひっつける。

 

「早くしろ・・・・!」

『 ・・・・・イヤだ・・・ 』

「イイ子ね、アンジェラ・・・・・!」

『 ア・・・・・!ム・・・! 』

「ホラ!もっと頬張れ・・・・!もっとイレてやるよ・・・・!」

『 ん、グ・・・・・! 』

「ウフフ、とっても柔らかいわ・・・・もっと舌で・・・・あぁ、そう・・・・イイ子・・・!」

『 ハぁ・・・・・・もう、・・・・・・・ンぶ・・・・!! 』

 

 

「 「「「「 !!? 」」」」 」

 

エ???さっきまではゾロとロビンが云い争ってたのに!???

ウットリした様な、えっちな声にトラ男以外の全員がカァと顔を赤らめてしまってる。

ナニ?中で一体ナニが!?_____まさか・・・・・・!

 

「 「「「「 オ・・・・、オトナのカイダン・・・!!? 」」」」 」

 

「ゾロ屋・・・・・・・・!!!!」

「許せん!!!俺も仲間に入れろォオオオオオ!!」

「ヤダ!!開けるのコワイぃい!!!!」

 

バーン!!!!!

 

トラ男とサンジ君のWキックで蹴り破られたドアの向こうでは。

予想だにしない奇妙な光景が・・・・。

 

「ほら、アーンしやがれ。」

 

まぁロビンまでは解る。なんでゾロ、あんたまで___

スプーン片手にプリンを掬って・・・・デレ気味に・・・・?

 

「フフフ、コワイ顔だとせっかくのプリンも不味くなるわよね?はい、アーン」

「なんだとぅ?なんでテメーばっかり・・・・!!」

『 もうお腹いっぱい、要らない・・・! 』

「なに云ってるの?鵜呑みはダメよ?ちゃんと舌で味わなきゃ。」

『 ムググ 』

 

アンジーは口元にプルプルのプリンの乗ったスプーンを突き付けられ

文句を云いながらも、ただただ機械的に重い口を動かしている。

 

「なんだァ?この”溺愛してる娘を看護して甘やかしてるパパとママ”的な図は…!?」

「つーか紛らわしいわァァァ!!!」

「はッ!!!それはさっき俺が作って冷やしておいたヤツじゃねーか!!いつの間に!!」

「ズリーぞぉ、なんでアンコだけ食ってんだー?俺にもくれよー!」

「ジャマよ?」

「アウ!!グコキュ!!!」

 

「 「「「「 エエ!!!!!!!? 」」」」 」

 

ルフィがそう云ってアンジーの前に首を伸ばすとロビンが手を生やし、ゴキ!

ネジって足で踏んづけてる!??

そして延々と、2人ともが何事もなかったかにプリンを食べさせ続けてる不気味さ。

 

「こ、これって・・・・!?」

「ハマったな・・・・!」

 

トラ男は顔色を変えてそう云うと自分のキャスケットを脱ぎ、アンジーにズボリと被せたのだ。

ベッドから彼女を担ぎあげた彼に立ちはだかり、刀に手を掛けるゾロ、手を構えるロビン。

その目は真剣でふざけてる様には見えない・・・・!

 

「ジャマすんじゃねェ・・・・!」

「そうよ、ジャマしないで・・・・!?」

「・・・・チ!!! おい、お前ら!ボーッと見てないでコイツら取り押さえろ!!」

「え・・・!ゴメン!ロビン!」

「マリモォ!!!!!覚悟しろ!!」

「ゾロー!!!」

 

明らかに、2人は何かに憑かれてる。そう察知した私たちは一斉に彼らに跳び掛った・・・!

ハァハァ云いながら、やっと2人をお縄にしたんだけど、彼らの手にはまだスプーンが。

 

「一体どういう事…!!」

「催眠術にしちゃ念が強すぎしやしねぇか?」

 

トラ男はアンジーを降ろすと左小指を確認していた。

その指にはちゃんと海楼石の指輪がはまっているのだ。

 

「・・・悪魔の実の副作用でもねェのか。アンジェラ、一体何をした!?」

『 プリンが食べたいって云っただけだ 』

「どうやって」

 

近くにいたルフィの手をぱ!と握るとアンジーは目を合わせた。

 

『 ルフィ、プリンが食べたい。なぁ、食べてもいいか? 』

 

「 「「「「 ・・・・・。 」」」」 」

「な、なんだ!?」

 

目も放せず、手も握ったまま片手で耳を押さえるルフィ。

そして小首を少し傾けてずっとその答えを待っているかのアンジー。

んん!?ルフィの目が・・・・・なにアレ、オタマジャクシみたい・・・な???

 

「任せろ!!サンジ!!今すぐプリン100個作ってくれ!!!」

 

「 「「「「 ハァ!? 」」」」 」

 

『 ホントか、嬉しい 』

「ああ!だいじょうぶだ!おれに任せとけ~アンコ~❤」

 

デレデレ・バージョンのサンジ君みたいに、アレじゃまるでゴムの干物だわ;

 

『 ・・・・と、こんな風にだ 』

「これは、もっとも掛り易いヤツの悪い見本か・・・?」

「何が起こったの!?」

「本人に聞け。こういうヤツほど解け易い。ひっぱたいて正気に戻してみろ」

「起きろゴルァ!!何が任せとけだぁ!?結局、俺任せじゃねェか!! ンニャロ!」

 

ゴン!!

 

ルフィを指さし、

トラ男がそう云い終わるや否やサンジ君のカカト落としの一撃ですぐ正気の顔に戻った。

ほんとウチじゃ一番単純だものね、何にでも引っかかり易いんだから・・・・。

 

「イテテ・・・・頭ン中でアンコの声がコダマしたんだよなー、そこまでは覚えてるんだけど。」

 

”なぁ、食べても良い? なぁ、イイって云って? なぁ、云ってくれるだろ・・・?”

 

ルフィ曰く、そんな幻聴が聞こえ

おまけに見つめるアンジーの目が猫みたいにまん丸く見えてキラキラするんだとか;

前からおかしいとは思ってたんだ___と、トラ男。

 

「コイツの血糖値が上がってると思いきや、買った覚えのないプリンが冷蔵庫に・・・。」

 

「 「「「「 お前も掛ってんだろッ!!! 」」」」 」

 

真面目な顔で云う彼に全員がツッ込んだ、結構な天然よね?

でも、この子・・・・素で危ないわ・・・!! 悪気なくてやってるから余計に。

プリン所望するだけならまだいい、例えば、他の物トカはどうなんだろう?

そうねー・・・例えばブティックに行ってとかー、他の海賊のお宝とかー・・・・・・・・・・・。

 

「ナミさん?」

「目がお金のマークになってんぞ!ナミ!!?病気か!?」

「トラ男君!!やっぱこの子ウチに頂戴!!!!?」

「・・・・・・・・・諍いのタネはどこへ行ったんだ?」

 

 

 

____________________________

 

 

 

 

「気がついたらスプーンを握ったままゾロと縛られてるなんてね」

 

 

縄を解く骨屋、ニコ屋は床に落ちたスプーンを拾い上げてクスと笑う。

ともかく、この程度のコトで良かった___俺は人知れず胸を撫で下ろしていた。

話しても良いんだが・・・・余計、火を着けてしまいそうだ。

特に男連中には毒だしな。

 

「俺は止めに入ったんだぞ?なのに・・・俺まで妖術に引っかかるとは・・・。」

『 ヒトを化け猫扱いするな、剣士として修行が足りんだけだろ ・・・オトコとしてもな(ボソッ)』

「グギイイイイイイイ♨・・・・!! 今、小ッさくなんつった!テメェ!!」

『 ヘッポコぴーと云った 』

「嘘つけ!!しかも更にヒドクなってんじゃねーかッッ!!!」

 

 

____止めに入った・・・か。アイツも毒を食んだ1人と数えて間違いない。

 

他愛のない言い争いに聞こえるが、上下が浮き彫りになっている。

”俺を超えようとも試みない、バカ娘だ___”

ヤツにそう言わしめた程の剣聖であり、

幼い頃より”手ダレ”と政府のジジイまでが彼女に一目を置いた。

 

恐らくヤツもそれが解っている___コイツも欲しいんじゃねェのか?

 

俺の脳裏には最悪な事態に備えて一興が浮かぶ。

開いたままのドアから見やればどこにでもあるログなしでOKな無人島がチラホラと見えた。

 

(まぁ___そんな事は起こるまいが・・・・・)

 

「アンジー、そろそろちゃんとパジャマに着替えた方がいいぞ?」

『 そうだな・・・たぬぽん、心配してくれてアリガト 』

「おれ、医者だから!!!礼なんて言うなよ!カゼひくと困るんだからな!アッ」

『 うん__アッ。 』

 

振り向いたその時____俺はその様子を、スローモーションで見た気がする。

 

立ち上がったアンジェラ、着せていた俺の長すぎるバスローブのスソを

そう言って急かしたトニー屋が踏んづけちまったお陰で・・・・!

 

______スルッ。パサッ・・・・・

 

 

「 「「「「「「「「 __________!!!!!! 」」」」」」」 」

 

 

腰のひもが簡単に解け、全裸の後ろ姿が露わに。2、3秒の間だ。

ブーッ!!!と激しい音と黒足屋の遠のく雄たけびとその姿。

見惚れてた他の奴らの恍惚とも取れる表情が、いきなり狩人の目付に変わった瞬間。

 

「拙い・・・・アンジェラ!!!」

 

ベッドまで飛び移り、シーツを咄嗟に剥がして彼女を覆うが・・・・手遅れだ。

ゾロ屋だけは流石にもう解ってるらしく目を閉じてやがる。

他の奴らはふらふらと近づいて来る・・・・・まるで吸い寄せられる様に。

 

「アンジー、ほんと可愛いわ・・・・・!」

 

熱の籠もる、あの目・・・・! ナミ屋でさえ___掛っちまったか。

俺は腹をくくると、まだヤツらに正常な意識が残るであろうスキに云った。

 

「コイツを奪わせるチャンスをやる___

今から夜明けまでにコイツを捕まえられたらお前らの勝ち。出来なきゃ諦めろ!!いいな!?」

 

「よォシ・・・!ヤロウども、夜明けまでにアンコを奪え!!!」

 

「 「「「「「 おゥ!!!!!! 」」」」」 」 

 

『 ・・・・!? どうする気だ、ロー!? 』

「ベポに声を飛ばせ!あの島に付けさせろ!・・・・≪ROOM≫!」

 

俺は早速、ニコ屋の手に妨害されつつアンジェラを見張台へ移す。

ジャキン!!! アイツに伸びてくる麦わら屋の手を、1人まともなゾロ屋が阻んだ。

 

「俺もアイツが来る事には賛成しねェ・・・・!!」

「後でケンカすんなよ・・・・?」

「俺が証人になる、異存はネェだろ!?」

「ああ!」

『 今向かわせてる! 数分で行けるそうだ、ケホッ !!!? 』

「オイ!ウソップ!!!撃つのはよせ!!肺が弱いんだぞ!!!?」

 

鼻屋がパチンコで彼女になんらかの薬を散布しやがった。

酷く噎せ返ってるアンジェラ___ヤツは相性の悪い敵になりそうだ。

 

「テメェ!!!うちのアンジーに何しやがる!!!!」

「お前ら・・・!船壊さない様に、全力でアンジェラを守れ!!!」

 

「 「「 ラジャー!!!! 」」 」

 

そこへシャチ達が騒ぎに気付き、彼女が助けの声を飛ばしたんだろう。

総員が此処に集まって奴らと応戦し始めた。

 

「ッ・・・・・!」

「グワァ!!」

 

ズバン!! 

厄介な鼻屋を分割して回収できない様、それぞれパーツを散らしておく。

 

『 !!! 』

「____私も、貴方が欲しくなりまし、え!? ア~~~~!」

『 ___すまん、捕まるワケにはいかんのだ。≪God Bress≫・・・・! 』

 

ガシャン!!!と骨がバラバラになるような音が聞こえた。

オリジナルの流れを汲む、無刀取りか__

空かさず奪ったヤツの剣で払い、風圧で骨屋は背中から甲板に落ちて来た。

船を壊す程の技を力調整してる・・・骨折程度ならいい、アイツなりの手加減だ。

 

「キャプテン!もう着くから!!!」

「・・・・・・よし!!!」

 

俺が始めたゲームだ。

どうあっても奪わせるワケにはいかねぇ・・・・・・・!!

 

『 !! 』

「アンジーちゃん・・・・・俺は心を奪われちまったァ!!!」

 

月歩か!? 突如アイツの背後に現れ、抱き着こうとする黒足屋。

速さでは敵うまい。サ!と察知して胸を反らすと振り向きざま、指を突き立てた。

 

『 許せ!!! 』

「・・・ゴフゥ・・・・!!、シ、指銃・・・・・!!?」

 

胸にそれを受け、そこから落ちて行くヤツも出血多量な上、落下。

しかし__嫌う技を自ら使ったか。あまり良ろしくない行動だ。

アイツを目指してよじ登ろうとするトニー屋、ロボ屋、そしてナミ屋をウチの連中が阻む。

俺を阻止していたニコ屋の背後に移動、本体を刀の柄で打ち当て気を失わせた。

 

「っ・・・・・!」

「アンジェラ!俺が援護する!用意をしろ!!」

 

____船じゃ限界があるからな

目前に近づく無人島を横目に彼女を部屋の前へと移動させる。

 

「逃がさないわよ!!!?」

「そうはいかねェ」

 

アンジェラは素早く自分の部屋とキッチンへ駆け抜ける。

小さな雲が追いかけて来たが俺がそれを麦わらの頭上へと移して落雷、気絶させた。

 

「おらぁ!大人しくウチのモンになるんだ、嬢ちゃん!!!」

『 そもそも、そこが間違ってる! 大人しいワケなかろ!? 』

 

ザシュ!!!

ロボ屋の投網を一回しか見えなかった閃光で空に散らすアンジェラ。

そこに、ツノで動きを封じようと突進してきたトニー屋をベポとペンギンが引き受けてた。

 

「なかなか、いいチームワークじゃねェか」

『 ・・・・・・目論はそれか 』

「なに云ってやがる、深読みしすぎだ。」

 

 

全員の目を覚まさせるのは簡単なンだが、単純な奴らを納得させるのに丁度良い。

 

まぁ、今はアイツの”手”に悟られない様にしねェとな。

 

 

さて___

 

夜明けまであと3時間程度__________

 

 

 

「タイクツしてたのさ___」

 

 

 

 

 

 

to be continued・・・

 

 

 

 

 

 

 

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