Riddle name   作:Keisan

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4.絶望の鳥

___ アイツ、ほんと体が弱いんだな・・・。

あんなんじゃ、トラ男が心配すんのも無理ねぇか・・・・・。

 

そう思ってた時、急に空の色が変わったんだ_______

 

_______________ !?

 

「ちょっと!あれ!!」

 

ナミが空を指差した。

 

「あっちはさっき、フランキーが戻って行った方よ・・!」

「イテテッ!なんだ、この音!!」

 

赤い空を見上げた時、俺の耳の鼓膜をつんざくような音がしたんだ。

まるで誰がが泣いている様な、なんか悲しい音だ。

 

「まさか、アンジーちゃんに何か・・・!」

「やっぱり戻りましょ!!」

 

あいつらに云われなくたって俺はそっちへ走りだしてた。

最初、アンコは気ぃ使って「自分とベポだけで戻る」って云ったんだけど

フランキーが名乗りを上げて一緒に戻ったんだ。

俺もアイツがアア云わなきゃ、心配するとこだったんだけどな。

 

___そう、チョット前の事だ。あれには驚いた・・・!

 

 

”ルフィ、悪いな。時々あるコトなんだ、気にしないで楽しんで来て”

「お、お前!?」

 

すげェ~~~!!! 声が頭ン中に入ってくる!!?

すぐ、”シーッ”と言われたんでつい口を塞いじまった。

 

”頭の中で云いたいコト思ってくれれば会話できる”

”スッゲ~~!!お前ってスッゲー!!!まるで宇宙人じゃんか!!”

”フフ、それ禁句だぞ。じゃぁ、行ってらっしゃい”

「わかった!行ってくる!」

”シーッ・・・”

「あぅモガ・・・・!ゴメン・・・。」

”慣れないウチは仕方ないな”

 

そう云ってアイツ、帰って行ったんだよな。

ハッと不安になった、

もしかして___さっきのあの音、アイツじゃ・・!?

 

「アンコーーーーーーーーー今行くぞぉーーー!!!」

「え!? 加速ッ!!? ちょっとルフィ!着いてけない!!」

 

 

「・・・いた!!オーイ!!!」

 

 

良かった、皆無事らしい・・・! え!?

足元に転がる燃えカス、枯れ葉の焼けた臭い。

何かあったのには違いネェ・・・。

 

「オイ!アンコ!!どうした! フランキー!?どうなってんだ!」

「嬢ちゃんは覇気使っちまって、ちょっと疲れたらしいな。」

 

シー!とベポが口に手を当ててる、なんだ眠ってるのか・・・。

フランキーの背中でクッタリしてるから焦るじゃねぇか。

 

事情はフランキーから聞いた。

襲われたってことも、アンコが人工的に造られた人間だってことも・・・。

 

「じゃー、こいつ・・・父ちゃんもカァチャンもいないのか。」

「あぁ、だな。」

 

フランキーもあんまり詳しく聞けないウチに寝ちまったんだそうだ。

 

「あまりにデリケートな話だ・・・ルフィ、この事はまだ黙っててやってくれ。

俺が思うにゾロとトラ男は知ってるだろうがな。」

「!? ・・・・ああ。」

 

やっと追い付いたナミやサンジ達を見てヤツがいう。

 

そうだな、もし・・・こんな事がなけりゃ、

アンコだって言わなくて済んだ話なんだよな・・・。

 

 

「そういや、ベポ。お前__ 

トラ男がどんな借りをアンコに作ったか知ってんのか?」

「エッ・・・・。」

 

サンジが歩くのを遮るとクマはギクリと体を固まらせた。

 

「知ってる顔だな、そりゃ・・・。」

「お、おれ、キャプテンがどんな事を借りだと思ってるのか解らないよ!

あの時だって皆で反対したのに”黙ってろ”で片付けちゃうし・・・。」

 

ベポは両手拳を縦に振ってトラ男のワンマン振りを嘆いてる。

だけどその内、おぶられてるアンコを見上げてシュンとしだした。

 

「でも・・・リ・・、アンジーが持ち直してからは皆

キャプテンの云う通りにして良かったと思ってるよ。だって・・・、」

 

 

______ ホントはとってもイイコなんだ・・・。

 

ベポの呟きがどこかヘンに聞こえたのは俺だけだったのか?

 

 

 

 

________________________________

 

 

 

 

 

「ねー、ベポ! 一つだけ、教えて~?」

「な、なんだよぅ!まだなんかあんのか!」

「トラ男君がー・・・アンジーを攫って来た時の、ハ・ナ・シ!」

 

クマに色仕掛けなんて効くんですか? ナミさん・・・。

まー・・・私だったら、あんな風に枝垂れかかられちゃたら骨抜きですけどねぇ。

あ!私、骨抜いたら服しか残んないんですけど!! ヨホホホホ・・・!

 

「おい!ナミさんがその話を御所望だ!話せるよなァ・・・・!?」

「ひ!」

 

サンジさんはきっと妬いてんでしょうね、アレ!

背中に炎背負った上に目が逝っちゃってますから。

 

「どっから話せばイインだよぅ・・・;」

「 「「「「 最初っから! 」」」」 」

「うう、おれが喋ったっていうなよな!」

 

ルフィさんまで炎背負っちゃったんで仕方ないですねェ・・・・。

 

「・・・おれ達があの屋敷を訪ねた時__アンジーはもう、

魂が抜けたみたいに痩せた体をベッドに横たえてた・・・。」

 

 

__彼女を初めて見た他のクルーも、

その生気の無さにキャプテンをギョッと見直した位で

こんなヘキ地に何をしに来たか聞いていたし、本気か?と疑ったんだろう。

 

 

" まるで絶望の鳥みてぇだな。

・・・お前のその痛んだ羽、治してやろうと思ってな "

 

___そんな彼女の枕元に座るとキャプテンは静かにそう云った。

 

" ・・・・・傷が癒えたら____ラフテルの空へ、逃げるかもしれないぞ "

" ああ、逃げて見せろ・・・そん時はまた捕まえてやる "

 

 

「おれには、笑えないアンジーが笑ったかに見えた・・・。」

「笑えない・・・・!?」

「 「「「 ・・・・!? 」」」 」

 

 

" 相変わらずだな・・・こんな船長相手じゃ、クルーが苦労する "

" そう思うンなら、お前が何とかしろ・・・べポ・・・! "

" ・・・どうする気だ、べポ・・下ろして・・・! "

" 死んでも落とすな、引き上げるぞ・・・! "

 

「_____とまあ、こんな具合だったんだ。・・・ウグ!」

「さっきの、笑えないってどういう事だ!」

「シチューにされたくなけりゃ、さっさと云いやがれ!」

 

あー・・・・それは私も気になってました・・・。

お二人が詰め寄るのも無理はありません。

アンジーさん、ずっと見てましたけど・・一度も笑顔がないですもんね。

 

「おれ、医者じゃないからよく解んないけど・・・アンジーは

喜怒哀楽をフツーのヒトの30%しか感じられないって・・・。」

「な、なんでだよ!?・・・なんでなんだよ!!!?」

「・・・・・・・・!」

 

ルフィさんがそう云う事に過敏なのは皆、よく知ってます・・・。

なぜか、フランキーさんだけが冷静に

質問しようとする皆に手で制止して首を横に振っていました。

 

「だからアンコは笑えないってのか!!!

誰が! 一体・・・アイツに何したって言うんだよ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

to be continued

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