2000年9月11日、世界はテロとの戦いに突入した。そしてもちろん日本にもその影響が現れており、1987年に民営化一歩手前まで追い詰められてそこから何とか建て直し経営を安定させた日本国有鉄道、通称国鉄は日々、民営化を主張し続けるテロ組織「RJ」とまた戦い続けていた。そこで国鉄は今まで特殊性の高い任務全般を請け負ってきた公安機動隊の無差別テロに対する対策を拡充するために、鉄道施設内ひいてはそれらに関連せずとも要人警護を主任務とする、特殊警護班を創設した。特殊警護班は過去十数年間で数々の実績を残し、「国鉄のシークレットサービス」として定着しつつあった。そんな特殊警護班に新たに配属される学生がいた。
東京駅鉄道公安隊特殊警護班班長室
「清水海、本日から特殊警護班に配属されました。よろしくお願いします!」
清水海、出身は虹ヶ咲学園。今回の国鉄の学生OJTで数少ない特殊警護班に配備された学生。研修生の中での最終成績は中の上といった平凡な成績だが、研修ではあまり訓練しなかった要人警護の訓練の際、優秀な能力の片鱗を見せた。しかし、特筆すべきのはそれだけと特殊警護班向けの人材だ。
「おはよう、清水くん。私はここの班長をしている、伊勢晃浩だ。新しい学生は君で最後だね。話は聞いているよ、研修で見せた類稀なる危機管理能力と運動能力、戦闘技術と正に我々に必要な人材だそうだね」
「ありがとうございます!しかし、少々買い被りすぎかと!」
「そこまで、緊張しなくても大丈夫だ。新人には優しくするのがここでの当たり前だ。だが、現場でのミスは人命に直結する、それを理解した上で現場では常に周りを警戒することを忘れてはいけない。君は第二警護班の所属だ。これからよろしく頼むよ」
「分かりました!失礼します!」
そう言って俺は部屋を出て警護班のデスクが集まる場所に向かう。そして先程と同じフレーズを言う。すると、新人のまとめ役のような人が手招きをする。
「君が、清水海ね。私は北越(きたごし)咲良よ、咲良さんとでも呼んで。毎年、OJTの学生を指導してる言わば指南役ね。あなた以外は揃っているから、自己紹介してあげて」
そう言って咲良さんは他の学生に自己紹介を促す。しかし、他のメンバーを見て驚いた。
「え!?なんでせつ菜とか、歩夢とかいるんだよ!?」
「あら?君たち、知り合いなの?そういや、所属の学校が一緒だったっかしら?」
そこにはいたのは幼馴染の優木せつ菜に加え上原歩夢、高咲侑の三人だった。
「やはり海さんでしたね」
「まあ、それはそうだよ。私たち三人が集まって残り一人は男子ってなると、もう海くんしかいないじゃん」
「よろしくね、海くん」
「よろしくお願いします、海さん」
「よろしく!海くん」
「お、おう。よろしく」
俺が動揺していると咲良さんがまとめる。
「自己紹介は要らなかったみたいね。よし、早速だけど次の仕事の計画を練るわよ」
「り、了解!」
そして説明が開始される。
「まず、明日から相談者は橋本加奈子大阪高裁裁判長。警護区間は大阪の塚口駅から東京駅まで。途中で地域管轄の鉄道公安隊と連携します。この段階で質問は何かある?」
「警護ルートと、相談理由をお願いします」
「理由は橋本裁判長は先月、覚醒剤を乱用して無差別殺人を行った犯人に対し、責任能力不十分で無罪判決を出したの。それを不服とした、被害者遺族の一人から殺害予告が届いたの。その犯行予告日は明日なの。相談者は知り合いと会うために東京旅行をするから私たちはその警護ね。移動開始は明日の朝だから今日のお昼の新幹線を使って他の人共に福知山線の塚口駅に向かってね」
「「「「了解!」」」」
こうして、俺たちは各々準備を始めた。
アンケートを作ったら回答お願いします。あと実際のSPとか詳しくないのでいわゆるにわかです。許してください。