特典で世界を再構成する戦隊   作:ボルメテウスさん

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驚愕!?敵の正体

「なっなぁ!?

この状況っやばすぎるだろっ!?」

 

「これって、どっちだっ!?

死亡フラグかっ、それとも生存フラグっ、どっちだ?!」

 

その日、介人達は今回の混沌世界に辿り着いた。

 

だが、同時に彼らは空から落ちていた。

 

「えぇっえぇっと、たぶん死亡フラグじゃないと思いますっ!?」

 

そう言いながら、慌てる6人はどうするか迷っていた。

 

「こうなったらっ、いきなりだけど変身だ!!」

 

「えっちょっと」

 

そのままギアトリンガーにメダルを挿入する。

 

【45バーン!】【 16バーン!】【25バーン!】【29バーン!】【30バーン!】

 

「「「「チェンジ全開!」」」」

 

その音声と共にジュランとガオーンが一回転、その次にマジーヌブルーン、そして最後に介人が回転すると共に引き金を引く。

 

【バーン!バーン!バーン!バーン!ババババーン!】

 

その音声と共にゼンカイザー、ゼンカイジュラン、ゼンカイガオーン、ゼンカイマジーヌ、ゼンカイブルーンへと変身する。

 

そのまま目の前に巨大な歯車が現れ、そのまま5人はくぐり抜け、そのまま変身が完了する。

 

「秘密のパワー!ゼンカイザー!」

 

「恐竜パワー!ゼンカイジュラン!」

 

「動物パワー!ゼンカイガオーン!」 

 

「魔法パワー!ゼンカイマジーヌ!」

 

「轟轟パワー!ゼンカイブルーン!

 

「機界戦隊!ゼンカイジャー!」

 

「って、名乗っている場合じゃないですよ!?」

 

「あぁ、そうだった?!

あっだったら、マジーヌさん!」

 

「あっそうだったッス!?」

 

その言葉と共にマジーヌはそのままメダルを入れ替え、そのまま引き金を引く。

 

【ビーッグバーンッ!

ゴー! ゴー! ゴゴッゴー! ゼンカイマージーヌゥ!】

 

その音声と共にマジーヌは巨大化し、そのままマジンドラゴンへと変わり、そのまま5人はその上に乗る。

 

「さて、こんだけ派手に」

 

それと共に見つめた先には船が大きく転がって、火事が起きていた。

 

「一体何がって」

 

それと共にかなり上空からでも聞こえてくる笛の音。

 

それが気になった介人はそこに向けて、目を向けると、紫色のゼンカイジャーによく似た姿をした戦士と、一人の少女が戦っていた。

 

「これは一体何が起きているんだ?」

 

「あれは確かシンフォギアでの中心人物である立花響ですが、これは一体」

 

そう言っている間にその戦士は立花響に向けて、攻撃を仕掛けようとしていた。

 

「とにかく、全力で助けるぞ!

行くぜ!!」

 

「えっ、ちょっ介人!?」

 

「僕も放っておけない!?」

 

「ガオーンもったくっ!」

 

そう言いながらマジーヌから降りた介人達はその手に持ったギアトリンガーの引き金を引く。

 

「えっ今のは」

 

「とぉ!!」

 

何が起きたのか分からない響は戸惑う声が聞こえた。

 

「えっと、あなたは」

 

「まぁ、あいつを倒しに来た正義の味方という感じだな」

 

「えっと、それってキラメイジャーの皆みたいな感じ」

 

「えっ、キラメイジャーって」

 

何が起きているのか分からないが

 

「それにしても、何が起きたんですか?」

 

「それが、少し分からないんです。

発見した完全聖遺物を警備していたら、突然目覚めて」

 

そう言いながら、介人達はそのまま目の前にいた敵を見た。

 

「あれはキョウリュウジャー?」

 

そうして見つめた先にはキョウリュウジャーによく似た紫色の戦士が立っていた。

 

「いいえ、あれはデスリュウジャーです」

 

そう言いながら、フラグちゃんが取り出したタブレットを見ながら説明する。だがそこには戸惑いを隠せない様子だった。

 

「どうしたの、フラグちゃん?」

 

「スーパー戦隊の力は対転生者用にそのほとんどが概念が埋め込まれています」

 

「だけど、デスリュウジャーは確かキョウリュウジャーと敵対していたんだろ。

それだったら「いえ、問題はデスリュウジャーと一緒にいる存在です」えっ?」

 

その言葉と共にその場にいた全員が見たのはデスリュウジャーと共に暴れている恐竜へと目を向けていた。

 

「あれはトバスピノ。

キョウリュウジャーと共に戦った心強い味方です。

だから、特典に選ばれるはずはないんです」

 

その言葉にジュラン達は驚きを隠せなかったが

 

「・・・フラグちゃんに聞きたいが、確かこの世界は」

 

「戦姫絶唱シンフォギアとSHOW BY ROCKの二つです」

 

「なるほど」

 

それを聞くと共に介人はそのままギアトリンガーを構えながら、デスリュウジャーを睨む。

 

「どういう経緯か分からないが、奴はこの世界にいたトバスピノを支配したという訳か」

 

「えっと、そのトバスピノって、もしかしてあの完全聖遺物が」

 

その言葉と共に納得したように見つめた。

 

「ほぉ、そこまで分かっていたのか」

 

「前回の事もあるからな。

偶然が重なったとはいえな」

 

その言葉と共に、前回の戦いにおいて、過去に妖怪が現れ、剣で戦ったという共通点によって侍戦隊シンケンジャーが引き寄せられた。

 

今回の混沌世界においても、歌という共通点によって、歌が中心になっているスーパー戦隊、獣電戦隊キョウリュウジャーが引き寄せられた。

 

「だとしたら、立花響の力が弱くなったのも納得だな」

 

「えっ私の事を知っているんですか?」

 

それに気になって、首を傾げたが

 

「まぁある意味。

とにかく、あのデスリュウジャーが持っているあの武器。

あれは人の魂に干渉する武器、つまりはシンフォギアとは相性が最悪な武器です」

 

「それで、さっきから力が」

 

それと共に納得したように頷く。

 

「話は終わったか」

 

それと共にデスリュウジャーはこちらを見下すように言う。

 

「ここまで待っていたとはな」

 

「十分な戦いができないのは嫌だからな。

まぁ、戦いを楽しめるならな!!」

 

「どうやら、そうとうバトルジャンキーな奴のようだな」

 

ある意味、そういうタイプだからこそ、情報をここまで整理する時間をくれた。

 

「けど、こうも偶然が重なるか。

だけど、今はあいつを倒すのが最優先だな」

 

「確かにっ!

それだったら、ここは二手に分かりましょう」

 

「そうだな」

 

「私も何か」

 

「今のあなたでは、奴の武器の能力で力が下がっています!

ここは私達に任せて!」

 

すぐに響も立ち上がろうとするが、ブルーンはそのまま下がらせる。

 

「それじゃ、ブルーン、あっちのトバスピノをマジーヌと一緒に頼む」

 

「分かりました!!」

 

その言葉を聞くとブルーンはそのままギアトリンガーでそのままメダルを裏返して、そのままトリガーを回し、そのまま巨大化する。

 

「一気に合体するぞ!」

 

それを見ると共に介人もまた自身のメダルを入れ替え、そのまま回す。

 

【1・2・3・4・GO!1・2・3・4・GO!1・2・3・4・GO!

ゼンカイオー ブゥルマジィィーン!!】

 

その音声が鳴り響くと同時にブルーンとマジーヌはそのままゼンカイオーへと合体する。

 

「と言うことでフラグちゃん」

 

「えっ」

 

それを見届けると同時に介人はそのままフラグちゃんの首根っこを掴むと

 

「あっちは頼むぞ!!」

 

「介人さん!?」

 

「えっうわぁ、フラグちゃん!」「急がなければ」

 

それと共にゼンカイオーはそのまま真っ二つに割る。そのままフラグちゃんは乗せられてしまう。

 

「さて、行くか」

 

「「ええぇぇ」」

 

その行動に思わずジュランとガオーンは呆れている様子だった。

 

だが、そんな彼らを置き去りにして、介人はそのままデスリュウジャーへと向かって走る。

 

「ふっ面白い!」

 

その言葉に合わせるようにデスリュウジャーもまた自身の武器を構えて戦いに挑む。

 

デスリュウジャーはその手に持ったのは、デスリュウジャーの片手程の大きさのブーメラン型武器、フルートバスターで攻撃を仕掛ける。

 

それに対して、介人達は各々が得意とする近接武器を手に取ると、そのまま火花を散らしながら戦う。

 

デスリュウジャーはそのままフルートバスターを回しながら、周りに迫っている介人達に攻撃してくる。

 

それに対して介人は手に持ったマントで攻撃を受け流しながら、もう片方の手にあるギアトリンガーで牽制し、ジュランは手に持った盾でフルートバスターを受け止めながらもう片方にある剣で攻撃する。

 

「フルートバスター!!」

 

それらの攻撃に対して、デスリュウジャーはフルートバスターを投げると、迫っていた介人とジュランの攻撃を吹き飛ばす。

 

「「ぐっ」」

 

「これ以上はさせない!」

 

それと共にデスリュウジャーに向けて、空中へと飛び上がったゼンカイガオーンが爪で攻撃を仕掛ける。

 

「そうはさせない!!」

 

それに合わせて。デスリュウジャーはもう片方の手には、牙を思わせる剣、ウォー槍刀を手に持ち、ゼンカイガオーンに攻撃を仕掛ける。

 

「ぐっ」

 

その攻撃を受けて、そのまま吹き飛ばされ、そのままゼンカイジャー達は一つの場に集まる。

 

「たくっ、とんでもない奴だな」

 

「それよりも、こっちもなんとかして下さいよぉ!」

 

その声の先に見えたのはゼンカイザーに乗りながら、悲鳴を上げているフラグちゃん達だった。

 

体格はゼンカイオーの方が有利だったが、それでも巨体とは思えない身軽さで動くトバスピノに攻撃を当てる事ができず、苦戦を強いられていた。

 

「このままじゃ、負けてしまうっ」

 

その状況の中で、介人はどうするべきか悩む。

 

「あのデスリュウジャーに弱点はないのか?」

 

「デスリュウジャーの弱点。

奴は元々は強力な敵幹部がスーパー戦隊の力を手に入れた存在だ。

あるとすればっ」

 

その言葉と共に介人はトバスピノへと目を向ける。

 

「歌だ!!」

 

「歌って、どういう事なんだ?」

 

介人の言葉に疑問に思ったジュランは質問した時だった。

 

「あの」

 

「えっ?」

 

そんな戦いの中で介人達の元に来たのは先程までデスリュウジャーと戦っていたこの世界の住人の一人である立花響だった。

 

「歌が、どういう事ですか?」

 

その言葉と共に真っ直ぐとこちらを見ていた。

 

「デスリュウジャーの力の源。

それはトバスピノ、つまりは今、あそこで戦っている巨大な恐竜だ」

 

「おいっ、介人!?」

 

「ここは俺達だけじゃどうにもならないだろ」

 

そう言いながら介人はそのまま響に目を向ける。

 

「それって、謎の完全聖遺物の事ですよね」

 

「完全聖遺物?」

 

「えっと、私も分からないですけど、最近になって発見されたみたいで、その搬送が今回の任務だったんです。

搬送途中であのデスリュウジャーと名乗る敵と遭遇して、戦闘になったんですけど、あのブーメランから流れる音で力が出なくなって」

 

「たぶん、フルートバスターのせいだな。

あれから流れる音楽は人間の魂に影響する力がある」

 

「それで、フォニック・ゲインにも影響があって」

 

その言葉と共に頷くが

 

「けど、それと歌が何の関係が?」

 

それに疑問に思った響は首を傾げる。

 

「トバスピノは元々は星を守る為に誕生した存在だ。

過去にも悪に操られた事はあったけど、そこから解放したのが祈り歌だ」

 

「つまり、その祈り歌でトバスピノを正気にさせれば、デスリュウジャーの力は無くなって」

 

「こっちの勝気がある。

けど、ここで「それだったら、私に考えがあります」考え?」

 

「それまで、時間稼ぎをお願いします」

 

その言葉を聞くと

 

「それだったら、やるしかないな!

ジュラン、ガオーン、行くぜ!!」

 

「おぉう!!」「分かった!」

 

その言葉に合わせて、デスリュウジャーに向かって行く。

 

「お前らが何を企んでいるか分からないが、無駄だ!!」

 

それと共にデスリュウジャーとの戦いが再開する。

 

未だに戦いの力の差は大きく、介人達の所でも、フラグちゃん達でも、苦戦を強いられていた。

 

「なんとかしてくれよ」

 

それと共に必死に時間稼ぎに介人達は戦いに専念していた。

 

「無駄だ!

あんな歌を歌わなければ、どうにもならないような弱者などっ!!」

 

「歌を舐めるなよ」

 

「なにを言っている」

 

それと共にデスリュウジャーはあざ笑った瞬間だった。

 

「この手からすり落ちる運命の砂を抱きとめて感じてる」

 

「なっなんだっこの歌はっ!?」

 

その歌が鳴り響くと共にデスリュウジャーは苦し始める。

 

「どうやら、成功したようだな!!」

 

その言葉と共に介人は後ろを見ると、その先にはデスリュウジャーが襲撃した場所からそう遠くない会場だった。

 

そこは天井が大きく開かれており、そこには先程までのライブを中断していたバンドの一つが演奏していた。

 

そこでは響がこっちに手を振っていた。

 

「命の輪を鎖にして、祈り歌を届けよう」

 

その歌を響くと共に、これまでの余裕の態度だったデスリュウジャーはうろたえ、そしてトバスピノは穏やかになっていた。

 

「これは」

 

「ぐっぐうぅ!!」

 

それと共にデスリュウジャーの仮面は剥がれ落ち、全体的に牙、または口をあしらった姿はまるでプレデターを思わせるような姿だった。

 

「これが人間ちゃんの歌!!

凄いっ力が湧き上がる!!」

 

「これは一体何が」

 

「一気に決めるぜ!!

マジーヌとブルーンも来い!!」

 

「えっ、でもトバスピノは」

 

「大丈夫だ」

 

その言葉に首を傾げながらも、二人はそのまま合体を解除し、3人はそのまま地上に降り立つ。

 

「ぐぅ、貴様ら!!」

 

それを見ながら、ゼンカイジャー達はそのまま手に持ったギアトリンガーをデスリュウジャーへと向けた。

 

「ゼンカイフィニッシュバスター!!!」

 

それと共に、5人で構えて、巨大な1本のエネルギー波を 繰り出し、デスリュウジャーに放たれた。

 

そのエネルギーを喰らい、デスリュウジャーはそのまま爆散する。

 

「決まったか!!」

 

「介人さんっ、それは死亡フラグですよ!!」

 

それを見た介人は笑みを浮かべながら言った台詞。それに対してフラグちゃんは思わず叫んでしまう。

 

「まったく、困るんだけど」

 

「っ!!」

 

聞こえてきた声、見ればそこには前回の世界で突然現れた謎の存在であり、その手には紫色のギアトリンガーを手に持っていた。

 

「お前はこの前の」

 

「せっかくこの世界では調子良かったのに、このまま邪魔されたら」

 

そう言いながら、フードの人物は呆れるように言う。

 

その警戒しているゼンカイジャーの中で一人、介人だけは何か核心めいたように睨む。

 

「お前、なんでこんな事をしている」

 

「目的?

別にそっちに話必要はあるのか?」

 

「あぁ、あるな。

俺としてはお前がなんでこんな事をしているのか気になって仕方ないよ、理乃」

 

「理乃?」

 

その名前に疑問に思ったジュラン達は首を傾げるが

 

「はぁ、マジで?

何時から?」

 

「感だ」

 

「またかよ。

まったく、そういう所は面倒なんだけど」

 

そう言いながら、フードの下に隠れていた素顔をこちらに見せた。

 

そこには黒いパーカーに所々に赤い線、そして黒と赤が入り混じるツインテールをした女の子がいた。

 

「介人、あいつは一体」

 

「海城理乃。

俺の妹だ」

 

「えっえぇ!?」

 

その一言に、その場にいた全員が驚きを隠せずに叫ぶ。

 

「どうもぉ」

 

「それでお前の目的はなんだ」

 

「目的って、何を言っているの。

お兄も、目的は同じ癖に」

 

そう言いながら、不気味な笑みを絶やさない理乃は、手に持ったメダルをこちらに見せる。

 

そこには介人達が持つゼンカイギアが黒く彩ったメダルだった。

 

「あれは」

 

「ヴィランギア。

これにはスーパー戦隊と戦っていた敵達の力が封印されている」

 

「それと、こんな事と何の関係がっ」

 

「メダルを作るには、巨大な力が必要。

だから、こいつらには力を存分に溜めて、作成する」

 

「作成って、何を」

 

「1番目の戦隊のメダル」

 

理乃が何を作り出すのか疑問に思った一同に答えるように介人は呟く。

 

「一番目って、確か介人さんの出身の」

 

それと共に介人の言葉に驚く一同。

 

「うっぐぅ」

 

そんな会話を行っていると、先程倒したデスリュウジャーがゆっくりと立ち上がっていた。

 

「どうやら時間は十分のようだったね」

 

「しまったっ」

 

それと共に理乃がこれまでの会話が時間稼ぎだと言う事に介人達は気づく。

 

「さて、あんたにはまだまだ働かせて貰うよ」

 

【オルグ!】【デーボス!】

 

その言葉と共に、ギアトリンガーの引き金を引くと、そのままデスリュウジャーの体に吸い込まれるようにギア。

 

同時にその体は変化していく。

 

その身体は狼を思わせる鎧に、全身が赤く染まっており、全身が鎖に覆われ、まるで雷を思わせる腰布を纏う。

 

「あっあれはっ!

ガオレンジャーと戦った狼鬼と、キョウリュウジャーと戦ったドゴルドです」

 

「それって、やっぱりやばいっ!?」

 

「あぁやばすぎだっ」

 

その姿を見て、さすがの介人も冷や汗を隠せなかった。




今回の話で出てきた歌はキョウリュウジャーで出てきたDINO SOULです。
トバスピノの話といえば、この曲は離せず、スーパー戦隊でも1,2を争う程好きな曲なので、ぜひ出したかったので、思わず出してしまいました!
これからもよろしくお願いします。

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