「という事で、あとはお願いね、怒轟狼鬼」
その言葉と共に理乃はその手に持ったギアトリンガーから出てきた門の中へと入ると、その姿を消した。
「理乃っ!」
その後を追う為に介人はすぐに走り出すが、介人の前に怒轟狼鬼がその前に立ちはだかり、その両手に巨大な剣、三日月型の武器、三日月剣と雷を思わせる剣、喧嘩上刀を各々の手に持ち、立ちはだかる。
「どきやがれ!!」」
介人はそのまま、ギアトリンガーで攻撃を仕掛ける。
だが、喧嘩上刀から放たれる雷によって、介人はそのまま吹き飛ばされる。
「おい、介人、落ち着け」
「っあぁっ、悪い」
そう言いながら、介人はその頭を掻きながら落ち着かせるように息をゆっくりと吸う。
そうしている間にも怒轟狼鬼は介人達に襲い掛かろうとしたが
「そうはさせません!」「介人には手出しさせない!!」
その言葉と共にブルーンとガオーン、マジーヌが怒轟狼鬼に攻撃を仕掛ける。
「介人、こんな時に聞くのはなんだけど、お前、なんでそこまで」
「・・・俺の世界はもうどこにあるのか分からないから」
「どこにって」
「さぁな。
気づいた時には俺は、あそこにいた。
そこから俺は元の世界への手掛かりとして、俺の爺ちゃんがゴレンジャーだと聞いてね」
「それじゃ、お前がガチャに拘っているのは、それが原因なのか?」
それに驚きを隠せないジュラン。
「けど、俺と会った時には「何千、何万回と繰り返したらな」っ」
「それを繰り返して行っていたら、やる気なんて「だったら」っ」
その言葉と共にジュランは介人の肩を叩く。
「俺達が一緒に戦って、お前の故郷へ戻ろう!
そうすれば、理乃ちゃんだって、こんな事辞めるはずだ」
「一緒に」
その言葉と共に介人はゆっくりと立ち上がる。
「あぁ、そうだよなっ!!}
そこから湧き上がる声、それは先程までの弱気な面影はなかった。
「全力全開だぁ!!」
「よしっ」
その言葉に合わせるようにジュランは立ち上がる。
それに合わせるように雄叫びが聞こえる。
「この声はトバスピノ?」
それに疑問に思っていると、トバスピノの口から飛び出たのはキョウリュウジャー達が使用するアイテム獣電池だった。
「うおっ、これって」
ジュランが疑問に思っている間に、その獣電池は変わり、それはキョウリュウジャーのギアと変身する為のギアへと変わっていた。
それは介人の手元にはもう一つ別のメダルがあった。
「これって、そういう事か!!」
ジュランはそのままトバスピノに目を向けると、そのまま雄叫びをあげる。
「だったら、借りるぜ!!」
【37バーン!バンバン!バンバン!
ババン!ババン!ババン!ババン!ババババーン!ゼンカイマッチョ!!】
その音声と共にゼンカイジュランはこれまでの鎧姿とは違い、僅かな装甲のみとなったがこれまで見せた事のない筋肉が形成される。
「おぉ、すげぇ!?
なんだ、これっすっげぇマッチョになっている!!」
「さぁって、全力全開だ!!」
介人の叫びに合わせるように怒轟狼鬼に向かって突っ込む。
「あっ介人と、誰!?」
「俺だよ、ジュランだよ!!」
そう言いながら、ジュランはそのまま拳を振り上げて、怒轟狼鬼を殴る。
すぐにその攻撃を怒轟狼鬼は受け止めるが、大きく後ろへと押される。
「ついでにこれも喰らえ!!」
【バ~ンガイ!!ババババーン!ガングニール!!】
それと共に介人の腕には立花響が身に纏っていた籠手が、介人の右手を纏う。身に纏った右手をそのまま怒轟狼鬼に向けて放つ。
「っ!!」
怒轟狼鬼はそれを両手の剣で受け止めるが、剣が耐え切れなかったのか、そのままひび割れる。
「一気に決める、皆」
そう言い、介人はガングニールとは別のメダルを4枚、他のメンバーに渡す。それを受け止め、そのままギアトリンガーに装填する。
【アガートラーム!】【イチイバル!】【天羽々斬!】【シュルシャガナ!】【イガリマ!】
その音声が鳴り響くと、介人の左腕には白い篭手を身に纏う。
それに合わせるようにジュランには赤い銃、ブルーンには青い剣、マジーヌにはピンク色の鋸、ガオーンには緑色の鎌が現れる。
「「「「「はぁ!!」」」」」
【スーパーゼンカイタイム!ゴッゴー!バン!バン!ダイゼンカイ!】
それと共に5人は同時に引き金を引くと、各々の前に現れた武器は怒轟狼鬼に攻撃を仕掛ける。
そして、最後には介人の前に集まると、ギアトリンガーの前に巨大なエネルギーの球へと変わり、怒轟狼鬼を打ち抜く。
「よしっ」
それを見て、笑みを浮かべる介人達だったが
「まったく、早すぎない」
「っ」
その言葉と共に見ると、そこには理乃が立っていた。
「おい、お前、介人の妹だろ!
だったらこんな事していないで、俺達と一緒に頑張れば良いだろ」
「そんなの、何時までかかるか分からないのに信用できる訳ないでしょ」
その言葉と共に手に持ったギアトリンガーと似た武器にメダルを装填する。
【ギアトジンガー!】
「ギアトジンガーって」
「暗黒チェンジ」
【邪バーン!」
その言葉と共に理乃はそのまま自身の身体にギアトジンガーを押しつけながら、引き投げを引く。
「あれはバトルジャパン」
「バトルジャパンって」
「バトルフィーバー、スーパー戦隊3番目の戦隊で、そこの一員であるバトルジャパンですが」
そこにはバトルジャパンが黒く染められた姿であり、何よりも首元から伸びるマフラーが特徴的だった。
「ステイシーサー。
それが、今の私の名前」
その言葉と共に、理乃はそのまま手に持ったギアトジンガーを怒轟狼鬼に向けると
「あんたの最後の仕事、さっさとやれ」
【ビックバーン!!】
それ共に引き金を引くと、怒轟狼鬼は瞬く間に巨大化する。
「じゃあねぇ」
その言葉と共に、その姿は再び消えた。
「おいっ理乃ったくっ。
だったら、ジュラン、ガオーン、行くぞ!」
「あぁ、分かった!」「了解!」
その言葉と共に二人はそのままギアトリンガーに装填し
【ビッグバーン!!】
同時にジュランとガオーンはそのまま巨大化する。
「この組み合わせ。
だったら」
「えっ介人?」
「ガオーン、ゼンカイジュウゲキになってくれ」
「えっ、それは良いけど、なんで」
「良いから」
「別に良いけど」
その言葉と共にガオーンはそのままジュウゲキへと変身し、そのまま介人は構える。
【ゼンカイマッチョ!ゼンカイジュウゲキ!GO!GO!GO!GO!
ゼンカイオー カァンフウゥッー!!】
ゼンカイオーはその音声と共に合体した。
だが、その姿は普段のジュラガオーンに比べると、全体的に装甲が機動性重視とばかりに減っているが、筋肉質なボディとなっており、二人の武器であるジュウゲキヌンチャクとアンキドンハンマーが合わさった巨大な武器、キョウゲキボウへと変わる。
「えっかっカンフー!?」
「全力で盛り上がってきたぜ!
行くぜ!!」
「おっおおっ!!
こうなったら、やってやるぜ!」
「そうだねっ、こうなったら、やるしかない!!」
介人の合図をきっかけにジュラン達もまた覚悟を決めたように怒轟狼鬼に戦いを挑む。
襲い掛かる二刀流の剣で襲い掛かる怒轟狼鬼に対して、ゼンカイオーは手に持ったキョウゲキボウはそのまま回転させながら、その攻撃を受け流す。
「はぁ!!」
それと共にキョウゲキボウの先端に設置されているハンマーが鎖で繋がった状態で怒轟狼鬼へと反撃する。
「ぐっ」
重い一撃を食らい、一瞬だけ隙ができる。
それを見逃さないように、ゼンカイオーは次々と攻撃を仕掛けていく。
「さぁ全力で決めるぜぇ!!」
そうしてダメージを受けた怒轟狼鬼に次々とダメージを受けると共に、介人はそのままギアトリンガーを回転させる。
「キョウゲキボウ!激烈突破!!
片腕の手首を回転、目にも止まらぬスピードでそのままキョウゲキボウのハンマーが怒轟狼鬼へと叩き込む。
「がっがぁがぁあ」
大きなダメージを受け、そのまま怒轟狼鬼はそのまま倒れ、同時に爆発する。
「よっしゃぁ!!勝てたぜ!!」
「あぁ、なんとか今回はな」
そう言いながら、ゼンカイオーはそのまま元の大きさへと変わる。
「これで特典の回収は完了です」
そう言いながら、フラグちゃんは見つめている。
「それにしても、まさか元の世界に戻る為に介人さんが頑張っていたとは」
「フラグちゃんは知っていたんですか」
「はい、私が知ったのは彼と会ってしばらくでした。
以前の担当の人が、別の人と一緒に行動したので」
「以前の担当?」
「えぇ、介人さんとその人も同じ目的で戦っています。
そして、ガチャの報酬を増やす為に別れて行動していますが」
「そうも言っていられないな」
そう言いながら介人は降りてくる。
「えっそれって、もしかして」
「合流するか。
けどなぁ」
「んっ」
介人のその表情は優れなかった。
「えっと、なんか問題が」
「いやぁ、それがですねぇ」
それはフラグちゃんも同様だった。
「一体、どんな奴なんだ」
その事にジュランは不安を感じた