「当たったぜぇ!!!」
「しかも当たりですよぉ!!」
その日、介人とブルーンは前回の戦いで得た報酬でガチャを行っていた。
「前回のシリアスが台無しっ!?」
「なぁ、あれって、苦しいるのか?」
「いえ、介人さん。
確かに善人ですが、どうやらこの世界に来る前もバイト代をほとんどガチャに突っ込んでいたので、純粋なガチャ狂いです」
「あぁ、つまり、使命と趣味が一緒になったのね」
そう言いながらガオーンはそのままフラグちゃんの好物を準備していた。
「さっそく試してみたいぜぇ、ブルーン、次の場所へ行くぜぇ!!」
「勿論ですよ!!
どうやら、私と相性が良いので、ブルンブルンに好奇心が滾ります!!」
「なんか、凄くやばい人に見えるっす!!}
そう話し合っている二人を見て、マジーヌは思わず呟く。
「それで、次の世界はどこなんだ!!」
「はぁ、分かっていますよ。
えっと、次の世界はえっと、オーバーロードとゼロの使い魔ですね」
「どういう世界なんでしょうか?」
「さぁな、けど、なんというか」
そう言いながら、介人はふと何を思ったのか
「どうかしました?」
「嫌な予感がする」
「???」
そう言いながら、彼らはそのまま転移した。
そうして、転移した直前
「侵入者だ!!
捕らえろ!!」
「なんでこうなるんですかぁ!!」
彼らは追われていた。
転移した直前、どこかの塔が囲んでいた場所。
その場所に突っ込んだ直前、彼らを捕らえるように、多くの魔法使い達が襲い掛かった。
「どうするッスっ!?」
「ふふっ、こういう時こそ、これだ。
ルパンレンジャーメダル!」
その言葉と共に取り出したのはルパンレンジャーメダルだった。
「えっでも、それって確か使ったら、ガチャが一回しか」
「あぁ、助っ人を呼んだ場合はな。
けど、ギアトリンガーのこのスイッチを押せば、ルパンレンジャーの力だけ使えて、ガチャの回数も変わらなくなるんだ」
それと共にギアトリンガーに装填し、そのままレバーを回す。
【ルパンレンジャー!!】
その音声が鳴り響くと同時に、介人達はこれまでとは比べものにならない程素早く、襲い掛かる魔法を華麗に避けていた。
「うぉ!
身体が軽い!」
「これやっぱり、使いやすい!!」
そう言いながら、避けている中で
「ちょっ、私には効果ないんですよ!!」
そう言いながら、フラグちゃんは置いて行かれそうになっていた。
「あぁ、そうだった!!
全力で逃げるぞ!!」
それと共にフラグちゃんを抱き抱えた介人はそのまま走り出すが
「ちょっ介人!!」
「早すぎる!!」
今度はあまりの早さで、ジュラン達を置いて行った。
「ちょっ介人さん!!
早すぎますよっ!!」
「いやぁ、全力で逃げている所をイメージしていたらね」
「あぁ、そうでした!!」
そう言いながら、フラグちゃんはある事を思い出す。
「介人さんは初代ゴレンジャーの孫である事と同時にどんな事でも全力でイメージするせいで、イメージだけのスーパー戦隊の力を十全に使える。
それが、選ばれた理由だったのを」
「だったら、最初から全部よこせよ」
「あなたがそれをしたら、色々と無茶苦茶しますでしょ!
それに、残念ながら、介人さんが望んでいるメダルに関しては、私の祖父がうっかりあのガチャの中に入れてしまったから」
そう言いながら、祖父こと、死神様の言葉も思い出す。
転生者対策として、始めにルパンレンジャーを選んだ死神様が最初に開発したメダルをうっかりガチャの中へと入れてしまった事。
スーパー戦隊の力はそんなに簡単に作成できない事もあって、ゴレンジャーメダルを取り出す事ができず、力の大きさを知ってもらう為にガチャ方式にした事を。
「とにかく、今はここの任務を」
そう言っている間に、ふと、介人は周りの静けさに気づく。
「介人さん」
「・・・おい、出てこいよ、理乃」
「っ」
その言葉と共に介人はそのままフラグちゃんを下ろすと、後ろを見る。
「たくっ、こっちは仕事中なのに、気づくの早すぎない」
そう言いながら、現れたのは理乃だった。
「本当、お兄のその無駄な直感力、少しは学業に向けたら?」
「五月蠅ぇ、そういうお前もそんなに頭良くないだろ。
第一、お前だって、なんであんなやり方でメダルを作る」
そう言いながら、軽口をたたき合いながら睨み合う。
「お兄の事を聞いたからだよ。
死ぬ程やっても、元の世界に返してくれない。
そんな奴を信じられる?」
「帰るよ。
俺もお前も一緒に。
だから、こんな馬鹿な事は止めろ」
そう言いながら、介人は理乃に呼びかけると
「そんなの信用できるとでも?
あんな詐欺みたいな事をやるぐらいならば、自分で作り出す。
そしたら、お兄だって、考えは変わるよ」
「誰かを傷つけて、そんなのできるか」
「だから、お兄が傷ついても良い訳ないよね」
そう言いながら、互いに睨み合いながら、言う。
(お二人共、互いの事を思っているのに、こんなの)
そんな話を聞いていたフラグちゃんは、そんな考えがよぎる。
互いに大事な人の為に戦う。
だが、介人は自分が傷ついても構わない考え。
理乃は他人が傷ついても構わない。
目的は同じで、互いを思いやる思いは同じはずなのに、その二つが決定的に違っていた。
「まったく、お兄は本当に邪魔ばっかり。
だから、邪魔にならないように大人しくしてもらうよ」
「やれるもんならば、やってみろ。
全力でお前を止めてやるよ」
その言葉と共に介人と理乃は各々の変身アイテムを装填する。
「チェンジ全開!」
【バーン!バーン!バーン!バーン!ババババーン!】
「暗黒チェンジ」
【邪バーン!】
互いのアイテムの引き金を引くと同時にその姿はゼンカイザーとステイシーザーへと変身する。
そのまま、ゆっくりと互いに距離を取りながら、銃を構え
「全力だぁ!!」
その言葉と共に介人はそのまま真っ直ぐと走る。
【魔法少女計画】
それに対して理乃は取り出したメダルをギアトジンガーに装填し、レバーを回す。
「悪いけど、こっちはお兄のように全力でするつもりはないから」
その言葉と共に引き金を引いた瞬間、ステイシーザーの目の前に現れたのは、かつて介人が戦った事のある魔法少女達。
その内の3人であるラ・ピュセル、カラミティ・メアリ、ヴェス・ウィンタープリズンだった。
「邪魔だ!」
そう言いながら、理乃の元まで走る介人だが、その目の前に壁が作られた。
同時に後ろから感じた殺気で、そのまま壁走りを行いながら、宙に飛ぶ。
それと共に見えたのは壁を切り裂く、ラ・ピュセルだった。
そして、宙へと飛んでいた介人に向けて、カラミティはそのまま手に持った銃で攻撃を仕掛けてくる。
「たくっ、こっちは時間がないんだよ!」
そう言いながら、ギアトリンガーから放たれるエネルギー弾をマシンガンのように放ち、カラミティの攻撃を全て打ち抜く。
「っ!」
しかし、介人に向けて放たれる攻撃はそれだけではなかった。
介人が降り立った地面は直前で落とし穴のように落ちる。
「まさかっ全員が相手かよ」
そうして、落ちた穴の途中から襲い掛かる敵。
それらは、全て魔法少女計画の世界で出会った全ての魔法少女達だと分かる。
「お前のせいでっ」
「なるほど、こいつらは本物のような奴らという訳か」
その言葉から考えても、生命の果実の転生者がいた世界であり、その住人の恨みなどが込められたメダル。
「けど、まぁ、だからと言って、負けるつもりはないぞ」
その攻撃の中で地面に降り立つと同時にギアトリンガーに新たなゼンカイギアを装填する。
【バ~ンガイ!!ババババーン!ロックマンゼロ!!】
同時に現れたバスターショットをギアトリンガーの持ち手と連結させ、引き金を引く。
「おらおらおらぁ!!」
同時にバスターショットのチャージによって、威力を高め、ギアトリンガーのマシンガンのような連発が加わり、様々な特殊弾が入り交じったチャージショットが次々と放たれる。
それらの攻撃を耐えられた魔法少女の数は半分まで減り、それを確認すると次のメダルを装填する。
【バ~ンガイ!!ババババーン!蜘蛛ですが、何か?!】
それによって、介人はそのまま左手を空に向けると、手から出てきたのは蜘蛛の糸だった。
そのまま次々と糸を放ち、なんとか穴の外へと脱出するが
「ルーラの名のもとに命ずる」
「ちっ」
だが、その前に待ち構えていたルーラーがこちらに向けていた。
見れば、既に構えていた。
「そうはさせませんよ!!」
【20バーン!バンバン!バンバン!
ババン!ババン!ババン!ババン!ババババーン!ゼンカイレーサー!!】
その音声と共にルーラーを吹き飛ばしたのは青いロボだった。
「ブルーンっ!!」
「まったく、連絡がないと思って、心配しましたが、これは一体どういう状況なんですか」
それはブルーンが当てた新たなメダル。
それによって変身した新たな姿だった。
「介人!!」
「皆」
そうしている内に、集まってくるジュラン、ガオーン、マジーヌ。
「これは一体どういう事なんだ?!」
「理乃が出した奴らだ。
この世界とは関係ないみたいだけど」
「それって、もしかして偽物?」
「まぁそうなるかもな。
まぁ恨まれているようだがな」
そう言いながら、見つめた先には残っている魔法少女達が睨んでいる。
「なるほど、過去の罪がこうして向き合うと、なかなかにきついが」
「あぁ、僕達も負けるつもりはないからね」
「過去の罪って、一体」
「悪いが、そう時間をかける訳にはいかないんだ、マジーヌ」
その戦いの事を知らないマジーヌとブルーンは困惑している様子だが、それでも今はすぐに理乃を追いかけないといけない。
「だったら、ここは全力で行くぜ。
介人、それじゃあ、いっちょやるか」
「そうだな」
その言葉と共に介人達はそのまま構える。
「秘密のパワー!ゼンカイザー!」
「勇気パワー!ゼンカイマッチョ!」
「獣拳パワー!ゼンカイジュウゲキ!」
「魔法パワー!ゼンカイマジーヌ!」
「激走パワー!ゼンカイレーサー!」
「機界戦隊!ゼンカイジャー!」
その名乗りと共に、魔法少女達は一斉に襲い掛かる。
「さぁ、ブルンブルンッに決めますよ!!」
その言葉と共にゼンカイレーサーとなっているブルーンはその叫びと共に走り出した。
そのスピードは直線だが、瞬く間に魔法少女の一人へと突っ込み、倒す。
「凄い早さだなっ、こっちも負けてられないぜ!」
【バ~ンガイ!!ババババーン!ガングニール!】
その音声と共にガングニールを右手に纏った介人もまた目の前にいる魔法少女の一人であるクラムベリーに戦いを挑む。
「秘密の銃で正義の雄叫びぃ!」
同時にガングニールの力を発動させる為に自身に込み上がる歌と共にクランベリーと戦う。
細身の身体から出ているとは思えないような力で戦うが、歌を歌えば歌う程、力は湧き上がり、拳を振り上げる。
「いつでもっゼン・ゼン・全力全開ぃ!!」
その一言と共にガングニールの一撃がクランベリーを完全に吹き飛ばし、その身体を光に変える。
だが、地面から迫り来るスイムスイムを見る。
「介人さん!!」
同時に聞こえた声を見ると、ブルーンは上半身と下半身が分離し、まるで車を思わせるスポーツカーへと変形し、介人に近づく。
それに気づくと、介人はそのままブルーンの上に乗り、ギアトリンガーを構える。
「だからガン・ガン・頑張れ!そうさ勇気ならNoLIMIT!!」
同時にギアトリンガーから無数の弾丸が放たれ、スイムスイムへと向ける。
その攻撃を避けていると同時に
「っ」
その後ろには他に戦っていた魔法少女が一カ所に集まっていた事に。
それに気づいたスイムスイムはすぐに目の前に迫る介人達に目を向ける。
だが、そこには既に介人の姿はなかった。
「機界戦隊!ゼンカイジャー!!」
その雄叫びは上空であり、介人の右手に纏っていたガングニールは既に規格外の大きさまになっており、その形はゼンカイジャー達のマークへと変わり、真っ直ぐとスイムスイム達へと向かっていく。
「っ」
気づいた時には既に遅く、真っ直ぐと、ガングニールの拳が魔法少女達へと降り注ぐ。
「全力全開ぃ!!」
同時雄叫びを上げながら、拳を上に掲げる。
「介人さんっ、大丈夫ですかっ」
「まだだっ、理乃の奴を止めないとっ」
そう走りだそうとした時、そこには先程まで戦っていた魔法少女達によく似たモンスター達だった。
「あぁ、たく時間がない時に!
一気に決める!」
「あぁ、分かっているぜ!」
その言葉と共に、ジュラン達はそのまま巨大化するのを見届けると
「という事で、フラグちゃんはそっちを頼むね」
「またこのパターンですか!?」
そう言いながら、介人はマジーヌ達の方に向けて、投げると同時に介人自身もジュラン達に乗り込む。
【ゼンカイマッチョ!ゼンカイジュウゲキ!GO!GO!GO!GO!
ゼンカイオー カァンフウゥッー!!】
【ゼンカイレーサー!ゼンカイマジーヌ!1・2・3・4・GO!1・2・3・4・GO!1・2・3・4・GO!
ゼンカイオー レェサァマジィィーン!!】
「全力で行くぜ!!」
その言葉と共にゼンカイオーカンフーは構え、戦いを挑む。
先程の魔法少女の力と同じ力を持っているのか、その手に持った剣を巨大化させて、襲い掛かる。
それに対して、ゼンカイオーカンフーはその手に持ったキョウゲキボウで、その攻撃を受け止め、受け流す。
その一方で
「うわぁ、ブルーン!?
少しスピードを出しすぎですっ!?」
「そんな事を言われてもっおわっと!?」
もう片方のゼンカイオーレーサーマジーンは、ゼンカイレーサーの早さに対応できなかった。
「これは、相性が悪いのか!
だったら、ガオーン」
「任せてっ、待っていて、フラグちゃん!」
その言葉と共に、カンフーはそのまま真っ二つに分離し、そのままフラグちゃん達の元へ、ゼンカイジュウゲキはガオーンタイガーへと変形し、フラグちゃん達を助ける。
「交代だよ!」
「分かりました!
ではっあとで!!」
その言葉と共に、マジーヌはそのままジュラン達の元へと向かい
「それじゃ、もういっちょ、全力合体!」
【ゼンカイオーマッチョマァジイィン!!】
【ゼンカイオーレェサアァジュウゲキィ!】
それと共に交代した二人はそのまま構える。
「さぁ全力で行くぜぇ!!」
その言葉と共にゼンカイオーレーサージュウゲキに乗っている介人はそのまま目の前にいる魔法少女へと向かって行く。
先程のカンフーに比べれば、パワーは大きく下がったが、レーサーのスピードとジュウゲキの正確な攻撃が加わった。
それによって、迫り来る攻撃を瞬時に避けて、カウンター、スピードを生かした事で生み出される分身など、数々の攻撃を行う。
「こっちも負けていられないぜ!!」
「はいっ、マジーヌさんっ」
「了解です!
ヌヌヌマジーヌ!!」
その言葉と共にゼンカイオーマッチョマジンの手には巨大な岩が現れ、そのままモンスターへと向けて投げていく。
圧倒的なパワーと、魔法の力が加わった事によって、負荷が大きな魔法も使う事ができ、火力に優れた魔法を次々と使う事ができた。
そうして、追い詰めると同時に
「一気に決めるぜ!」
その言葉と共に各々のゼンカイオー達が必殺の構えを取る。
「激走!大頑頑拳蹴!!」
「マジカルパワーエアリアル!!」
その言葉と共にゼンカイオーレーサージュウゲキが目にも止まらないパンチとキックが魔法少女達へと浴びせる。
それによって、動きを止められたモンスターに対して、ゼンカイオーマッチョマジンはその身体を巨大化し、そのままボディプレスを喰らい、モンスターは倒される。
「なんとか倒せましたっ!!」
「だけど、まだ戦いは終わっていない!!
とにかく、行くぞ!!」
その言葉と共に理乃を追う為に介人達は再び走り出した。