「今回は平和な世界のようですね」
そう言いながら、フラグちゃんは周りを見つめる。
以前と同様に平和な町の光景が見える為、特に警戒していない様子だった。
「なぁなぁ親分、いい加減元気を出してくれよぉ」
そう言いながら、前回の戦いでシンケンジャーギアが変化したカッタナーはそう言いながら、介人の頭に乗っていた。
「うるせぇ、今は全力を出せる気分じゃないんだよぉ」
そんな介人はカッタナーに対して、文句を言うように呟く。
「なんか悪い事したかなぁ」
「お前に文句を言っても仕方ないよ。
さすがに、それは理不尽すぎるからな」
「まぁ、ぶっちゃけ、こんな事予想できないよな」
介人の言うことも理解したか、ジュランは頷く。
「なんだか、悪い事してしまったなぁ」
「とにかく、元気を出しましょう!
一杯仕事をして、介人さんを元気にさせましょう!」
「そうですね、さすがは姉貴!
それはそうと、今回のターゲットで誰なんだ、死亡フラグ」
「私だけため口!!
まぁ、ターゲットについては実はあまり分かっていなくて、どこかに潜伏しているようですが」
そう言いながら、フラグちゃんがパットを見ていると
「んっ?」
そう介人達が周りを探していると、ジュランは何か疑問に思ったのか、腕を見る。
「どうした?」
「いや、なんかって、避けろ!?」
「なにっ!?」
ジュランの叫びを聞いて、介人はすぐにその場を避ける。
それはジュランがその手に持ったギアトリンガーの引き金を引いた。
「ジュラン、何をやっているの!?」
「俺も分からないよってっ、お前らも!?」
「えっ嘘!?」
「ちょこれってどうなっているんッスかっ!?」
「意味が分からないです!」
そう言いながら、ジュランに続いて、ガオーン、マジーヌ、ブルーンまでもがギアトリンガーを手に取っていた。
「これって、一体」
「さぁな。
けど、どうやら俺達は罠に填まったようだな」
そう言いながら、介人はすぐに周りを見渡す。
「罠って、どういう事ですか」
「おい、皆、なんか変な感じはしないか」
「いや、変な感じって」
「この感じ、なんだが介人が乗った時と似たような」
「まさかっ」
「出てきたら、どうだ。
それともずっと隠れているつもりか」
「ほぅ、私の存在に気づいたか」
そう言いながら、ジュラン達の後ろから現れた存在。
そこには黒い甲冑を身に纏い、老人を思わせる怪人がそこにいた。
「あれは、ハリケンジャーのサーガインとニンニンジャーの晦正影。
二人の怪人の力を持っている転生者です」
「我が名はツゴモリガイン。
まぁ、ここで貴様らを始末するのは変わりないがな」
「そういう事か」
「どういう事なんですか?」
「エンデ、奴の二人が元になっている奴らは本体が小さい身体で自分そっくりなマシンに乗り込んでいるという共通点がある」
「それって、つまり」
「俺達の身体の中に、入り込んだという訳かぁ!?」
そう言い、ジュランは叫ぶが、同時にギアトリンガーに各々のギアを装填する。
「うわぁ、これって」
「ほほっ、チェンジ全開!」
その言葉と共にジュラン達の姿はゼンカイジャーへと変身する。
「ほほっ、操りパワー!ツゴモリガイン!」
「ぐぐっ」「言うかよ!」「こんなのお断りッス!!」「断固拒否します!」
そう言いながら、ツゴモリガインが名乗るが、ジュラン達は名乗るのを拒否する。
だが、身体は抵抗しながらも、無理矢理動かされる。
「まぁ良い。
さて、お前達に倒せるか、仲間を」
そうツゴモリガインは笑みを浮かべるが
「あぁ、倒すよ。
てめぇのふざけた考えだけをな、エンデ」
「了解です!
皆さん、その痛いかもしれませんが、待って下さい!!」
「おっおぉ!!頼むっ」
「チェンジ全開!」
【45バーン!】
「チェンジ痛快!」
その言葉と共にジュラン達が襲い掛かるが、同時に介人達はそのまま引き金を引き、変身する。
【バーン!バーン!バーン!バーン!ババババーン!ゼーンカイザー!】
【回せー!ツーカイザー!Hey!HeyHey!Hey!HeyHey!
ヨーソロー!ツーカイにレボリューション!】
同時に変身したゼンカイザーとツーカイザーに向かって、ジュラン達が襲い掛かった。
「おっと、すまねぇ、介人!!」「うわぁ、ちょっ、避けて!!」
ジュラン達は各々の武器で介人に攻撃を仕掛ける。
それに対して、介人もすぐにマントを刀に変えて、その攻撃を受け流す。
「んっんっ!!!」「おわぁ、乱暴に扱わないでくださいよぉ!!」
それと同時にツーカイザーに対して、マジーヌは必死に魔法を使わせないように口を閉ざし、ブルーンは身体が勝手に分離させられ、攻撃を仕掛ける。
それに対して、ツーカイザーは車輪部分を使って、攻撃を防ぐ。
「あぁ、どうしたら良いでしょう!?
今までの敵と違って、味方同士で戦わせるなんて」
「これはこれで厄介じゃな」
そう言いながらフラグちゃんと生存フラグさんはその状況を見ていた。
「ふふっ、無駄だ!
こいつらの体内に入り込んでいる分身を破壊するのは不可能!
ほれほれぇ!!」
そう言いながら、ジュラン達にツゴモリガインが指示を出していき、それは余裕の現れでもあった。
「あぁ、どうしたら」
「あぁ、本当にジュラン達の身体の中にいる奴らを倒せれば。
身体の中?」
それと共に、ジュランの一言を思い出す。
「なるほど、簡単すぎる方法だった!!」
「なに?」
そう言いながら、すぐにエンデの方を見る。
「エンデ、マジーヌとブルーンのギアトリンガーを奪え。
それでいつものようにやるぞ」
「えっ奪う?
あっそういう事ですか!!」
「なんじゃ?」
何を言い出すのか疑問に思ったツゴモリガインだったが、介人はすぐにセンタイギアを発動させる。
【バ~ンガイ!ババババーン!蒼天のソウラ】
その音声と共に介人は地面に手を置くと、そこから生み出されたのは砂袋に口が開いたようなモンスター、ドロザラーだった。
ドロザラーが出てくると共に砂を吐き出し、一瞬だけジュラン達の動きを止めた。
「今だ!」
その言葉と共に介人達はジュラン達のギアトリンガーを奪い、そのままギアを裏返しにし、引き金を引く。
【ビッグバーン!!】
その音声と共にジュラン達は巨大化する。
同時に介人はそのまま自身もこれまで通り合体させるようにギアトリンガーを発動させる。
「エンデ」
「了解です!!」
その言葉と共にゼンカイオーへと変身したジュラン達の中へ、各々が入っていった。
「なにっまさか!!」
「これってっ」
その言葉と共にゼンカイオーの中へと入った介人とエンデ。
その中にはツゴモリガインの元になったサーガインと晦正影を模したロボットがいた。
「なっ」「これは一体っ」
「ジュラン達がゼンカイオーになる時は巨大化する。
それは俺が乗り込んでも問題ないぐらいの大きさでね。
だったら、それに乗り込んでいるお前らも一緒に巨大化するんじゃないかと予想したんだ。
まぁ、巨大化しなかったら、しなかったで、そのままジュラン達で本体を倒すつもりだったが」
「作戦成功ですね!!!」
その言葉と共に介人はオーレンジャーギアを、エンデはツーカイカッタナーギアを取り出し、装填する。
【19バーン!ババババーン!オーレンジャー!】
【シーンケンジャー!ソレソレ!ソレソレ!ソレソレソレ!
ヨーソロー!シンケンにレボリューション!】
その音声と共に介人の身体から白いオーラが溢れ出し、構える!
「必殺!超力ラッシュ!!オーレィ!!」
同時に介人は2体のロボに一気に接近すると共に、2体の顔面に一発殴る。
それを皮切りに
「オレオレオレオレオレオレッ!オーレィ!!」
次々と拳を2体のロボットに向けて放っていく。
その間、数秒と掛からず、瞬く間にバラバラとなって、爆散する。
【全速前進! 回せ回せー!いっぱーい!シーンケンに、弩ッキューン!!】
その音声と共にエンデもまた構えながら、襲い掛かる2体のロボットに向けて切り裂き、そのまま一刀両断に切り裂く。
「なっなっ」
「おぉ、これってもしかして、介人がやったんだ」
「身体が、これは良いッス!」「えぇ、さっきの不愉快な感じが全然ないです」
「くそっ、ここは」
そう言いツゴモリガインはそのまま逃げだそうとするが
「おいおい、ここで逃げるのは無しだろ」
そう言い、ジュランはツゴモリガインの前に脚で、その動きを止める。
「なっ、貴様らっ、普通のサイズを儂を相手に巨大ロボットで戦うのは卑怯じゃろ!!」
「あぁ、そうだな確かに卑怯だな」
「へっ」
そうツゴモリガインが叫んでいると、背後に気配を感じた。
それは先程までゼンカイオーに乗っていた介人だった。
「だったら、こうして正面からお前と戦うのは、全然卑怯じゃないよなぁ!!
【40バーン!ババババーン!ジュウオウジャー!】
その言葉と共にジュウオウジャーのセンタイギアをギアトリンガーに装填し、構える。
「ひっひぃ!!」
それと共にツゴモリガインはすぐに逃げ出す。
「逃がすかよ」
同時に介人の目は真っ直ぐとツゴモリガインを見つめた。
ツゴモリガインはロボットからこっそりと抜けだし、本体はそのまま逃げ出すが、ジュウオウイーグルの能力でもある超視力によって、その姿も見えた。
【ビックバーン!】
その音声と共にギアトリンガーから放たれたのはジュウオウイーグルの相棒でもあるキューブイーグルが真っ直ぐとツゴモリガインへと激突する。
「ぐわぁぁ!!」
その攻撃を受け、ツゴモリガインは完全に消滅する。
「ふぅ」
「無事に倒す事ができましたね」
そう言いながら、俺達は無事に降りる。