「それにしても、こんな事、あり得るのか?」
「さぁな、俺もよく分からないけど」
その日、介人達はこれまでにない出来事に頭を悩ませていた。
今回の転生者がいる世界。
そこは原因は不明だが、転生者が計5人が存在するという自体が起きた。
その原因についての究明と共にすぐに解決する為、現在彼らは複数のグループに分かれて行動していた。
その中で介人とジュランの二人は共に行動しながら、周りを見渡す。
「ぶっちゃけ、これって、罠じゃない。
お前の妹の」
「かもな。
だとしても、それを放っておく訳にはいかないし、何よりも放っておく訳にはいかないだろ」
「それはそうかもしれないけどさ」
そう言葉を言っていると、ガチャリっと何かがゆっくりと近づく音が聞こえる。
その音の方向に目を向けると、そこには暗黒の恐竜を思わせる鎧の怪人が立っていた。
「なんだ、あいつは?」
「さぁな、見るからに怪しいが、目的の奴で間違いないようだな」
「だな、だったら」
そう言い介人達はそのままギアトジンガーを取りだそうとすると
「まぁね、そいつはディストレード。
私が必要なギアを呼び出す為に作り出した奴よ」
「その声っ」
聞こえてきた声に介人達は振り返ると、そこには理乃が立っていた。
それも介人達に見せつけるように一枚のメダルを手に持って。
「それはっ」
そう言いながら理乃が介人達に見せつけたのは、センタイギアの一つであるアバレンジャーギアだった。
だが、そのアバレンジャーギアは他のセンタイギアとは違い紫色に染まっていた。
一瞬、驚きを隠せない介人達を見つめると、そのまま理乃はギアトジンガーにメダルを装填する。
【27バーン!】
「ふっ」
それと共にギアトジンガーの引き金を引くと共に、その銃弾は真っ直ぐとジュランに向けて放たれた。
「なっうわっ!?」
「ジュラン!?」
何が起きたのか分からず、介人達は叫ぶ。
ジュランの身体は闇に包み込まれたのが一瞬、それから闇はジュランから離れ、そのまま理乃の隣へ降りる。
「ジュラン、無事か?」
「あっあぁ、なんだか身体の力が抜けた感じがするけどって!?」
「んっなっ!?」
そうして戸惑っている間にも、闇が晴れて現れたのはジュランとよく似たロボットだった。
「おっ俺!?」
「我を貴様と同じにするな」
「なっなんだと!?」
喋り始めたジュランによく似たロボットはそうジュランに向けて言い返していると、理乃はギアトジンガーに装填されていたアバレンジャーギアをそのまま渡した。
「さっさと始末するよ。
こっちも暇じゃないんだから」
「了解した」
そう言うと共に手に取ったのは理乃と同じくギアトジンガーだった。
【27バーン!】
そのままギアトジンガーにアバレンジャーギアを装填し、理乃と共にハンドルを回す。
「「暗黒チェンジ」」
【邪バーン!ステーイシーザー!】【邪バーン!ステレンオー】
その音声と共に理乃はステイシーザーに、もう一人のジュランの身体はジュランと似た鎧を身に纏うが、全身が氷を思わせる鎧を身に纏っており、肩にも恐竜を思わせる盾が装備されている。
「暗黒のパワー、ステイシーザー」
「氷河パワー、ステレンオー」
「なっ、俺の偽物が調子に乗るなよ!」
ジュランがステレンオーに向けて怒りを露わにすると共にすぐにゼンカイジュランへと変身し、斬りかかる。
「ふんっ」
それに対して、ステレンオーはそのまま手に持ったドリル型の剣を手に持ち、その攻撃を受け止める。
「氷河期を乗り越えない弱小な恐竜が、我に勝てると思うなよ」
その言葉と共にステレンオーの胸元の口が大きく開き、ゼンカイジュランを襲う。
「うわぁ寒っ!!}
「たくっ世話をかける、チェンジ全開!」
それを見ていた介人もまたゼンカイザーへと変身し、そのままジュラン達の元へと向かおうとするが
「悪いけど、邪魔はさせないよ」
その言葉と共に理乃の言葉に合わせるようにディストレードが襲い掛かってきた。
「ぐっこいつっ、邪魔するんじゃねぇ!」
そう言い、介人はそのままディストレードを蹴り飛ばし、そのまま懐にあるセンタイギアを取り出す。
【バンガーイ!イガリマ!】
その音声と共に介人の手には緑色の鎌であるイガリマだが、二回り小さくなった小型の鎌だった。
その鎌を二つ、両手に手に持つと、そのままディストレードの攻撃を受け止めながら、そのまま次のセンタイギアを装填する。
【バンガーイ!シュルシュガナ!】
その音声と共に介人の脚にはローラースケートが装着される。
「全力全開だ!!」
その言葉と共に走り出し、そのままイガリマを投げ、ジュランに襲い掛かるステレンオーに牽制する。
「ぐっ」
「サンキュー介人!」
その言葉と共にジュランはそのまま懐からセンタイギアを取り出し、ギアトジンガーに装填する。
【バンガーイ!ノーブルファンタズム!】
「はぁ!」
その音声と共に現れたのは一人の青年であり、そのままジュランに吸い込まれると共に、ジュランの手には人一人はあるだろう斧だった。
「こいつはなかなかにゴールデンだぜぇ!」
その言葉と共にそのままステレンオーに向けて振り下ろす。
その攻撃に対して、ステレンオーもすかさず、肩にある盾でその攻撃を防ぐ。
「ちっ、どうやら厄介なのはあいつのようだな」
そう言いながら睨んだのは、ディストレードと戦いを続けている介人だった。
「さて、目的も達成したし、帰るよ、レン」
「心得た」
その言葉と共にステレンオーはそのまま手に持ったドリルを地面に叩きつけると、巨大な土煙を作り出し、その場から離れた。
「待ちやがれって、もういない」
「こっちも、いなくなった」
そう見つめた先には既に本来のターゲットだったディストレードの姿もなかった。
「すまねぇ、俺のせいで」
「別にお前のせいじゃないよ。
何よりも、あんな事、予想できるかよ」
そう言いながら、ジュランから作られた存在、ステレンオーについて介人は頭を抱える。
「それにしても、この状況っまさか」
複数の転生者が存在するこの世界。
その対処の為にバラバラに行動していたが、もしも、それ自体が目的だとすれば。
そんな予感と共に
「すぐに他の奴と合流するぞ、ジュラン!」
「おぉっ!これはやべぇ!!」