その日の世界の転生者は、これまでとは違った。
「なんというか、今回は結構簡単そうだな」
そう言いながら、それは今回の転生者の情報だった。
転生者の能力を考えても、今回は過剰な戦力だと考えても可笑しくない情報だった。
「それは、なんというか。
これまで理乃達が邪魔していた影響もあったと思いますが」
その言葉に首を傾げていると
「まぁ、それは大当たりのようだ」
その言葉と共に見れば、そこには理乃達だった。
理乃と共にジュラン達のコピーである、レン、クライ、サリスの三人。
そして
「なんというか、見たことのない奴だけど、あれがガオーンの?」
銀髪の女性であり、それと共にガオーンを睨んでいた。
「君が僕のコピーか。
だけど、介人の「てめぇを絶対にぶっ倒す!!」えぇ!?」
ガオーンが宣言する前に少女は声を張り上げて、遮る。
「アキラ、いいから静かにして。
これから戦うんだから、そこまで張り切らない」
「ごめん、けど、ようやくあいつを倒せると思うと嬉しくてなぁ!!」
「・・・ガオーン、恨まれているな」
その会話を聞いて、ガオーンを見る。
「さて、ここで全員が揃っているという事は」
それと共に介人はそのまま構える。
「どうやら、決戦のようだな」
そう言いながら介人はギアトリンガーを理乃に向けた。
それに合わせるように理乃もまたギアトジンガーを介人に向け、構える。
互いに緊迫な状況の中で、介人はそのままエンデに眼を向ける。
「ここは俺達に任せろ。
お前は転生者の方を優先しろ」
「でも、この状況で」
「大丈夫だよ。
ここは俺達に任せろ」
「何よりも、ここにいるのは、僕達がなんとかしないといけないからね」
その言葉と共に介人達はそのままギアトリンガーに各々の変身用のギアを装填する。
それに合わせて、理乃達もまた自身のギアトジンガーに暗黒ギアを装填する。
「「「「「チェンジ全開!!」」」」」
【ババン!ババン!ババン!ババン!ババババーン!】
「「「「「暗黒チェンジ!」」」」」
【邪バーン!】
その音声と共に各々が変身を完了すると共に、そのままゆっくりと構える。
「行くぜ、全力全開だぁ!!」
「ここで絶対に倒す!」
介人と理乃、二人の声が合わさると共に自身の因縁のある相手に突撃する。
ジュランは自身の分身でもあるステレンオーと互いの剣がぶつかり合う。
同じ恐竜の力を宿している事もあり、そのパワーは互角だが、ステレンオーのドリルのように回転する剣によって、ジュランは防御しにくい状況だった。
「お前、その回転する奴、ずるいだろ」
「弱い奴がよく吠える!」
そうして、互いに力の激突と共に吹き飛びながら、その視点は大きく変わる。
「うわっと、君、これで2回目なのにっそんなに殺そうとしてくるのっ!!」
「五月蠅い!お前は私がこの手で倒すのは変わりないから!!」
そう言いながら、ガオーンの分身であり、ガオハンターを思わせる姿、ガルプレスは三日月型のブーメランを投げ、攻撃を仕掛ける。
その攻撃に対してガオーンはそれをぎりぎりに避けながら、なんとか近接戦闘に仕掛けようと試みるも、なかなか近づけない状況。
「あわわわぁ、どっどいてどいてぇ!!」
そう言いながら、彼らを通り過ぎたのはマジーヌスティックに乗りながら、逃げていた。
だが、そんなマジーヌの周りを囲むのは黒い霧であり、そこからマジーヌに次々と剣が襲い掛かる。
「貴様のような軟弱物が私の分身とはな!!」
その叫びと共に煙の中から未だに襲い掛かるクーライザーから逃げるように飛んでいた。
「ぐっ、これは厄介な!」
そんな煙から少し離れた所で、ブルーンはその身体を幾度も分離、合体を繰り返しながらサクシーザーの攻撃をなんとか避けていた。
「どうやら、こっちの方が有利のようだね、お兄!」
「こんな状況ぐらいで、死亡フラグが立つと思うなよ!!」
そう言いながら、互いにギアトリンガーとギアトジンガーによる攻撃を放っていく。
その中で理乃が手に取ったのは一つのダークセンタイギアだった。
【邪バーン!ヴォイド!】
その音声と共に現れたのは身体に鉱石が埋め込まれた怪物、ヴォイド達だった。
「ちっ、ここで厄介なっ、だったら」
「そうはさせないよ」
「なっ」
すぐにセンタイギアを取りだそうとするが、ヴォイドの一体が放った液体によって、介人のセンタイギアを取り出すバックルが封じられしまう。
「これじゃ、俺達もっうわぁ」
「余所見をしている場合か」
その言葉と共にジュランは吹き飛ばされ、介人の元に。
「ジュランっ、どうすればっ」
すぐにジュランを守るように介人は前に飛び出し、目の前の脅威を見る。
迫り来るヴォイド、その大軍を見ながら、打開策を考える。
そうしている間にも、ヴォイドの一体が介人に向けて攻撃を仕掛けようとした瞬間
『ガアアァァ!!』
「っ」
聞こえてきた雄叫び、それと共にヴォイドは吹き飛ばされ、介人の目の前にはガチャで当てた謎の恐竜だった。
「お前、一体」
そう疑問に思っている間にも、それは形を変え、恐竜はまるでセンタイギアを思わせるアイテムへと変わった。
『ゼンカイジュウギア』
「これもっギアだったのかっ、だったら!」
それに合わせて、介人はすぐにゼンカイジュウギアをギアトリンガーに装填し、回す。
「スーパーチェンジ全開!」
【カーイジュウカーイジュウスーパー!
ババン!ババン!ババン!ババン!ババババーン!超!ゼンカーイ!】
その音声が鳴り響くと共に、介人の姿は新たに生まれ変わる。
恐竜戦隊ジュウレンジャーのドラゴンシーザーを模した重厚な鎧が装着され、その手には巨大な槍を手に持つ。
「秘密のパワーアップ!スーパーゼンカイザー!」
「ここに来てっ、パワーアップってっ。
だけど、それがどうしたんだっヴォイド!!」
そう言いながら、驚きを隠せない理乃はすぐにヴォイドへと命令を下す。
同時にヴォイド達はすぐにスーパーゼンカイザーに向けて襲い掛かる。
「行くぜ、ピンチを全力全開で打ち砕いてやる!!」
その言葉と共に手に持った槍を大きく振り上げた。
それだけで、自身よりも遙かに巨大なオーガ型ヴォイドを瞬く間に吹き飛ばす。
「なっ、なによあれっ」
「まさか、奴のこれまでの人外染みた力に合わせたのか」
その姿を見ながら、ヴォイド達はすぐに襲い掛かるが、堅い鎧に覆われたスーパーゼンカイザーにはダメージを一つ付ける事ができずにいた。
「おいおい、恐竜パワーのお株取られたじゃないかよ、んっ?」
そう言っていると、ジュランの手元に現れたのは別のギアだった。
「これはアバレンジャーパイセンのギア。
そういう事だったら!!」
その言葉と共にジュランはすぐにアバレンジャーギアをギアトリンガーに装填する。
【27バーン!キラーゼンカイジュラン!!】
その音声と共にジュランの姿は変わり、両腕に巨大な翼を生やした赤い翼竜型ロボ、キラーゼンカイジュランへと変わった。
「よしっ、これだったら!!」
それと共に空から介人を狙うヴォイド達に向かって、キラーゼンカイジュランが飛ぶ。
そのスピードはあまりの速さで通り過ぎただけで、ヴォイド達を切り裂いていった。
「何が起きているのっ、これは」
「理乃、ここは撤退だ。
どうやら、奴らは土壇場で逆転できる力があるようだ」
「っ」
「待ちやがれっ、理乃!」
その話を聞いた介人はすぐに理乃の元へと向かおうとしたが、それよりも早く、ステレンオーは新たなギアを装填し、そのまま放つ。
【ビックバーン】
それによって、現れたのはISの一つであるゴーレムであり、それを遙かに巨大化した姿介人達を見下ろしていた。
同時にゴーレムから放たれたレーザーは介人達に向けて放たれた。
「ちっ、ここまでか」「貴様らを始末するのは次の機会だ」「それまで覚えておけ」
それと共に理乃を連れていくステレンオーに合わせて、他のメンバーも次々と離脱していく。
「ちっ、あいつら」
「ジュラン、こうなったら、一気に決めてエンデ達の元へ急ぐぞ」
「おい、まさか」
「今だったら、全力でいける気がする!!」
それと共に、介人はそのままゼンカイジュウギアを操作する。
【ビッグバーン!ゼンカイガッターイ!ゼンカイレックスオー!!】
その音声と共に介人の身体は巨大化し、身体が変形する。
それに合わせるようにキラーゼンカイジュランの身体も大きく分離し、介人と合体する。
その姿は巨大な翼を生やしたドラゴンを思わせる姿であり、合体が完了すると共に雄叫びを上げる。
「「完成!ゼンカイレックスオー!!」」
その叫び声と共に、ゴーレムはすぐにゼンカイレックスオーに向けて、無数のビームを放っていく。
それに対して、ゼンカイレックスオーはそのまま宙に舞い上がると共に、ビームを避けていく。
「うぉ、なんだこれ!
今までにない力だぜ!!」
「一気に決めるぞ、ジュラン!」
「おうよ!!」
それと共にゼンカイレックスオーの口には炎が溜められ、それを真っ直ぐとゴーレムに向けた。
「「必焼大火炎レックスロアー!!!」」
それと共に口から放たれた強力な火炎放射を受け、ゴーレムは瞬く間に溶解し、爆散する。
「凄いっ、こんな風になるなんて」
「あのギアにこんな力がって、あれぇ」
だが、その必殺技を放った後、ゼンカイレックスオーはそのまま地面に倒れ、そのまま分離する。
「かっ介人さん!!」「ジュランっ、大丈夫ですか!!」
すぐに二人の元へと急ぐガオーン達。
「なっなんというか」
「凄い力が使って、身体の力が抜けたぁ」
その言葉と共に指も動かせない状態の介人とジュラン。
「おそらく初めてのパワーアップフォームの代償でしょう。
実際にアバレンジャーさんでも最初の最強形態になった時には他の二人が戦闘ができない程に疲れたと聞きます」
「それじゃ、しばらくは動けない訳か」
「でもエンデは」
そう心配していると、フラグちゃんはそのままタブレットを見る。
「どうやら、無事に転生者を倒せたようです!
これですぐに元の世界に戻れます」
「だったら、今日は寝ようぜ、なんていうかマジで疲れた」
「さっ賛成」
そう言いながら、介人達を包み込むように、再び世界は元に戻っていく。
その中で介人は
「けど、これであいつを止められるかもしれない」
そう言いながら、ゼンカイジュウギアの力を確信するように頷く。