その日、行われたガチャを行っている光景はいつもと違っていた。
「よっしゃラッキー!
ゴーオンジャーのセンタイギアゲットだぜ!」
そう言いながら、大声で喜んでいる介人はそのまま手に入れたギアを天に掲げていた。
「まぁ、これはいつも通りの光景な訳だな」
「うん、介人は特に問題ないよね」
「問題は」
それを見ていたジュラン達は正直な感想を呟きながら、その視線は介人の隣にいる人物だった。
「そんな、外れるなんてぇ」
その言葉と共に四つん這いになりながら、ガチャで引いたギアを見ながら落ち込んでいるのはエンデだった。
それは普段、ガチャでセンタイギアが当たらなかった時の介人とまるで同じ姿であり、普段では考えられない光景だった。
「これって、やっぱりこの前のあれが原因ですよね」
そう言いながら、フラグちゃんはその手に乗せているゼンカイジュウギアを見る。
エンデが現在、介人と同じくガチャへと執着している。
それは介人が新たに手に入れた力、ゼンカイジュウギアへの憧れだった。
それも、自分専用のゼンカイジュウギアを目的にしている。
「こうなったらっ次のガチャですっ!!!」
「よしっその調子だ!!」
エンデの叫びに答えるように介人もまた立ち上がり、走り出す。
「これは結構やばくないか?」
「とにかく、行くぞ!!」
それに合わせるようにジュラン達も同時に向かう。
彼らが向かった先、そこで行われた事件についてを調べる事にした。
「辻斬り事件、これが今回の転生者か」
内容を調べてみると、無差別に剣術道場を襲っており、そこにいる師範を始め、多くの人々が殺害されている事件が起きていた。
「でも、明らかにこれは異常です。
とにかく、急ぎましょ」
そう言いながら、すぐ近くで無事な剣術道場へと向かった。
「たっ助けてくれぇ!!」
「っこの声は!!」
その叫び声が聞こえ、すぐに道場へと向かった。
そこに立っていたのは全身が青い魚を思わせる怪人であり、両手には巨大な水鉄砲を手に持ったのが特徴だった。
「ちっ、この程度の奴しかいないのか」
「お前がこれをやったのか」
「あぁ、だとしたら、どうするんだ?」
「全力で倒す!」
それに合わせるように、介人達は各々の変身アイテムを手に取る。
「「「「「チェンジ全開!」」」」」「チェンジ痛快!!」
それと共に介人達はそのままゼンカイジャーへと変身する。
「ふんっお前らがゼンカイジャーか。
丁度良い、俺の強さを証明するにはもってこいだ!!」
ビスオーテはすぐに両手の水鉄砲を構え、介人達に向けて攻撃を仕掛けてきた。
それに対抗するように、介人達もギアトリンガーとギアダリンガーで対抗し、銃撃戦が始まる。
だが、介人達から放たれる弾丸はビスオーテに向かって行くが、放たれた水鉄砲によって、その攻撃は防がれる。
「くそっ」
強力な水流は攻撃と防御、二つの役割を担っており、介人達は追い込まれる。
「だったら、スーパーチェンジ全開!!」
その状況の中で、介人はすぐにスーパーゼンカイザーへと変身する。
スーパーゼンカイザーへと変わった介人はそのままビスオーテに向かって走り出す。
「姿が変わったぐらいで」
「変わったからこそだ!!」
その言葉と共に介人は真っ直ぐとビスオーテへと近づき、その身体には水流が何度も襲い掛かる。
「なに!」
だが、その身体にはまるでダメージを受けていないのか、ビスオーテへと近づくと共にゼンカイテンランスを振り下ろす。
「ちっ、だったら!!」
ビスオーテはその一撃を受ける前、その手に彼専用武器であるソード・アルタイルを取り出し、その一撃を受け止める。
「ふんっ、はぁ!!!」
それを受け止めたビスオーテはそのまま鋭い一撃で攻撃を仕掛ける。
だが、介人はその鋭い一撃を自身の防御力で受け止め、瞬時に反撃する。
そう、パワーとスピードによる攻撃が続く中で、ビスオーテはそのまま介人の顔面に向けて水鉄砲を放つ。
「ぺっ汚ねぇ」
「くくっ」
「っぐっ」
ビスオーテの水を直接浴びた介人はその場で倒れてしまう。
何が起きたのか分からず困惑している間に、ビスオーテはそのまま蹴り飛ばす。
「介人っ」
「ぐっ」
その介人の変化に気づいたジュランとガオーンはすぐにビスオーテに攻撃を仕掛ける。
「介人さんっ、これって!!」
それと共に変身が解除されると共にフラグちゃんが見たのは息苦しい様子の介人だった。
「これはまさかっ、毒っ、それもかなり強い毒です」
「なっまさか、奴はさっき」
その言葉と共にビスオーテは笑い声を響かせる。
「あぁ、そうだ。
この俺の毒はなかなか効くだろ」
「そんなっぐっ」
その事を聞いたのが一瞬の油断となり、ジュラン達は吹き飛ばされる。
「くっこうなったら」
そう言い、介人のギアトリンガーに装着されているゼンカイジュウギアを手に持つ。
「無茶だ。
ゼンカイジュウギアを使ったとしても、パワーを使ったお前では」
「ですが、諦めるつもりはないです!!」
その言葉と共にエンデはそのままゼンカイジュウギアを手に持ち、そのままギアダリンガーに装填する。
「エンデ」
「介人、止めないでください!!」
「止めるかよっ」
「えっ?」
それに対して、介人は真っ直ぐと、エンデを見つめる。
「やるんだったら、全力でやってやれ!!」
息をするのも苦しいはずの介人だが、エンデに向けて必死に伝える。
「全力っえぇ、勿論ですっ!!」
介人の言葉を聞くと共に、ギアダリンガーを回す。
「スーパーチェンジ痛快!」
【カーイジュウカーイジュウスーパー!
ヨーソロー!超!ツーカイにレボリューション!】
その音声と共に、ツーカイザーの全身に未来戦隊タイムレンジャーのブイレックスロボを模した鎧が、背中にはマント、額にはV字型の装飾が追加されていた。
「海賊のパワーアップ!スーパーツーカイザー!」
「同じアイテムなのに、見た目が全然違う」
「なるほど、同じアイテムでも全く違うパワーアップという事か」
「ちっ、そっちも姿が変わったか!
だが、その程度で!」
そう言い、ビスオーテはそのままエンデに向けて再び水鉄砲を構えた。
だが、その時には既にエンデの姿はなかった。
「なにっ、どこにぐわぁ!!」
気づくと、ビスオーテの正面に立っていたエンデはそのままギアダリンガーをソードモードに変え、そのまま切り上げた。
「貴様っ!!」
「悪いけど、あなたのような卑怯な人には絶対に負けるつもりはありません!!」
「ぐっ!!」
それと共に再び取り出したソード・アルタイルで対抗する。
その剣術は明らかにビスオーテの方が上だった。
しかし、その技術でも、エンデの攻撃を受け止める事ができなかった。
「なっどうなってっ、受け止めているはずなのに」
そう言いエンデの攻撃を受け止めようと構えるが、まるですり抜けるようにビスオーテは切り裂かれる。
「まさか、残像ができる程のスピードを持っているのか」
「それで、あの一瞬で詰め寄ったのか」
「なんだとっぐっ」
「悪いですけど、今の私は全力で怒っているんですよ!!」
その言葉と共にギアダリンガーを回し、そのままビスオーテを蹴り、宙に舞いながら、その銃口をビスオーテに向ける。
「ツーカイザー・レックスリフレイザー!」
その叫び声と共にエンデの前に竜巻から無数のミサイル状に変化するエネルギーを放たれる。
「ぐっがあぁあ!!!」
その一撃を食らい、ビスオーテはそのまま爆散する。
「よしっやったぁ!!」
「いいえ、まだです!!」
その言葉と共に爆散したビスオーテは紫色の光と共に、巨大化する。
「また巨大化か!」
「だったら、私も!
介人もできたのならば!」
それと共にエンデもまるで対抗するようにゼンカイジュウギアを操作する。
だが、そのまま巨大化する訳ではなく、ゴーカイオーの頭部に、ブイレックスの頭部を胸部に模しており、その形態はカッタナーやリッキーと似たSD形態へと変わった。
「・・・なんで、こんな姿にっ!?」
「俺のとは全然違うなぁ」
「えっと、という事は、この場合、私がやった方が良いっすね」
そう言いマジーヌの手にはゴーオンジャーギアが光輝いていた。
「それでは頼みましたよ!」
「了解!!」
そう言いマジーヌはそのままギアトリンガーにギアを装填する。
【32バーン!ゴーオンジャー!】
「スーパーチェンジ全開!!」
その音声と共にマジーヌの姿は変わり、これまでの魔法使いを思わせる姿から一変、胸元、両腕は飛行機を思わせる装備を身に纏う。
「天空のパワー! セイクウゼンカイマジーヌ!!」
それを宣言すると共に、そのままゼンカイギアを回転させ、そのまま巨大化する。
「あわわぁ、この身体はっ不慣れですよっ!!」
そう言いながらビスオーテと戦いをくり広げているエンデは小さな身体でなんとか攻撃を避けている。
「エンデから離れるっす!!
ヌヌヌバタリオット!!!」
その言葉と共にマジーヌは右腕から放たれたバルカンがビスオーテは吹き飛ばされる。
「マジーヌ!」
「お待たせっす!」
「よし、だったら、合体しますよ!!」
「えっ、りょっ了解っす!!」
その言葉と共に二人は同時に飛びながら、エンデは二つのパーツへと分離する。
それに合わせるようにマジーヌの頭部にエンデが収まり、そのまま胸元に装着する。
それによって、右腕からレイピアを思わせるパーツが現れ、その姿はゴーオンジャーのセイクウオーの姿から背中のパーツが大きく開き、ルパンレックスを思わせる姿へと変わる。
「痛快ガッタイム!レックスツーカイザー!!」
合体が完了したエンデはそのまま構える。
「ちっ、だとしても!!」
その言葉と共に巨大化したソード・アルタイルを構え、そのまま構える。
空中に飛んだレックスツーカイザーもレイピアを構え、空を縦横無尽に飛びながら、放たれるレイピアによる一撃を次々と放っていく。
「ぐっちぃ!!」
襲い掛かるレックスツーカイザーに対して、その両腕の水鉄砲による牽制も行う。
だが、そのスピードに追いつく事ができず、接近していた時には自身の技量で最低限のダメージを抑える事しかできない。
「ちぃ、だがっ」
その言葉と共にぎりぎりまで接近したレックスツーカイザーに向けて、口から放たれた水が放たれた。
「っ」
真っ直ぐと当たるレックスツーカイザーだが、それはまるで霧のように消えてしまう。
「レックスツーカイザー!!!」
「っ!!」
聞こえた声、それと共に周りを見ると、レイピアを構え、両腕にある銃、そして片腕を弓のように構えた3体のレックスツーカイザーが立っていた。
「分身で一気にタオストライク!!!」
それと共に両腕から放たれるミサイルとマシンガンがビスオーテは穴だらけになり、弓から放たれた光の矢が突き刺さる。
そして、最後にレイピアが真っ直ぐと矢を突き刺さるように一刺しする事でビスオーテは爆散する。
「よしっ勝利です!!」「いぇーい!!」
それと共にそのまま介人の元へと行く。
「介人!!毒は大丈夫ですか!!」
「なっなんとか」
そう言いながら、未だに生きている様子だった。
「まぁ、大丈夫だろ。
こいつはこういう毒に対する耐性もつけているからな」
そう言いながら、介人の頭をガシガシッと生存フラグさんは蹴っていた。
「あとで張り倒す」
そう言いながら、怒りの声を漏らす介人。
「ふぅ、良かったです」
「これって、良かったで、大丈夫なんですか」
その光景を見て、安心しているエンデ。
それと共にフラグちゃんは呆れないながら呟きながら。