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多くの世界が崩壊し、融合されてしまう。
様々な世界はこれまでにない文化や技術を生み出し、これまで存在しなかった多くの常識が生まれた。
だが、それは同時に新たな脅威が生まれる事になった。
その脅威の一つとして、神が作り出した異文化の技術の結晶。
それらは、死んだ人間の魂が取り込んだ事によって、人間として再び生を与える事ができた。
全ての人間がそれを自覚している訳ではないが、それに目覚めた人間はその力を使い、歴史を変える程の偉業を残す者もいる。
だが、現在問題になっているのは、その特典を使い、世界の崩壊が訪れる。
そして、この物語の始まりは天界から始まった。
そこは人の生と死を管理している場所において、転生特典を回収を目的にした存在が誕生した。
「えぇ、面倒なんだけど」
この男、転生特典を回収を目的に選ばれた最強の戦士、海城介人。
神が転生特典を見つけ出す為に、様々な世界から選ばれた人材であり、身体能力に精神力を並外れた持ち主である。
だが、その性格は善人という訳ではなく、無気力、脱力感、いい加減さの塊が目立っており、特に仕事がない日には部屋でジャンプを読んでいた。
「何を言っているんですか介人さん!
あなた、この前のキラークイーンの特典を回収してから一ヶ月、ずっと仕事していないじゃないですか!」
そんな介人を叱っている少女はフラグちゃん。
本来は人間の死を司る神なのだが、フラグを回収できない事や、担当していた世界が無くなった事もあり、介人を見張る事になった。
「だって、あの仕事の報酬なんだと思う!
猫草だぞ、猫草!
部屋に飾っても、こっちを襲ってくるし、仕方なく神の所に返したんだから」
「あぁ、あれは介人さんの仕業だったんですね」
その時の事件によって、神の毛髪が無くなりそうになった事件を思い出しながら、フラグちゃんは苦笑いをする。
「だいたい、俺はここに仕事があるから来たのに、仕事の内容がこんな荒事ばかりだからな」
「介人さん」
そう言いながら、フラグちゃんは少し戸惑う。
普段は駄目人間に見える介人だが、共に過ごしていたフラグちゃんだからこそ、彼の優しさを知っている。
「何がFPSをやるだけの簡単な仕事だ!
思いっきり戦闘じゃないか!!」
「そんな事だろうとは思いましたよ!
とにかく、さっさと仕事をしますよ!!」
「嫌だぁ!
俺はゴロゴロしたい!
ゴロゴロとだらだらと過ごして、寝たい!」
そう言いながら、介人は全力で抵抗を始める。
「うわぁ、めんどくさ!?
あなた、一応主人公ですよね!」
「俺は自分がやりたい事は全力でやるだけ!
だから、俺は全力で抵抗するぜ!」
「駄目人間の言い訳ですか!」
そう言いながら、ベットにしがみ付く介人。
離れる気配のないフラグちゃんは
「そう言えば、今思い出しましたが、神様から手紙が届いていました」
「なんだ?」
フラグちゃんはそう言いながら取り出した手紙を介人はそのまま受け取る。
「何々?
仕事のモチベーションが上がらないから、俺のモチベーションが上がるようにする為に今後はガチャを投入したいと思う?」
「ガチャって、あれですか」
そう言いながら、フラグちゃんが見たのは介人が愛用しているスマホだった。
そこには介人がこれまで行ってきたゲームがあり、特に人気の高いゲームには課金をしていた。
だからと言って、実際に参加するとは思っていないフラグちゃんは首を振りながら
「まったく、神様も少しは考えて「よっしゃぁ!全力でやってやるぜぇ!!」えぇ!?」
先程までの無気力な様子とは一転、これまで見たことのないようなやる気で立ち上がった。
「いやいや、さっきまでの無気力なあなたはどこに行ったんですか!?」
「俺は自分のやりたい事には全力でやる!
それがガチャならば、なおさらだ!」
「やっぱり駄目人間でしたかっ、この人は!?」
その行動原理を聞いて、思わずフラグちゃんは叫んでしまう。
「第一、爺ちゃんがやっていたゴレンジャーだっけ?
あれには5人のメンバーだったのに、俺は一人だよ。
しかも、飛行機もなしだから、ブラック企業だよ!
だからこそ、このガチャでげっごほん、仲間をゲットして、はたっんごほんっ、一緒に戦うんだ!」
「駄目だ、本音が分かり過ぎて、何も言えません」
そう呆れながらも、介人がやる気になった事に少し嬉しくなるフラグちゃん。
「さて、それではこれから行く世界ですけど、どうやら悪魔と天使が入り交じった現代ファンタジーらしいですよ」
「えぇ、面倒くさそう」
「良いから、行きますよ!!」
そう言いながら、フラグちゃんに連れられ、目的の場所まで向かった。
そこにあったのは扉だった。
ドアノブの上には歯車を思わせる窪みがあった。
「それで、その世界は一体なんなんだ?」
「えっと、悪魔と天使がいる世界という事で色々と多いですけど、神様から預かったのは、この2枚ですよ」
そう言いながら、フラグちゃんはそのまま二枚のメダルを入れる。
【ハイスクールD✕D】【クロノクルセイド】
「それにしても、これに本当に世界の記録が刻まれているのか?」
「えぇ、神様が世界の欠片とも言えるパズルのピースのような物を組み込んで作り出したらしいです。
異変の原因とも言える物を索敵する為の仮想世界を作り出すのに必要なワールド・ピースですよ」
「前回はなかったけど?」
「あそこは元々それ程強力な力はありません。
ですが、今回はどうやら、この二つの要素が合わさった特典が関係しているようです」
「仮想世界ねぇ」
「はい、ターゲットを逃さない為に作り出す仮想世界。
特典の性質が近ければ近い程、その世界の構成は正確です。
だけど、分かっていますよね、なるべく犠牲者は少なくする事を!」
「そうなの?」
「はい、仮想世界とはいえ、そこに生きる人が死んでしまったら、世界を分離する際に不具合が起きます。
何より、これは世界で、それも人の記憶で作られたピースだから」
「ふぅん、なるほどね、まぁ元々そのつもりだからな。
人が死ぬ所なんて、見ていて気分が悪いからな」
「介人さん」
そう言って、関係ないように呟く介人。
だが、素直になれない性格だと、フラグちゃんは知っており、笑みを浮かべる。
「ふぅん、とりあえずさっさと行って、ガチャを回そう」
「そればっかりですね」
そう言いながら、介人は懐から取り出した変身アイテムであり、武器でもあるゼンカイトリガーのレバーを回す。
【混ぜる!混ぜる!マゼール!世界へゴー!】
「行くぜ、フラグちゃん!」
「はい」