「それにしても、この前の戦いは本当にやばかった」
そう言いながら、介人達はその世界に訪れていた。
周りを見渡しながら、目的である転生者を見つける為に。
「本当、あの戦いで無茶しすぎて、身体がもぅ、ボロボロだったからな」
「別に回復するまで休んでいても良かったけど」
「そうはいかないよ。
介人を放っておいたら、また無茶をするだろ」
「そこまでか?」
「そこまでだろ」
その言葉に少し納得しないのか表情をする介人。
だが
「んっ、嫌な予感」
その一言と共に介人は一瞬で屈む。
「んっ、なんだって、うわぁあ!!」
同時にその後ろにいたジュランは一瞬、何かに吹き飛ばされたようにこける。
「ちょっと、邪魔しないでよ!」
それと同時に後ろにいたガオーンはそのままジュランに巻き込まれるように倒れる。
「悪いけどなぁ、いきなりなんか当たったんだよ!」
「もう、いつもジュランはそうやって」
「んっ」
「あっ?」
そう何時ものように話していると共に、突然、言葉が止まる二人。
「んっ?」
そこから、これまでの二人では考えられないように、しばらく見つめ合った後
「あっ、その、悪かった」
「いや、別にわざとじゃないんだったら、別に」
そう言いながら、すぐに立ち上がった二人はそのまま立ち上がると、恥ずかしそうに互いに見ようとしなかった。
「これは一体」
「むっ、また何か嫌な予感!!」
その言葉と共に介人はその場から飛び上がる。
「うわぁ、なんですかっ」
今度はブルーンが勢い良く倒れてしまう。
「わぁ、ブルーン!!
大丈夫っすか!?」
「すいません、マジー」
倒れたブルーンを助けようとしたマジーヌはすぐに手を伸ばした。
同時に二人はさらに見つめ合うと共に、先程のジュラン達と同じように頬を赤くしていた。
「これは一体っ」
「さっきから、なんだ、嫌な予感が止まらねぇ!!」
そのまま介人はまるでブレイクダンスを行うようにその場から、攻撃を避けていくと共に周りに大きな被害が出てくる。
「エンデっ」「生存フラグさんっ」
「カッタナーっ」「リッキーっ」
「いっ一体っ何が起きているんですかっ!!」
そうして介人を中心に周りのメンバーが次々と恋仲になるイベントを目撃して、フラグちゃんは目を回していた。
「んっそこかぁ!!」
そうしていると、何かに気づいた介人はギアトリンガーで気配を感じた所に向けて引き金を引いた。
「わぁ、びっくりしたぁ。
いきなり攻撃をしてくるなんて、酷いなぁ」
そうして現れたのはピンク髪ボブヘアーに白い衣服を身に纏った少女だった。
「なんだてめぇは」
「あなたは恋愛フラグさん!!」
「恋愛フラグ?」
その言葉を聞いて、疑問に思った介人はそのまま首を傾げる。
「初めましてだね、僕は恋愛フラグ。
しーちゃんやせーちゃんと同じ天使だよ」
「その恋愛フラグが、さっきからこの騒動を起こした元凶なのか」
そう言いながら、後ろで行われている現象について問い詰めるように言う。
そこにはBLやGL、NLや兄弟愛など、様々な恋愛模様が起きており、それについて聞くように質問する。
「残念ながら、今回の件は僕は被害者なんだ。
実は、この世界に少し用事があって来た所、転生者に僕の道具を奪われてしまったんだ。
だから、取り返すの手伝ってくれないかな」
「なんでだ、面倒くさい」
「そう言わずにぃ、実はこの前、仕事で手に入れたガチャ用のメダルがあるけど、取り返してくれたら、あげるからさぁ」
「任せておけ!」
「買収されました!!
駄目ですよ、介人さん!!」
あっさりと買収された介人に対して、フラグちゃんは心配そうに言う。
だが、次の瞬間、介人に向けて、何かが降り注いだ。
「かっ介人さん!!
一体何が」
「今のは、僕の道具の一つ。
キューピットの矢だ!
これに貫かれたら、恋に落ちてしまうんだ!!
さぁ、大変だよ、しーちゃん!!!」
「恋愛フラグさん、なんか凄く嬉しそうですがっ!!」
そうしていると、ふらふらと立ち上がる介人。
その目は真っ直ぐとフラグちゃんを見つめていた。
「かっ介人さんっ」
「わくわくわくわくっ」
その状況に置かれて、介人に見つめられたフラグちゃんは顔を赤くし、そんな二人を見て恋愛フラグは笑みを浮かべながら、その光景を見つめていた。
「・・・何をやっているんだ、さっさとこの現況をぶっ潰すぞ」
「えっ?」
「あれ?」
同時に介人の態度がこれまでと変わらない事にフラグちゃんは思わず呆けてしまう。
「あれ、介人君?
君、確か、キューピットの矢に突き刺さったよね。
そのなんだか恋の高鳴りとかしないの?」
「高鳴り?
何のことだ?」
その言葉に心底の疑問に思うように、首を傾げる。
「あれ、全然効いていない?
なんで、効いていないのかなぁ?
さすがに持ち主だった僕も疑問なんだけど」
「そんな事、俺が知るか。
とにかく、さっきの攻撃は向こうの方だな!
お前ら、さっさと行くぞ!!」
そう言い、介人は他のメンバーに声をかけると、共に走り出す。
「ふぅ、なんだか良かったような、そうじゃないような」
そう言いながら、介人に続くようにフラグちゃんも続いて歩き出す。
「可笑しいな、確かに当たったから、効果があるはずなのになぁ?」
そう言いながら、それに続くように恋愛フラグも走り出す。
そうして攻撃を行ったと思われる所では一人の転生者が立っていた。
その姿はまるで西遊記に出てくる孫悟空を思わせる格好をしており、手を伸ばすと次々と矢が飛ばされていた。
「お前か、この騒動の現況は」
「あぁ、てめぇはゼンカイジャー!
なんだよ、せっかく面白いアイテムが手に入ったのによぉ」
「介人さん!
もしかしたら、あの金庫の力かもしれません!
あの金庫には納めた物の力を自由自在に使う力がありますから」
「なるほど、だったらさっそく倒すだけだ!!
行く」
そう言い、振り返ると、そこには敵の前だが、互いに相手に夢中になって、動けないジュラン達がいた。
「恋は盲目と言うけど、まさかここまでとはね。
出力を考えずに使ったね、あの転生者」
「けけっ、お前もすぐにラブラブにしてやるぜ」
「あぁ、もぅ面倒くさい!
スーパーチェンジ全開!!」
その言葉と共に介人はすぐにスーパーゼンカイザーへと変身する。
「秘密のパワーアップ!
スーパーゼンカイザー!!!」
「けけっ一人で何ができるんだ!
行くぜぇ、ふぅ」
その言葉と共に転生者の数は一気に増加し、それはあたり一面を埋め尽くす程の数であった。
「こっこれは幻獣ハヌマーン拳シュエンの能力ですっ!!
まさか、金庫の能力で恋愛フラグさんのキューピットの矢で行ったのはこの為にっ」
「くくっ、だって面白いじゃないかよ。
禁断の恋愛とかもそうだけど、愛する相手が増えて、浮気をしまくる奴らの光景もよぉ。
この道具はなかなかに面白いぜぇ!
お前ら、一気に行くぜぇ!!」
「たくっ、面倒な事をしてくれるぜ!!」
そう言い、襲い掛かろうとする転生者に対抗するように、介人はすぐに取り出したのはルパンレンジャーギアだった。
【ルパンレンジャー!】
その音声と共にルパンレンジャーの幻影を身に纏うと共に行ったのは近くにいる転生者の金庫に向けて、蹴りを食らわす事だった。
「無駄無駄ぁ!!分身を倒しても無駄だぜぇ!!」
そう言いながら、次々と襲い掛かるのを止めない転生者。
「かっ介人さんっ、皆さん、早く正気に」
「あれ、これって、どういう状況」
「うわぁ、ジュランっくっつかないでよ!」
「あれ?」
「正気に戻っているね」
見ると、先程まで互いの相手を見つめていたジュラン達は正気に戻っていた。
「どっどうなっているんだっ、俺は解除なんてしていないぞ!!」
「ルパンレンジャーは元々お前らから宝を頂くのを目的にしているんだよ。
この通り」
そう言い、介人の手にはキューピットの弓矢と思われるアイテムがあった。
「馬鹿なっ、だったらっここにあるのは」
そう言い、転生者が胸元にある金庫を開くと
「ぎゃーッス!!」
そこにいたのはペンギンを思わせる何かがおり、転生者の姿を見た瞬間、雄叫びをあげる。
「なっなんだこいつはぐわぁ!!」
同時に分身していた転生者達の姿は次々と爆発していった。
「えっこれは」
「プリニーギアを使って、プリニーをあいつの金庫に入れた。
まさか分身していた奴らにまでプリニーが増殖して、爆発するとはなぁ」
「きっ貴様っよくも」
「だったら、次で最後だ」
「なら、これをあげるから、試しに使ってみてよ」
そう言った恋愛フラグが渡したのはセンタイギアの一つ、ジェットマンギアだった。
「これはっジェットマンのセンタイギア!!
分かった!!」
【15バーン!ジェットマン!】
「おい、待つんだ、そやつが出すギアを」
それを止めようと、生存フラグは叫ぶが、既に遅かった。
発動したギアから、ジェットマンが飛び出し、介人達だけではなく転生者までに及ぼす。
同時に場面は切り替わり、それはどこかの結婚式会場だった。
「この男を夫にし、将来を共にする事を誓いますか」
そう言いながら、司会をしている恋愛フラグは言いながら、目の前にいる花嫁の衣装を身に纏っている死亡フラグに尋ねる。
その横には花婿の格好している介人が立っていた。
「はい、誓います」
そうして、周りはその光景を見ている中でジュランが
「それにしても、遅いなシュルダン・エンの奴は。
何をやっているんだ」
その言葉と共に場面は切り替わり、どこかの花屋の前。
「あれ、なんでここに?
そうだ、これから親友の結婚式があるんだった!!」
そう叫んだ転生者こと、シュルダン・エンは叫び、すぐに結婚式に向かおうとする。
だが、その中で湖を眺めていたエンデから物をブルーンが盗み走り出す。
「いやぁ泥棒!!」
「なっ待ちやがれ!!」
その言葉と共にシュルダン・エンはすぐに走り、ブルーンを捕まえる。
「待ちやがれ!こらったくっ、めでたい日にケチつけやがって。下らない真似をするんじゃない」
そう言い、そのままその場から離れようとした。
「ブルーンミニピッカー! トサカにきましたよ!」
その言葉と共にブルーンが取り出したのは、手に収まる程度のブルーンピッカーだった。
それを手に持ち、去って行こうとするシュルダン・エンに近づく。
「えぇい、でっかくなっちゃったー! どりゃあー!!」
それと同時にブルーンのブルーンピッカーの一撃が、シュルダン・エンの脇腹を抉る。
「うっ!くっぐわぁぁ〜!!」
その言葉と共にシュルダン・エンはそのまま何時の間にか近くにある白いソファに座り込む。
「空が目に沁みやがる」
その言葉と共にシュルダン・エンは座り込むと共に、爆散する
「今のは一体なんだったんですか」
「ふふっ、さぁね」
その光景を見ていた恋愛フラグはただ笑みを浮かべていた。
「とりあえず、ほらよ」
「いやぁ、助かったよ」
そう言いながら、恋愛フラグはそのままキューピットの矢を受け取る。
「今度からは奪われないように気をつけろよ」
「ごめんねぇ。
それにしても、色々と面白そうだね。
良かったら、僕も時々で良いから仕事を一緒にしても良いかな」
「はぁ?」
その言葉を聞くと、介人よりも先に生存フラグが前に立つ。
「なんで、貴様が一緒に仕事をするんだ」
「えぇ、僕だって、色々と見てみたいし、こういうのも悪くないと思っただけだよ。
ねっ、いいでしょ、介人君」
「えぇ、それはそれでめんど「僕が担当したらこれまで以上にガチャができるよ」これからよろしく頼む」
「介人さん!!
何を言っているんですか!!」
先程まで断る雰囲気のはずが、その一言で介人は承諾した。
「別に良いじゃないかよぉ」
「良くないですよ!!」
そう介人とフラグちゃんが話し合っている中、恋愛フラグはその光景を見て、笑みを浮かべる。
(いやぁ、これは思った以上に面白いねぇ。
最初にキューピットの矢でやってみたけど、介人君の直感で避けられたから、転生者にわざと見つかるようにしたのは正解みたいだったね。
それにジェットマンギアで分かったけど、介人君、以外としーちゃんの事、気があるようだね。
他にもせーちゃんも怪しいし、あのエンデという子も。
これは良いおもちゃが見つかって、楽しめそうだよ)
「なぁ、ぶっちゃけ、なんか企んでない?」
「確実に企んでいるな」
そう考え込んでいる恋愛フラグを見て、ジュランはそのまま生存フラグと共に怪しんでいた。