理乃こと、ステイシーザーとの戦いから1週間。
介人達は理乃を攫った少女達を探すように様々な世界を巡ったが、未だに彼らの痕跡を見つける事はできなかった。
「理乃」
そう言いながら、目の前にあるゼンリョクゼンカイキャノンを見つめながら、未だに見つけ出す事ができない理乃に心を奪われた。
「あれから、介人さん、落ち着きませんね」
「えぇ、以前はあんなに夢中だったガチャも今はもぅ無関心で、私寂しいです」
「いや、介人が元々ガチャに填まったのはゴレンジャーギアを探す為だから、今はもうその役目は果たしているだろ」
それと共にフラグちゃんはすぐに別の依頼を受ける。
「介人さん、その次の依頼が」
「あぁ、分かった」
その言葉と共に介人はすぐに向かった。
「おい、本当に大丈夫なのか?」
「とにかく、今は向かうしかありません」
そう言いながら、彼らが向かった世界。
その周りにいるのは人型ロボットが多くおり、人と違和感なく働いていた。
「これはロボットなのか?」
「なんというか、凄い光景っす!!」
「それ、貴方達が言いますか?」
エンデは思わず呟く。
「ですが、ここで一体何が?」
「おいおいっ、あれを見ろ!?」
そう周りの景色を見ていると、突然周りにいたロボット達が苦しみ始めた。
「おっおいっ!?
どうしたんだっ!?」
「こっこれは?!」
「何か分かったの!!」
「はいっ、どうやら転生者はこの世界の過去に干渉しているようです!
彼ら、ヒューマギアが誕生する歴史自体を崩壊させる為に」
「ヒューマギアってのは、このロボット達の事だとして、そんな事ができるのか!?」
「このままでは、彼らは」
「どうにかできないんですか!?」
その光景に対抗する方法についてジュラン達が悩んでいる間、介人はその光景を見つめる。
「あの時と、同じだ」
それはかつて、介人の世界が崩壊する光景と似ており、人々が苦しむ姿を見ていた。
「・・・あぁ、そうだよ。
俺はこんな胸糞悪い光景を見たくないから、全力全開で抗っていたじゃないか!」
「介人さん!」
「何か良いアイディアがあるの!」
「あぁ、タイムレンジャーギアを使えば、過去に飛ぶ事ができるはず」
「なるほど、それはグットアイディア」
「そうだな、良いアイディアだな。
けど、そうはさせない」
「っ」
その言葉と共に聞こえた声に振り向く。
【滅びの音楽パワー!】
そこには、ハカイザーとデスリュウジャーを中心に無数のノイズ達が軍勢となって現れる。
「お前はっ介人の偽物!!」
「ハカイザーだ。
まぁどっちでも良いわ。
とにかく、お前達を過去に行かせる訳にはいかないな」
「っ」
その言葉に乗るように、すぐに向かおうとしたが、ジュランがその場で制止した。
「ここは俺達に任せろ。
介人だったら、そのゼンリョクゼンカイキャノンがあれば、一人で行っても、なんとかできるだろ」
「けど、あいつは」
「どんなにあいつが介人の事をコピーしていても、僕達はそんな介人と一緒に戦ってきたからね」
「私達だって、全力全開で戦ってみせるっす!」
「だから、介人さんは過去へ!」
「皆」
その言葉を聞くと共に介人は周りに集まる彼らを見つめる。
「全力で頼んだ!!」
「「「「「全開で答えるぜ」」」」」
【タイムレンジャー!】
同時に介人はタイムレンジャーギアを使い、そのまま過去へと飛んでいく。
「あぁ、跳んじゃったか。
だけど、止められると思っているの?」
「そんなのお茶の子さいさいです!
そういえば、お茶の子って、誰なんですか?」
「今はそこを気にしている場合じゃないぞ、エンデ」
「とにかく、俺達も覚悟を決めて、行くぜ!!」
そのジュランの言葉に合わせるようにハカイザーへと向かって行く。
道中でノイズ達が形を変え、襲い掛かるが
【レイアース!】
その音声と共にガオーンからは炎の矢が、ブルーンからは水の龍、マジーヌは緑色の真空刃を放ちながら、ノイズ達を撃退していく。
「お前とは、サシでやりたかったんだよな!
スーパーチェンジ全開!!」
【キュウレンジャー!】
その音声と共にジュランの姿はリュウテイゼンカイジュランへと姿を変え、そのままデスリュウジャーへと殴りかかる。
「貴様などには用はない」
それと共にデスリュウジャーはその手に持ったブーメランで攻撃を仕掛ける。
「そう焦らず、ゆっくりと楽しもうぜぇ!!」
その言葉と共に後ろに下がると共にギアトリンガーでデスリュウジャーの懐に次々と打ち込んでいく。
そうして、ジュラン達が苛烈な戦いを行っている間にも、ハカイザーとエンデの戦いはさらに激しかった。
「さすがは介人さんの戦闘能力をコピーしているだけあります」
そう言いながら、ハカイザーと戦闘を行っているエンデは既にスーパーツーカイザーへと変身しており、高速移動で翻弄するように攻撃を仕掛ける。
だが、それを見切りながら、身体に仕組まれている銃でエンデを撃っていく。
「まぁねぇ。
けど、俺はまだまだ全力じゃないからねぇ」
「これは少しでも早く戻ってきて貰わないと困りますね、介人さん!」
その言葉と共に再び彼らはぶつかり合う。
そう戦いが繰り広げている中で、場面は代わり、過去へと戻る。
「まったく、過去でどんな奴が暴れているかと思ったら」
そう言いながら介人が見た光景はワニを思わせる巨大な電車が周りの建物を喰らっていた。
「これは、すぐに止めないとな!!!」
【吠えろ!ビーストパワー!】
「はぁ!」
その音声と共に現れたのはギンガレッド、バルシャーク、イエローオウル、ブラックバイソン、ジュウオウタイガーが現れる。
「おぉ、パイセン達!!」
「頼むぜ、先輩方!!」
その言葉に応えるようにギンガレッド達の手元に現れたのはガオレンジャーの武器である破邪の爪であり、各々が同じ色の武器を手に持ち、そのまま破邪百獣剣を作り出す。
同時にギンガレッドはギンガの光を身に纏い、破邪百獣剣を手に取り、その背中に彼らが手を合わせ、「邪気…退散!」の掛け声で巨大な円を描く。
それに合わせるように各々の戦隊のロゴが現れ、次々と破邪百獣剣へと吸い込まれ、、唐竹割りのように勢いよく振り下ろし、それと同時に伸びたビーストパワーの刃がワニ型電車を真っ二つに切り裂く。
「貴様っ、よくも邪魔をしてくれたな」
「まさか、相手は仮面ライダーだったとは」
それと共に現れたのはまるでワニの牙を思わせる仮面を身に纏った、仮面ライダーガオウが現れる。
「さて、悪いけど、あんたがどういう奴か分からないけど、ここでさっそく倒すぜ!!」
それを見たハカイザーは思わず呟くが、そうしている間にも、介人は走り出し、ギアトリンガーを構える。
「チェンジ全開!!」
その言葉と共に介人はゼンカイザーへと姿を変わる。
「たった一人で何ができる!!」
「いいや、一人じゃないぜ!!」
その言葉と共に介人はゼンリョクゼンカイキャノンのパレットにあるアカニンジャーに触り、そのまま銃を撃つ。
だが、その姿は見せなかった。
「くくっ、誰もっ!?
ぐっがぁ!?」
それと共に、仮面ライダーガオウは後ろから何かが襲い掛かる。
見れば、そこには二人の忍者が、姿を現す。
「なに?
こいつら、いつの間に!?」
「悪いが、忍は姿を隠れるもんだ」
「それに、お前を倒すのに3秒も掛からないぜ!!」
それと共にガオウの持つ武器、ガオウがッシャーを吹き飛ばしたのは仮面ライダーシノビ、そして、ガオウに向けて、光の手裏剣を放ったのはウルトラマンフーマだった。
「忍者だと!?」
【風雲のシノビパワー】
「あぁ、悪いが、忍ぶどころか、暴れるぜ!!!」
そして、最後に現れたのはアカニンジャーの言葉をきっかけに、そのままガオウの周りを走り出す。
「なっなっ?!」
「全力忍法!乱れ手裏剣!!」
その言葉と共に介人は二丁拳銃のように引き金を引くと、そこから現れたのは手裏剣型の銃弾だった。
そして、アカニンジャー達もまた各々の手裏剣型武器で次々とガオウを打ち抜いていく。
「ぐっ、俺の夢がっこんな所で終わってたまるかぁ!!」
「おうおう、よく言ったな」
「っ」
それと共に聞こえた方向を見ると、そこには空間に開いた穴にはハカイザーがこちらを見ていた。
「という事で、お前にはサービスなっと」
【シャドーライン!】
その音声と共に現れたのは骸骨を模した列車が現れ、介人達を吹き飛ばす。
「なっ」
「これはっ身体がぁ!!」
その言葉と共にガオウから再び現れたガオウライナー。
そして、ガオウライナーを胴体にして、まるで巨大な怪獣を思わせる姿へと変わった。
「とりあえず、ガオクライナーロボという所だな。
それでは、じゃあな」
「待ちやがれ!!」
そう言うが、既にハカイザーの姿は消えた。
「たくっ、さっさと片付ける」
「介人、無事ですか!!」
「って、エンデ!?」
そう言いながら、時空の穴から入ってきたのはエンデだった。
「エンデって、ジュラン!!」
そうしている間にも、時空の穴は瞬く間に閉じた。
「さて、スーパーゼンカイザーであいつに勝てるか」
「だったら、二人で戦うです!!という事ではい」
「これって、ゼンカイジュウギア!?
なんで!?」
「この前のガチャで当たったです!
介人はとっても落ち込んでいたので」
「あぁ、そうだったな。
だったら、二人で行くぜ!!スーパーチェンジ全開!!」
それと共に介人はスーパーゼンカイザーへと変身し、エンデと合わせて、同時に巨大化した。
「だったら、今は全力全開で試しましょう!!」
「あぁ!!」
【ゼンカーイ·ガッターイ!ゼン·カイ·ジュウ·オー】
その音声と共に介人の身体が次々と変形し、エンデの胸元にあった恐竜を思わせるパーツが頭部に装着される。
「これはっまさかっ怪獣映画ですか!!」
「まぁ見た目はな」
そう合体した事で意識を共有している中で、怪獣を思わせる巨大ロボ、ゼンカイジュウオーは雄叫びをあげながら誕生する。
それに合わせるように咆哮しながら、ゼンカイジュウオーとガオクライナーロボが激突する。
互いに鋼の身体の特徴を持つ事もあり、激突する度に激しい火花を散らしてながら、腕に噛み付くガオクライナーロボ。
だが、腕を振り上げると、指先にあるミサイルがガオクライナーロボの口の中を爆発させていく。
「派手に行くぜ!!」
「これが、私達の必殺技!パート2!!カイジュウマックスブラスター」
それと共に、吹き飛ばしたガオクライナーロボに向けて、ゼンカイジュウオーの全身の火器を一斉掃射し、ガオクライナーロボに集中砲火を浴びせる。
「ガッガアアァァ!!」
そのあまりにも威力にそのままガオクライナーロボは爆散する。
「よしっ!
介人、勝利のポーズです!!」
「えっえぇ!?」
そうして、爆散するガオクライナーロボの背景に、困惑する介人を余所にエンデが先導して、そのままゼンカイジュウオーはそのまま咆哮を上げる。
そうして、無事に戦いを終え、再び元の世界へと戻った。
「悪かったな。
少し焦りすぎたかも」
そう言いながら、世界へ出発する前に比べると、少し落ち着きを取り戻した介人。
「介人さん、ようやくいつもの介人さんに戻ってくれましたか」
それを見て、安心したようにエンデを初め、全員が安堵していた。
「とりあえず、今後はハカイザーの奴をぶっ倒して、あいつらを引き釣り出す。
その為にも、まずは」
それと共に介人はそのままガチャルームへと向かっていた。
「ガチャを回すぜぇ!!」
「えぇ、ちょっと待って下さい」
「なんだ、フラグちゃん?」
「あの、既にゴレンジャーギアは当てたんですよ!
その、言っては悪いですけど、既にガチャをする目的は」
「確かに既に爺ちゃんのギアは手に入れた。
だけど、それとは別に未知のギアを当てたい気持ちは抑えられないぜ!!}
「全く同感です!
さぁ、生きましょう、介人さん!
未知のギアへ!!」
すっかりと、ガチャ狂いモードへと突入した二人はそのまま肩を組み、真っ直ぐと向かって行った。
「結局、介人さんは介人さんで、変わりないようですね」
フラグちゃんのその一言に完全に同意するように、その場にいる全員は頷いた。