とある日の朝。
介人は何時ものように起き上がろうとする。
カーテンの隙間から差し込む朝日を浴びながら、ゆっくりと目を覚まそうとする。
「あっおはようございます、介人さん!」
そんな介人を見たフラグちゃんは何時ものように笑みを浮かべていた。
既に日常着であるダサいTシャツを着ている事から考えても、普段ならば考えられない程に早起きでここに来た事が介人にも理解できた。
眠気を振り払いながらも、ゆっくりと起き上がった介人が目にしたのは、既に空になっている薬だった。
昨日の夜には決してなかったはずの薬がなぜ、ここにあったのか、分からず、首を傾げる。
だが、そんな疑問とは別に徐々にだが薬名がゆっくりとだが、出てきた。
[ヤンデレ薬]
彼が非日常に入ってから、似たような薬を見た事がある。
だからこそ、この薬を仕込んだろう相手には検討がついており、同時にやるべき事が分かった。
「フラグちゃん、悪い、トイレに行きたいけど、良いか?」
「トイレですか?
別に良いですが」
フラグちゃんの了承を貰うと、すぐに自室のトイレに入る。
トイレからの脱出する為の窓はフラグちゃんによって、既に閉じられているが
「さて、全力で逃走!!」
そんな事、関係ないばかりに窓を無理矢理蹴り飛ばし、そのまま外へと出る。幸いな事に
まだ早朝であり、周りには誰もいない。
そのまま全力疾走で逃げようとするが…………
「逃がしませんよ~♪」
何時の間にか背後にいたフラグちゃんの大鎌により、その行く手を阻まれた。
そして、そのまま首元に大鎌を当てられてしまい、身動きが取れなくなってしまう。
「あーもう! なんでこんな事になるんだよ!?」
「それはですね、私が介人さんの事を愛しているからですよ♪」
そう言って笑うフラグちゃんだったが、その瞳の奥には狂気が見え隠れしていた。
「だからって、ここまでする事はないだろ!」
「えぇ~でも、こうしないと介人さんは私の傍から離れちゃいますよね?」
「いや、そりゃそうだろ!」
「それに私は介人さんと一緒に居られるなら何でもしますし、どんな事でも受け入れますよ?」
そう言うフラグちゃんの顔はとても笑顔なのに、目が全く笑ってない。
「いやいやいやいや!! 流石にそこまでする必要は無いだろ!?」
「いえいえ、大丈夫ですよ。私達はこれからずっと一緒ですからね♪」
「いやいやいやいや!!! 俺は普通に生活したいんだけど!?」
必死に逃げ回る介人だが、フラグちゃんは嬉々として追いかけてくる。
「介人さん、大好きです♪」
「いやぁああああああああああああああああああ!!!」
それと共に、介人はこれまでにない速さで逃げ出した。
その行く先には、丁度ジュランが歩いており、介人を見た。
「んっ、介人、どうし「逃げるぞ、ジュラン!」
「あぁ、何から?」
一瞬、疑問に思ったジュランだが、すぐに介人が来た方向を見ると
「待てぇ」
「よしっ、逃げよう」
その瞬間、ジュランも瞬時に逃げ始めた。
「おいおい、これは一体どういう事なんだ、介人!?」
「恋愛フラグの奴が、フラグちゃんに何か仕込みやがった!
他の奴らは!」
「ガオーンとブルーン、それにマジーヌがもぅ出発の準備を「よしっとっとに仕事に行くぞ!」その格好のままで!!」
そう、介人は逃げる為に寝間着のままで外に出ていた。
「関係ない!
命の方が全力で大事だ!!」
「えぇ、逃げる為に命懸けの戦いに行くか、普通」
そう言いながらも、既に入り口近くまで来ていた。
「あれ、どうしたのそんなに慌てて?」
「良いから、急いで開け!
フラグちゃんが来るから」
「えっ、フラグちゃんが来ないと、仕事はできないんじゃ?」
「今はそれで命の危機なんだよ!!」
その言葉に、3人は疑問に思ったがすぐに指示通り、次の世界への扉を開け始める。
やがて、扉が開き、そのまま5人はそのまま次の世界へと向かった。
「あぁ、置いて行かれてしまいました」
それを見て、しゅんと、フラグちゃんはなった。
「さて、次の世界に来た訳なんだが」
「これは一体どういう状況な訳」
そこには建物の多くが蔦で覆われており、密林のジャングルを思わせる空間が広がっていた。
「ほぅ、ハカイザーが言ったように、まさか本当に来るとはな」
その言葉と共に現れたのは容姿は全体的にダークブルーの鎧。三日月を思わせる兜。鳥を思わせる翼を背中から生やす。刃先が三日月の様に曲がりくねった、牙の意匠が施されている独特のデザインの三日月剣と長剣を両手に持つ怪人だった。
「お前は一体」
「俺の名はガルザリン。
この世界の王になる存在だ」
「王だと?」
その言葉に疑問に思いながら、介人は呟く。
「あぁ、奴から貰ったこの力。
なかなかに面白いからな。
それを邪魔する奴らと聞いていたからな」
その叫びと共にガルザリンはその手に持つ二つの剣を介人達に向けて叫ぶ。
その剣からは怪しい光を放ちながら、確かに介人達へと狙いを向けていた。
それに対して、介人は怯む所か、むしろ笑みを浮かべながら言う。
「邪魔でもなんでもしてやる!てめぇをここで倒して、やらないといけない事があるからな!
それに!」
そう言いながら、介人は胸に手を当てながら
「早く、あいつの所に戻らないといけないからな!!」
そう言いながら、その手にはゼンカイジャーに変身する為のアイテムであり、武器でもある銃、ギアトリンガーを構える。
「そういう事。
だから、早々に倒させて貰うぜ!」
そう、介人に合わせるようにジュランの言葉が合図に、他のメンバー達もギアトリンガーを構える。
「行くぜ、チェンジ全開!」
『チェンジ全開』
その言葉と共に介人達はそのままギアトリンガーの引き金を引く。
それと共に彼らの姿は人間の姿から各々の戦う為の姿へと変わった。
「秘密のパワー!ゼンカイザー!」
変身が終わると共に介人は自身の証明をするように、マントを翻しながら、その名を叫んだ。
「恐竜パワー!ゼンカイジュラン!」
それに合わせるようにジュランもまた手に持った剣と盾を構えながら、叫ぶ。
「動物パワー!ゼンカイガオーン!」
次に叫んだガオーンはまるでライオンの雄叫びのように叫び、その手に持った鉤爪を構える。
「魔法パワー!ゼンカイマジーヌ!」
マジーヌもまた、手に持った杖を構え、メンバーの中でただ一人の女性という事で可愛らしく呟く。
「轟轟パワー!ゼンカイブルーン!」
そして最後の一人であるブルーンもまた指パッチンをしながら、手に持ったツルハシを肩に担ぎながら言う。
『5人揃って、機械戦隊ゼンカイジャー!』
変身を完了した5人はその言葉と共にガルザリンに向けて、呟く。
「言いたい事は終わったか!
ならば、死ね!」
その言葉と共にガルザリンは背中から生えた翼と共に舞い上がりながら、真っ直ぐとゼンカイジャーである介人達に向かって行く。
「行くぜ!全力全開!!」
介人のその一言を合図に、ガルザリンに対抗するように走り出す。
向かってくるガルザリンに対して、介人はギアトリンガーによる銃で牽制しながら、他のメンバー達は各々の武器を使い、ガルザリンに接近する。そんな中、ジュランだけはその場にとどまり、介人が撃ち出した銃弾を盾で防ぎつつ、剣を振り下ろす。
ジュランの振り下ろした剣はガルザリンの振るった剣によって受け止められる。
しかし、ジュランはそれすらも想定内だったのか、剣を受け止めたまま、一歩前へと踏み出し、盾を前に押し出すようにして、ガルザリンを吹き飛ばす。
吹き飛ばされたガルザリンは空中で体勢を立て直すと、そのまま翼を広げて、再び宙に浮き上がる。
「この程度か? 俺を相手にするにはお前らでは役不足だ」
ジュランの攻撃を受けてなお、余裕を見せるガルザリン。そんな彼に対してジュランは挑発するように声を上げる。
「そうかい。なら試してみるか?」
ジュランの言葉と同時に、上空のガルザリンに目掛けて、無数の光線ギアトリンガーにより放たれた弾丸が次々が放たれた。
弾丸を受けたガルザリンは光線が当たった箇所が爆発し、煙に包まれた。
その光景を見たガオーンは思わず驚きの声を上げた。
その一方で、ブルーンは冷静な表情を浮かべていた。
一方で上空にいるガルザリンは全身黒焦げになりながらも、翼を広げて、ゆっくりと地上に降り立った。
降り立つと同時に、身体に付いた煤を払いながら、介人達を見据える。
「成程。流石は異世界から来た戦士という事か。俺の炎をものともしないか」
「当たり前だろ!」
介人は胸を張って言い切ると、ガルザリンは鼻で笑った。
「ふん、だがそれもここまでだ」
「どういう意味だ?」
介人の問いかけに答える代わりに、ガルザリンは右手を天に掲げると、その手のひらに黒いエネルギーが溜まっていく。
それを見て、介人達は息を呑んだ。
「あれはまさかっ」
それが何なのか、介人は分からなかった。
それでも、嫌な予感が消えなかった介人はすぐにその場で体制を整える。
「喰らえ!!」
ガルザリンが放った黒い球体は地面に触れると、爆発を起こす。
「うわっ!?」
「きゃああああっ!!」
爆風によって介人達は吹き飛ばされてしまう。
「大丈夫か! マジーヌ、ジュラン!」
「ああ、何とかな」
「こっちも大丈夫っす」
ジュランとマジーヌは立ち上がると、自分達の身を案じてくれる介人に礼を言う。
一方、ブルーンはただ一人、地面に伏せたままだった。
「おい、ブルーン! どうした? 怪我をしたのか?」
介人が心配して声を掛けるが、ブルーンは返事をしなかった。
「おーい、ブルーーン」
「えっ、あぁ…………いえ、何でもありません」
介人に呼びかけられた途端、ブルーンは慌てて立ち上がった。
その様子を見て、ガオーンは首を傾げた。
「んっ? 何でそんなに慌てるのさ」
「そ、それは…………」
ガオーンの言葉を聞いて、介人も思わず疑問を抱く。
確かに言われてみればそうだった。何故自分はブルーンだけは起き上がらないと思っていたのだろうか。
いくら考え事をしていたとはいえ、ブルーンだけが倒れていた事に違和感を覚えるべきではなかった。
介人は改めて周囲を見渡すと、他のメンバーは全員無事である事が確認できた。
そして、今まさに戦っているのは自分とマジーヌ、ジュラン、ガオーン、ブルーンの4人だけであった。
「くっくっく、もう終わりかゼンカイジャー」「まだだ!」
ガルザリンの挑発に、介人は声を上げる。
しかし、先程の攻撃でかなりのダメージを負っており、満身創痍の状態となっていた。
「ならば、これで終いだ。行け、ペチャット達よ!!」
ガルザリンは両手を広げると、彼の背後からペチャットが一体ずつ現れた。
「この…………野郎ぉおおおっ!!」
ジュランは剣を振り上げながら、ペチャットに向かっていく。
だが、ペチャットはジュランの攻撃を軽々と回避し、逆にジュランに攻撃を繰り出そうとする。
「危ないっす! ジュラン!!ぬぬぬマジーヌ!!」
その一言と共に、マジーヌは杖を掲げて、呪文を言う。
「ぬぬぬマジーヌ! ぬぬぬマジーヌ! ぬぬぬマジーヌ!」
すると、ペチャットの動きが鈍くなり、ジュランへの攻撃を妨害出来た。
「サンキューな、マジーヌ! うぉらぁあああっ!!」
ジュランはペチャットの隙を突いて、剣を突き刺した。
「ぐわぁああっ!?」
突き刺されたペチャットは爆発して倒れた。
「よし、このまま一気に行くぜぇええっ!!」
ジュランの掛け声に一同は応える。
「「「「おーっ!!!」」」」
ジュラン、ガオーン、ブルーンはそれぞれの武器を手にしながら、ペチャットを次々と撃破していく。
「ジュラン、こっちにも来たぞ! ぬぬぬマジーヌ!」
「はい! ぬぬぬマジーヌ! ぬぬぬマジーヌ!」
マジーヌは、ペチャットの攻撃を防御魔法で防ぎ、その間にガオーンとブルーンが攻撃を仕掛ける。
「グゥウウッ!?」
「ぬぅううっ!!」
ジュランはペチャットを斬り伏せていく。
「ジュラン、そろそろ決めようか。」
「そうだな、ガオーン」
ガオーンの提案に乗り、懐からセンタイギアを取り出す。
だが
「くくっ、甘いわ!!」
「なっ!?」
それを見ていたガルザリンは再び黒い球体を地面に叩きつける。
「うわぁ!?」
「またこれかよっ!?」
それは先程と同様に力が抜ける現象だった。
「まさかっあれが、ガルザリンの能力!?」
「えっマジ!?」
ブルーンの一言を聞いて、介人は思わず呟く。
「くくっ、この能力の前で、果たして、どこまで抗えるか、楽しませて貰うぞ!」
その言葉と共にガルザリンは再び能力を使い、介人達に襲い掛かる。
「おいおいっこれじゃぁ、うわぁっと!?」
ジュランはそう言い、立ち上がるが、それを狙うようにペチャット達が襲い掛かる。
先程とは違い、ペチャット達がいる事で体制を整える事ができず、ガルザリンの能力の的になるだけだった
だが、その状況になっても、介人達は決して、諦める事なく、戦い続ける。
「さすがは機界戦隊ゼンカイジャー、だが、これで終わりだ!」
ガルザリンはそう言い、その手には再び能力を発動する為に掲げる。すると再び、地面から無数の触手が現れる。
それはまるで植物の蔦のように、しかし、明らかに違う存在として現れる。
それは、植物でありながら、生物のような動きを見せる。
それらは、介人の手足に絡みつく。
同時に、ジュラン、ガオーン、ブルーンは動けなくなる。
更には介人も身動きが取れず、ただされるがままになっていた。
そこに、ガルザリンがゆっくりと歩み寄る。
介人は何とか抵抗しようともがくものの、動く事すらできない。
「お前達は、俺が作り出したこの世界の中で永遠に戦い続けるのだ」
「何だって!? 」
「今更驚くな。俺の能力の想像を実現する事だ」
「そんな能力ありかよっ」
「ありなんだよ。
この能力の元になったガルザのジャメンタルとマッドトリンのデーボス細胞。
それが合わさる事によって、可能になっている」
「つまり、さっきから出ているペチャットや蔦は全部こいつのデーボス細胞という事か」
「というよりも、世界丸ごとがデーボス細胞って、マジかよ!?」
「そうだ。俺が望むものは全て、俺の思い通りに動かせる。俺が生み出すものは、俺の意のままに動く。だから、俺が生み出したこの世界でなら、俺が最強なのだ。俺こそが、絶対の存在となるのだ!!」
「…………それはどうかな?」
ガルザリンの言葉を遮るように、介人の静かな声が響く。
「確かに、お前は強いかもしれないけど、俺達がいる限り、負ける気はしないね」
「ほう。ならば、見せてもらおうじゃないか」
そう言って、ガルザリンは右手を前に突き出した。
すると、地面から次々と植物の蔦が現れ、5人に襲い掛かる。
5人はそれぞれ、迫りくる蔦を斬り裂きながら回避していく。
ジュランは剣を振り下ろし、ガオーンは拳を叩きつけ、ブルーンは盾で防ぎ、マジーヌは杖を地面に叩きつける事で衝撃を放ち、蔦を吹き飛ばす。
しかし、吹き飛ばしたはずの蔦は瞬く間に再生していき、再び5人へと迫っていく。
「どうした? その程度か?」
余裕を見せるガルザリンに対し
「だったら、これを使うしかないな!」
その言葉と共に介人が取り出したのはゼンリョクゼンカイキャノンだった。
「と言う事で、頼むぜ、先輩方!」
『爆走!マシンパワー!』
「はぁ!」
その言葉と共に介人が引き金を引くと共に現れたのは黄金に輝く飛行機を思わせる戦士、ゴーオンゴールド。
そしてダイヤモンドを思わせる銀色の輝きに力強い印象があるキラメイシルバー。
二人共が妹を持つ兄という共通点を持っている。
何よりも、ガルザリンの元になっているガルザはキラメイシルバーとは因縁深い存在である。
「まさかキラメイシルバーを出すとはな!
良いだろ、やれっ!」
ガルザリンの叫びに合わせるように蔦が襲い掛かる。
それに対して、ゴーオンゴールドとキラメイシルバーは各々の武器を無言で対抗する。
【ミッション1】
ゴーオンゴールドは炎を帯びたロケットダガーを振るい、蔦を焼き尽くし、キラメイシルバーはシャイニーブレイカーで地面を突き刺し、大きな亀裂を作り出す。
二人の援護を受け、介人達は一気に攻め込む。
ジュランは剣を横薙ぎに振るうと、ジュランを中心に衝撃波が発生し、蔦を消し飛ばしていく。
ガオーンは爪で、蔦を切り裂き、ブルーンはブルーンびっかーで蔦を防ぎつつ、弾き返す。
マジーヌも杖を地面に突き刺して、蔦に絡め取られないようにしながら蔦を蹴り飛ばし、蔦を伝って走り出す。
「介人、受け取れ!」
その言葉と共にジュランはその手に持ったジュランソードを介人に向けて投げた。
それを受け止めると介人はジュランソードを握りしめ、斬りかかる。
「ふん」
だが、それを容易く受け止める。
「まだまだ!」
それでも諦めず、何度も斬りつける。
「鬱陶しいんだよっ!!」
その叫びながら、ガルザリンはそのまま再び力を使おうとした。
「世界が相手だったら、こっちだって考えがあるんだよ!」
ジュランはそう言うと、手にはギアトリンガーを持ち、そのままセンタイギアを装填する。
【バンガーイ!仮面ライダー!】
その音声と共にジュランの前に現れたのは、世界の破壊者、仮面ライダーディケイド。
その幻影だった。
幻影が現れると共に、ジュランから飛び去り、そのまま介人の元へと行く。
「行け!介人!」
「あぁ!全力全開だぁ!!」
その雄叫びと共に介人の身体に重なったディケイド。
同時にディケイドの力が重なり、ジュランソードはそのままガルザリンを真っ二つに切り裂く。
「なっなんだとっ」
「仮面ライダーディケイドは世界の破壊者。
世界を自在に操るお前にはぴったりなヒーローだろ!」
「ぐっ」
ディケイドの能力により、大きく亀裂ができたガルザリン。
「行くぜ、皆!とどめだ!」
それを見た介人はそのまま後ろに大きく下がると、そのままゼンリョクゼンカイキャノンを構える。
【燃やせ スーパー戦隊パワー】
その音声が鳴り響くと共にジュラン達はそのまま介人の後ろを支えるように立ち、介人はそのままゼンリョクギアを回転させて、引き金を放つ。
それによって、放たれた歴代戦隊レッドのフェイスを模したオーラをゼンカイザーのフェイスに変化させてガルザリンを貫く。
「ぐあああっ」
それにより、大きなダメージを負ったガルザリンは倒れ込む。
「終わった?」
「終わったよな?」
そう言いながら、各々が確認するように見ると、ガルザリンが身に纏っていた鎧は徐々に消え、ついには世界の分解が始まる。
「ようやく、終わったか、さすがに今回はやばかったな」
「それで、これからどうするの。
ぶっちゃけ、薬の効果、まだ残っているよな」
「あっ」
戦いの中で、すっかりと忘れていた脅威。
同時に元の世界へと戻ると
「えへへぇ、待っていましたよ」
そこには報酬であるギアを持っているフラグちゃんの姿だった。
「さぁ、ガチャをした後は「全力で逃走!」あぁ、介人さん!」
そんなフラグちゃんの姿を無視し、介人は逃げ出す。
「あの介人がガチャを無視して、逃げ出すとは」
「フラグちゃん、恐るべし!」