特典で世界を再構成する戦隊   作:ボルメテウスさん

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活動報告にて、新たな募集をしております。
皆様の応募、お待ちしています。
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クジラ遭遇記

「ヨーホーヨーホー!我ら海賊!」

 

そう言いながら、エンデは操縦桿を握りながら、海を渡っていた。

 

今回、俺達が向かった世界は、見渡す限り海しか広がない世界であった。

 

その世界で、どのようなディストレードがいるか分からない状況という事もあって、俺達はエンデが召喚したクロコダイオーに乗りながら、周りを見渡していた。

 

「いやぁ、こういうのもなかなかに良いんじゃないかなぁ」

 

その言葉と共にジュランは手に持ちながら、まるでバカンスを楽しむように呟く。

 

「まぁ確かに。

僕達はここ最近は、こんなにのんびりできるとはね」

 

それに賛同するようにガオーン達もまた言い始めた。

 

「そうだねぇ~」

 

「たまにはこう言うのも良いかもですね」

 

「あー、分かる。

何だかんだ言って、いつも戦いばっかりだし、偶にはこうしてのんびりする時間があって

も悪くはないよね」

 

「そうですよ。

皆さん、ずっと戦っているのですから、少しぐらい休んでもいいと思いますよ。

私だって、この前の戦いで疲れましたし、今回はゆっくりと休みたいです」

 

そう、のんびりしている時だった。

 

船の前に現れた潮吹きと共に巨大なクジラが現れた。

 

「えっクジラ!?」

 

「でも、あれって、赤くないですか!?」

 

「まさか、あの有名な白鯨の親戚?」

 

そう言っている間に、その巨大クジラはこちらに向かってきた。

 

「あれ、あの鯨って、もしかして」

 

「なんだ、知っているのか、フラグちゃん?」

 

「はい、私のお父さんのパートナーであるキューブホエールにそっくりなような気がして」

 

「えっ、それじゃ、なんでこんな所に?」

 

そう話している内に、その赤いクジラは、そのまま俺達の乗るクロコダイオーに近づいた。

 

「あっあぁ」

 

「お父さん!」

 

そのキューブホエールから出てきたのはフラグちゃんの父親であり、ジュウオウイーグル

として戦っていた六道りんねだった。

 

りんねが現れた事によって、フラグちゃんはすぐに近づき、寄り添う。

 

「何があったんですかっ!」

 

「はっはっ」

 

「はっ?」

 

「腹、減った」

 

「・・・」

 

その言葉に俺は思わず呆れてしまう。

 

今、目の前にいるのは、かつてジュウオウイーグルとして活躍した男、六道りんね。

 

だが、今の彼は空腹で死にそうな状態になっている。

 

「うぅ、ここ数日、本当に死ぬ思いでした」

 

「お母さんまで!」

 

それに続くように現れたのはフラグちゃんの母親であるめぐみんであった。彼女もまたおなかが減っているようで、フラフラしながら近づいてくる。

 

「一応聞きますが、何があったんですか」

 

「少し前に、めぐみんの奴が放った借金を返す為にトリコの知り合いからダイヤモンドカ

ニ漁に参加したけど、そこで嵐に巻き込まれたんだ」

 

「なんとかぎりぎりジュウオウホエールを呼び出す事はできたんですが、そこからずっと何も食べなかったんですよ」

 

「なるほど。それですっとジュウオウホエールに住んでいた訳か」

事情を聞きながら、ジュランは納得する。

 

「なるほど、母さんは相変わらずのようで何よりです」

 

「なんですか、その何か言いたそうな眼は」

 

フラグちゃんはため息をつき、りんねも頷く。

 

「そういえば、死亡フラグはなんでここに?」

 

「実はここにディストレードが出まして」

 

「ディストレード?

それって、確か、最近特典が複数合わさったというあの転生者か?」

 

「知っているんですか?」

「何度か出会って、倒しました。

なかなかに良い賞金が出てっ、はっ!」

 

その瞬間、りんねとめぐみんは一瞬雷が落ちる。

 

「ディストレードを倒す。賞金を得られるっ!」

 

「でも、どうやって倒すんですか?」

 

フラグちゃんの問いに、りんねは首を横に振る。

 

「それはわからない。だが、倒せば、金が入る!」

 

「えぇ」

 

その光景を見ていた介人達を除くジュラン達はその場で集まっていた。

 

「なぁ、ぶっちゃけ、フラグちゃん達、色々と凄いな」

 

「あぁ」

 

「まさか、ディストレードも倒していたとは」

 

「どうします?」

 

ガオーンの言葉に、ブルーンは腕を組む。

 

「それで報酬の方だが、倒した方が6割というので、どうだ?」

 

「そうだな」

 

そう悩んでいる間に、介人とりんねは既に取り分の話を行っていた。

 

「あの二人、以外と似たもの同士かもしれないな」

 

ジュランは呆れながらも、どこか微笑ましく感じていた。

 

そんな中、フラグちゃんはある事を思い出す。

 

そう話している間に、ジュウオウホエールの雄叫びが響き渡る。

 

「なんだなんだ!?」

 

「あれは、まさか!」

 

りんねは驚きの声を上げ、フラグちゃんは慌てる。

 

「どうしたんだ?」

 

「俺達の船を沈めた奴らだ?!」

 

「私達の借金の元ですね!」

 

「いや、借金はお母さんが原因でしょ」

めぐみんの一言に、フラグちゃんは突っ込む。

 

そうしている間にも、クロコダイオーとジュウオウホエールを囲むように無数の船が迫っていた。

 

「いやぁ、良いね!こういうのはっ!」

 

その間に一つの船から姿を現したのは身体が船を思わせる鎧を身に纏った青い怪人だった。

 

「あいつはっ、バングレイっ!」

 

「知っているんですか?」

 

「フラグが生まれる前に俺達が倒した奴だ。

まさか、復活していたとはな」

 

「久し振りだな、ジュウオウジャー!

あの時の借り、バリ返させて貰うぜ!」

 

その言葉と共に次々と現れたのは歴代の悪の軍団が使用していた宇宙戦艦だった。

 

「まさか、あいつがディストレードだったとはな」

 

「というよりも、ぶっちゃけ、この数っどうするんだよ!」

 

危機的状況の中で、一人不適に笑みを浮かべる。

 

「この絶体絶命のシチュエーション!まさに私好みではないですか!!」

 

「おいおい、フラグちゃんのお母さん、壊れたか?」

 

「いえ、その普段は可笑しな言葉をしているんですけど」

 

「まぁ、この状況を打開できる方法があるんだよな」

 

「マジかよ?!」

 

フラグちゃんとりんねの言葉を聞き、ジュラン達は驚きを隠せなかった。

 

「だが、しかしっこの状況では私一人では不可能。

という事で、皆さんの力を私に!!」

 

「えっ、どうすれば良いのやら?」

 

「とりあえず乗りで」

 

「乗りかよ」

 

そう言いながら、介人とりんねを除く全てのメンバーがめぐみんの肩に手を置く。

 

同時にめぐみんは中二病を全開にした呪文を言い始める。

 

「我が名はめぐみん! 紅魔族随一の魔法の使い手にして、爆裂魔法を操る者。

今、機械の友の力を借り、迫り来る軍勢を滅ぼさんとする!! さぁ、我に力を貸せ! 皆の衆!」

 

「いや、普通に名乗れって」

「良いから、早くしろ」

 

「……仕方ありませんね。

では、行きます。

黒より黒く闇より暗き漆黒の混沌に誓わん。

我は常世総ての善となるものなり。

されど、この力を振るう時、それは邪悪を滅ぼす!エクスプロージョン!!」

 

その瞬間、空に浮かんでいた宇宙船が爆発を起こす。

 

だが、その光景を見ていたその場にいた全員が空いた口が閉じなかった。

 

「快感っ!」

 

それと共にめぐみんは倒れ込む。

 

「まっこれで、なんとかって、うおっ」

 

すぐにジュラン達は行動を移そうとしたが、急に立ちくらみを起こし、倒れる。

 

「どうしたんだ?」

 

「いや、それがよく分からなくて」

 

「・・・そういえば、さっきめぐみん、なんか言っていなかった?」

 

それと共にめぐみんが言った一言、機械の友の力を借りという部分を思い出す。

 

「どうやら、そのまま皆さんの力を使ってしまったようですね」

 

「お母さんの馬鹿ぁ!!」

 

「はぁ、仕方ない、俺達で片付けるしかないな」

 

「そうですね」

 

その言葉と共に介人はギアトリンガーを、りんねはジュウオウチェンジャーを手に取る。

 

「チェンジ全開!」「本能覚醒!」

 

二人の声が合わさると同時に、介人はゼンカイザーに、りんねはジュウオウイーグルへと

姿を変える。

 

「それじゃ、先に行くぜ、野生解放!」

 

「こっちも!」【40バーン!ジュウオウジャー!】

 

同時にりんねは翼を生やし、介人はそれに合わせるようにマントを翻すと共にバングレイ

に向かって、飛び立つ。

 

「ちっ、相変わらずとんでもない奴らだな!

 

だが、まだまだ残っているぜ、撃て撃てぇ!」

 

その言葉と共にバングレイの船から次々と砲弾が空を飛ぶ介人達に向けて、襲い掛かる。

 

だが、それを全てを避け、バングレイの船に辿り着く。

 

「ちっ、もう来たか!」

 

辿り着いた二人を睨みながら、バングレイは右腕の大砲を介人達に向けて放つ。だが、その攻撃は介人のギアトリンガーによる弾丸によって打ち消される。

 

それと同時にりんねが取り出した鳥獣剣イーグライザーで斬りかかる。

 

だが、その一撃は弾かれる。

 

「どうした!以前よりも衰えているんじゃないかあ!」

 

そう言いながらバングレイは再び砲撃を放つ。

 

「だったら、こっちだって、少しとっておきを見せてやるぜ!」

 

その言葉と共にりんねは迫り来る砲弾に対して、避ける素振りはなく、取り出したのは王者の証だった。

 

だが、それはりんねの持つジュウオウチェンジャーとは違い、金色の輝きを放っていた。

 

「行くぜ、アンク!本能!大覚醒!!」

 

それと共に、りんねを中心に炎の竜巻が舞い上がり、襲い掛かる砲弾を全て焼き尽くす。

 

同時に、りんねの背中には炎を思わせる翼が生え、身体の各部には鳥を連想させる鎧を身に纏う。

 

そして、左腕にはジュウオウチェンジャーファイナルの紋章が刻まれた円形の盾があった。

 

「なっなんだっ、その姿はっ」

 

「俺だって、父親だからな。

これぐらいやらないとな!!」

 

その言葉と共にりんねの背中からは炎の羽が無数に広がり、バングレイに襲い掛かる。

 

「ぐっ、だがっ」

 

【ヒーロー!スーパーゼンカイタイム!ゴッゴー!バンバン!】

 

バングレイはそのままりんねの方へと眼を向けている間に、その音が聞こえる。

 

上空を見れば、介人がギアトリンガーを、真っ直ぐバングレイに向けていた。

 

「なっぐっ!!」

 

すぐに対抗しようとしたが

 

【イーグル!シャーク!ライオン!エレファント!タイガー!ゴリラ!クロコダイ!ウルフ!ライノス!ホエール!10キューブスキャン!】

 

その音声が鳴り響くと共にりんねの身体は10体のジュウオウキューブがりんねに集まり、巨大な炎の鳥となって、バングレイへと向かって行く。

 

「ぐっまたっこんな結末になるなどおっ!」

 

それがバングレイの最後の叫びとなり、炎の中で消えていく。

 

「ふっ稼がせて貰ったぜ!」

 

それと共に、世界は再び分解されていく。

 

「いやぁ、本当に助かりましたよ。

あのまま遭難したら、本当に洒落になりませんからね」

 

そう言いながら、めぐみんは運び込まれた料理を次々と食べていった。

 

「それでお父さんはこれからどうするんだ?」

 

「とりあえず、帰って、バイトするよ。

まだまだ借金を返せていないから」

 

「うぐっ」

 

その一言にめぐみんは思わず怯んでしまう。

 

「まっまぁ、娘の頼みならば仕方ないですからね!」

 

「どちらかと言うと、私はクリスお母様に似たいのですが」

 

「それは胸ですか!

胸の話ですか!」

 

「色々な所ですよ!」

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