特典で世界を再構成する戦隊   作:ボルメテウスさん

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そのフラグを折るヒーロー

「ここに転生者ね。

なんか情報とかないのか」

 

「前回と違って、ここの転生者は何かの組織に属しているようです。

その情報もないとなると、知るにはやっぱり」

 

そう言っていると、フラグちゃんは周りを見ていた。

 

「どうした?

トイレか?」

 

「違いますよ!

それよりも介人さん、フラグですよ!」

 

「あぁ、そういう事か。

だったら、行くとするか」

 

そう言いながら、フラグちゃんと介人はすぐに走り出した。

 

「はぁはぁ」

 

「いやぁ、良いねぇ、狩りはこうじゃないと」

 

そう言いながら、複数の男は一人の少年を取り囲むように、笑みを浮かべる。

 

「転生と聞いて、最初はどうかと思ったけど、なかなかに良いよ。

力を思う存分に使う事ができる強敵もいるし、蹂躙するのに適した奴らもいる」

 

「はぁぐっ」

 

少年はそう言いながら、首元に巻いているマフラーを掴む。

 

それに反応するようにマフラーは変幻自在に形を変えるが

 

「無駄無駄、お前のマフラーじゃ、俺の身体は貫けない。

それは十分に分かっているのに、無駄な努力をするなぁ」

 

そう笑みを浮かべながら近づこうとした時だった。

 

「立ちました!」

 

そんな彼らの前に立ったのはフラグちゃんだった。

 

「なんだお前は」

 

「私ですか?

私は死亡フラグです」

 

「死亡フラグだと?」

 

その名前に疑問に思いながら睨むと

 

「あなたは今、相手の能力を見て明らかに見下しました。

それは分かりやすく強力な能力・武器を持つ敵キャラである為、死亡フラグが立っています」

 

そう説明していくが

 

「それで、その死亡フラグであるお前が俺を殺すのか?」

 

「いえ、私はそういう事はできません。

ここからは彼の仕事ですので」

 

そう、特に気にした様子もなくフラグちゃんが呟いた瞬間だった。

 

『ババババッンッ』

 

「ぎゃぁあ!!」

 

「うわぁ」

 

フラグちゃんの前に突然現れた介人はそのまま、ギアトリンガーの引き金を引きながら、レバーを回す。

 

それによってギアトリンガーから放たれる弾丸が次々と敵の大群に当たっていき、同時に倒れていく。

 

「ふぅ、とりあえずは雑魚は片付けたな」

 

それらの行動を終えると、額の汗を拭いながら、特に何もなかったように喋る。

 

「何をやっているんですか、介人さん!

幾ら何でも不意打ちすぎますよ!」

 

そのあまりにもの態度に思わずフラグちゃんは介人に文句を言うが、介人は特に気にした様子もなく

 

「何を言っているんだ。

大人数で一人の子供を追いかけている奴らに対して、なんで正々堂々と戦う必要があるんだ。

それに、こういう厄介な奴らは最初の攻撃が肝心だぞ」

 

「それはそうですが。

ある意味正論ですが、許してはいけない事ですよ」

 

「貴様ぁ!

よくも俺の身体に傷をつけたなぁ!」

 

そう言いながら、残った男は立ち上がると、その身体から無数の糸が伸びる。

 

「糸か?」

 

「いえ、あれは筋肉ですね。

どうやら、あの転生者の能力は筋肉を操る能力のようですね」

 

「あぁ、その通りだ!」

 

それに合わせるように、男の身体から飛び出た、自らの筋繊維を増幅したり、体の内外に纏う。

 

それによって、出来上がったのは巨大な赤い怪物だった。

 

「貴様をここで殺すぅ!」

 

「殺せるもんだったら、殺してみろ」

 

それと共に介人が取り出したのは一枚のメダルだった。

 

「こっちも全力全開で戦ってやるぜ!

チェンジ全開!」

 

一枚のメダルをそのままギアトリンガーに装填する。

 

【45番!バンバンッ!バンバンッ!】

 

その音声が鳴り響く共に、介人はリズムに合わせるようにレバーを回しながら構え、そのまま銃口を真っ直ぐと転生者に向けた。

 

「そんな銃弾でっ」

 

そう叫ぼうとした瞬間、その銃弾は転生者ではなく、介人を光りで包み込み。

 

【ババババーン!ゼーンカイザー!】

 

同時に瓢箪型の青いゴーグルが特徴的な白い戦士へと、介人は姿を変えていた。

 

「姿が変わっただと」

 

「とりあえず、自己紹介するか」

 

その言葉と共に介人はそのまま構える。

 

「秘密のパワー、ゼンカイザー」

 

そう、ゼンカイザーと自身の名を名乗る。

 

「ゼンカイザーだとっ」

 

「あぁそうだ。

言っておくが、容赦なく、倒させて貰うぜ」

 

そう言いながら構えると

 

「ならばやってみろ!!」

 

その言葉と共に転生者はゼンカイザーに向かって襲い掛かる。

 

ゼンカイザーと転生者はそのまま激突し、戦いが始まる。

 

大人が3人分はあるだろう体格と、コンクリートを簡単に砕く事ができる程の剛力を使い、転生者はゼンカイザーに襲い掛かる。

 

それに対して、ゼンカイザーは周りにある壁を蹴り上げながら、転生者の攻撃を避け、蹴り、ギアトリンガーの銃弾を浴びさせる。

 

その攻撃に対して、多少怯む様子を見せる転生者だったが、抉られた肉の部分には新たな筋肉が飛び出し、修復する。

 

「無駄だ!」

 

その言葉共にゼンカイザーに向けて腕を伸ばすと、身体から出てくる無数の筋肉が結び、巨大な腕となって、ゼンカイザーへと襲い掛かる。

 

「おらぁ!」

 

それに対して、ゼンカイザーは地面に足を力を込めながら、その攻撃を受け止める。

 

攻撃の衝撃を完全に殺しきる事はできず、後ろに吹き飛ばされる。

 

だが

 

「なっ」

 

「さぁ、こっからは全力で反撃させて貰うぜぇ!!」

 

ゼンカイザーはその腕を受け止め、そのまま自身の元へと引き寄せる。

 

その行動に思わず目を見開く転生者だが、そんな転生者に向けて、ゼンカイザーはすぐにギアトリンガーを構える。

 

【ヒーロー!スーパーゼンカイターイム!】

 

「なっぐっ」

 

すぐに体制を変えようとした転生者だが、空中で変える事ができず、すぐに正面からの攻撃を耐える為に筋肉で身体を固める。

 

【ダイゼンカイ!ゼーンカイザー!!】

 

そんな転生者に向けて、引き金を引く。

 

それを合図にギアトリンガーから巨大なエネルギーが溢れ出し、転生者を飲み込む。

 

「がっがあぁあ!!」

 

転生者は光に包み込まれ、そのまま転生者は消え、代わりに残ったのは一つのメダルだった。

 

「転生者討伐完了」

 

そう言いながら、メダルを回収すると共に歯車が軋む音がする。

 

「どうやら、転生者がいなくなった事で、この世界も元に戻るようですね」

 

そう言いながら、二人も少しずつ消えていく。

 

「あの」

 

「んっ?」

 

そうしていると、少年はこちらを見つめている。

 

「・・・ありがとう」

 

そう、状況も分からない状況だったが、それでも助けてくれた介人に対して、少年は一言告げる。

 

「おぅ」

 

それに対して、特に気にする事なく、介人も返事する。

 

同時に介人達はその世界から姿を消し、元の世界へと戻りました。

 

「えへへぇ、やっぱり人助けをするのは気分が良いですね」

 

「まぁな、それよりもガチャ、ガチャ」

 

そう言いながら、取り出すと、そこには先程まで戦った転生者の力が込められたメダルがあった。

 

「転生者メダルか」

 

「えぇ、転生者が授かった力が込められたメダルです。

これでガチャを回して、別の能力にする事もできますし、お金に換える事もできますが」

 

「金はあの神から貰っているからな。

今はガチャだガチャだ」

 

そう言いながら、メダルを見て興奮した様子で目的の場所へと向かう。

 

「この転生者も無事に輪廻の輪に送られたそうですね」

 

「まぁ、俺はどうでも良いけど」

 

そう言っていると、それとは別にもう一枚のメダルがあったのに気がつく。

 

「これは、さっきの子ですね。

どうしますか?」

 

そうフラグちゃんは介人に尋ねるが

 

「まぁ、今回は単発で良いかな。

フラグちゃん、これ、持っていてくれないか」

 

「えぇ、分かりました」

 

そう言いながら、俺の言葉を受け止めながら、フラグちゃんはそのままホルダーを取り出した。

 

そうして、辿り着いた場所は一つの部屋だった。

 

周りの光景はまるで宇宙を思わせるような空間が広がっており、中央には一つの光の柱があった。

 

「それじゃ、行くぜ、マルフォイ!」

 

介人はそのまま光の柱に向けて、メダルを投げる。

 

「なんでマルフォイ!?」

 

「なんとなく」

 

そう言っている間に光の柱が変化していく。

 

「あっ見てください!

なんか虹回転ですよ!」

 

「なんだと!

だったら、来い、新メンバー!

なるべく、巨乳美女で!」

 

「この人は!」

 

そう言いながら騒いでいる間に光の柱はやがて収まり、そこには一つの人影が

 

「よぉ、ここが新しい職場か?」

 

それと共に聞こえたのは男の声だった。

 

「やりましたよ、なんだか頼りになりそうな声ですよ」

 

「まぁ良いか、当たりそうだし」

 

そう言いながら、ゆっくりとその姿を現す。

 

真っ赤なボディに筋肉質な身体、恐竜を思わせる見た目をした存在が、その姿を現す。

 

「ゼンカイジュランだ、よろしく頼むぜ」

 

「やりましたよ、介人さん!

どうやら、ロボット枠ですよ」

 

「なるほど、これでやっと喰われなくて済むか」

 

「巨大な相手を挑む時に身体の中に入って、体内から壊す光景は結構ホラーでしたよ」

 

そう言いながら、二人は以前行った巨大な転生者の時の出来事を思い出していた。

 

「えっ?いや、俺は戦隊メンバーだが」

 

「・・・なんだって?」

 

そう言っていると、変身が解除されると、そこには真っ赤な恐竜を模したロボが現れた。

 

「ヨロシコ」

 

「「えっ」」

 

何が起きているのか、分からず、二人は揃って声を出してしまう。

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