特典で世界を再構成する戦隊   作:ボルメテウスさん

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生命の為に

「・・・」

 

無事にガチャで新たな仲間を手に入れた介人。

 

だが、その表情は暗い。

 

「ほらぁ、これとかどうかな?」

 

そう言いながら介人に世話を行っているのは、今回のガチャで新しく仲間になったガオーンが介人の世話を行っている。

 

「なんだか、介人の奴。

機嫌が悪いな」

 

「多分、介人さんはガオーンさんからの扱いに少し不満なんでしょ。

なんだって、ペットのような扱いでプライドが傷ついているんだと思います」

 

「あぁ、なるほどなるほど」

 

フラグちゃんからの言葉にジュランは、その言葉に納得する。

 

「次の仕事だな」

 

「あれ、もう行くの?

疲れていない、大丈夫?」

 

「いや、大丈夫だ。

とにかく次だ次」

 

そう言いながら、介人はそのまま目的地に向かって歩き出した。

 

「うわぁ、あの介人さんを自ら仕事をさせる程とは」

 

「時には、好意が人を傷つける事があるんだな」

 

「んっ、フラグちゃんもほらほら!

どう、飴ちゃんいる、美味しいよぉ」

 

「あっはい、ありがとうございます」

 

 

そう言いながら、フラグちゃんは飴を貰いながら、扉の前に行く。

 

「えっと、今回の目的地は魔法少女育成計画と魔法少女サイトの組み合わせみたいですね」

 

「魔法少女かぁ。

俺とあまり相性は良くないな」

 

「それはまたなんで」

 

「あんな甘い空間は苦手なんだよ。

俺のようなバトル物の主人公には」

 

「まぁ俺のようなクールなイケオジにも似合わないか」

 

「いやいや、僕みたいな動物ちゃんと戯れるほんわか系とは相性が良いかもしれないよ」

 

「・・・皆さんはどちらかと言うとギャグキャラなので、問題ないと思いますよ。

それと、今回の世界にいるキャラは本当に危険なので、注意してください」

 

そう言いながら、フラグちゃんはパッとを取り出す。

 

「今回は神の中でも危険とされている転生特典、生命の果実。

生命の創造、生命を与えて回復及び蘇生、様々な生き物への変身、不老不死等々、生命に関する事なら何でも出来るらしいです」

 

「なんで、そんな力を?」

 

「どうやら、とても優しい子らしくて、その評価で神様が力として与えたらしいです」

 

「・・・馬鹿じゃないの」

 

そのフラグちゃんの説明を聞くと、介人は呟く。

 

「介人?」

 

そう言いながら、介人はそのままドアを開き、世界の中へと入っていく。

 

そこに広がっていたのは、普通の世界とあまり変わらない光景だった。

 

「なんだか思っていたよりも平和な世界ですね」

 

「そうか」

 

そう言いながら介人が見つめた先にはターゲットである少女を中心に笑顔が広がっていた。

 

その光景を見たジュランは

 

「なぁ、介人。

今回のはさすがに「さっさと片付けるか」おい」

 

「なんだ?」

 

その光景にジュランとガオーンは少し戸惑うが、介人は特に気にした様子もなく、ギアトリンガーを取り出す。

 

「お前は、あの光景を見ても、その特典を奪うつもりなのか」

 

「当たり前だろ」

 

「なっ」

 

その言葉にジュランは驚きを隠せなかった。

 

「だけど、あの力は悪い事に使われていないだろ!

だったら」

 

「うん、皆凄く良い笑顔だったよ。

今回ばかりはジュランに賛成だよ」

 

「あのな、ジュラン、ガオーン。

俺はな、特典の話を聞いた限りでは、嫌な予感がしているんだよ」

 

「嫌な予感って」

 

そう言っていると、その光景に一つの変化が

 

「プフレ、覚悟はできている」

 

「っ」

 

しばらく様子見を行っていると、そこには車椅子に乗っている少女に対して、転生者の少女は

 

「あっがっがぁ」

 

「っ、さっきの光景は」

 

「あの子は裏切った相手に対して、容赦なく粛正するそうです」

 

「それは、なんというか」

 

その光景を見て、ジュランは少し迷う。

 

「第一な、優しいとか、そういう理由でそんなやばい力を渡す神は馬鹿なんだよ」

 

「馬鹿?」

 

「あぁ過ぎた力は、何時か狂わせる。

それに禁じられた力を、そんな理由で解放する理由にもならない」

 

「えぇ、そういう力は神々でも禁止されていますから。

だから、今回の回収後はその神は粛正される予定です」

 

「例え善意でも、何も見えなくなったら、おしまいか」

 

「だから、こんな面倒な仕事はさっさと終わらせる。

それに、こっちの事はどうやらとっくにばれているようだし」

 

そう言いながら、周りを見れば、既にこの世界の魔法少女が囲んでいた。

 

「お前達があの子を傷つけようとしているのはさっき知った。

だからこそ、ここで殺す」

 

「随分と物騒だな。

だからって、止めるつもりはないけどな」

 

そう言いながら、介人達はギアトリンガーを取り出す。

 

「介人、僕も覚悟を決めたよ。

この子達の目には恐れしかない事を」

 

「恐れ?」

 

そう言いながら、ガオーンは何かを決意したように、介人に話しかける。

 

「生命の果実。

それは生き物を助ける事ができる力でもあるけど、その力は強く、自分が殺されてしまうと思わせる。

それを思わせて、彼女達はその奴隷へと変わっている」

 

「さぁな。

細かい所はさっぱり分からないけど、とにかく俺は気に入らないからな」

 

その言葉と共に各々のメダルをそのままギアトリンガーに挿入する。

 

【45バーン!】【 16バーン!】【25バーン!】

 

「「「チェンジ全開!」」」

 

その音声と共に鳴り響きながら、攻撃を仕掛けようとする魔法少女達。

 

だが

 

「それ、死亡フラグですよ」

 

フラグちゃんの一言と共に魔法少女達がいた地面が崩れたり、こける。

 

さらには放たれた攻撃も介人達にすり抜けていく。

 

「「「はぁ!!」」」

 

その言葉と共にギアトリンガーの引き金を引く。

 

【バーン!バーン!バーン!バーン!ババババーン!】

 

その音声と共に、介人はゼンカイザー、ジュランはゼンカイジュラン、そしてガオーンは胸部にはライオンの頭部が特徴的なゼンカイガオーンへと変身する。

 

「秘密のパワー!ゼンカイザー!」

 

「恐竜パワー!ゼンカイジュラン!」

 

「動物パワー!ゼンカイガオーン!」

 

「「「機界戦隊!ゼンカイジャー!」」」

 

それと共に名乗りを挙げるゼンカイザー。

 

「何が起きたのっ」

 

「皆、大丈夫!」

 

そう言いながら、少女はそのまま傷ついた魔法少女達に手を向ける。

 

同時に傷ついた魔法少女達は回復し

 

「うんっなんとか」

 

「良かった!

ここからは任せてっ私ならば」

 

そう言いながら、少女は前に出る。

 

「貴方達がどんな目的で来たのかここに来たのか分からないけど、私の仲間を傷つけるならば、ここで死んで」

 

その言葉と共に少女は手を真っ直ぐとゼンカイザーへと向ける。

 

「悪いが、こっちは今は全力で戦う気満々だからな」

 

「そういう事。

と言う事で介人、少しメダルを借りるね」

 

そう言いながら、介人の懐にあったメダルをジュウオウガオーンはギアトリンガーにセットする。

 

【バ~ンガイ!!ババババーン!ポケモン!!】

 

「それじゃあ、1、2、3!!

ゼンカイガオーンの全力全開!Z技!」

 

その言葉と共にゼンカイガオーンの後ろに現れたのは歴代スーパー戦隊の中でもライオンの力を持つガオレッド、シシレッド、シシレンジャー、黒獅子リオ、ジュウオウライオン、イエローライオン、ゴセイナイトの7人だった。

 

「なっなに!?」

 

「ナインエボルブースト!!」

 

その叫びと共に、その全てのスーパー戦隊はそのままジュウオウガオーンの中へと吸い込まれる。

 

同時にジュウオウガオーンはそのまま走り出す。

 

「なっ消えきゃっ」

 

「これは」

 

すると一人の魔法少女の元にジュウオウガオーンが近づき、そのまま気絶させる。

 

「何が起きているんだ?」

 

「どうやらナインエボルブ-ストの力でジュウオウガオーンさんの力が一時的にですがⅡ段階上がっているようです。

そのおかげで、この場にいる全員にはまるで瞬間移動しているように思える程のスピードで動いているようです」

 

「なっなぁ、介人。

ナインエボルブ-ストって知っているか?」

 

「さぁ?」

 

「ポケモンのZ技ですよ!

もぅ、過去作の歴史を消さないでくださいよ!」

 

「これって」

 

「とりあえず、ジュラン、一気に決めるぞ」

 

「あっあぁそうだな」

 

そう言いながら、ゼンカイザーとゼンカイジュランはそのままギアトリンガーのトリガーを回す。

 

【ヒーロー!スーパーゼンカイターイム!】

 

その音声と共に真っ直ぐと少女へと向けた。

 

「させっ「それはこっちの台詞」っ」

 

その攻撃が危険だと思い、すぐに魔法少女の一人が真っ直ぐと少女に向ける。

 

だが、ゼンカイジュランがその動きを止める。

 

「っ」

 

「おらぁ!」

 

その一言と共に、引き金は引かれ、必殺の一撃は真っ直ぐと少女を貫く。

 

「あっ」

 

それと同時にゼンカイザーの手にはメダルが収められ

 

「さて、お前ら」

 

「なんだ?」

 

「逃げるか」

 

「えっ」

 

「全力で逃げるぞ!」

 

「ええぇえl!!」

 

その言葉と共にゼンカイザーはフラグちゃんの服を掴み、そのまま逃げる。

 

「まったく、逃げ足が早くて良いねぇ」

 

それに釣られ、未だにナインエボルブ-ストの力を身に纏っているゼンカイガオーンもその場から逃げ出した。

 

「えっちょ、俺を置いて行くなぁ!」

 

そう言いながら、最後に残ったゼンカイジュランもまた後ろから迫ってくる攻撃を盾で防ぎながら、その場を逃げ出した。

 

やがて、世界は崩壊し、そのまま滑り込む。

 

「はぁはぁ、やばかったです。

今回は私も死ぬ所でした」

 

「うぅん、あんな可愛い子が一杯いるけど、まぁ事が事だったから仕方ないな」

 

そう言いながらフラグちゃんは目を回しながら、ガオーンは残念そうに呟く。

 

「お~い、生きているか」

 

そう言いながら介人は、その後数々の攻撃を受けていてたボロボロのジュランに対して言うが

 

「あのなぁ!

俺を置いて行くなよ、寂しいだろ!!!」

 

「よし、元気が出た所で、ガチャだ!」

 

「お決まりかよ。

まぁ良いけど」

 

「しかも、今回は11連だぜ!

よっしゃぁ、気合いを入れるぜぇ!」

 

「なんで11連?」

 

「神様が今回はあまりにも危険だったので、ボーナスのようです。

まぁあれ以上のは出ないでしょうけど。

あれ、そう言えば、介人さんは」

 

「介人だったら、もうガチャをしているよ」

 

「早すぎますよ!!」

 

それを聞いたフラグちゃん達はすぐに部屋に入った。

 

そこには既に9枚のゼンカイメダルが落ちており

 

「もう外れているですか!」

 

「まだだ、まだ終わりじゃないぞ」

 

「駄目ですよ!

ガチャは欲に駆られると外れます、死亡フラグですよ!」

 

「離せぇ!

当ててみせる!当ててやるよ!!!

だから、もっと寄こせよバルバトス!」

 

「それ悪魔の名前!」

 

その言葉と共に光は収まり、そこには

 

「えっと、ここはどこッスか?」

 

そう言いながら首を傾げながら現れたのは頭部はドラゴンの翼を模しておりハート形が特徴的なピンクのロボットがいた。

 

「おぉ、新メンバー!

良かったじゃないですか」

 

「はぁ、大当たり来なかったな」

 

「何気に失礼な事を言っていますね、この人」

 

そこには俯く介人の姿があった。

 

「あの、自分、何か悪い事をしましたか?」

 

「いえ、気にしないでください。

この人、ガチャ運が悪くて。

あっ私はフラグです」

 

「あっ自分、マジーヌです!

それにしても、運ですか?

えっと、それって、これですか」

 

「あっ駄目ですよ!」

 

そう言っていると、マジーヌは取り出したメダルをそのまま入れてしまう。

 

勝手にガチャを回せば、介人が怒り狂う。

 

フラグちゃんはすぐに止めるが、既に遅かった。

 

そして、現れたのは一枚のメダル。

 

それが介人の足下へと来ると

 

「あっあわわ、自分、何か悪い事をしてしまったッスか」

 

「あぁ、介人、絶対に怒るね」

 

「今の内に謝っておけ」

 

そう言いながら、マジーヌは戸惑い、ジュラン達は呆れながら言うが

 

「これは」

 

「んっ?」

 

「大当たりだぁ!!」

 

「えぇぇ!!」

 

そこにはこれまで見た事のない雄叫びをする介人だった。

 

「どういう事ですか!?

そのメダルが大当たりって」

 

「見ろ!」

 

そう言いながら、見せたのは

 

「これって、ルパンレッド!?」

 

刻み込まれていたのは怪盗戦隊ルパンレンジャーのルパンレッドが描かれたゼンカイメダルだった。

 

「マジーヌ!

いや、マジーヌ様!」

 

「えぇぇ!?」

 

これまで見たことのない介人に対して、その場にいた全員が驚きを隠せない様子だった。

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