特典で世界を再構成する戦隊   作:ボルメテウスさん

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吠えろ!命を守る為に

「介人、やっぱり僕の事が嫌いなのかな」

 

その日、ガオーンは落ち込んでいた。

 

その横でフラグちゃんは首を傾げていた。

 

「いきなりどうしたんですか?」

 

「その、介人って、僕以外に対して、態度が凄く違うじゃない。

ジュランに対しては気軽に話しているし、マジーヌはまるで女神のように扱っているし、ブルーンとは熱く語っているし」

 

「まぁそれは」

 

そう言いながら、フラグちゃんが思い出すのは普段の生活だった。

 

ジュランと過ごしている時の介人は歳の離れた友人という感じて話しており、マジーヌが当たるかどうか分からない占いにはガチャだけはなぜか的中率が高く女神扱い。

 

そして、最近ではガチャ命である介人に共感して、ブルーンと共に集めている。

 

そんな彼らに比べたら、ガオーンに対してはウザそうに見る事が多かった。

 

「まぁ介人さんの性格ですから、仕方ないですよ」

 

「はぁ」

 

ガオーンはそのまま介人の事を聞いて、さらに落ち込んでいた。

 

「「大当たりだぁ!!」」

 

そう話している間、介人とブルーンが叫んでいるのを聞いて、飛び込む。

 

「これで、4枚目のスーパー戦隊メダルだぁ!」

 

「これはどういうメダルなんでしょう?

介人さん、次の戦いではぜひ使いましょう!!」

 

「・・・それは少しな。

それよりも、とりあえずはこのメダルを使わないと」

 

「あぁ、確かに」

 

「何か当たったようですね?

とにかく行きましょう」

 

「そっそうだね」

 

それと共にガオーンとフラグちゃんは介人の元へと向かう。

 

「あぁ、フラグちゃん。

とりあえず、このメダルを預かっておいて。

そんで、もって、ブルーン」

 

「了解です」

 

そうしている間に全員が揃うと、ブルーンは1枚のメダルを取りだし、そのままギアトリンガーに装填する。

 

そして、そのままギアトリンガーにメダルを挿入する。

 

【ジュウオウジャー!】

 

「はぁ!!」

 

「えっえぇ!?」

 

「これは一体?」

 

ジュウオウジャーのメダルを急に入れたブルーンの行動に疑問に思ったジュラン達だが、すぐにブルーンはそのまま引き金を引く。

 

すると、次々と彼らの姿が変わっていった。

 

「なっなんだ、これは?」

 

それと共に先程まで機械の身体だったはずのジュラン達の姿は変わっていた。

 

ジュランの姿はスーツを身に纏っているが、無精髭に和服を思わせる赤髪の壮年の男、ガオーンは金髪金眼の腰まで伸びる程の長髪の青年、マジーヌはピンク色髪のポニーテールの少女へと変わった。

 

「これは一体」

 

「これこそ、動物戦隊ジュウオウジャーの力。

元々人間の住む世界に迷い込んだジューマン達が姿を変えた力です」

 

「あぁ、それにしても」

 

「・・・なんですか?」

 

「ブルーンのだけ、地味だな」

 

「じっ地味!!」

 

その言葉と共に見ると、ブルーンは眼鏡をかけているだけの青年であり、それ以外は学生服しか特徴がなかった。

 

「とにかく、次の世界へと向かいましょう!

これで人間しかいない世界では、怪しまれずに行動できます」

 

「それじゃあ、行くとするか!!」

 

その言葉と共に次の世界へと向かった。

 

そうして、次の世界へと入ると

 

「うわぁ、これって、どういう状況!?」

 

そうして、次の世界に入ると、そこに広がっているのは巨大な森林が広がっていた。

 

その光景を見たガオーンは

 

「もしかしてっ、これってジャングル!

という事は動物ちゃん達が沢山いる世界という事!!」

 

「いえ、組み合わせた世界は恐竜キングとムシキングの世界らしいです」

 

「という事は恐竜ちゃん!!

それはそれで、楽しみだなぁ。

ジュランのゴツゴツした機械の奴じゃなくて、本物の恐竜ちゃんはどんな姿なんだろ」

 

「あぁ、それはどういうって」

 

そう行っていると、ジュラン達が何か驚いた様子で見上げた。

 

それに釣られて、全員が上を見上がると

 

「おいおい」

 

そこにいたのはカブトムシだった。

 

それもただのカブトムシではなく、まるで機械を思わせるロボットカブトムシだった。

 

「なんだこれは!!」

 

「なんで、ロボット!!」

 

そう悔しがるガオーン。

 

「言っている場合じゃないですよ!

とにかく、変身で対抗しましょう」

 

そう言いブルーンはすぐにギアトリンガーを取り出す。

 

すると、そのロボットカブトムシに合わせるように次々と恐竜や虫が現れる。

 

「あっあぁ、待って!

今度は本物だぁ!!

戦わないでぇ!!」

 

そう言うと、ブルーンの攻撃を止めるように、ガオーンは飛びつく。

 

「何をしているですか!?

このままじゃ、危ないですよ!?」

 

「そう言っても、彼らを傷つける訳には「ガオーンっ」わぁ!?」

 

そうしていると、ガオーン達に向けて恐竜達が襲い掛かる。

 

「とにかく逃げるぞ!!」

 

「おっおぉ!!」

 

その介人の言葉に合わせて、走り出す。

 

だが、体格の違い、さらには昆虫達は空を飛びながら、介人達に襲い掛かる。

 

「うわっと」

 

「俺達を狙っている!?」

 

そう戸惑っている間に介人の目の前に一匹の恐竜が襲い掛かろうとした。

 

「介人!」

 

ガオーンはその介人の姿を見て、すぐに助けようとする。

 

だが、その間に虫が立ちはだかる。

 

「あっあぁ、ごっごめんっどいてくれぇ!」

 

生き物に対して、甘いガオーンはこれまで表情が分かりにくかったロボットから一変、戸惑いを隠せない様子で、顔が出る。

 

そうしている間に介人に向かって恐竜が襲い掛かろうとしたが

 

「ムシキング!」

 

「轟け!トリケラトプス!」

 

その言葉と共に介人に襲い掛かろうとした恐竜は現れたトリケラトプスによって吹き飛ばされ、ガオーンの前にいた虫はカブトムシによって吹き飛ばされる。

 

「なんだ?」

 

「ここは危ないから、早く!?」

 

「子供?」

 

そうしていると、そのトリケラトプスとカブトムシの背中には子供が二人乗っていた。

 

「もぅここまでっというかバイオザウルスまでっ」

 

「バイオザウルス?」

 

それに疑問に思い、見つめると、先程まで襲い掛かったロボットカブトムシが変形し、現れたのは恐竜と虫が合わさったような存在だった。

 

「よく分からないけど、マジーヌ、ブルーン、行くぞ」

 

「えっ俺達は?」

 

「ジュランとガオーンはその子達を守れ」

 

「えっうっうん」

 

その事にガオーンは少し戸惑いながら、返事する。

 

それだけ呟くと、介人はそのままギアトリンガーを構える。

 

【45バーン!】【29バーン!】【30バーン!】

 

その音声が鳴り響くと同時にブルーンとマジーヌは人間の姿から元のロボットとしての姿へと戻る。

 

「「えっロボット!?」」

 

「ほらほら、危ないから下がってな」

 

「「「チェンジ全開!」」」

 

その音声と共にブルーンが一回転、その次にマジーヌ、そして最後に介人が回転すると共に引き金を引く。

 

【バーン!バーン!バーン!バーン!ババババーン!】

 

それが完了すると共に介人達はゼンカイジャーへと変身を完了する。

 

「それじゃ、さっさと決めるぜ!}

 

「はいっ」「了解です!」

 

それに合わせるように、マジーヌは巨大なピンク色のドラゴンにブルーンは巨大なタンプカーへと変形し、介人はすぐにギアトリンガーを構える。

 

【ビックバーン!】

 

それに合わせて、二人はそのまま一体化し、現れたのは以前のゼンカイオージュラガオーンとは別に機械的な身体を持ちながら、背中には巨大な翼を生やした新たな戦士が生まれた。

 

「完成!ゼンカイオー ブルマジーン!!」

 

それに合わせるようにバイオザウルスは雄叫びを上げながら、そのまま飛び上がる。

 

背中から生やした巨大な翼はそのまま真っ直ぐとゼンカイオーへと襲い掛かる。

 

「はぁ!!」

 

それに対して、瞬時に背中に回り込むと、ゼンカイオーはそのまま拳を叩き込む。

 

空中戦を行いながら、機械の高い防御力に対して、バイオザウルスも応戦するように攻撃を仕掛ける。

 

だが、牙は折れ、戦えない状態になるバイオザウルス。

 

「あっあぁ、恐竜ちゃんが」

 

「バイオザウルスは、あぁなった以上はもぅ」

 

「そのバイオザウルスというのは一体?」

 

そうして言っている間にフラグちゃんは気になったのか、二人の少年に話しかける。

 

「バイオザウルスというのは、甲角っていう奴が作り出した生物なんだ。

恐竜と昆虫を無理矢理組み合わせたような生き物で、他の昆虫や恐竜じゃ太刀打ちできない程の強さなんだ」

 

「だっだけど、介人達は勝っているし、このまま押さえれば」

 

「バイオザウルスはっ死ぬまで戦わされる。

だから、止めるには殺すしか」

 

「そんなっ」

 

それを聞いてガオーンはさらに顔を曇らせる。

 

「まったく、こんな奴にやられているとはな」

 

「っ!」

 

その言葉が聞こえると共に、ゼンカイオーを囲むように無数のバイオザウルス達が襲い掛かる。

 

「なっ、なんですかこの数は!?」

 

「ぐっ」

 

突然現れたバイオザウルス達に対して、驚きを隠せないブルーン達。

 

襲い掛かるバイオザウルス達は自身の身体が傷つく事も構わない様子で攻撃を仕掛けてくる。

 

「あっあぁ、バイオザウルス達が」

 

「むごいっ」

 

「こうなったら、一気に決める!!

回るぞ、マジーヌ、ブルーン!」

 

「えっ、えっとよく分からないけど」

 

「分かりました!」

 

その言葉と共に、ゼンカイオーはそのまま宙に浮くと、身体が回転し始める。

 

【スーパーゼンカイターイム】

 

「「「ゼンカイトルネード!!!」」」

 

その言葉と共にゼンカイオーはジュラン達の上空でそのまま回転する。

 

そこからまるで台風のように舞い上がり、襲い掛かってくるバイオザウルス達をそのまま吹き飛ばされていく。

 

「これって、台風!?」

 

「丁度、ここは台風の目になって、被害はないが」

 

そうしている間に、見つめた先には吹き飛ばされたバイオザウルス達の姿があった。

 

「あぁ」

 

その姿を見て、ガオーンは崩れ落ちていた。

 

「ガオーン」

 

「介人、僕、どうしたら、良いんだ」

 

「どういう事だ?」

 

それに疑問に思った介人はそのままガオーンに聞く。

 

「僕には、あの子達を傷つける事なんて」

 

そう言いながら、ガオーンはそのままバイオザウルス達を見つめていた。

 

「これまでは、介人が言うようにその世界にいる人間ちゃん達を助ける為に戦えた。

転生者の皆も、特典を奪うからとっ。

でも、この子達は本当に何も悪くなくて、ただ操られているだけで」

 

「ガオーン、お前、そんな事を「別に良いよ」介人」

 

その戸惑いを隠せない様子に対してジュランは叫びそうになりながら、ガオーンに詰め寄るが、介人は止める。

 

「介人さん。

ガオーンさんの事が嫌いなのは分かりますが、それは」

 

「別に好きとか嫌いは関係ない。

ガオーンはあいつらを傷つけたくない。

それは俺達が止める権利はない」

 

「けど」

 

マジーヌはそのままガオーンを見つめる。

 

「介人、やっぱり僕の事は嫌いなのか」

 

これまでの態度を知っており、ガオーンはどうしようもない事だと分かり、落ち込む。

 

「まさか、お前のような奴がいるとはな」

 

そう言いながら、近づいてくるのは、一人の少年だった。

 

「あれは、甲角」

 

「どうやら、黒幕の登場だな」

 

それと共に、少年を乗せるようにバイオザウルス達が迫っていた。

 

既に時間はない状況の中で介人は

 

「誰が嫌いだと言った」

 

「えっ」

 

介人はその一言をガオーンに言う。

 

「俺はお前に対して甘やかす態度が苦手なだけだ。

けど、お前はメンバーの中で誰よりも生き物が好きだ。

その気持ちは否定する所か、俺は良い所だと思うぜ」

 

「僕の良い所」

 

それを聞くと、ガオーンは胸を締め付けられるように痛みに襲われる。

 

「だからこそ、ガオーン。

お前が本気で傷つけたくないならば、戦わなくても良い。

行くぞ」

 

介人はそれと共にギアトリンガーを持ち、そのままバイオザウルス達を操る転生者に向かって歩き出す。

 

それに合わせて、他のメンバー達もフラグちゃんを残して、走り出す。

 

「ガオーンさん、その」

 

「フラグちゃん、僕、動物ちゃんを傷つけるのが嫌だった。

だけど、それを否定されると思っていた」

 

「えぇ、まぁ定番と言ったら、定番ですね」

 

「だけど、介人は、そんな僕を否定しなかった!

その優しさを知って、僕はっ」

 

その言葉と共にガオーンが見た先には、バイオザウルス達を相手に戦いをくり広げている介人達の姿だった。

 

だが、介人達は、なるべく傷つけないように、戦っていた。

 

「だからこそっ、僕はっ!!」

 

「ガオーンさん。

あの、良かったら、これを」

 

それを見たフラグちゃんが取り出したのは一枚のメダルだった。

 

「これは?」

 

「今朝、介人さん達が当てたメダルです。

大当たりのようで、喜んでいましたが、使うとガチャができる回数が少ないからと、私に預けていました。

だけど、ガオーンさんが皆を助けたいならば」

 

「っフラグちゃん!

君はやっぱり天使だよっ」

 

それを見たガオーンは涙を流しながら、フラグちゃんの手を握り締める。

 

「いえ、私は死亡フラグですから」

 

「あぁ、ごめんね。

とにかく、行ってくるよ!」

 

それと同時にガオーンはそのまま走り出し、介人達の元へと走った。

 

「これで終わりだぁ!!」

 

「ぐっ」

 

そこではゼンカイザーに変身していた介人がバイオザウルスの一匹に押しつぶされそうになっていた。

 

「介人っ危ない!」

 

だが、それに対して、ガオーンはすぐにゼンカイガオーンに変身し、彼を助け出す。

 

「ガオーン、なんで」

 

「なんでって、君が言ったじゃないか。

僕は動物ちゃんを傷つけるのが嫌いだって。

それと同じように、介人が傷つくのは見たくないんだ、なによりも」

 

それと同時にガオーンは周りを見渡す。

 

そこには未だに戦いをくり広げているバイオザウルス達の姿が映っていた。

 

「悪いけど、今の僕は本当に、この怒りを抑えられないよ」

 

そう言いながら、ガオーンは甲角に向けて叫ぶ。

 

ガオーンの目の前には甲角の周りにいる昆虫と恐竜が合わさったバイオザウルス達を見つめながら、拳を強く握り締める。

 

「昆虫ちゃんや恐竜ちゃんを望まない形にした君を、僕は許さない!」

 

ガオーンの言葉に合わせるように、フラグちゃんから受け取ったメダルを取り出す。

 

「あれは、確か前回の大当たりのメダルっ!?」

 

「もしかして、このパターンは」

 

以前のガチャで当てた事で、そのメダルを知っているブルーンは何が起きるのか心を弾ませていた。

 

だが、それと同時に介人の目は少し死んでいた。

 

「どうかしたんですか?」

 

「大当たりのメダルは能力は高いけど、使うと、どんな報酬でも、ガチャは1回分しかできなくなるんだ」

 

「なんですって!!」

 

それを聞いたブルーンは慌てるが

 

「あれっ、これじゃなくて、こっち?」

 

そう思っていると、ガオーンは腰にあるもう一枚のメダルをそのままギアトリンガーに装填する。

 

【31バーン!】

 

「んっ?」

 

ギアトリンガーから鳴り響く音。

 

それが響くと共にガオーンはそのまま一回転しながら、そのままギアトリンガーの引き金を引く。

 

「はぁ!」

 

【バーン!バーン!バーン!バーン!ババババーン!ゼンカイジュウゲキ!】

 

引き金を引くと共に、ガオーンは変身していく。

 

その姿はこれまでのゼンカイガオーンと比べると、より身軽な姿へと変わっており、その手には身の丈はあるだろう巨大なヌンチャクを手に持っていた。

 

「これは、僕の新しい姿!?」

 

その新しい姿に驚きを隠せないガオーン。

 

「新しい姿だからって、どうなんだ!

行け、バイオザウルス!!」

 

「それ以上っ、彼らを傷つけるなぁ!!!」

 

その叫び声を響き渡らせると、周りに襲い掛かろうとしていたバイオザウルス達が動きを止めた。

 

「えっ、何が起きているんだ!?」

 

「これはっ、もしかして獣拳戦隊ゲキレンジャーの力っ!?」

 

「それって、ルパンレンジャー達と同じような感じなのか?」

 

「えぇ、ルパンレンジャーなど多くのスーパー戦隊の力は転生者相手に有効だと判明し、開発が進んでいました。

それで開発されたギアですが、まさか姿を変える力があるなんて」

 

「僕も細かい事は分からない。

けど、このギアを通して伝わってくるっ!

動物ちゃん達の心、それを現す事ができるゲキレンジャーの皆の力!

この力を使って、君をお仕置きする!」

 

それと同時にガオーンはそのまま、まるで拳法を思わせる動きを取る。

 

「獣拳パワー!ゼンカイジュウゲキ!!」

 

「良いじゃないか、だったら、こっからは、全力全開で行くぜ!!」

 

「あぁ!!」

 

その言葉と共にゼンカイザー達は甲角に向かって走り出す。

 

「くそっこうなったら!

バイオザウルス共!」

 

その言葉と共に甲角の身体にバイオザウルス達が吸い込まれ、虫と恐竜が合わさった鎧へと変わる。

 

同時に甲角はそのままゼンカイザーに向けて、カブトムシのような角で攻撃を仕掛ける。

 

それに対して、ゼンカイザーもまた

 

「ゲキ技!鋭鋭刀!!」

 

その叫びと共にゼンカイザーの叫びに合わせて、腕から巨大な刃がカブトムシの角を真っ二つに切り裂く。

 

「なっ」

 

「今のは?」

 

「今のはゲキレンジャーの一人、ゲキチョッパーの技です!

もしかしたら、今はゼンカイジュウゲキの影響で、ゲキレンジャーの力を使えるかもしれません!」

 

「よく分からないけど、俺達も!」

 

「あぁ!」

 

それを見たジュラン達も頷くと、すぐに甲角達に向かって行く。

 

「「魂魂掌」」

 

その言葉と共にブルーンとマジーヌはそのままジュランに背中に手を合わせると、その手に持っていたジュランソードから巨大な水流が流れ、そのまま甲角に攻撃を放つ。

 

「ぐっ」

 

その一撃を食らい、虫と恐竜が合わさった鎧にヒビが割れる。

 

「これでっ一気に終わらせる!」

 

その言葉と共にガオーンもまた一気に接近し、そのヒビに向けて、ヌンチャクを構える。

 

「ゲキ技!全力貫貫打!!

 

その雄叫びと共に手に持っていたヌンチャクをヒビに向けて攻撃を仕掛けていく。

 

その一撃の威力は高く、素早く、何よりも正確に与えていく。

 

「ぐっがぁっ、ぐぅっ!!」

 

そのまま宙へと浮いていき

 

「ガオガオガオガガオガオーンッ!!」

 

そして、最後にヌンチャクを叩きつけ終えると共に構えると、甲角はそのまま爆散する。

 

「やりました!

倒しましたっ!!

 

その言葉に合わせるように、世界が崩壊していく。

 

「ありがとうございます」

 

「えっ」

 

その中で少年の一人がガオーンに言う。

 

「おかげで、恐竜や虫達が自由になれたのは、皆さんのおかげです」

 

「っあぁ、どういたしまして!!」

 

それと共に、今度こそ、彼らは元の世界へと帰って行く。

 

「介人、ありがとう!!」

 

「うわぁっなんだ!?」

 

そう言い、いきなり話しかけてきたガオーンに介人は驚きを隠せなかった。

 

「僕も、これから全力でこの愛を貫くよ」

 

「そうかよ」

 

そう言いながら、その表情はこれまでも変わらない様子で話していた。

 

だが、ガオーンはそれが嫌われていない事が分かっており、笑みを崩さなかった。

 

「そういえば、介人はなんでそんなにガチャが好きなんだい?

結構必死なようだけど」

 

「・・・まぁ、レアな奴が好きなだけだ」

 

その時、一瞬だが、介人の表情は暗くなった。

 

「んっ?」

 

それにジュランは気づくが、介人はすぐにいつもの笑みを浮かべていた。

 

「それよりもガチャを回すぜ!!」

 

そう言いながら、すぐにガチャルームへと向かっていた。

 

「なぁ、介人は戦隊のギアを集めるのに必死になっているけど、どうしてなんだ?」

 

「・・・それは、その。

介人さんは確かにメダルを狙っているんですが」

 

「んっ?」

 

それを聞こうとすると、フラグちゃんは表情は暗かった。

 

「すいません」

 

「いや、それは別にそういう事だったら良いけど」

 

「一体何が?」

 

それと共にジュラン達は未だに知らない介人がガチャへの拘り。

 

それが何を意味するのか、彼らは未だに知らない。

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