「楽郎知ってるかい? カップ麺は二分半が最強なんだよ?」
「へぇ。紅音、味噌汁おかわり貰える?」
「わかりました! ごはんのおかわりはどうしますか?」
「このあと練習するからごはんはいいや」
「じゃあご飯のお茶飯は洗っちゃいますね! はいどうぞ楽郎さん、お味噌汁です!」
「ん、サンキュー」
「楽郎知ってるかい? カップ麺は二分半が最強なんだよ?」
「いや二回も繰り返すなよ。聞こえてるよ、聞いた上で『へぇ』なんだわ」
「なんで毛程も興味がなさそうな生返事が出来るんだい…? 最強の食べ方なんだよ?」
「食事に最強も最弱もないんだよなぁ。少なくとも俺は美味いか美味くないか、食えるか食えないかくらいしか食事には求めてない」
「むぅ……」
「いつもの京極さんの〆用にご飯を残して、あとはおにぎりにしちゃいますね。小腹が空いた時に食べてください!」
「「いつも助かる(ありがとう)」」
◇◇◇◇
「練習終わってリビングに来てみたらなんか魚介が生えている件」
「サンラク、俺一応お前の先輩だからね? あんまり舐めた口は叩かない方がいいよ?」
「お茶の間で醜態晒してトレンド入りした男のどこを敬えばいいのか教えてくださいよKパイセーン」
「くっ…、公式垢使ってわざわざ凸ってくるのはレギュレーション違反でしょ」
「違反するつもりなら撮影後のオフショを魔境に流してるんだよなぁ」
「え゛。お前まさか……アレ撮ってたの?」
「さてなんのことやら。少なくとも毎年司会を務める姉御に共有したら爆笑してたぞ」
「肖像権!!」
「魚介類に肖像権なんてあるわけないじゃん。お前は存在がフリー素材だよ」
◇◇◇◇
「あれ、魚臣さん。こんにちは」
「やあ。京極ちゃんもいたのか。そうなると、紅音ちゃんは?」
「この時間なら買い出しに行ってると思うぞ。何、なんか用事? つーかなんでここにいんの? ナツメグ氏とシルヴィア氏との愛の巣に早く帰れよ」
「俺と彼女達とはそういう関係じゃないからね? あとお前も傍から見たら人のこと言えた義理じゃないからね?」
「おいおいついに目まで腐り落ちたのかよカッツォ先輩、炎上した時に焼け落ちちゃったか?」
「僕も魚臣さんは一度眼科で診てもらった方がいいと思う。VRゲームのやりすぎで視神経に甚大なダメージが蓄積されているんじゃないかな」
「あー、うん。そうだね」
「「何か言いたいことあるなら聞くが?(聞きますよ?)」」
「暖簾に腕押しするだけ無駄だからいい。えっと、スポンサーから蟹が贈られて来たんだけど、流石に一人じゃ食べ切れない量だから人集めてここで蟹鍋でもどうかなって提案なんだけど」
◇◇◇◇
「頼もーう! 女三人でーす!」
「私トワ先輩の司会補助でいただけなんですけど本当によかったんですかね?」
「ヘーキヘーキ。ね、夏目ちゃん?」
「まあ一人二人増えたところで食べ切れる量じゃないからいいと思うけど」
「おいカッツォ、なんか見えちゃいけないモンが見えるんだが?」
「奇遇だねサンラク、俺もだよ。あとやっぱり眼科で診てもらった方がいいのかもしれない」
「ヘイヘイそこのバード&フィッシュメーン? こんな絶世の美女を悪霊扱いなんていい度胸してるねぇ?」
「悪霊なんて生易しいものじゃなくて魑魅魍魎の間違いだろ」
「違いないね」
「蟹鍋に焼き鳥と鰹のタタキを追加注文だよやったね!」
「酒瓶で殴ろうとするんじゃねぇバカ野郎!?」
「仕事現場で偶然見かけたから誘ったけど、やっぱり呼ばない方がよかったかしら……」