転生先をミスった羽衣狐が居るらしい、まぁ妾なんじゃが…   作:山吹乙女

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 年末年始に呪術廻戦にハマってしまったので初見です。
 キャラ崩壊気味な羽衣狐様ですが半妖になっても転生繰り返して現代に触れたら丸くもなるだろうという勝手な解釈です。
 昔の記憶を辿りながら羽衣狐様の特徴を思い出しているので温かい目で見てあげてください
 羽衣狐様過激ファンの方にはすみません許してください


ハンサム顔と対面じゃ-壱話-

 『おい、起きぬか』

 声が聞こえる。それは女性の若く艶のある声色であり、かなり早いモーニングコールである。

 

 「まだ外暗くないですか?もう少し寝ていましょうよ…」

 

 『ぬかせ、もう時計の針は10時を回っておる。それに学校の方角から何やら妖気を感じるぞ』

 

 「え…普通に夜じゃないですか、それと妖気って絶対面倒ごとじゃないですか」

 

 『おぬしに止められて最近喰えておらん生娘の肝が喰えるかもしれんのだ、急がぬと乗り遅れる。それに面倒ごとも考え方次第ではいい余興じゃぞ?』

 

 「流石大妖怪様は素敵な考えをしていらっしゃる。まぁ、準備はすぐ済むので別にいいですが」

 

 私は()()()寝ていた体を起こし姿見の前で確認しながら豊かな胸が露わになっていた体は白いワンポイントとリボン以外は黒のセーラー服で隠れ黒のストッキングを履き、全身を黒いコーディネートで固め腰まで伸びた黒く長い髪をふわりとかき上げ寝癖がないことを確認すると身支度を済ませた。

 幾つか()()()()()()()()()()()()()()()()があるがこの容姿は彼女の恩恵だろうから感謝でしかない。

 

 彼女は私が生まれた時から心の中に存在する別の人格のようなものであった。

 彼女は[羽衣狐]、平安時代から転生を繰り返す大妖怪らしく今まで15度の転生を繰り返してきたそうでかなりのご長寿である。

 だが、15度目の今回の転生で問題が起こったようで14度の転生で満足して油断していたらしく、次の世になると自分の知る世界と似て非なる世界に転生していたということでこのような体験は前代未聞であったそうだ

 そして例外はまだあり私の精神が完璧な状態で彼女と共存しており彼女曰く、『妾は幾度も転生してきたが転生元の記憶がそのまま残っているのは初めてじゃ』とのことであり、過去に一度元の体の持ち主の記憶が戻り拒絶反応が出たことはあったそうで私は無事であることを心底安堵した。

 以上のことから彼女はこの生が終わるまでこの世界を楽しむとのことであり、私とは体を共に操る良きパートナーとなった。

 

 「それで妖気の反応は私の学校の方角でいいんですよね?」

 

 『邪気も強くなっているし間違いない。フフ…生娘の肝を食すのはいつぶりじゃろうか』

 

 「全然知らない人ならいいですけど、クラスメートだったら嫌だなぁ」

 

 『嫌じゃと言いながら止めぬのだから、いよいよおぬしも人の子から離れてきておるの』

 

 「そもそも半妖なんで否定はしませんね」

 

 彼女と軽めの会話をしていると自宅から程よく離れていたはずの学校へはすぐに着いた。空を高速で飛んでいるのだから無理もないが、人目がないところで飛べるのは本当に助かる。

 

 『ほぅ、なかなか強い妖気を感じるのぅ、どこかの大妖怪が復活したような感覚じゃ』

 

 「やっぱり面倒ごとですか、はぁ…いい余興になればいいですね」

 

 『久々の大妖怪との対面じゃ、妾の今の実力を測るには良い存在かもしれぬ』

 

 生娘の肝はいいのかとツッコミながら、学校にいる一際大きな妖気に向かうのであった。

 

◆◆◆

 

 「いい時代になったのだな…女も子供も蛆のように湧いている。素晴らしい!…鏖殺だ」

 

 先程まで血だらけで呪いと対峙していた少年[虎杖悠二]は特級呪物[両面宿儺の指]を食べ呪いの王、[両面宿儺]は虎杖悠二の体に受肉した。

 

 「あ?」

 

 普通人間にとって特級呪物は猛毒であり、取り込めば即死で万に一つの可能性で受肉することがあっても元の精神が無事であることがあり得ないのは想像に固く無い。

 

 「人の体で何やってんだよ。返せ」

 

 「オマエ、なんで動ける?」

 

 「?…いや、俺の体だし」

 

 まるで交互に別人格が喋る一人芝居のように虎杖と[両面宿儺]の会話が目前に広がる。

 本当に別の人格が新たに追加されたように、虎杖は平然と対応する。

 

 「動くな!…オマエはもう人間じゃない」

 

 危ないところを救われた虎杖に対して心苦しい気持ちになる。

 

 「は?」

 

 「呪術規定に基づき虎杖悠二、オマエを…()()として祓う(ころす)

 

 ここまで規定が憎いと思ったことはない

 恩人と言って差し支えないことをした虎杖に対して向けていい言葉ではないのは俺自身一番わかっていた。

 

 『なんじゃもう終いか、つまらん…これでは余興にもならんぞ』

 

 「なっ」

 

 直後、そこには全身を黒で固めたセーラー服姿の女生徒が虎杖と俺の向こう側に立っていた。

 夜の校舎、それも呪いが跋扈していた校舎に生徒が残っているのはありえない事態である。

 明らかに普通じゃないセーラー服の女生徒に対して、警戒レベルを引き上げる。

 虎杖の件がまだ片付いていないのに次から次へと問題が降りかかってくるのは厄日と言って差し支えないだろう

 

 「今どういう状況?」

 

 「なっ、五条先生!どうしてここに」

 

 またしてもいきなり現れた人物に対して驚きはするがこの状況では、まさに渡りに船である。

 彼は俺の所属している呪術高専で一年の担任をしている先生[五条悟]である。

 

 「来る気なかったんだけどさ、さすがに特級呪物が行方不明となると上が五月蝿くてね。観光がてらはせ参じたってわけ」

 

 観光のついでに来た五条先生にイラつきながらも、実際俺では手に負えない状況であり、彼に報告するべき内容であった。

 

 『なんじゃ、これまた強そうなやつが現れおったわ』

 

 「誰あの超絶美人、恵、説明プリーズ」

 

 「いや、俺も彼女が五条先生みたいにいきなり現れたんで知らないです」

 

 「え、ここの生徒じゃないの?じゃあどちら様?」

 

 「いや、俺が聞きたいです」

 

 実際只者ではないことは確かではあるが、一体どういう存在であるかまでは分からない。

 

 「いえ、この学校の学生ではありますよ。ただ目的がこの少年だったというだけです」

 

 「え、俺?」

 

 虎杖も彼女と面識がないとなると学校関連での目的ではなく十中八九[宿儺]関連だろうことがわかるが、分かったからと言って自ら[宿儺]関連に首を突っ込む存在なぞロクなやつではないことは明白であった。

 

 「なんだ、彼結構モテるタイプなんだね」

 

 恐ろしく的外れな意見を述べた五条先生に呆れながらも五条先生は言葉を続けた。

 

 「それで特級呪物はどうなった?」

 

 「あのー、ごめん、俺それ食べちゃった」

 

 側から見ても虎杖が言ってることに対して理解がまだ追いついていないようで、五条先生はフリーズしていた。

 

 「マジ?」

 

 「「マジ」」

 

 俺と虎杖が答えると五条先生は虎杖に近づき、注意深く観察するようにまじまじと虎杖の顔を見た。

 

 「ははっ、本当だ混じってるよ」

 

 五条先生は、両目が布で完全に隠れているのに注意深く観察しても意味があるのだろうかと思ったが、虎杖と宿儺が混じっていることを確定していた。

 

 「ということは彼女宿儺が目当てってことか、只者じゃないね」

 

 一瞬で五条先生がセーラー服の彼女に対しての見方が変わると場の雰囲気が一転する。

 

 『はぁ…ようやく気づいたようじゃな、妾を待たせたのだこれはちと高くつくぞ』

 

 直後圧倒的なまでの圧力、ただこの場にいるだけで感じるプレッシャーは今にも全て投げ出して逃げたいと思わせ滝のような汗が一気に吹き出し、粟立つ感覚に陥る。

 先程の虎杖に受肉した宿儺が可愛く見えてくるレベルでの圧倒的生物としての格の違い、人間の見た目こそしてはいるもののまるで別世界の化け物と対峙でいるかのようである。

 彼女から目を背けたいが思考と体の動きが一致しておらず、彼女を凝視してしまっているが、それでもなんとか抵抗するべく五条先生の方をチラリと見ると俺が今まで見たことないほどの緊張感を五条先生は放っていた。

 いつもの余裕はまるで感じず、薄ら笑いが張り付いていた顔は真剣そのものであり、あまつさえその頬には汗が流れていた。

 

 「これは、マジで洒落にならないレベルの呪霊だね」

 

 「呪霊というものは分かりませんけど、私は呪霊じゃないですよ。妖怪の類ではありますしまぁ半分あっているんでそこの少年と同じようなものですかね」

 

 「呪霊を知らないのは意外だね。ともかくここは引いてくれると僕としては助かるんだけど、やっぱりダメ?」

 

 「どうします?私としては別に譲歩していいと思うんですけど」

 

 『そうじゃな…ではこうしよう10秒間、妾と対峙して生き残れたら考えてやってもよいぞ』

 

 10秒間、譲歩してその条件なのか

 相手との力量差を考慮しないのならば10秒持ち堪えるというのは緩い条件と言えるが、ただ正面に立つだけで体が震えて言うことを聞かないような相手であるのだから死刑宣告されるようなものである。

 

 「その条件飲むよ。その代わり戦うのは僕だけだから恵達には手出ししないで欲しいな」

 

 『余計な気を掛けぬようにするのだから当然じゃろう。決まりだな、では始めだ。そちらから来てもよいぞ』

 

 腕を前に出し人差し指を小気味よく動かして挑発する。

 瞬間、五条先生は相手の懐に入り込み体術を繰り出す。術式を使わず体術に持ち込んだのは周りが民家で覆われた学校であり、立地の条件的にそうせざるを得ないのは仕方がないにしても側から見れば無謀であった。

 一瞬にして間合いを詰めたのは驚くべきことではあるが、その対峙する女生徒はいつの間にやら現れた狐の尾で五条先生の体術を防いでおり、相手が相手でなければその毛並みは美しいとさえ思わせる。

 

 『なんじゃ、何かしたか?』

 

 五条先生の猛攻を何食わぬ顔でひたすら防いでいるが、埒外にも程がある。

 見える範囲内であるが全ての攻撃を2尾のみで捌いていており、全部で15本ある尾のほとんどは依然動かす気すら感じさせない。

 

 体術でどうこうできるレベルではないことがわかると、五条先生は目を隠してある布を外し、必殺の一撃を放つ。

 

 領域展開ー無量空処ー

 




 お疲れ様でした。
 ご意見ご感想随時募集しておりますのでよろしくお願い致します。
 仕事の合間などを縫って作成させていただいておりますので完成も遅く完結も未定ではございますが何卒お願い申し上げます。
 ぬらりひょんの孫は黒田坊も好きでしたね

本作での羽衣狐様のあなたのイメージをお聞かせくださいませ

  • イメージと違う、こんなのお姉様ではない!
  • ええと思うよ、羽衣狐可愛らしゅうて
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