金色髪のお嬢様と、恋の咲(完結)   作:セブンスランス

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書き忘れましたが、全6話でこの話は完結します。


お前を殺す

黒埼家

 

「でか…お嬢様だったの…?」

 

チャイムを鳴らすと、少女がドアを開けて、咲と対面をした

 

「…どちら様でしょうか?」

 

「ちと…黒埼さんにお呼ばれされた者ですが?」

 

「…はい、伺ってます。申し遅れました、私は白雪千夜と言います

ここでお嬢様と二人で住んでおります」

 

「二人で…?両親は?」

 

千夜

「お嬢様の両親は海外でのお仕事があるので当分は帰って来れないかと思います、…ここで立ち話もあれですのでどうぞ中はお入りください」

 

咲と千夜は、館の中に入り、広いリビングで待つことになった

 

千夜

「あなたが、お嬢様が気になっていた人ですか」

 

「え?あー?そうなのですか…よくわからないですが」

 

千夜

「…お茶を入れに行きますね」

 

千夜は、お茶を入れにリビングへ向かった。

 

「(それにしても急だよ、本当に。)」

 

それは咲がちとせの家に行く前の出来事

 

3日前

 

裕貴

「わりぃ、届けて貰って」

 

「げほっ、ごほ…なんで大事な書類を忘れてくるかな…たまたま家にいたからよかったけどさ…」

 

裕貴

「こ、今度苺パスタ奢るからさ!」

 

「い、いちごパスタぁ!?

…って何それ…食べられるの…」

 

裕貴

「お、美味しいから大丈夫だよ…」

 

裕貴は目を逸らした、咲はため息をつき、ちひろさんがお茶を入れてくれたお茶を飲んだ。

すると奥の方から扉が開く音が聞こえて、中に入ってきたのはちとせの姿だった

 

ちとせ

「おはようございます♪

あら、咲君じゃない♪」

 

裕貴

「全く、今回は遅刻しなかったようだなちとせ。

この調子でこの時間に来るようにな」

 

ちとせ

「そうよね、次から気をつけるわ。

…あ、咲君?ひとついいかな?」

 

ちとせは、咲の近くのソファに座り、咲の顔を見つめた

 

「な、なんですか…」

 

裕貴

「青春だねー」

 

「茶化すな、兄さん」

 

ちとせ

「違うわよ、3日後、予定空いてないかしら?」

 

「3日後…ん、予定はないけど、なんで?」

 

ちとせ

「ふふっ、私の家に遊びにきてくれるかしら?貴方のこともっと知りたいし、ね?ダメ?」

 

ちとせは、上目目線で咲を見つめた

 

「あーうん、いいですけど…に、兄さんの許可とか貰わないと」

 

裕貴

「変なことしなければ良いぞ?行っても。ちひろさん

大丈夫だよね?」

 

ちひろ

「私は構いませんが、本来ならダメですけどね

…でもちとせちゃん、彼のこと気に入ってるみたいだから良いんじゃないですか?」

 

裕貴

「だ、そうだ。良いってよ」

 

「あ、うん…?いいのか」

 

ちとせ

「じゃ、3日後ね。それとはい。これ見ながら来て?」

 

「え?黒埼さんは?」

 

ちとせ

「私は午前にレッスンがあるから、千夜ちゃんがいてくれるはずよ。

千夜ちゃんにはちゃんと話しとくから」

 

「わ、わかりました…」

 

そして、今の現在の状態になった

 

黒埼家 リビング

 

千夜

「…なるほど、それでお嬢様と知り合ったと」

 

「ん、まぁ、痴漢騒動で助けた以降。やたらと近づいてきたりするからさ。」

 

千夜

「…」

 

「あ、ごめん。なんか言っちゃいけないことでもあったかな」

 

千夜

「いえ、お嬢様が望んでいるなら私は構いません

…そろそろお帰りになる時間ですね」

 

気がついたらお昼頃になっていた

 

ちとせ

「ただいま♪あら、咲君やっほ♪」

「お、お邪魔してます」

 

千夜

「お帰りなさいませ、お嬢様」

 

ちとせ

「ただいま千夜ちゃん。はぁ…喉乾いた、何か頂けるかしら?」

 

千夜

「すぐにお待ちします」

 

千夜は、ちとせの飲み物をとりに行った

 

ちとせ

「ねぇ?」

 

「はい?」

 

ちとせ

「千夜ちゃんはああいう感じだけど、悪気があって表情してるわけじゃないの。だから怒らないであげて?」

 

「そうなのか、わかりました。

…それで黒埼さん」

 

ちとせ

「ちとせでいいよ?それで何かしら?」

 

「…あの胸…というより近い…」

 

ちとせは、咲の腕に近いほど距離が近づいていた

 

ちとせ

「…ねぇ?ドキドキするかな?」

 

「え?い、いやその…」

 

千夜

「お前、何をしている?」

 

いつのまにか戻っていた千夜の顔が、鬼の顔に見えた

 

ちとせ

「あら、お帰りなさい♪」

 

「ま、まって…こ、これは…ち、ちが」

 

千夜

「…」

 

無言で千夜は近づき、咲の腕を掴み、壁に押し出されて

睨んだ目つきで咲を見た。そして

 

千夜

「お前、これだけは言っとく」

 

千夜

「次にお嬢様に変なことをしたら」

 

千夜

「お前を殺す」

 

千夜は怒らせてはいけないと、咲は心の中で決めたのであった

 

その日は、黒埼家で夕食をいただき、たわいのない会話をした後

いつのまにか帰る時間になっていた

 

千夜

「夜道はお気をつけて」

 

「料理、美味しかったよ千夜。」

 

千夜

「…ありがとうございます」

 

ちとせ

「咲君、私も途中まで見送るね?」

 

「いいよ、明日も仕事あるんだからゆっくりしといて黒埼さん」

 

ちとせ

「むぅ…」

 

千夜

「いいじゃありませんか?二人で会話するのもいいかと思いますよ」

 

「わかりましたよ、なら、途中までお願いしますよ」

 

ちとせ

「ありがとう♪」

 

咲とちとせは、外に出ていった

 

千夜

「…さて、片付けをしますか」

 

夜道

 

ちとせ

「うーん♪、お月様が綺麗だね♪」

 

「黒埼さんは、夜だと気分がいいんだね」

 

ちとせ

「うん、だって私夜行性だから♪それに君といると楽しいし」

 

「た、楽しいのかな…?」

 

ちとせ

「…ねぇ、少しだけ、昔話を聞いてくれるかしら?」

 

「いいけど…」

 

ちとせ

「ふふっ、ありがと♪ゆっくり歩きながら聞いてくれると嬉しいかな」

 

ちとせ達は、夜道をゆっくりと歩いて行く

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