金色髪のお嬢様と、恋の咲(完結)   作:セブンスランス

4 / 7
ほとんどオリジナル設定が入っております、苦手な方はご注意を


私と僕の記憶

夜の公園 ガーデニング広場

 

夜のお花達はライトに照らされていた

 

ちとせと歩いて来た場所で、咲は昔話を聞いた

 

ちとせ

「13年前、私。貴方に助けられたことがあるの」

 

「…13年前?僕が黒埼さんを助けた?」

 

ちとせ

「うん、私が小さい頃に。満月の満ちた日にね、私も貴方と同じ貧血気味でね。命の危険があって、それで私は、貴方の血でに命を救われたのよ」

 

「…記憶にない、むしろ僕が初めて会ったのは電車の時じゃ?

それに命を救った?…わけがわからない13年前は病院にいて黒埼さんの姿なんて見たことないよ?」

 

ちとせ

「…そうよね、覚えてないよね。でも、伝えておきたくて

…私は、あなたの血のお陰で今の私がいる。けど、その代償として

あなたの記憶がなくなる原因もあったわ」

 

「…僕の血が黒埼さんの身体に流れてるって事?

…けど13年前は、確か病院にいて、記憶が曖昧だったけど、みんな…兄さんや母さん父さんはそんなことを言わなかったけど…」

 

ちとせ

「それはね、みんな心配を、かけたくなかったからでしょうね

でも、そのおかげで私はここにいる。

…ごめんねいきなりこんな昔話されても理解できないよね」

 

「…け記憶にない僕の血で黒埼さんが助かったならそれでいい。

生きてるだけで喜ぶのが大事だよ」

 

ちとせ

「そう、だね。咲君と会えて、嬉しかったよ」

 

「…まだ正直驚いてる。けど13年前のあの日から僕の血が誰かに救われたなら…僕は…」

 

ちとせ

「…?どうかしたの?」

 

「…いや、なんでもないよ。それよりそろそろ冷え込んで来る

…帰ろう、家に」

 

ちとせ

「うん、ありがとう。咲君」

 

咲とちとせは、それぞれの家に帰っていった

 

咲は、家に帰ると裕貴が仕事を終え休憩に入っていた

 

裕貴

「ん、おかえり、咲。どうだった?」

 

「楽しかったよ。」

 

裕貴

「そうかそうか、良かった。さぁ風呂でも入りな。」

 

「…うん、ねぇ兄さん」

 

裕貴

「ん?なんだ?」

 

咲は、口を開き、先ほどちとせの話を裕貴に話した

 

裕貴

「………」

 

「知ってたんだね、僕が黒埼さんと、昔出会ってて自分の血を黒埼さんにあげていたことを」

 

裕貴

「そうか、黒埼の奴、話したんだな。自分の過去を」

 

「…彼女、感謝してた。貴方の血で今の私がいるって」

 

裕貴

「…咲」

 

「うん」

 

裕貴

「黒埼と、仲良くするんだぞ?兄ちゃんとの約束だ」

 

「うん!」

 

その頃

 

黒埼家

 

ちとせ

「…生きてるだけでも喜ぶ事が大事、か」

 

ちとせは、自分の髪をいじりながら満月を見ていた。

 

ちとせ

「…頑張らなきゃね、彼の分まで」

 

千夜

「お嬢様、私はそろそろお休みします…お休みなさい」

 

ちとせ

「お休み、千夜ちゃん。」

 

千夜は寝室に入り、ちとせはしばらくの間空にある月を見つめていたのであった。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。