また、私の前に現れてくれる?
これはもし、咲君が交通事故に合わなかった世界観の一つ
あの時、誰かの声が聞こえた。無我夢中で歩いていたらボクを誰かが
呼び止めた後声、どこか聞いたことがある声ととても透き通るような
声、その声が魅力しそうな声。だから僕はこうして目の前の現実を受け入れている。本の数ミリの車との距離。
冷や汗をかきながらも僕はゆっくりと息を整える
トラックから出てきた男性が慌てて心配そうな顔でこちらを見ている、怒ってるわけじゃない、ただ注意しようとしているだけだろう、僕にはそれがわかる
「僕…なんで…」
それでも具合悪かったという理由もあるらけれどそれは自分が認めたくないからであるだろう。その後、兄さんが迎えに来て事情を聞いた後
家に送ってもらった。
あの後、ちとせさんに連絡を入れて夏に向けたサマーイベントがあると聞いたのはしばらくしてからの出来事
ちとせ視点
夢を見ていた、咲君が車に轢かれて私の目の前からいなくなる
悪夢を見てるようでそれは悲しき現実。もし、そんなことが起きないことを祈って私は生きている。それで咲君のお兄さんから連絡があった時は驚いたけど無事に咲君は生きていることを聞かされた。
もしあの夢が本当だったら今から私はどうなってるか
それは私や咲君でもわからないかな?
夏休みが始まり、本格的にLIVEに向けて練習を、続ける黒崎ちとせ。
汗をかいて、必死に練習に励むが。暑さにやられ、倒れてしまう
みんなに心配されながらも、ちとせは保健室へ運ばれていく
ベットから目を覚ますとそこは見慣れた天井が目に映る
「あ…そっか、私倒れたんだっけ?
熱中症は嫌ね本当に、暑さにやられてばたんきゅ…なんてね」
「…そこにいるのはわかってるわ出て来たら?咲?」
向こう側のカーテンから人影が見え、左の方からカーテンを開けると
プロデューサーの弟君である白咲咲が、ベットの隣で座りちとせを見ていた
「相変わらずですね、ちとせさんは。」
「それ、貴方が言う?ふふっ、貧血で倒れたんでしょ?貴方も」
「ええまぁ、似たもんなようですけどね。水分はしっかりとらないと」
「えー、だってトレーナーさんが厳しいからとてもじゃないけど
飲めなかったわー」
「う、そ?ですよね?まったく」
「そうだよー♪ふふっ、私はしばらくしたらレッスンに戻るけど
咲君はどうするの?」
少し考えた後、彼はこう口で伝えた
「しばらくはこっちにいます、兄さんが後で来ると思うので」
「そう、じゃしばらくは一緒だね♪」
「そういえばちとせさん、夏のLIVEに向けて頑張ってるって兄さんがよく言っていましたよ」
「魔法使いさんが?嬉しい、だってわたしたちのLIVE見て来てくれるお客さんや、咲君もいるんだから、みんなわたしの虜にしてあげる♪」
「楽しみにしてますよ、僕はその日用事でそちらにいけないですので」
「…確か受けるんだっけ?手術?悪いところを」
「ええ、そうてすよ。医者から聞いた話ですと昔ある人を助けるために僕が誰かの血を挙げた原因だって、兄さんからよく聞いていましたから」
その言葉を聞いたちとせは少し落ち込んだ表情をしていた
「…ちとせさん?どうかしましたか?」
「あ、ううん、なんでもないよ。気にしないで」
「…わかりました」
扉が開く音が聞こえ、そこからやって来たのはプロデューサーだった
汗をかいていて、どうやら急いでこちらに戻って来ていたようだ
「咲、大丈夫か?」
「うん、ちとせさんとお話ししてたから」
「ちとせ?、ああ、さっきトレーナーから連絡あったから急いで戻って来たけど具合は大丈夫か?ちとせ」
「ええ、問題ないわ、少し休んだらまたレッスンに戻るけどね」
「そうか、あと咲。一度家に戻って家の鍵取りに行ったからほら
今日は早めに帰れ、体調崩したら元もこうもない」
「うん、わかった。じゃあねちとせさん。お話し、楽しめたよ」
咲は、プロデューサーと一緒に部屋を出て行った、私は休んでからレッスンルームに向かう最中に千夜ちゃんと会った。
千夜ちゃんは少し落ち着いていた表情をしていて、先程までの会話を少し聞いていたらしくなかなかお迎えに来れなかったと理由だった
「千夜ちゃん、私一人でもいけるから大丈夫なのに」
「ですが、前みたいに倒れてしまったら困ります
加蓮さんや、杏さんにもまたお叱りをもらいますよ?」
「心配してくれてありがとう千夜ちゃん。あの子の血も入ってるから当分大丈夫だよ、それにあの時加蓮ちゃんがかけてくれた言葉、それと咲君に言われた言葉。」
「だから、こうして私はここにいるんだなって実感してるんだ
絶対に咲君に私たちのライブ見てもらいたいし」
「そうですね、では。無理しない程度に頑張りましょう
ほら、皆さんがお待ちかねしていますし」
「そうだね、よろしくね」
私たちはレッスンルームに戻りこれまで以上に練習を取り組んだ
やがて数日経った、夏のサマーLIVEイベント当日
LIVE 裏道
「はぁはぁ…いた、おーい咲君!」
ちとせは、人がいない所で咲を、見つけた
「ちとせさん!?なんでここにいるんですか?」
「君に会いたくなっちゃってね、
そう渡すものあるの、受け取ってくれる?」
私は咲君に指輪を渡した
「これって!?ゆ、指輪ですか!?」
「あ、驚いてる?ふふ、うん、この指輪はね。私の想いが構った
指輪、だからもしこのLIVEが終わった後、咲君の手術が成功する様におまじないもかけてるの」
「ちとせさん、僕なんかの為に。」
「あの時のお返し、だから。」
ちとせは咲の耳元で囁いた
「あなたの血(命)を私に上げて、ありがとうね」
「助かって良かったです。ちとせさん
過去の記憶はまだ覚えてないですが、今目の前にいるちとせさんは
生きています、だから胸を張って生きてください」
「プロポーズのつもりかな?ふふっ
精一杯歌って頑張るね?見てて?」
「はい!」
こうして夏のサマーイベントが終わり、
またいつもの日常へ戻っていった。
サマーイベントが終わり、月日が流れ3年が経過した
「…あ、来たんだ。遅かったね?」
「あはは、随分と探しましたよ、吸血鬼姫」
「もう、どういうこと?ま、それはそれで面白いかも
ねえ、咲。あの時の約束、覚えてる?」
「僕が君を貰うことですか?」
「あら、冗談で言ったつもりなんだけど、ごめんなさい」
「構いませんよ、ちとせがくれたこの指輪のお陰で僕は
ここにいるんですから、それに…今ならはっきりと言うことがあります」
「うん、何?咲?」
「僕は、黒崎ちとせが好きです。君の笑顔が好きです
で、ですので…ちとせ…さん」
「なに?聞こえないよ?」
「ちとせさん!」
「…はい」
「正式に僕と…お付き合いしてください!」
僕は、手をちとせに向けた
「咲、私はあなたのことが好き。ずっとそばに居たいぐらい好き
…こちらもよろしくお願いします」
彼の一生懸命な表情で私に手を差し伸ばしている、だから
私は受け入れた、咲君となら、いつまでもどこまでも
だから、これからもよろしくお願いしますね、咲。
私達は、夜の道の中、手を繋いで自分達の足で。
帰る場所へ帰っていった。
ーーーENDーーー
IFストーリーとしての物語として、白崎咲がもし交通事故に遭わなかったらの世界観。
これにて本編IFはこれで完結です。