IS  鬼と神の血を受け継いだ少年   作:八神優鬼

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プロローグ3

プロローグ3

 

住宅街の裏路地

 

優鬼SIDE

 

「ここら辺のはずなんだけどな」

 

はい今晩は、僕は八神優鬼。今僕はあるやつを探している。けどそいつは人間じゃないんだ。そういう僕もただの人間じゃない。その証拠に右手には異様なものが付いていた。ちなみに今の僕の恰好はハンターか何かが使うような赤色のベスト、緑色の迷彩柄をしたカーゴパンツ、靴も軍隊が使うような革製のブーツ、手には赤色の穴あきグラブを装着し、額にも赤色で少し長めのバンダナを付けている。

 

「うーん…鬼の籠手からの反応はあるのにどこに居るんだろう?」

「きゃああああー」

「っ!!もしかして!!」

 

今の叫び声もしかして、人が襲われているのか?でも今は考えるよりうごくことが先決だ。

 

「クッ!!なんでわからなかったんだ!!」

 

そんな愚痴をはいても相手は待ってくれるわけではない。そうこうしている内にさっきの叫び声のところへ到着した。だがその光景はあまりいい物ではなかった。

 

「こっ!これは!!いったい何が!」

 

そこにあったのは…図体のでかい男たちがバラバラに切り刻まれて地面に転がっているのである。そしてその先に視線を合わせると...

 

「なっ!なんだあれは!」

「んん!!なんでこんな所に君みたいな子供がいるのかねえ」

 

そこには女の人の血を啜っている女がいたのである。

 

「なーに坊や、もしかしてお姉さんと遊んでほしいの?」

「すぐにその人を離せ!!」

「あーら怖い顔しちゃって、可愛い顔が台無しよ」

「貴方に心配される筋合いはありません!!」

 

僕はそう言って右手を晒し出す。そしてその手の甲にはまるで赤色の籠手のようなものが出現しそこから 僕専用の刀「火炎刀」が現れた。

 

「なるほど、貴方が鬼武者ね?」

「だったらなんだ!さっさとその人を離せ!!」

 

僕はそう叫び刀を相手に向けて投げるが、当たることはなく、そこにあるコンクリートの壁に突き刺さる。

 

「危ないわね。いったい何をするの」

「そんなことはどうでもいい!!その人を離せ!!離さないなら僕から仕掛けます」

「そっ...じゃせいぜい受け取るのね!」

 

そう言って女は今まで噛みついていた女性を離し地面に落そうとした。だが、僕はそう来ることを予測していたため早めに女性の落下地点に着き女性を受け止める。

 

「!!大丈夫ですか!!」

「ぅっぅ…ぅ」

「あらその子まだ生きていたの?てっきり死んだんだと思って投げたから驚いたわ」

 

女は笑いながら挑発するような口を開いた。ちなみにこの女は女性を牙のようなものを口から出して噛みついていたため恐らく、西洋の妖怪、吸血鬼族の「ドラキュリーナ」といったところか…でも今はそのことはあまり関係ない。僕は女性を降ろすとすぐさま女のすぐ傍まで跳んだ。

 

「なっ!!」

「ただの坊やだと思わないでください!!」

 

そう言ってまず僕は女の腹部を蹴り落とす。地面に落下した女は口に血を流しながらも立ち出したので僕はすかさず女に攻撃をかける。

 

「なるほど大した坊やね。私を怒らせるなんて!!」

「貴方が怒っている頃には僕の勝ちが決まっています!!」

「言うじゃない。じゃあこれはどう!!」

 

パンチをしたり、蹴りを入れたり、また相手の攻撃を両手でいなしながら攻防を繰り返していた僕に女は突然距離を大きくとる。すると女の体がだんだん大きくなり姿も蝙蝠《こうもり》をイメージする異型になる。

 

「さあどう?素敵な姿になったでしょ?」

「なら僕も本気を出さないとね」

 

そう言って僕は先ほどの刀を呼び戻す。そしてその刀は光の粒子となって右手の籠手に取り込まれる。そして籠手の中央にある目玉が光り出すと僕はこう叫んだ。

 

「変身!」

 

すると籠手から光が発し僕を包みだす。そして光が晴れるとそこには黒い肌で手足の爪は異常に鋭くなり顔も先ほどのとは打って変わり少し険しくなり目の色も赤色に代わり、そして髪の毛も亜麻色をした長髪になる。服は変わっていないけどね。

 

「面白い!その力で私を倒せるのか見せてもらおうじゃない!」

「フン!!」

 

叫びながら襲ってくる異型に僕は拳ひとつで戦っていた。殴る蹴るを繰り返して数分間、状況は僕が有利になっている。しびれを切らした異型が距離を取り僕に技を繰り出そうとしている。

 

「これであなたは終わりよ!!」

「そうはさせない!!」

 

僕は、異型に近づくように走りだしそして途中から跳躍する。その間に右足から炎のようなものが現れる。異型はそれを見てすぐに逃げようとしたが、もう間に合わない。

 

「くっ!!来るなああああ!!」

「ハァアアアア!!」

 

そして僕は異型に蹴りを決めると地面に着地した。

 

「ばっ!!バカな…なんで私が…こんな所で..」

「それは僕の力を見誤ったからだ!そうじゃなきゃすぐ逃げられたのに…」

「でも私はこの程度では死なないわ。……どうするの?」

「倒せないと言うのであれば封印するまでです」

 

そういいながら僕は懐から『カード』のようなものを取出し異形に投げつけた。そして異形はそのカードに吸い込まれるようにして封印した。

これで一件落着だろうと思い変身を解除する。そして女性のそばまでより適切な処置をして地区の公園のベンチに降ろし父さんに連絡して組織の救護班に来てもらい女性を乗せて僕も救護班とともに姿を消した。

 

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