第2話
一夏side
「ちょっといいか?」
「ん?」
そう呼ばれて俺は、そいつの顔を見るとそこには6年ぶりに会う小学校の頃の幼馴染「篠ノ乃箒」がそこにいた。っていうか、めちゃくちゃ綺麗になってんじゃん...
「ああ、屋上で話し合おうか?」
「ああ、私もそうしてくれたほうがありがたい」
そう言って俺たちは屋上に向かった。途中何人かの女子生徒から「先越された~」や「羨ましい」といった声が聞こえてきたが気のせいだと思いたい。
ところ変わって屋上
「久しぶりだな箒」
「お前私のことを覚えていてくれたのか?」
「ああっ大事な友達で仲間だからよく覚えていた」
「そうか...」
なんか箒が残念そうな顔をしていたが、何なんだろう?
「それより剣道の大会で優勝したんだってな!おめでとう!」
「知っていたのか。だが、あれは余り嬉しいと思わなかった」
「何か納得いかないことがあったのか?」
「少しばかり暴力的になってしまったっていうのがあったからだ。正直に言って相手に申し訳ないと思ってしまったよ」
「そっか。でもそれが判ってるってことは箒の強さだと俺は思うよ」
「一夏。ありがとう。なんだか少し気が晴れたよ」
「そうか。よし!今度久しぶりに剣道でもしないか?」
「そうだな。久しぶりに打ち合いをしようではないか。ところで体はなまってないか?」
「大丈夫だって、俺剣道はやめちまったけど知り合いに我流の剣術を習ったから」
「剣道をやめていたのか…だが、剣の道はまだ続けていたのだな」
「ああ、だから打ち合いしようぜ」
「うむ、判った」
そう話し合ううちに余鈴がなった。俺たちは次の授業のために教室に戻るのであった。
マドカSIDE
「ネエネエ、マドッち~」
いきなり横から誰かに呼ばれた。っていうか私の名前をあだ名にしているの誰!
「そのマドッち~って私のことだよね?」
「うんそうだよ~。あっ私は『布仏本音』っていうんだよ~よろしくね~」
「あっうん!よろしくね。本音ちゃん」
「名前はいいよ~私はみんなに『のほほんさん』って呼ばれているから」
「ふ~んそうなんだ。じゃあよろしくね。のほほんさん」
「よろしくね。マドッち~」
なんやかんやで一人目の友達ができました。ちょっとのほ~んってしているけどあまり気にしないほうがいいよね。私はそう思いたいから。
優鬼SIDE
「ちょっとよろしくて?」
「はい?」
そう呼ばれて僕は後ろを振り向き少し抜けたような返事をしてしまった。
っていうかこの人って確か…
「まあ!なんですの!その間の抜けたような返事は!」
「ああ、ごめんね。突然呼ばれて驚いちゃったから。それで何か用かな?イギリス代表候補生の『セシリア・オルコット』さん」
「まあ、私の名前をご存じだったのですね。ッということはそれなりの知識がおありだということですわね」
「うん、もう一つ言えばこの学園の入学試験を首席で合格したんだよね」
「そこまでご存知なら話が早いですわ。貴方がた『男』がISに乗ってまだ少ししか経っていないでしょう?ですから、私が直々にお教えいたしますわ」
なるほどこの一言で分かった。彼女は今の世の中にいる女の人を中心とした人種。言わば「女尊男卑」に染まってしまった人の一人なんだ。
「う~ん…ありがたい申し出だけど。僕は遠慮するよ。それより一夏の相手をしてやってくれればいいよ」
「まあ!人の好意を無下にするなんて紳士として恥ですわよ」
「どうとでも言ってください。それに入学試験では一夏が教員に勝ったはずだから」
「織斑さんが教員に!ちょっとそれどういう…」
キ~ンコ~ンカ~ンコ~ン
「あっチャイムが鳴ったよ。早く席に戻らないと次の授業は織斑先生だよ」
「くっ!」
あ~ああんな怖い顔をしちゃって綺麗な顔がもったいないな~(悪意あり)
授業開始前
「さて、授業始める前に諸君に話がある。今度のクラス別対抗戦の代表を決めておきたい誰か候補はないか。自薦他薦どちらも構わん」
「は~い。私は織斑君がいいと思います」
「私は八神君がいいと思います」
千冬さんからクラス対抗戦の話を聞きクラスの女子たちは男である僕たちを指名してきた。一夏は反論しようとしていたけど千冬さんに一刀両断された。ご愁傷さま。えっ!僕!だって僕たちに来るな~初めから思っていたからむしろ反論したところでどうにもならないと思うから何も言わないよ。
「ちょっとお待ちください!」
「なんだオルコット?何か意見があるのか?」
「クラスを代表するのにそこの男たちでは役不足だと私は思います。ISもろくに動かせない極東のサルには任せられません!」
「ほう~」
「そもそもこの私セシリア・オルコットはイギリスの代表候補生として国から専用機をいただいております。なのになぜISのイロハも判らない男たちが代表なぞしなければなりませんの?」
「「うっ!」」
「ましてや、私がイギリスで努力して代表候補生になりましたのに、なぜこの極東の地に行かなければならないのか、後進的な国であるこの国でなぜISのことを習わなければなりませんの?」
ああ、彼女はもう駄目だな完全に周りが見えてない。それに千冬さんも段々眼光が鋭くなっている。…キレてるねあれは。
「そっちだって料理がまずいという国で何年1位をとれば気が済むんだよ」
「まあ、貴方は、私の国を侮辱するのですか!」
「先にやったのはそっちだろ!」
一夏もキレてなんか全然違う話になってるし、マドカなんて千冬さんみたいに段々キレてきてるから隣の子も怖がってるし、仕方ない。
「は~い二人ともストップ!」
「なんですの!」「なんだよ!」
「まず一夏、お前は少し落ち着けここまで言われて怒りたいかもしれないけど今は少し落ち着け」ギロっ!
「おっおう…」
「次にオルコットさん、君はさっき日本を後進的な国といったよね」
「それがどうしましたの。間違ったことは行ってません「何を根拠にそんなこと言ったの」わ。クッ!人が話しているときに」
「いいから答えて」
「まずISについてです。我が国イギリスは今や第3世代機に至るまでになりました。なのに日本ではその話題はまだ持ちあがっていないというではないですか」
「いや、正確には第3世代機はもうできてるよ。そして僕が言いたいのはISは最初に誰が作ったのかってことからだ。ここまで言えば分かるよね」
「それは…『篠ノ乃束』博士ですわ。…日本人の」
「うん、そうだね」
ここまで来て彼女が今まで何を言ってしまったのか思い出したようで段々顔が青くなっているのがわかる。
「わかった?君が後進的だと言った国はむしろISにとっては相当最先端に行っていると言っても過言じゃないんだよ。何せあの人は今は逃亡しているけど国籍はいまだに日本だからね。その点に関しては織斑先生、何か知ってるんじゃないんですか?」
「…ああもしかしたらだがあいつはもう第3世代機というものを越えて第4世代機を作っているのかもしれないな」
「ということでこの国は後進的ではないと思うんだけど、その点についてはオルコットさんはどう思うの?」
「っ!く~~決闘ですわ!私をバカにして男のくせにISが乗れるからといい気になって!」
「おう!望むところだ!四の五の言うより話が早い!」
「僕ももう後戻りはできない以上やるしかないと思っているからいいよ」
「んで!ハンではどれぐらいだ!」
「あら私にハンデを与えてほしいんですの?」
「いいや、お前じゃない俺たちにだ。特に優鬼にはな」
「織斑君男が強いのは昔の話だよ」「それに代表候補生相手にハンデを付けてもらえばいいかもしれないよ」
「いや、お前たちは間違っている」
女尊男卑に染まっている女子たちに対し千冬さんが間違いを指摘している。僕も言おうと思ったけど任せよう。
「まず第1に、ISは確かに女でしか扱えない。だが、今そこに居る2人は男でISを動かしている。この時点で男が弱いという考えは消えると思われるのではないか?」
「「……」」
沈黙が続く中千冬さんがさらに追い打ちをかけるが、それは僕のことに関してだった。
「そして第2に、八神についてだが、お前たちは、織斑が最初にISを動かしたと思っているよな。だが違う本当は八神が最初で次が織斑なんだ。しかも八神はすでにISでの戦闘をかなり経験しているからな、今のお前たちでは相手にならないと思うぞ」
そう言って千冬さんは授業の時間が押しているので、ここでの話を区切り授業を再開したが、皆はまだ困惑している様子だった。