チームとの顔合わせが終わり、入寮も終わったサードステージ。
???「ねえ、君は誰?」
サードステージ「私はサードステージ。
宜しくね!」
???「あたしはサンダーマウンテン。
宜しくな!」
その後、サンダーマウンテンとトゥインクルシリーズの事等を色々話したサードステージ。彼女とはと仲良くなれそうと思ったのだった。
翌日
この日は午前、施設などのオリエンテーションや授業概要の説明等があった。
だが、サードは午後のあの事で頭がいっぱいになっていた。
サードステージ(あのテイオーさんに一緒に走れるなんて・・・
夢みたいだ・・・)
サンダーマウンテン「おい、サード。
ボーッとしてるけどどうしたんだ?」
サードステージ「う!ううん、
ちょっとね・・・」
2人が教室へ戻ろうと角を曲がると、
サードステージ「うわっ!」
誰かぶつかった。
???「大丈夫か?」
サードステージ「は、はい。すみません・・・
!!!?」
???「それは良かった、
さっきはすまなかった。」
そのウマ娘、現在はトレセン学園の名誉講師であるシンボリルドルフは手を差し伸べて、サードステージが立ち上がるとスマートに去っていった。
サンダーマウンテン「流石、引退してもシンボリルドルフさんはかっこいいな。
あれ? サード?」
サードはボーっとシンボリルドルフの背中を見ていた。
サードステージ「やっぱり、ここに来て良かった・・・」
サンダーマウンテン「あー、本当に夢だったんだね。
でも、本当の夢を掴む為に、あたし達も努力しないとな!」
サードステージ「そうだね!」
そして午後・・・
トレーナー「よし!
全員いるな!
今日からサードがチームスピカに練習に参加する!
改めてサード、所信表明を頼むぞ!」
サードステージ「サードステージ、来年のクラシックで、無敗の三冠ウマ娘になります!!
宜しくお願いします!!」
ゴールドシップ「おお、元気があってよろしい。」
ダイワスカーレット「期待してるわよ!」
トウカイテイオー「頑張ってねサード!!」
トレーナー「よしっ!
先ずはストレッチだ!!」
2人1組となって、ストレッチを始めるチームスピカ。なお、トーホウジャッカルは故障中のため、トレーニングには参加せず裏方に回っている。
スペシャルウィークとブエナビスタ、ウオッカとダイワスカーレット、メジロマックイーンとゴールドシップ、キズナとキタサンブラック、そして、トウカイテイオーとサードステージがペアである。
トウカイテイオー「サード、結構体柔らかいね。」
サードステージ「そうですか?
そう言われるのは光栄です。」
その後、ランニングや走り込みといったトレーニングをこなしていく。
サードステージ「はあ、はあ、はあ・・・
キツい・・・」
ダイワスカーレット「流石に無理があったんじゃないのトレーナー?」
ウオッカ「入って早々俺達の普段の8割のトレーニングは無茶だろ?」
トレーナー「だが、現にサードは耐え抜いたじゃないか・・・」
ダイワスカーレット「かといって、そんな彼女は1ヶ月も経たずに潰れるわよ!」
ウオッカ「サードは身体がまだ出来上がってないんだぞ。」
トレーナー「ああ・・・
それはちょっと俺もしっかりと考えるべきだったな。
大丈夫かサード?」
サードステージ「はい、大丈夫です。」
トレーナー「そうか。
よし、最後にサード、実践形式で走ってもらう。
相手は昨日言ってたように、テイオーだ!!」
サードステージ「・・・!?
はいっ!!」
トウカイテイオー「宜しくね。」
サードステージ「はいっ!
胸を借りるつもりで頑張ります!!」
早くも憧れのウマ娘と走る事にサードステージ。
スペシャルウィーク「大丈夫かな・・・」
キタサンブラック「何がですか?」
スペシャルウィーク「だってサードステージちゃん、デビューもしてないのに私達と同じ様なトレーニングをやって疲れてるのよ。
心配だよ・・・」
2人は既にゲートに収まった。
距離は芝1600m。
トレーナー「よし、準備はいいな!」
サードステージ「はいっ!」
トウカイテイオー「OKだよ!」
トレーナー「いいな!
よーい、」
ガッシャン!!
ゲートが開いた!
ゴールドシップ「おっ、サードのヤツ良いスタートを切ったぞ。」
ウオッカ「既にゴールドシップ以上じゃん。」
テイオーもスッとゲートを出て、サードに併せて走る。
サード(夢みたいだ・・・
テイオーさんと並んで走るなんて!!)
テイオー(結構やるじゃん。
ここから、どんな感じに走るのかな?)
テイオーはまるでサードの探るかの様に走っている。
トレーナーはストップウォッチを見ながら2人の様子を見る。
前半の800mを通過、3コーナーのカーブに入る。
サードステージ(・・・
まるで、私を確かめるような感じだ・・・
だったら、
今、私が出せる力を、テイオーさんに見せるだけだ!!)
残り600mでギアを入れたサード。
トウカイテイオー(そうこなっちゃ!
行っくよーーー!!)
トウカイテイオーもギアを入れる。
ウオッカ「共に仕掛けたぞ!!」
キズナ「どうなるかな!?」
今日、ジュニアクラスとして入ったウマ娘なのか?
力強い走りを見せるサードステージ。
サードステージ「うおおおおおーーー!!!」
トウカイテイオー「やるね!
でもっ!!」
トウカイテイオーが更にギアを入れると、一気にサードステージを抜き去った。
差はどんどん広がる。
サードステージ「はあ、はあ・・・
(差が広がっていく!!
でも・・・
いつかは必ず!!!!)」
トウカイテイオーが大差を付けてゴールイン。
大きく離れて、サードステージが入線した。
サードステージ「はあ、はあ、はあ・・・」
膝を着き、倒れ込んだサードステージ。
ダイワスカーレット「やっぱり無茶だったのよ!」
ウオッカ「テイオーもあんなレースをしちゃって、自信喪失するぞ!」
スペシャルウィーク「サードちゃん・・・」
トレーナー「あ!しまった。
ストップウォッチ止めるのを忘れてた・・・」
ウオッカ「何やってんだよ!!」
ウオッカにコブラツイストをかけられるトレーナー。
トーホウジャッカル「あの、一応私もストップウォッチを測っていたので見ますか?」
トレーナー「おう、でかしたぞジャッカル!」
そのタイムを見ると、
トレーナー「・・・!!?」
ゴールドシップ「おい、嘘だろ・・・」
ダイワスカーレット「壊れてるんじゃないの・・・?」
トーホウジャッカル「いや、ちゃんと正確に測りましたよ。」
トレーナー「あいつは、ひょっとしたらひょっとするぞ・・・・」
倒れ込むサードステージ、
トウカイテイオー「お疲れ様。
君もいい走りをするね。
どうだった? 初めてのレースは。」
サードステージは立ち上がる。
サードステージ「・・・
はいっ!!
楽しかったです!!
テイオーさんがとっても速かったです!!
そして、
いつかは必ずテイオーさんに並んで、
抜いてみせます!!!」
トウカイテイオー「そっか・・・
でも、簡単には、君には抜かせないよ!!」
サードは落胆するどころか、更なる闘志に燃えていた。いつか必ず、憧れのウマ娘がいる舞台へ立ち、追い抜くという目標が新たにできたからだ。
トレーナー「よし、2人ともご苦労さん。
サード、お前のデビューを決めたぞ!!
7月の中京、その日がお前のデビューだ!!」
サードステージ「はいっ!!」
トーホウジャッカルが測ったサードステージのタイムのストップウォッチは、
1.35.3と33.4の数字を表示していた。
サードステージのデビューまで、
あと4ヶ月!
その影で、サードステージの走りを見ていたのが、
東条ハナ「・・・君はこの走りをどう見た?」
???「はい。
粗削りではありますが、センスは非常に高いと思います。
来年のクラシック、必ず出てくるのは間違いないでしょう。」
東条ハナ「・・・
やはり来年のクラシック、サードステージが最大のライバルとなりそうだ。
私達も直ぐにトレーニングを続けるぞ。
インデュライン。」
続く
サードステージの活躍がここから始まりますが、次回は同期達の動向も紹介します。