「それを超えてみせる!」
サードステージ「・・・」
インデュラインの言葉に、サードは期待と不安な思いになっていた。
ユリノローズ「インデュラインさん、どんな走りをするのでしょうか・・・?」
サードステージ「うん。
でも、少なくとも言えるのは、
スゴいオーラを纏ってる様に見えるね。」
スタート地点で待機するインデュライン。
気合を入れたり緊張でぎこちないストレッチをする他のウマ娘と違い、冷静そのものだった。
スタートの時間となり、8人の枠入りが始まる。
インデュラインは1番外の8番ゲート。最後にゲートに入った。
ガッシャン!
ゲートが開いた。インデュラインはまずまずのスタート。すぐさま前へとポジションを確保する。
だが、外め外めを走っている。
ユリノローズ「内に入りませんね。」
サードステージ「距離のロスより、内に入って包まれる方がリスクがあると考えたんだろうね。
それに、自信があるんだよきっと。
他のウマ娘による不利がなければ絶対勝てるという自信が。」
3コーナーを進み、インデュラインは外めを走り4番手。他のウマ娘は内寄りを走っている。
シンボリルドルフとトウカイテイオーは、サードのレースに引き続き観戦していた。
そこに、
「先輩、ウチのインデュラインはどうですか?」
シンボリルドルフ「クリスエスか。
ああ、走りはかなり良さそうだな。
君がわざわざヨーロッパからスカウトするのも納得だ。」
チームリギルのメンバーで、ルドルフを後を継いで生徒会長を務めているシンボリクリスエスがやって来た。
シンボリクリスエス「彼女は間違いなく世界を狙えます。
先輩や私が、
日本のウマ娘が夢見るあの最高峰にも・・・」
シンボリルドルフ「・・・」
ルドルフは真剣な眼差しでインデュラインの走りを見ている。
レースは淡々とした流れで進んでいく。先頭のウマ娘は歯を食い縛りながらもその座を守っていた。
インデュライン(・・・
見せてあげよう。
これが私の実力だ!!
サードステージ!!!)
4コーナーに差し掛かると、インデュラインは一気にギアを上げる。
それに気付いた他のウマ娘も仕掛け始める。
だが、
インデュラインと他のウマ娘では、
走りというのが全く違いすぎていた。
ウマ娘1「どうして!!?」
ウマ娘2「全力で走っているのに!!?」
インデュラインはどんどん突き放した。
まるでその差が永遠に縮まるどころか広がっていく一方だ。
追うウマ娘は絶望しかなかった・・・
永遠に縮まらず、広がっていくことに。
圧倒的リードでインデュラインはゴールを駆け抜けた。
2着には3秒近くの差をつけて。
ギャラリーはどよめく。
先程のサードステージの時よりも。
モブトレーナー1「桁が違いすぎる!!!」
モブトレーナー2「この世代はどうなっているんだ!!?」
モブウマ娘1「さっきの娘といいどうなってるの!?」
モブウマ娘2「ダービー勝つなんて夢諦めるー!」
その衝撃は、歴史を名を残すウマ娘にも伝わった。
トウカイテイオー「す、すごいね・・・!!」
シンボリクリスエス「どうですか?
インデュラインの力は?」
シンボリルドルフ「・・・!!!?
(何だこの走りは!?
先程のサードといい、
ジュニアクラスの走りじゃない・・・!!
一体彼女たちはどこまで辿り着くのか・・・!!?
末恐ろしい、
いや、そんな表現すら生ぬるい・・・!!!
そんな感覚に襲われたのは、
あのウマ娘以来だ・・・!!!?)」
これらの衝撃のレースを、タイムで振り返ってみよう。
先ず、サードステージの勝ちタイムは、1:35:2。
先日トウカイテイオーとマッチレースをした時とタイムは特に変わりないが、そもそも、この時期に1分35秒台前半は異常なタイム。
6月からメイクデビューのマイル戦ですら、1分36秒台が殆どだ。
そして、インデュラインはその上を行った。
1:34:6
もはや、クラシッククラスに混ざっても違和感が無いほどだ。
しかも、2人は早熟ではなく、まだまだ発達途上のような走りと体つきをしていた。
大騒ぎになるのも無理もない話だ。
レース後、インデュラインはサードステージの元へ。
インデュライン「宣言通り、超えて見せたぞ。」
サードステージ「うん、スゴかったよ・・・」
インデュライン「だが、あくまでこれはマイル戦の模擬レース。
今度は、同じレースで君を超える!」
サードステージ「うん!
今度は私が追い抜いて見せるから!!」
インデュライン「ふっ・・・
では、また明日。」
インデュラインは立ち去っていった・・・
サードステージ「・・・」
ユリノローズ「サード、貴女もスゴかったですよ。」
サードステージ「うん、
でも、まだまだだよ・・・
インデュラインに勝つには、
そして、テイオーさん達の場所にたどり着くには・・・
私たちはもっと頑張らないとね。」
そう言って、サードは走り出した。
インデュラインの走りを見て、いても立ってもいられなくなったからだ。
その一連の様子を見ていた1人のウマ娘。
???「サードステージ、インデュライン・・・
2人は間違いなく、日本の、いや、
世界の高みへと確実に駆け上がるだろう。
何れ、
私との戦う日が来るかもしれない。」
今や日本最強を自他共に認める彼女は、以降2人をマークしていることを、まだ誰も知るよしはなかった。
アウトオブアメリカ「はっはっは!!
見たかサードステージ!インデュライン!!
この5レース目を勝った私の豪脚を!!!
あれ?」←2人とも既に帰っていた
続く
ジュニアクラスの間は、アウトオブアメリカの扱いはこんな感じになりそうです(アウトオブアメリカファンの皆さんごめんなさい)。
そして、1人のウマ娘、一体誰なのでしょうか?
3,4話くらいやってから、何とかサードのデビュー戦へ向かいたいです。