ポケチューバー リオンの旅巡り 作:初心者
ガラル地方戻ってきて久しぶりの朝ね。外を見るとたくさんのスボミーがこうごうせいをしている。スボミーインと呼ばれるだけあってたくさんのスボミーたちが暮らしている。
そういえばまだ言ってなかったわね。故郷に戻る前にエンジンシティに寄った理由。それは友人がカレー屋さんを始めたの。友人といってもその子は幼馴染みでアタシの大親友。一緒に旅した仲なんだけどワイルドエリアでカレー作りにハマって以来リザードン級のカレー作り目指すとか言ってそっちにのめり込んでしまったのよね。
その子のカレーを食べてみたくてここに寄ることにしたの。そういえばエンジンシティのガイドブックにも載ってたわね。そこには私の友人、名前はリアトリス。そしてとなりに写ってるのはリアの相棒ストリンダー。変わってないわね。2人とも。
あのジムリーダー、カブも大絶賛。子どもが食べる甘口からレベル10まである辛口コース。日々進化し続ける彼女のカレーとストリンダー の自由性の音楽は店でも評判いいとか。
さてと久しぶりにリアに会おうかしら。積もる話もあるしね。
〜☆〜
「コホンっ!第2回、ポケチューバー リオンの旅巡り。ガラル地方編の始まりよー」
コメント:リオンちゃんキター
コメント:おはよーリオンちゃん
コメント:はじめまして。ガラル出身です。昨日のアーカイブから来ました
コメント:着々とガラルユーザーも増えていく。さすが俺らのリオンちゃん
「えーっと。そうね。今日のタイトルはリアトリスのカレー屋さんよ」
コメント:リアトリスのカレー屋さんか。あそこ美味いよな
コメント:リアトリスのカレー屋さん。ガラルでは有名なのかな?
コメント:リオンちゃん、解説はよ
「リアトリスのカレー屋さんはね。エンジンシティではすごく人気のカレー屋さんよ。ガラルにはカレーはジャンル分けされていてねクラスではドガース級から順にソーナンス級、マホミル級、ダイオウドウ級、そしてリザードン級の5つに分かれてるの。
そしてなんといってもリアの作るカレーはリザードン級。一度食べるとそれはもう病みつきになる美味しさよ」
コメント:すげぇ食べてみて
コメント:リオンちゃんがそこまで言うってことはマジで美味しいんだろうな。
コメント:実際にリアトリスのカレーは本当に上手い。ガラルの飲食店の中でも上位に君臨するほどだから
コメント:それ故にリアトリス本人は店にいないこともよくあるらしいけど
「さてとリアトリスのカレー屋さん
コメント:すげぇでけぇ。
コメント:本当にカレー屋かよ
コメント:リオンちゃんは異世界にきたのか!
「いらっしゃいませ」
「すみませんポケチューバーなんですけど撮影はオッケーですか?」
「ポケチューバーの方ですか・・・」
「ん?どうかしたの?撮影に問題でもあるの?」
「いえっ、そのっ・・・・」
「そういえばここの料理長のリア・・・じゃなくてリアトリスはいるかしら?」
「リアトリスさんと知り合いですか?あいにくリアトリス料理長は外出中でして・・・」
「ふーんっ・・・リアも忙しいのね。それでリア・・・トリスは今、どこに出かけてるの?」
「はいっ、食材調達しにワイルドエリアへ・・・」
コメント:というかリアトリスのことリアって呼んでるけど
コメント:そうだね。リオンちゃんの知り合いなのかな?
コメント:だとしたら実はリオンちゃんもかなり大物なのでは?
「リアトリスが直々に取りにいってるの?」
「基本は私たちスタッフが取りに行くのですが場所によってはリアトリス料理長自ら出向くので。例えばげきりんのみずうみとかこのクラスになってきますと料理長が行く他にないので・・・」
「ふーん。まああの子カレー作りにのめり込んだってのもあるけどそれと同時にポケモンに関してもかなり強いもんね・・・」
「今日は確かキバ湖の瞳に行かれてるので・・・」
「分かったわ。キバ湖の瞳ね。ここからだとそう遠くはないし行ってみるわ」
そう言ってアタシは一度リアトリスのカレー屋さんを後にする。カレーを食べたいってのもあるけど1番はやっぱり幼馴染みのリアに会いたい。会って話がしたい。
「ごめんなさいリスナーのみんな。カレーを食べる前にまずはリアに会いにいくわ。てなわけでワイルドエリアに向かうわよ!」
ワイルドエリア。それはガラル地方に広がる広大な土地。ガラル地方を一度旅してるこのアタシでさえワイルドエリアに関しては把握しきれてない。それほどまでにこのエリアは広い。
ワイルドエリアは凄いと同時にそれだけ恐怖もある。今アタシのいるエリアのポケモンは比較的に強くはないんだけどたまにすごく格上のポケモンが出てくる。そうなったらピッピ人形を投げてでも逃げる。もしくは戦闘を避けるのが利口ね。
ワイルドエリアのポケモンが強すぎる故に折れたジムチャレンジャーもいるのだから。
「どうみんな。見える?これがガラルのワイルドエリアよ」
コメント:うおおおおお
コメント:すげぇなんだこれ
コメント:シンオウにはファイトエリアとかサバイバルエリアとかあるけど格が違いすぎるだろ
コメント:どっちかというとファイトエリアとかあの辺は街よりだけどな。
「さてとこのワイルドエリアからリアを探さないといけないけどリアがいるのはキバ湖の瞳。そこできのみや食材が採れる場所なんて限られてるはず」
ワイルドエリア、もし万が一何かがあってもこの広大な土地には何人ものポケモンリーグ関係者がいる。全員、委員長のローズが委託した実力者ばかり。仮に何か問題が起きてもすぐに対処はしてくれる。彼らはワイルドエリアのエキスパートなのだから。
それにリアの実力に関しては何も問題ない。この辺のエリアのポケモンに遅れを取るとは考えにくいのだから。
「リアーーーーーー!聞こえてるーーーーこのアタシが!帰ってきたわよーーー」
コメント:リオンちゃん声でかっ!
コメント:どこから出してるのその声量
コメント:ちょうおんぱとか付与してないよな
「流石に湖までは届かないか。極力バトルは避けたいから草むらは通らずに回り道していくわよ」
今は自転車とか持ってないしね。あまりやりたくはないけどなみのり使っていくしかないか。シンオウではこれが海を渡るスタンダードな方法だしね。
コメント:リオンちゃん!ストップ!ストップ!
コメント:リオンちゃん!こっちみて!
コメント:リオンちゃん!リオンちゃん!
「ん?どうかしたの?みんな」
コメント:リオンちゃんがコメをよく拾うタイプで助かった。リオンちゃん右見て右!トレーナーがポケモンに襲われてる!
「何ですって・・・!!!!!」
キテルグマ!なんであんな凶暴なポケモンがここに!アローラ地方ではこう呼ばれている。キテルグマはアローラ地方では最も危険なポケモン。ポケモンだけでなく人すら襲うこともある。目についた瞬間全力で逃げるくらいのことはしないといけない・・・
「間に合って!間に合って!間に合って!!!」
ピッピ人形をなげる?いやっ射程範囲外ね。このままだとあの子と襲われてるポケモンが潰されちゃう。
「お願い間に合って!」
そう言ってアタシはモンスターボールを投げた。
「ルカリオ!キテルグマにしんそくよ!」
手遅れになったら全てが終わる。それは何をするにしてもそうだ。選択を誤れば後悔する。そして誤り続けてたらいつか取り返しのつかないことになる。
「大丈夫?」
「えっ・・・あっ・・・」
彼女は涙でいっぱいだった。声も震えてる、抱きしめてるメッソンもひんし状態。応急処置はできるけどポケモンセンターに連れて行った方がいいかもしれない。
「アンタはそこにある木の後ろにでも隠れてなさい」
コメント:女の子がち泣きしてる
コメント:これやばいんじゃ・・・
コメント:それよりもリオンちゃんのポケモン
コメント:ああっ。早すぎて見えなかった。
「リスナーさんごめんねっ!今日の動画はここまでよ。今回のアーカイブも残念ながら残さないわ。次のリアトリスの動画で楽しみにしてなさない。状況は後でポケッターで報告しておくから」
そう言ってアタシは一方的に動画を切り上げた。アーカイブはもちろんすぐに消す。そしてそれよりも先にこのキテルグマを優先しないといけない。
「・・・グマーーーー」
昔、リングマの群れに襲われていたけどキテルグマは大きさ個体によってはリングマと比べ物にならないくらい強い。まあ群れてないだけ全然マシなんだけどね。それにしてもここまで強い野生のキテルグマは見たことがないわね。さしずめボスキテルグマってとこかしら。
「アタシのルカリオのしんそくを受けておいてなお立ち向かってくるなんておもしろいじゃない。上等よ!挑んだことを後悔させてあげるわ!ルカリオ、遠慮はいらないわ!インファイトよ」
目にも止まらぬ速さでアタシのルカリオはインファイトを炸裂させる。ルカリオもキテルグマもタイプはかくとう。けど同時にお互いの弱点もまたかくとう。先に仕掛けたほうがこの勝負勝ちよ。
「どうする?キテルグマさん。まだ続ける気かしら?けどやめておいた方がいいわよ。近距離でアタシのルカリオのはどうだん受けたくなかったら今すぐ去りなさいっ!」
そう言って威嚇したらすぐさまキテルグマは逃げてくれた。逃げてくれてよかった。これ以上バトルを続けると自分を抑えられなくなってしまいそうだから。
それをリスナーさんに見られたくないし何よりボロボロなこの子を映すのもよくない。アタシがリスナーのコメントを拾うのはリスナーたちともっと仲良くなりたいってのもあるけど1番はやっぱりこうしていろんなところをよく見てくれてる。すぐにいろんなことに気づいてくれる。
ワイルドエリアは広大だ。それ故にロトムパッドをくるくる回しながら全体図を写してなかったらアタシもリスナーさんもきっと気がつかなかった。スマホには写ってても肉眼では捉えられないくらいここは広いから。
「もう大丈夫よ。キテルグマはもう逃げたから」
「えぐっ・・・ひうっ・・・メッソン!メッソン!メッソン!ごめんなさい、ごめんなさいっ!」
「・・・・」
早くポケモンセンターに連れて行かないといけない。けどここからエンジンシティのポケモンセンターは距離がある。そらをとぶタクシーを呼んでポケモンセンターに行こうにも多少のラグはある。
「コレを使いなさい」
「これは・・・」
「げんきのかたまりよ。これを使えばメッソンはすごくげんきになるわ」
「っ!受け取れません!そんな高価な・・・」
アタシはその子の言葉を無視してメッソンにげんきのかたまりを与えた。もったいないかもしれない、高価なものも貴重品なことも市場ではあまり目にかかれないことも。
けどねそれでもアタシはこの子たちを助けたいと思った。理由なんてそれだけで充分よ。
「めっ・・・」
「メッソン!メッソン!よかった本当に・・・」
「・・・メッソンか。懐かしいわね」
「ありがとうございます。げんきのかたまりはいつか返します。いつになるかわかりませんが・・・」
「いいわよ別に。アタシがアタシの意志で使いたいと思ったんだから・・・とりあえずここにいるのは少し危ないかもね。場所を変えましょ。アンタ、今持ち物は何持ってる?」
「持ち物・・・えっとキズぐすりとモンスターボール・・・だけです」
「・・・それだけの備えだとこのワイルドエリアを抜けるのは少し難しそうね。そうだ、アタシについてきなさい。ワイルドエリアでどうすればいいか教えてあげるわ」
まずはきのみ収集。落ちてるアイテムは見逃さない。この二つをすることで大概どうにかなるものね。特にあなたみたいな新参者のトレーナーは。
「自己紹介がまだだったわね。アタシはリオン。旅しながらポケチューバーをやっているの。あなたの名前は?」
「ゆっ・・・ユウリ・・・です」
「そっ、よろしくねユウリ」
これがいずれガラルを救い英雄と謳われる少女、ユウリとポケチューバーことリオンの出会いだった。