忠犬と飼い主の非日常   作:herz

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 このシリーズを読む前に、注意書き!↓


・ハーメルンとpixivで公開中の忠犬と飼い主~本編~の続編となるシリーズですが、本編未読でも読めます!

・黒の組織壊滅後のオリジナル話。FBIが日本からアメリカに帰国した後。

・基本的にオリ主視点の話。たまに原作キャラやモブキャラの視点、三人称視点が入ります。



・この作品は二次創作小説です。

・あらゆる妄想を詰め込んでいます。

・キャラ崩壊あり。(特に赤井さん)

・オリ主が登場します。

・ご都合主義。捏造過多。(特にアメリカについて。FBIやアメリカの警察官、事件についてなど……)

・作者は名探偵コナンの原作を読んでいません。アニメも見ていません。
(映画を少し見た程度。あとはpixiv内のコナンの小説から得た情報のみです。)

・登場人物の口調がおかしいかもしれません。

・作者に文才はありません!

・それでもいいと思ってくれる方は、どうぞ!





赤井秀一とその師匠は――?

 

 ある日の事。FBI本部に緊急の知らせが届いた。

 

 ――指名手配犯が、10代ぐらいの少女を人質にして街中で立ち往生している。

 

 ……という知らせだった。

 

 

 そいつは、ある誘拐殺人事件の犯人として指名手配されている男だった。地元の警察官が街中で発見して事情聴取を行おうとしたが、逃げられたそうだ。

 応援を呼んだ警察官は徐々に男を追い詰めていった。……しかし、それがまずかったらしい。

 

 追い詰められた男は、偶然近くにいた少女を人質に取った。

 

 現在。地元の警察官達が男を包囲して交渉中との事だが……男はかなり興奮した様子を見せているという。このままでは人質の命が危険だ。

 よって、FBIが現場に急行する事になった。

 

 

 俺――荒垣和哉は、別件で本部から離れる事ができない上司……ジェイムズ・ブラックの指示により、数名の部下達を率いて現場に向かう。

 

 

 

 

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 到着した現場では報告通り、少女を捕らえてその頭に拳銃を突きつけている指名手配犯の男がいた。かなり興奮している。

 地元警察官の1人による交渉に応じる気配は全く見られない。……というかこれ、交渉というよりも高圧的な降伏勧告だな。

 これではただ相手を脅しているだけだ。男が興奮するのも当然だろう。

 

 本当なら地元警察側の責任者に話だけ通しておきたかったが――

 

 

「――いいからさっさと俺の逃走用の車を用意しろ!この女がどうなってもいいのか!?」

 

 

 突然。男がそう叫び、空に向かって発砲した。少女の悲鳴が上がる。

 

 今俺達が身を潜めている路地裏からも、その様子が見えた。

 

 

「ちっ……全員、状況は把握しているな?ターゲットは興奮していて、このままでは人質の身に危険が及ぶ。そして見ての通り、地元警察は役に立たない。

 よって彼らの責任者との接触はせず、早急にターゲットを確保する方針でいく。……異論はあるか?」

 

「異論?あるわけ無いだろう?」

 

「そうだぜ、カズヤ。こういう切迫した状況下ではお前の指示に従うのが一番だ」

 

「……本当に、いいんですか?彼らに後で抗議されたら面倒な事になるのでは……?」

 

 

 古参のメンバーが賛同する中、1人の新人が不安そうな表情を浮かべている。

 

 

「……気持ちは分かるよ。以前の私なら、君と同じ不安を抱いていたはずだ」

 

 

 そう言って、1人の捜査官……アンドレ・キャメルが新人の肩を叩く。

 キャメルはその新人の教育係を任されていた。初めて教育係を任されたため、いろいろと試行錯誤しながら頑張っているようだ。俺にもたまに助言を求めてくる。

 

 

「でも、今ならそうは思わない。荒垣さんの交渉術の凄さを知っているからね」

 

「そうそう!カズヤが何とかしてくれるから問題ねぇよ」

 

「……俺に全部押し付けるなよ。……確かにこの件に関しては俺が責任取るけどな。今回は向こうも悪いから、こっちが有利になるように持っていけるはずだ」

 

「さすが我らが参謀!」

 

「男前!」

 

「茶化すんじゃねぇ…っ、と?」

 

 

 その時、俺の携帯に着信が入った。……我らが優秀な狙撃手からの連絡だった。あいつは俺が指示した配置についたようだが……問題が発生したらしい。

 ある建物の上から吊り下げられている小さな看板が邪魔で、このままではターゲットの狙撃は困難……とのこと。

 

 それを聞いた俺は、一部作戦を変更する事にした。

 

 

「――というわけで、今説明した作戦でいくぞ。そろそろ動かないと状況が悪化しそうだ」

 

「……カズヤが失敗したらまずいな、この作戦」

 

「――失敗なんてしない。必ず成功させてやるから俺の合図を聞いたらすぐに動けよ、お前ら」

 

 

 そう言うと、何故か全員が黙り込んでしまった。……なんだ、どうした?

 

 

「…………やっぱりお前、アメリカに帰って来てから変わったよな」

 

「日本に行く前はそんなに自信ありげに言い切るような奴じゃなかったはず……」

 

「……もしかして――彼の影響かしら?」

 

 

 この場での紅一点……ジョディ・スターリングが探るような目で俺を見る。

 

 

「…………さて?彼とは誰の事だ?」

 

「もう……分かってるんでしょう?」

 

「ご想像にお任せする。……で、今の話は聞いてたよな?――秀一」

 

 

 ジョディの言葉を軽く流し、先ほどからスピーカー状態にしていた携帯電話……の先にいる、狙撃手――赤井秀一に声を掛ける。

 

 

「……えぇ。もちろん聞いていましたよ」

 

「俺が動いた後はお前の出番だ。――外すなよ?」

 

「――Yes,master(はい、ご主人様)

 

 

 2年前から聞き慣れているセリフを口にした後、秀一が電話を切った。

 

 

「……では、作戦開始だ。ジョディは俺について来い。残りは俺の合図があるまで待機!」

 

 

 全員が返事をした事を確認し、俺はジョディをつれてその場を離れた。

 

 

 

━━━

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 キャメル達と分かれた後。俺とジョディは別の路地裏から指名手配犯の様子を窺いつつ、近くに見える例の看板を確認する。

 

 

「……秀一からの報告通り、木製の看板だな。……留め金は錆びているようだし、あれを狙えばなんとかなりそうだ」

 

「……あんな小さな留め金を狙って看板を撃ち落とすなんて、できるの?

 それに、シュウが狙撃した後に人質を救出するのもカズヤの役目でしょう?……あなたに掛かる負担が大き過ぎるわ」

 

 

 ……どうやら、俺の事を心配してくれているらしい。

 

 

「……心配してくれてありがとう、ジョディ。だが、俺なら大丈夫だ。

 

 この役目については秀一を除けば俺が適任であると自覚している。俺はただ、自分にできる事をやるだけだ。……それは、秀一も同じだろう」

 

「…………」

 

「そして何よりも秀一は――俺の弟子はきっと、俺が必ず成功させると信じている。その期待に応えてやらなきゃ、銀の弾丸(シルバーブレット)の師匠の名折れだろう?」

 

 

 わざと冗談めかしてそう言うと、ジョディは目を見開き……それから微笑む。

 

 

「……ふふ。カズヤ、本当に変わったわね。昔よりも今のあなたの方が素敵だわ」

 

「おや。美人にそう言われるとは光栄だな。――さて、そろそろ時間だ。始めるぞ」

 

「――了解」

 

 

 前もって決めていた時間がやって来たため、俺は拳銃を構える。看板の留め金に狙いを定め……一度だけ、深呼吸。

 

 

 そして――引き金を引く。

 

 

 銃弾が命中し、留め金が外れる。看板が落ちた音に驚いた男がそちらに拳銃を向けた刹那――男から悲鳴が上がり、その手から拳銃が落ちた。秀一の狙撃だ。

 それを確認した俺は、すぐに動いた。

 

 男に迫り、その体に蹴りを入れ、人質の少女と引き離す。

 そして少女を抱き抱え、即座に後退。

 

 

「――確保しろ!!」

 

 

 俺がそう叫ぶと、路地裏に隠れていたキャメル達が一斉に動き、犯人を取り押さえた。

 その間に少女を抱えて走り、ジョディの前で彼女を下ろす。

 

 

「ジョディ。お嬢さんの事は頼んだぞ」

 

「任せて!」

 

 

 少女のフォローをジョディに頼み、俺はキャメル達の下へ向かった。

 

 

 無事に手錠も掛け終わり、古参の2人がそれぞれ男の左右の腕を掴み、立ち上がらせた。……そこへ、顔を真っ赤にさせた警官の男がやって来る。

 先ほどまで犯人に高圧的な降伏勧告をしていた警官だった。

 

 

「連邦の犬共め!この俺の許可もなく何を勝手な真似をしているんだ!?」

 

「……という事は、そちらの責任者はあなたですか?」

 

「そうだ!」

 

「なるほど。……こちらの責任者は私です。あなた方に何も言わずに犯人を確保すると決めたのも、私ですよ」

 

「何ぃっ!?貴様のような若造(・・)が責任者だと!?」

 

「ぶふ……っ!!」

 

 

 古参のメンバーは笑いそうになっているが、必死に耐えている。……そんな彼らを軽く睨んだ後、話を続けた。

 

 地元警察側に話を通さずに勝手に行動した理由について。人質の身の安全を第一に考え、犯人を早急に捕らえるためにそうしたのだと話し、何も説明しなかった事を謝罪する。

 とはいえ。今回は地元警察側にも非があるのだ。

 

 この指名手配犯の男は様々な州で誘拐殺人事件を起こしており、それらは我々FBIの管轄となっていた。それぞれの州の警察に注意喚起して、"この男を発見したら必ずFBIに報告するように"と要請していた。

 それだけ、危険な指名手配犯だった。……その辺りもしっかり説明されていたはずなのに、それにも関わらずこの地元警官達は報告を怠ったのだ。

 

 こちらの独自の情報網に引っ掛かったからこそ、取り返しのつかない事になる前に駆けつける事ができたが……それが無かったらと思うと、ぞっとする。

 

 できる限り柔らかい言葉を使ってその事を言及し、指名手配犯の身柄はFBIが預かる事と、次に似たようなケースがあった場合は必ずFBIに報告するようにと伝えた。

 しかし、責任者である警官は納得しなかった。

 

 

「最初にそいつを発見し、事情聴取しようとしたのは我々だぞ!?身柄はこちらに渡せ!」

 

「いえ、ですからこの男が起こした事件については我々の管轄で、」

 

「だから何だ!?この地域で逮捕したのだから、その身柄はこちらに渡すのが筋だろう!?

 我々が先に捕らえようとしていたんだぞ!連邦のクソ犬共に……それも貴様のような若造に手柄を横取りされてたまるか!!」

 

 

 あー、なるほどな。理解した。こいつは手柄欲しさにわざとFBIに報告しなかったわけか。

 そういう事なら……仕方ない。あまり使いたくなかった手だが……

 

 

「……あ、もしもし?今忙しいか?……大丈夫か?それは良かった。実はな――」

 

 

 今も喚いている警官の前で、ある人物に電話を掛けた。目の前にいる警官の名前を伝えて現在の状況を説明するとスピーカーにしてくれと頼まれたので、それに従った。

 

 

「――おい。カズヤに迷惑掛けるな!何をやっているんだ―――――警部補!」

 

「なっ、その声はまさか……警部!?」

 

「そうだ。全く何て事をしてくれたんだ!」

 

 

 電話の相手は、この地域の警察に所属しているベテランの警部だった。この地域の警察の中ではそれなりに有名な人物だとか。

 以前とある事件で協力し合い、交流するようになった同い年の男だ。

 

 その後。ベテランの警部の言葉で目の前にいる警部補が大人しくなり、ようやく話がまとまった。

 

 

「巻き込んでしまって悪かったな」

 

「いやいや、構わんさ。むしろこちらが謝るべきだろう。部下が迷惑を掛けてすまなかった。……お詫びと言っては何だが、今度酒でも飲みに行った時に何か奢る」

 

「気にするな。お互い様だから奢りも無しにしてくれ。……が、また今度酒を飲みに行く日を楽しみにしているよ。……では、失礼」

 

 

 ……電話を切った途端。警部補に胸ぐらを掴まれた。キャメル達が動こうとしたが、止めろと一声掛けてそれを押し留める。

 

 

「貴様……!一体どんな手を使って警部に取り入ったんだ!?」

 

「取り入ってませんよ。以前ある事件を共に捜査した時からの付き合いです」

 

「嘘をつくな!!」

 

 

 嘘じゃないんだが……

 

 ……あと、警部補さん。早めに手を離す事をお勧めするぜ。――後ろからこわーい狂犬がやって来ているぞ?

 まぁ、もう遅いんだけどな。

 

 

「――おい」

 

「何だ、っ、ひっ……!?」

 

 

 背後から肩を掴まれた警部補が振り向いた先には狂犬――秀一がいた。警部補を睨む目は鋭く、普段の倍は目付きが悪くなっている。

 

 

「……その手を、離せ」

 

「は……?」

 

「彼から――和哉さんから手を離せと言っているんだ」

 

「は、はいっ!!」

 

 

 秀一の凄みに顔を青くした警部補は、俺の胸ぐらから手を離した。

 

 

「……さっさと撤収作業を終わらせて――消え失せろ」

 

「はいぃっ!すみませんでしたぁ!!」

 

 

 警部補が一目散に立ち去ると、秀一が俺に目を向けた。

 

 

「大丈夫ですか?」

 

「おう。平気だ。胸ぐらを掴まれただけだからな」

 

「…………相変わらず、自身に関しては無頓着ですね」

 

 

 秀一がため息をついた後、古参の1人が口を開く。

 

 

「ところでカズヤ。さっきの電話相手の警部とはいつ知り合ったんだ?」

 

「10年ぐらい前だな。ある強盗事件の捜査中に知り合った」

 

「10年!?……あんた、精々20代半ばか後半ぐらいだろ?10代からFBIやってんのか?」

 

 

 思わずといった様子で、それまで黙っていた指名手配犯がそう言った。

 

 その瞬間。古参の連中が全員揃って馬鹿笑いした。

 

 

「はは、あっはははは!!」

 

「ヘイ、カズヤ!お前10代からFBIやってると思われてるぜ!?」

 

「よぉ青二才!」

 

「…………」

 

「……あっ、すみません!」

 

「何でもありません!!」

 

「悪かった、謝る!謝るからそんな冷たい目で見るなって!!」

 

 

 意識して冷たい目で見下してやると、必死に謝ってきた。

 

 

「……美人の冷たい目ってのは怖いなぁ……」

 

「誰が美人だ、誰が。俺は男だ。……さて。せっかくだから俺の警察手帳を見せてやろう。……年齢をよーく見ろ!」

 

 

 そう言って、男の眼前に手帳を突き付ける。

 

 

「…………は?――40歳……?」

 

「そう!俺は間違いなく、40代に突入した男だ!!」

 

 

 あの警部補は勘違いしたまま去って行ったが、俺は若造ではない。今年で40になった立派なおっさんである。

 見た目は20代半ばから後半ぐらいにしか見えない童顔だし女顔だが、間違いなく40歳の男だ。

 

 

「年齢詐欺師……」

 

Monster(化け物)……いや、日本では"ようかい"、だったか?」

 

「おい、今ぼそっと言ったやつは誰だ?」

 

 

 振り替えってそう言うと、全員が目を逸らした。……後で覚えておけよ、お前ら。

 

 

 

 

━━━

━━━━━━

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 事後処理を終えて、全員でFBI本部に帰って来た。……建物内に入った瞬間。俺はこう思った。

 

 

(――デフォルトよ、さようなら!)

 

 

 また外に出る時まで暫しの別れだな。そして表情筋よ――お仕事の時間だ。頑張れ!

 

 

 

 

 

 

「――お疲れ様でした、和哉さん。そしてあの看板を撃ち落とした絶技、お見事でした」

 

 

 ――満面の笑みだ。……秀一の顔から無表情というデフォルトがログアウトして、働き者の表情筋がログインした。

 

 

「そりゃどうも。……まぁ、あれぐらいならお前もできるだろ?」

 

「もちろんできますが、それは和哉さんによる指導を受けて、それからさらに技術を磨いた結果です。つまりは和哉さんの手腕ですよ」

 

「はいはい」

 

 

 秀一と共に本部内の廊下を歩いていると、周囲から"あぁ、またか"とでも言いたげな視線を向けられる。一緒に犯人を捕らえた仲間達もきっと、後ろから同じような目で見ているのだろう。

 

 

「ところで和哉さん」

 

「うん?」

 

「"外すな"という命令はちゃんと守りましたよ。――褒めてください」

 

 

 キラキラと輝く深緑の瞳が、俺を見つめている。……そうだな。そういえば、まだ褒めてなかった。

 

 俺は秀一に手を伸ばし――

 

 

「――Good boy (いい子だな)、秀一。……良くやった」

 

「っ――はい!」

 

 

 そう言った後にニット帽の上から軽く頭を撫でる。……すると、秀一は幸せそうに顔を綻ばせた。

 やっぱりイケメンは得だよな。こんなに緩くてだらしない顔をしていても、イケメンはイケメンのままだ。

 

 

(にしても――そのうち犬耳と、左右にブンブン振られる尻尾が生えてきそうだな、こいつ)

 

 

 ニコニコと上機嫌で俺の隣を歩く秀一を見ながら、そんな馬鹿な事を思った。

 

 

 

 

「…………あの人達、周囲の目があるのによくあんな事ができますね……」

 

「おう、新人。ここじゃそれが当たり前だぜ」

 

「あの2人にはいくらツッコミを入れたところで無駄無駄!」

 

「あれこそが――FBI名物、"自他共に認める忠犬と飼い主"だ。よく覚えておけ」

 

「……きっと、すぐに慣れるよ」

 

「そうね、キャメル。私達も慣れるのは早かったわ……慣れざるを得なかった、と言った方が正しいかしら?」

 

 

 

 

 

 

赤井秀一とその師匠は――FBI名物

 

 

 

 

 

 

 ――でも最近、彼らを見ていると何故か癒されるのよねぇ……

 

 ――分かります。

 

 ――分かる。

 

 ――激しく同意。

 

 ――右に同じ。

 

 ――癒され……ます、かね……?

 

 ――そのうちお前にも分かるぜ、新人。

 

 

 

 

 

 





・四十路になった師匠兼飼い主

 荒垣和哉(オリ主)。40歳独身。見た目は20代半ばから後半ぐらいにしか見えないという脅威の童顔+女顔。
 ジェイムズ・ブラックのチームに所属しており、チーム内では参謀のような立ち位置にいる。2年前に日本で決行された黒の組織壊滅作戦にも参加していた。
 過去に赤井秀一の教育係を務め、その後に師弟関係を結んだ。現在では自他共に認める師弟兼、飼い主と犬という関係になっている。

 以前よりも自信を持つようになったらしい。彼の影響?……彼とは誰だ?(すっとぼけ)
 とあるモブ警官に絡まれたが、人脈を利用して対処。実はアメリカの様々な地域の警察組織内に最低でも1人は知り合いがいる。
 以前は動揺していたが、弟子兼忠犬のデフォルトの家出にはすっかり慣れてしまった。今では犬扱いもお手のもの。褒める時は基本的に頭を撫でるまでがセットである。


・三十路半ばの弟子兼忠犬

 赤井秀一。35歳独身。皆さんご存知の銀の弾丸(シルバーブレット)にして某最強ファミリーの長男。
 黒の組織壊滅後にアメリカに帰国。降谷とも和解済み。コナンの正体も知っている。
 オリ主が教育係になった当初は生意気な態度を取っていたが、ある出来事をきっかけに弟子入りし、師弟関係を結んだ。
 その後。いろいろあって現在ではデフォルトの無表情を取っ払うほどに懐いており、飼い主に忠実な立派な忠犬へと進化した。

 飼い主の命令は必ず完遂させる。だって褒められたいから。
 狙撃後もスコープ越しに現場を見ていたら、崇拝している飼い主に絡む不届き者を発見。狙撃したい気持ちを抑えて現場に急行し、モブ警官を追い払った。――消え失せろ(ライ顔)
 事後処理後。デフォルトをログアウトさせて飼い主に褒めて欲しいとおねだり。頭を撫でられて――幸せ(*´∀`*)


・大仕事中の忠犬の表情筋

 頑張ります!あー忙しい、忙しい……!


・暫しの別れを告げられた忠犬のデフォルト

 やれやれ、これにも慣れたものよ。では、さらば!


・忠犬と飼い主に癒されるFBI

 "自他共に認める忠犬と飼い主"に呆れながらも、彼らを見守っている。

 最近は忠犬と飼い主の様子を見て何故か癒される者が続出。特に、悲惨な事件に遭遇した捜査官達がその癒しを求める傾向にある模様。

 忠犬と飼い主が所属しているチームのリーダーは、"これも一種のアニマル・セラピーではないか"と推測している。




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