忠犬と飼い主の非日常   作:herz

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 ――"FBIの英雄"と呼ばれる男は、真顔でこう思った。

(今の俺を育て上げたのは間違いなく和哉さんだ。――俺という存在の7割が和哉さんによって構成されている)

 ――"FBIの英雄"を育て上げた男は、真顔でこう思った。

("FBIの英雄"を育て上げた、だって?まさか。――むしろ秀一の存在が俺を成長させたんだ)

 彼らの想いは、噛み合っているようで噛み合っていない。




"FBIの英雄"を育て上げた男【後編】

 互いに情報交換をした後。4人で廃墟街の入り口に向かい、建物の陰から様子を窺う。……男達数人と、そいつらに指示を出している男。それから……腕と足を縛られ、地面に倒れているレッドの姿が見えた。

 レッドの足から血が流れている。……あれがそうか。

 

 

 ドッグによると、パルクールで逃げていた時にレッドが足を撃たれたそうだ。それはちょうど、建物から建物へ飛び移る時だった。幸い、落下せずに済んだが……彼はそこから動けなくなってしまう。

 インカムを使って俺達に助けを求めようとしたが、電波が届かない場所まで行ってしまったため、それができなかったという。

 

 ドッグは怪我をした彼を置き去りにできずそこに留まったものの、当の本人に逃げろと言われた。そして迷っているうちに、奴らが階段を駆け上がる音が聞こえてくる。

 レッドに隠れろと言われたこともあり、ドッグは反射的に物陰に隠れ……レッドは屋上に上がって来た奴らに対してドッグが逃げたと嘘を吐き、彼を守った。

 ドッグはそこに隠れ続けて、その後の会話を聞いた。その会話の中で"レッドを廃墟街の入り口まで連れて行く"と、奴らが言っていたらしい。

 

 

 レッドが奴らに連れて行かれた後。ドッグは俺達との合流場所を目指し……そして今に至る。

 

 

「兄貴……!!」

 

「待て、ドッグ!今出て行ったら奴らの思う壺だろうが!」

 

「でも、ヤマトさ…」

 

「――ドッグ」

 

「っ!!」

 

「落ち着け。……心配するな。彼のことは必ず助ける。だから今は大人しくしているんだ。……いいな?」

 

「……は、はい……」

 

「いい子だ。……グレイ、お前もだぞ。焦るな」

 

「了解、しました……」

 

「よし」

 

 

 2人の頭を撫でながら、頭をフル回転させた。……木製の大きな野立看板。男達とレッドの位置関係。奴らが持っている武器。それから、俺が所持している――

 

 

(――さっき倒した奴らから拝借した、拳銃2丁)

 

 

 ……秀一がいてくれて良かった。こいつがいれば、この作戦は実行可能だ。さっそく1丁渡しておこう。

 

 

「ウルフ。これを使え」

 

「!……やはり、1人でいろいろ(・・・・)やっていたんだな……?」

 

「……ま、まぁな。あー、そんなことより俺が考えた作戦を聞け!」

 

「はいはい」

 

 

 秀一に作戦を説明した後、ドッグとグレイに声を掛けた。

 

 

「ドッグ、グレイ。てめぇらはここで大人しくしてろ」

 

「えっ……!?」

 

「……ヤマトさん、俺達にも何か手伝わせてくれよ!俺達だってレッドを助けたいんだ!」

 

「そうだよ!ヤマトさん達に任せっきりにするわけにはいかない!手伝わせて!!」

 

「手伝いは必要ねぇ」

 

「でも……!」

 

「ヤマトさん!」

 

 

 ……駄目だな、こいつら。さっき落ち着けって言ったばかりなのに全然分かってない。……"ヤマト"よりも本来の自分が表に出てしまうが、やむを得ないか。

 

 

「……ドッグ、グレイ。座れ」

 

「え、」

 

「――座れと、言ったんだ。……聞こえなかったのか?」

 

「「――――」」

 

 

 少々威圧感を出してそう言うと、2人は大人しく座った。……そう。それでいい。

 そして、俺を見上げて固まっている2人に対して微笑む。

 

 

「……そのままそこで、いい子に待っていろ。俺がOkey(よし)と言うまで、動くな」

 

「「…………イ、Yes,sir(分かりました)……」」

 

「その返事を忘れるなよ。……ウルフ、行くぞ。……ウルフ?」

 

「…………分かっている。行こう」

 

 

 どこか不満そうにしている秀一と共に、作戦を始める場所まで急行している途中……こいつはこんな事を言った。

 

 

「……あんな子犬2匹よりも、俺の方がちゃんと言う事を聞きますよ」

 

「青二才を相手に張り合うな。ガキかよ」

 

「張り合います。だって、あなたがまた多頭飼いをしようとしていましたから」

 

「はぁ?してねぇよ」

 

「してました」

 

「してない」

 

 

 くだらない言い争いをしながらも、周囲の警戒は怠っていない。奴らに気づかれないよう、素早く、慎重に移動する。

 ……途中で二手に分かれた俺達は、それぞれ別の場所に身を潜め、インカムを使って話し合った。

 

 

「目標は見えるか?」

 

「えぇ。はっきりと」

 

「よし。……作戦開始だ」

 

 

 拳銃を取り出し、狙いを定める。狙う場所は野立看板を支えている、腐ってしまった木製の柱2本。……その柱の、特に脆そうな部分。俺は右の柱を、秀一は左の柱を狙う。

 

 

「カウントダウン。3……2……1――」

 

 

 ――0。……その瞬間、同時に発砲した。続けてもう1発、それぞれ同じ場所に命中させる。

 脆くなっていた柱は、それだけでメキメキと音を立てて傾いた。

 

 

「か、看板が倒れるぞ!!」

 

「逃げろ!!」

 

 

 発砲音に驚いていた男達が、慌てて看板の下から逃げて行く。看板が倒れ、砂埃が舞った。……これで、奴らとレッドの間の距離が広がった。

 奴らが動揺している隙に武器を狙って発砲。秀一と協力し、奴らの武器を弾いて一人残らず丸腰にする。

 

 

「――Go(行くぞ)!」

 

 

 インカム越しにそう言うと、物陰から飛び出した。それとほとんど同時に、秀一も飛び出す。

 敵の人数は、奴らのリーダーと思われる男とそれ以外を合わせて5人。俺と秀一はリーダーを除いた4人を狙った。

 

 俺は近くにいた1人に迫り、脇腹に回し蹴りを入れる。体勢を崩した相手にさらにもう一撃当てようとしたが、背後に気配を感じて咄嗟に後ろへ肘打ち。……俺の背後に忍び寄っていた、もう1人の男の鳩尾に命中した。

 背後にいた男が崩れ落ちると、最初に蹴りを入れた相手が体勢を立て直し、俺に殴り掛かってきた。その腕を掴んで相手に背を向けながら懐に入り込み、背負って投げる。

 投げた男はちょうど、さっき倒れた男の背中の上に落ちた。……2人共に上手く気絶してくれたようだ。

 

 秀一の方へ振り向くと、既に残りの2人を片付けていた。となれば、あとは1人だけだな。

 

 

「「――Freeze(動くな)」」

 

 

 秀一と共に、奴らのリーダーに銃口を向ける。……奴は悲鳴と同時に両手を上げた。

 

 

「制圧完了。……ウルフ。こいつと他の気絶している奴らを見張ってろ。俺はレッドの解放と手当てをしてくる」

 

「了解」

 

 

 その場は秀一に任せ、急いでレッドの下へ向かった。

 

 

「レッド!ちょっと待ってろ、すぐにこれを解いてやるからな!手当てもやるぞ!」

 

「すまねぇ……ヤマトさん……」

 

 

 レッドの拘束を解き、足の怪我の止血を行った。……顔色が悪いな。早く病院に連れて行かなくては。

 

 すると突然、レッドが慌て始めた。

 

 

「そ、そうだヤマトさん!ロック、ロックの親父が……!!」

 

「ロックさんがどうした!?」

 

「――殺したって……こいつらがあの人を殺したって言ってたんだ!!」

 

「――――」

 

 

 ……予想は、していた。最初に発砲音が聞こえた時点で、ロックさんが死んでいてもおかしくないと思っていた。だから、彼よりもまだ生きているレッド達の安全を優先させたのだが……遣り切れない。

 

 ともかく。今すべきことは事実の確認だな。

 

 そう思って奴らのリーダーを問い詰めると、廃墟街に入る前にロックさんの家で彼を射殺したらしい。

 俺は建物の陰で待っていたドッグとグレイを呼び寄せ、レッドのことを任せた。……それから、ロックさんの家に向かう。

 

 

 家に入ってすぐに、仰向けで倒れているロックさんを発見した。……しかし、

 

 

「っ――まだ生きてる!ロックさん、ロックさん!!」

 

 

 ロックさんの服の胸の辺りに穴が開いていたが、血は出ていなかった。そして穴から覗く黒いもの。……それは防弾チョッキだった。

 手首を掴んで脈を確認すると、やはり動いていた。――彼は生きているのだ!

 

 必死に呼び掛けると、ロックさんが目を覚ました。

 

 

「ぅ……や、やまと……?」

 

「ロックさん!!良かった……!大丈夫か?具合はどうだ?」

 

「お、う……頭以外はな……」

 

「頭?」

 

「撃たれて、倒れた時に……頭をテーブルにぶつけちまったみたいで、な……それで、今まで気絶を……」

 

「そうだったのか……」

 

 

 ……奴らは撃たれてから動かなくなったロックさんを見て、死んだと勘違いしたのだろうか?運が良かったな……

 

 

 ロックさんに肩を貸しながら外に出ると、若者3人組がそれを見て泣き出した。

 ドッグとグレイもレッドから話を聞いたらしい。ロックさんが生きていた事に泣いて喜んでいた。……ロックさんは"男が泣くな"と言いながらも、彼らを優しく慰めた。

 

 

 3人が泣き止んだ後。秀一と手分けして男達5人を全員拘束したところで、ジェイムズ達が車で駆け付けて来た。ようやくか……

 さて。後は一般人4名に対して、俺と秀一とFBIの繋がりを誤魔化すだけ――

 

 

「赤井さん!荒垣さ…」

 

「あーっ!!カイル!!」

 

「この、バカイル!!」

 

「え?……あ、あぁっ!?ごめんなさい!!」

 

 

 ――と思っていたら、新人のカイルがやらかした。仲間達が慌ててカイルを止めようとしたが、もう遅い。

 あの大声なら確実に聞こえているだろう。今やアメリカの超有名人である、秀一の名字が。

 

 

「…………アカイ……?」

 

「FBIに、アカイって……」

 

「……おいおい!まさか……!?」

 

「"FBIの英雄"……!?赤井秀一!?本物!?」

 

 

 案の定、気づかれた。レッド達4人が目を剥いている。……俺達は揃って片手で両目を覆い、俺は上を仰ぎ見て、秀一は項垂れた。

 

 

「…………キャメル。あいつは間違いなくお前の教え子だな……」

 

「すみません、すみません、すみません……!!」

 

 

 秀一がため息混じりにそう言うと、キャメルは必死に頭を下げた。自分の"前科"のいくつかを思い出したのだろう。……それを尻目に、俺は変装を解いてFBIの手帳を4人に見せる。

 

 

「えー、失礼。……私はFBI捜査官の、荒垣和哉と申します。あなた方には後日、調書を取るためにお話を伺う事になりますが、まずは救急車を呼ぼうと思います。

 レッドさんの足と、念のためにロックさんも脳に異常が無いかどうかを診察してもらった方がいいでしょう」

 

「ヤマト、さん?」

 

「……悪いが、今は仕事中だからな。ちょっとだけ真面目にやらせてくれ。そうしないと困るんだ。俺が。上司に怒られる。……廃墟街の先輩を助けるために協力してくれよ。な?」

 

 

 わざと茶目っ気を含ませてウインクして見せれば、若者3人は噴き出し、ロックさんは苦笑した。

 

 

「あと、ついでに俺とウルフ……秀一の素性についても他言無用で頼む。秀一がここに良く来ると世間に知られたらメディアが大騒ぎするからな。……いやー、有名人は辛いよなぁ」

 

「聞こえていますよ、和哉さん。他人事だからって呑気な事を言わないでください。俺が去年パパラッチに追い掛け回された時の苦労を知っているはずですよね?」

 

「おおっと、怒られた。……この通り、秀一が困ってしまうからな。周りには内緒にしてくれないか?」

 

 

 すると、若者達は緊張が解けたようだ。ロックさんと共に俺の頼みを快諾してくれた。

 

 

「ボス。俺が指示を出していいか?」

 

「あぁ、頼むよ。今回は私よりも君の方が状況を理解しているから、適切な指示を出してくれるだろう」

 

「ありがとう。……ジョディ、病院に連絡して救急車を呼んでくれ」

 

「分かったわ!」

 

「カイル。名誉挽回のチャンスだ。秀一が屋上に閉じ込めた奴らがいるから、秀一と一緒にそいつらを捕まえて来い」

 

「は、はい!!」

 

「秀一。残りの人選は任せる」

 

「了解」

 

「あ、荒垣さん!私もカイルと一緒に行かせてください!!」

 

「教育係としての責任か?……いいだろう。行って来い、キャメル」

 

「ありがとうございます!」

 

「元パルクールチーム!念のため、お前らにはこの廃墟街全体の探索を頼む。もしもこいつらの仲間がまだ他にもいたら面倒だからな」

 

「了解!」

 

「行って来ます!」

 

 

 元パルクールチームとは。2年前の黒の組織壊滅作戦で、俺と秀一が率いたチームの事だ。

 FBIと公安の中から俺が選抜した者達で構成されたチームであり、壊滅作戦では大いに活躍してくれた。今俺が呼んだのは、FBIでそのチームに所属していた者達数名だ。

 彼らはそれぞれ、今でも定期的にパルクールの修練を行っているらしい。……実に優秀な捜査官達である。

 

 

「次は……おっと、ボス。これをDEAの連中に渡して検査をするように頼んでくれ。それから、俺は何人かをつれて俺が制圧した奴らの回収に向かう。後は任せた」

 

「……これは確かに、それらしいな。分かった。任せたまえ」

 

 

 全体に指示を送り、ジェイムズに例の白い粉を渡してからレッド達の方へ振り返る。……何故か、彼らはポカンとして俺を見つめていた。

 

 

「ロックさんとレッド達は、ここで救急車が来るまで待っていてくれ。ただし、レッドとロックさんはもしも体調が悪くなったらジョディ……今電話している眼鏡を掛けた金髪の女性に伝えるように」

 

「お、おう……」

 

「わ……分かった」

 

「……どうした?何かあったか?」

 

「いや、あの……ヤマトさんってさ……」

 

「てきぱき指示出してたし、堂々としてるし……実は、結構偉い人……?」

 

「いいや?ごく普通の捜査官だ」

 

 

 どうやら、勘違いされているらしい。うちのボスはジェイムズで、それ以外はただの捜査官である。もちろん、俺もそうだ。

 勤続年数で上司と部下、先輩と後輩などの関係に分かれるが、1つのチームのリーダーであるボス以外で、細かい役職は特にない。

 

 

「彼は俺達のチームの参謀役にして10年以上FBIに勤めているベテランだ。さらに、FBI本部に所属しているほとんどの捜査官に慕われる程のカリスマ性を持っている。そして何よりも……和哉さんはこの俺の元教育係であり、俺がこの世で最も尊敬している師匠だ。彼がいなかったら今の俺は絶対に存在していなかっただろう。

 ――決してごく普通の捜査官ではない。覚えておくといい」

 

「ちょっ、」

 

「では和哉さん。俺は閉じ込めた奴らを制圧して来ます」

 

「おい!」

 

 

 余計な爆弾を落とした秀一が、他の捜査官と共に立ち去って行った。……レッド達の非常に強い視線を感じる。

 

 

「…………つまり、ヤマトはあの"FBIの英雄"を育て上げた凄腕の捜査官、か……?」

 

「何言ってんだよロックさん。俺はそんな大層な人間じゃねぇ。俺ではなく、秀一が凄いんだ。……それでは、俺も一旦失礼するよ」

 

 

 そう言って、俺はそそくさと数人の捜査官をつれてその場を後にした。

 

 

 

 

 

 

"FBIの英雄"を育て上げた男

 

 

 

 

 

 

(……育てられたのは、むしろ俺の方だ。――秀一がいなかったら、今の俺は存在していない)

 

 

 

 

 

 




・"FBIの英雄"を育て上げた飼い主

 元々逃げるよりも情報収集を優先するつもりだった。1人になると途端に無茶をする困った飼い主。
 今は自覚がある分、素直に謝るが……昔は自覚無しだったため、何度も同じ事を繰り返していた。以前よりも無茶をする頻度がかなり減ったが、周囲の人間はもっと減らして欲しいと思っている。

 ガキ扱いされたことにムカついたのでちょっと本気を出し、数分で敵を気絶させた。四十路をなめるな!敵の持ち物の中に怪しげな白い粉を発見し――ホー……。DEA案件発生!

 レッドが捕まった後に救出作戦を計画し、実行する前に先走りそうな若者2人を(強制的に)落ち着かせる。――座れ。待て。俺がよしと言うまで動くな(飼い主オーラ)……は?多頭飼い?しねぇよ。1頭で充分だろうが。
 赤井との連携で敵を制圧した。特に言葉を交わさずとも通じ合い、行動もシンクロする。

 素性がバレた後は開き直り、いつも通り指示を出していたらレッド達に勘違い()された。それを正そうとすると、赤井に爆弾を落とされる。おい!言うだけ言って立ち去るな!!

 "FBIの英雄"を育て上げた、だって?まさか。――むしろ秀一の存在が俺を成長させたんだ(真顔)あいつがいなかったら、俺は"今の俺"にはなれなかっただろう。


・飼い主に育てられた"FBIの英雄"

 オリ主が自ら1人になった事で、また無茶をする気だと確信。後で問い詰めなければ<●><●>カッ
 グレイと協力し、追っ手を誘き寄せて屋上に閉じ込めた。――鬼さんこちら!手の鳴る方へ!!(嘲笑)

 レッドの救出作戦前。飼い主オーラを出したオリ主が子犬2頭を落ち着かせる様子を見て、不機嫌に。和哉さんの犬は俺だけだ!多頭飼いは断じて許さん!!
 だがしかし。その後に作戦を実行し、オリ主と久々の共闘をしたことであっさりと機嫌が直った。チョロい。これこそ、飼い主と忠犬による共同作業()……!!

 新人のミスで正体がバレた。いろいろと懐かしい。そうは思わないか?キャメル……(ジト目)いや、責める気は無い。呆れているだけだ。
 オリ主が謙遜していたので、レッド達に事実を懇切丁寧に教えた。和哉さんは俺が最も尊敬している師匠にして最も崇拝している飼い主だ。ごく普通の捜査官?そんなわけあるか!

 今の俺を育て上げたのは間違いなく和哉さんだ。――俺という存在の7割が和哉さんによって構成されている(真顔)……ん?残りの3割?……2割が和哉さんの弟子になる前の自分。1割が酒と煙草かな。


・まさかの正体に驚く3人組

 突然の出来事に軽くパニックになりつつ、オリ主の指示に従うしかなかった3人組。

 レッドが捕らえられ、ドッグとグレイは冷静さを失っていたが……オリ主の飼い主オーラに圧倒され、大人しくなった。何故か体が勝手に……!?byドッグ&グレイ
 ロックが生きていた事に泣いて喜んだのもつかの間。オリ主と赤井……特に赤井の正体を知り、驚愕。あの赤井秀一!?本物……!?

 オリ主の雰囲気がガラリと変わったことに不安と緊張を感じていたが、オリ主のお茶目な言葉(意図的)に噴き出し、緊張が解ける。オリ主の頼みを快諾した。
 赤井の言葉を聞き、廃墟街の先輩達が揃ってとんでもない大物だった事を知る。

 え?そんな大物に対してからかったり迷惑掛けたりしちゃった俺達って大丈夫か……!?ガクブル((;゚Д゚))





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