二本投稿なので誤字や読みづらい点もあると思いますが、ご了承ください。
お昼を食べ終わり、一人で学園内をぶらぶら散策していると時刻はあっという間に十六時と、少しずつ日が傾いていた。途中、何度かピキピキを見つけたがライブにのみ集中して欲しかったから、自ら遭遇しないように別の道を歩いていた。
「さぁ!今年もやってきたぞ!陽葉祭の一大イベントのサンセットステージの始まりだ〜!」
ライブ会場に着き、しばらく待っていると司会の人がステージの真ん中までやってきて、そう宣言する。会場もそれに合わせてさらに声を張り上げた。
「今回は!Photon Maidenとの死闘を繰り広げ、見事勝利したHappy Aroundがこのサンセットステージに初参戦!前回に引き続き参加しているメンバーを押し退けて見事優勝なるか!?それじゃあ、まず一回戦の対戦カードを紹介しちゃうよ!」
ハピアラさん、サンセットステージ初めてなのか……。初めてであの実力って、やっぱり陽葉学園はDJの強豪揃いだなぁ。しのぶたちは何処と対戦するんだろうか。
「はい、出ました!どれどれ……。おーっとこれはなんと言う熱い展開!一回戦目は、ピキピキVSハピアラ〜!!」
げっ!マジか……。もうここでどっちかが落ちちゃうのか……。ピキピキを応援してるけど、ハピアラさんにも頑張って欲しい!
でもしのぶも完璧に叩きのめすとか言ってたし……大丈夫だろうか。
「それじゃあ先行は、Happy Around〜!」
司会者の掛け声と同時にハピアラさんのライブがスタートした。
…………………………………………
「「「ハピアラ〜!!!!」」」
ハピアラの番が終わると観客席の人達は興奮のあまりかそう歓声をあげる。HONEST……ここで新曲を出してくるのか!このままじゃピキピキが勝つのは難しそうだけど……。響子さんたちも言ってたが、そんな期待はずれなことしては来ないだろう。
「うーん!最高に盛り上がったね!じゃあ次にライブをしてくれるのは、Peaky P-key!」
ピキピキが出てくると観客は一転して、シーンと静かになる。そして曲のイントロが流れるとあることに気がついた。
聞いたことの無いイントロ……。ピキピキも新曲で対抗してきたのか!それは最高に熱い、熱すぎだろ!
…………………………………………
「「「「ピキピキ〜!!!」」」」
こちらもライブが終わると盛大に歓声が上がった。感覚だが、ピキピキの方が僅かに盛り上がりを見せている気がする。
「どっちも最高にフロアを沸かせてたね〜!それじゃあ早速、投票タイムと行こうか!良いと思った方のグループカラーに今腕に着けてるこのバンドの光の色を変えて手を挙げてね。じゃあ投票〜開始!」
ハピアラと声を上げる人もいたが、多くはピキピキと言う歓声に押し負けてしまい微かに聞こえるかぐらいまで掻き消されてしまう。
「ふむふむ……。おっけー、投票終了!結果発表をするよ!一回戦の勝者は……。」
「Peaky P-key!!!」
良かった〜。ここで負けてたらなんて声を掛けたらと思った……。ん?しのぶが俺の存在に気付いたかのように俺の顔を見て「ふんっ!」と鼻で笑っていた。俺もせめて反応しようと、頷き拍手をして素直に称えた。まだ初戦なのにこんな熱気……。凄いなサンセットステージ。
「それじゃあ、どんどん行くよ〜!」
………………………………………
あの後、あっという間にピキピキが優勝してしまい、サンセットステージは幕を閉じた。サンセットステージに優勝するとD4FESと言う幻のDJ大会に出場する権限が与えられるらしいが、またそれは別のお話。
「……あぁ。後夜祭ライブ見たかったなぁ……。」
サンセットステージ終了後、しのぶたちはフォトンさんやハピアラさんたちと仲良く話していたので、中に入るのはどうかと一足先に家へ帰ってしまった。後夜祭ライブも学園の生徒じゃないと参加出来ないらしいので見たかったけどまぁ、ちょうど良かったか。それに今日もしのぶの夕飯作るんだし。
「ただいま〜。」
「おかえり。サンセットステージお疲れ様。最高に楽しかった。」
「だろ?期待は裏切らないって言ったし、本気出しちゃった。」
それから数時間、しのぶと陽葉祭のライブについて沢山語り合った。
「……それで話は変わるんだけどさ。」
「どうしたの?急にそんな改まって?」
今日聞かなきゃいつ聞けばいいのか分からないんだ。男になれ、俺。いつまでもこのモヤモヤした気持ちを胸に抱えていたくない。
「しのぶ、俺のことどう思う……?」