犬寄しのぶと幼馴染くん   作:水城伊鈴

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あと二,三話で終わりの予定ですけど、その後編も書いていくつもりですので良ければこれからも読んでいただけると嬉しいです。


モチベ向上のためにもコメントも欲しいなぁ?(強欲)


きっとしのぶのこと……

「しのぶ、俺のことどう思う?」

 

「なにそれ?」

 

突然改まった雰囲気でそう言うので、しのぶはきょとんとした顔で聞き返して来る。

 

「ピキピキさんたちと会う前、しのぶも自分のことどう思うか的なこと聞いて来ただろ?お前だけ聞くのってなんか不平等だなって今になって思っただけだよ。」

 

「うーん、そう言われてもなー……。」

 

しばらく沈黙が続き、時計の針の音だけが辺りに響く。しのぶの答え次第でこの気持ちを伝えるか、胸に秘めておくかを決めている俺からしたらまだかとドキドキしてしまう。

 

「……一緒に居れたら楽しい、くらいかな。」

 

「DJの話しててもピキピキの話してても、全部興味持って聞いてくれるから話してて楽しいし、嬉しい。」

 

数分後、沈黙を破りしのぶは言葉を紡ぐ。

 

「そ、そっか……。照れるな、これ。」

 

「和から聞いて来たんだから勝手に恥ずかしがらないでよ……。」

 

しのぶの答えも分かった。なら俺もこれを伝えなければならない。そう思い口を開く。

 

「俺からも一ついいかな。」

 

「ここ数週間でピキピキに出会って、響子さんと二人で話して、今日陽葉祭で咲姫さんに俺の色についての話を聞いて分かったことがあるんだ。」

 

「……。」

 

しのぶは俺の話を静かに聞いていてくれる。

 

「俺多分だけど、しのぶのこと……す……っ!」

 

「シノ〜!今日の文化祭のライブ凄かったな!」

 

俺が大事な一言を伝えようとしたその時、バンッ!と勢い良く扉が開き、渚が部屋へ入ってきた。

 

「な、渚!?なんでお前がここに、」

 

「あれ?カズも来てたのか?いやーたまたま家の近くに来ててな、せっかくだし寄ろうかなって。」

 

「ノックしてって何回言えばわかるのよ……。アタシたちなんか真剣に話してたんだけど。」

 

「あれ?そうなのか?なんの話をしてたんだ?」

 

しのぶと渚は話の続きを期待したようにこちらを見つめて来る。

 

「な、なんでもない……。」

 

「なんだよそれ〜。もしかしてあたしがいると話しづらいことなのか?」

 

「なんでもないから!用事思い出したからもう帰る。しのぶ、今までの話忘れてくれ。……じゃあね。」

 

その場にいづらくなってしまったので俺は適当な理由をつけて家へ帰った。

 

「カズのやつ、なんか怒ってそうだったな。喧嘩でもしたのか?」

 

「いや、確実にナギのせいだと思うんだけど……。和、なんて言おうとしてたのかな、」

 

数分もしないうちに家に着き、自分のベッドに頭から倒れ込んだ。

 

「渚のやつ……!タイミング完璧かって。こんな漫画じみた展開、リアルで起こるとは……。」

 

はぁ、今日伝えようと思ったのに……。先送りになってしまった。もう今日は寝よ。そう思いそのまま意識を落とした。

 

………………………………………………

 

「はぁ……。」

 

お昼、食堂でいつものように響子たちと話していると、無意識にため息が出てしまう。

 

「どうしたの?しのぶがため息なんて珍しいね?」

 

「もしかして、和也くんと喧嘩でもした?」

 

「ん〜、絵空の言う喧嘩ってこう言うものなのか知らないけど、まぁ喧嘩なのかな?」

 

「なにそれ?どう言うこと?」

 

「なんか文化祭が終わってから三日間、顔もろくに合わせてくれないし話しかけても"はぁ"とか"うん"とかしか言わないし……。」

 

そうここ三日、和の様子が変なのだ。いくら話しかけても少し返事しかしないし、アタシから出かけないかと聞いても「用事が……」と言って断られてしまう。

 

「文化祭の日になにかあったの?」

 

「うーんなにも……。あ、あれかな?」

 

「思い出した?」

 

響子が少し興味深そうに聞いて来た。響子がこう言うことに強く関心を示すの珍しいな……。

 

「多分……。文化祭が終わった後アタシの家で和が"俺のことどう思う"って聞いて来たんだよ。それで一緒に居れたら楽しいなって答えたら和が"す……"って何か言いかけた時ナギが急に入って来て、なんでもないって恥ずかしそうな顔して帰っちゃったんだよな。」

 

そう言うと、絵空と由香の顔がパッと明るくなり楽しそうに二人で話し出した。

 

「あら〜和也くんついに決意したのね♪」

 

「うんうん!ようやく自覚持てたんだね!」

 

「お、おい!どう言うことだ?説明を……。」

 

「しのぶ、そこまで言われてまだ分からないの……?」

 

き、響子まで……。分からないのアタシだけなの?

 

「ふふ♪しのぶったら思った以上にピュアなのね。」

 

「ヒントだけでも教えてよ。」

 

ヒントを求めようとすると、由香が私の肩に手を置きそれを拒否した。

 

「これはしのぶと和也くんの問題でしょ?私たちが教えたら和也くんの気持ち、無駄になっちゃう。」

 

「で、でも……。」

 

「しのぶは和也のこと大切に思ってる?」

 

響子が突然、そんなことを聞いて来る。

 

「え?そりゃあ大切だと思ってるけど……幼馴染だし。」

 

「じゃあ尚更自分で気付かなきゃ。和也のことそう思ってるなら、きっと分かるよ。」

 

「そっか……。」

 

響子がそう言うなら大丈夫、なのかな。




今回、しのぶ視点多めに書いてみましたが語彙力がいつも以上に欠如してる可能性があるので温かい目でみていただけると幸いです。

読みにくいところ等があったらコメントなどで教えてくれると嬉しいです。
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