犬寄しのぶと幼馴染くん   作:水城伊鈴

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諸事情も無事終わり、時間が出来たので投稿再開します!

この前までは「書いて欲しいストーリー」のアンケートに参加してくれた方はありがとうございます!最終結果が同点になってしまったので、Twitterの方で決選投票を行った結果「ちょっとえっ○」が一位となってしまいました。次回からその片鱗を見せて行けたらなと思うので、ぜひお気に入り登録をお願いします!


絵空さんの計画

「今日で一週間以上はたってるよな……。」

 

俺はベッドの上に仰向けで寝転がりながらスマホの画面を見る。その画面には"絵空さん"と表示されていた。「絵空さんに任せなさい♪」と言われてから約一週間、音信不通……というか単に連絡がない、それが今俺がため息をついている理由なのだ。ライブはもう終わってるはずだろうに……。

 

プルルル……

 

っ!?ビックリした……って絵空さんからだ。いつもタイミングいいなぁ。てかメールでくれればいいのになぜいつも電話なのだろうか?そう思いながらも俺は絵空さんからの電話に応答する。

 

「もしもし。」

 

「こんばんは。こんな時間にごめんなさい。」

 

「いや全然。むしろ今、絵空さんとあの話してからメール全く来ないなぁって思ってたとこです。」

 

「その話、覚えていてくれたのね♪ちょうどその話について伝えようかと電話したの。」

 

「なにかいい案でも思いついたんですか?」

 

「えぇ、和也くんも今週末から夏休みになるでしょう?」

 

「そうですね。確か陽葉学園も夏休みってしのぶが……。」

 

「そうなの!だから夏休みに入ったらピキピキのみんなと和也くんで旅館に泊まりに行こうって計画を立てて見たのだけど、どうかしら?」

 

「……ってえええ!?なんでそんな話が通ったんですか!」

 

「響子と由香にも手伝ってもらって立てたのよ?」

 

「いや、響子さんも由香さんもなんで俺がいることに乗り気なんですか……。」

 

「彼女たちも和也くんのこと気に入ってるらしいわ。この話をしたら真っ先に承諾してくれたし。」

 

俺いつの間に気に入られてたのだろうか。別に気に入られるようなことした記憶ないんだがなぁ……。

 

「というか最近いつもピキピキの輪の中に俺が入っちゃってるけど良いんですかね……?俺なんて部外者除いて、ピキピキはピキピキで楽しんだ方がいいのに。」

 

「そう思うのも無理ないわ。でも実は、しのぶが言ってたのよ?"和は一応、アタシの彼氏なんだ。もう少し距離は縮めたいかな"って。」

 

し、しのぶがそんなこと思ってたのか。俺のいないとこでそんなぶっちゃけたこと言ってるのなんかしのぶらしくないな……。普段は割と抱え込むタイプなのに。

 

「そのせいかしのぶを説得させるの、ちょっと苦労するかなぁと思ってたんだけど、あっさり承諾してくれたのよね。だからどうかしら?」

 

「そこまで用意されて拒否なんてこと出来ませんよ。良いですよ、俺も行きます!」

 

「そう♪しのぶもきっと喜んでくれるわ!それじゃあ予定は決まり次第連絡するから気長に待っててちょうだい♪」

 

「分かりました。それじゃあまた連絡ください。」

 

プツ……

 

俺はそう言い、電話を切った。

 

……おい、何やってんだ俺!あそこ絶対承諾すべきじゃなかっただろ!女の子四人の中に男の俺が入って旅館に泊まる?そんなハードルの高いこと、俺に乗り越えられるわけないだろ!……いやまぁ、ここはしのぶともっと距離を近づけるチャンスって開き直るべきか……。

 

うむむ……これ以上悩んでも結果は変わんないし、諦めて行くしかないか。絵空さんたちも善意あってやってくれてるんだし、無下にはできないよな。一旦気持ちをリセットしようと、俺はベッドに横になり寝ることを決めた。

 

翌日、しのぶの家にて

 

「なぁ和、絵空から夏休みに何やるかって話聞いた?」

 

「旅館に泊まりに行くって話か?俺も行くことになったやつ。」

 

「それそれ。でも珍しいね、和が女の子しかいないプチ旅行に参加しようなんて気が起きるの。」

 

「いやまぁ、しのぶがなんか来てくれた方がいいかも的なこと言ってたって絵空さんから聞いたから、そこまで言うなら行こうかなって。」

 

さすがにしのぶの言ってたらしいことを直接伝えるのは可哀想かと俺は少し言葉を濁すが、当の本人はキョトンと首を傾げた様子を見せた。

 

「なにそれ?アタシそんなこと言ってないんだけど?確か絵空には"別にいいんじゃない?"って言ったと思うんだけど……。」

 

「え、でも絵空さんがそう言って……っ!」

 

まさかとは思うが絵空さん、俺が断るかもってのを加味してわざと嘘の情報を伝えたのか……!?いやそんなわけ……確かに絵空さんなら有り得るかもだけど……くっそ!はめられた!

 

「まぁ、来るなら来るで楽しそうだしアリだと思うけどね。……そうそれで話を戻すと、8月7日の朝8時30分に行くことになったから、それまでに私の家に来といてね。」

 

「わ、分かった……。」

 

絵空さんに騙されていたことを内心ショックを感じていた俺にしのぶは淡々と出発日の予定を話し出した。

 

「……急に落ち込んだ様になってどうしたの?」

 

「なんでもねぇ……。」

 

「何でもはあるだろその顔。そんな顔されたらさすがにアタシも気になるんだけど。」

 

「ほんとになんでもないから!」

 

そこからの記憶はあんまり無い。ただ、ゴリ押しで何も無かったことにしたのだけは覚えている。

 

数日後、俺たちは夏休みに入った。




投票に書いてあった「お泊まり」というのはしのぶの家に和が泊まり込みになるという意味で追加してました。ですので「ちょっとえっ○」のストーリーはストーリーで旅館に泊まるという話にしてます。記述不足で申し訳ないです。
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