犬寄しのぶと幼馴染くん   作:水城伊鈴

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今日はD4DJFESですね!こういう日に投稿します。
行く人、見る人は存分に楽しみましょー!


彼女と初デート

「ただいまーって、しのぶ?」

 

「やっと帰ってきた。」

 

俺がジムから帰ってくると、リビングのソファに腰をかけ、若干ソワソワとした様子を見せるしのぶがいた。

 

「珍しいな、しのぶがうちに来るって。何か用事?」

 

「ん、まぁそんなとこ。」

 

しのぶは、小さく頷き、隣に座ってくれと促すように、手をトントンと叩く。

 

「よいしょ。んで、用事ってなに?」

 

「う、うん。その……明日暇?」

 

「あぁ、暇だけど。どうしたんだよ?そんな恥ずかしそうにして。」

 

「だから……その……暇ならデ、デート行かないか……?」

 

「っ!?」

 

ま、まさかしのぶからそう言う誘いを受けるとは……。初めは俺から誘いたかったものだけど、言い出すのが遅かったか。

 

「嫌ならいいんだけど、どうすんの?」

 

「嫌なんてことないよ。俺もしのぶとデートしてみたかったし。」

 

「じゃあ決まり。明日、とりあえずうちまで来てよ。行先はその時考えよう。」

 

「おっけー。」

 

しのぶはそれを伝えると、そそくさと家へ帰っていった。

 

「……。し、しのぶとデート……!!めっちゃ楽しみなんだが!?」

 

「和〜うるさい。」

 

俺は部屋に戻って、今の気持ちを純粋に叫び、姉に叱られた。しかし、そんな声は聞こえることも無く、しばらくニヤけた口を戻すことが出来なかった。

 

〜翌日〜

 

「おはよ。」

 

「うん、おはよう。寝不足か?」

 

「うっ……」

 

図星である。昨日、デートが楽しみすぎてなかなか眠れなかったのだ。

 

「まぁ、いいや。どこ行こっか。」

 

「そうだな〜……とりあえずこの前のショッピングモール行くか。」

 

「それもそうだね。」

 

そう話をつけ、俺らは響子さんたちと初めて出会った時に行ったショッピングモールへと足を運んだ。

 

………………………………

 

「相変わらず人多いな。」

 

夏休みだからってのもあるんだろうが、いつ来ても一定以上混んでるのは、さすが大型ショッピングモールって感じだな。

 

「まぁ、この前の旅行と違って割と道は空いてるし、迷子になることは無いだろ。」

 

しのぶはそう言うと、俺の手を引き、行きたい所へと連れていく。平然と俺としのぶは手を繋いでいるが、迷子になったあの日が理由か、手を繋ぐことに少し抵抗が無くなったのである。まだちょっと恥ずかしいけど……。

 

「って、ゲーセンかい。」

 

「べ、別に良いだろ!和と一緒にゲーセン行く機会なんて滅多に無いから……。」

 

そ、そう言うことか。学校帰りにいつも行ってるって聞いてたから、行くとこは変わらんのかと思ったけど、俺と行きたかったのか……。な、なら付き合ってやっても良いかな。

 

「和、何一人でニヤニヤしてんの……。」

 

「んんっ、なんでもない。じゃあ何からやろうか?」

 

ジトーっとした表情で俺の顔を見てきたので、咳払いをし、話を逸らすようになんのゲームからやるか聞いてみる。

 

「んーなんでもいいけど、せっかくなら対戦ゲーやりたいよな。」

 

「だね。まぁ、最初は無難に音ゲーからやるか。勝負もスコアで決められるし。」

 

「おっけー、やってやろうじゃん。」

 

急にゲーマーの目するなぁ……。まぁ、いつも負け続きだし、今日は勝たせてもらうぞ!

 

………………………………

 

「やっぱり負けた……。」

 

「当たり前だろ?和がアタシに勝つなんて百年早いっつーの。」

 

あの後音ゲーの他に、格ゲー、シューティングゲーと色々やり漁ったが、結果格ゲー以外全敗と言う惨敗具合……。でも、しのぶは楽しそうだったし、今日のところは許してやる。い、言い訳してるわけではない。

 

「ゲーセンはもう良いか。次どこ行く?」

 

「うーん、そうだなぁ……って」

 

俺が答えようとすると、目先のお店に見慣れたツインテールの少女、絵空さんの姿が見えた。しかも今、完全に目があってしった。

 

「っ!?ちょ、和!?」

 

何故かは俺にもわからない。絵空さんと合流して一緒に回ることもできたのに、気づいたら俺は、しのぶの手を取り、絵空さんから見えないところへと逃げていた。

 

「むぐー///!?」

 

「ちょっとだけ我慢して。」

 

自動販売機と曲がり角にある絶妙な隙間に隠れ、姿がバレないように、背中を向けながらしのぶを抱きしめる。

 

「こっちにしのぶと和也くんがいた気がしたのだけど……気のせいだったかしら?」

 

背後から絵空さんの声が聞こえ、横目で見ると、来た道と逆方向に歩いていくのが見える。

 

「ご、ごめん。急にこんなことして。」

 

「平気だけど、絵空なら話をつければ別行動してくれたんじゃないのか?」

 

「そ、そうかもしれないけど、今日は俺としのぶのデートだからさ、他の人と会いたくないなって。」

 

「……。」

 

なんでこんななろう系主人公みたいなこと言ってんだろ……。しのぶも黙りっぱなしだし、絶対キモがられてるよな、これ……。

 

「なにボサッとしてんの?」

 

「……?」

 

「あ、会いたくないなら早く行かないと絵空、また戻ってくるぞ。」

 

「わ、わかってる。」

 

お互い顔を赤らめ、若干ぎこちなくも俺らはその場を後にした。

 




今回は甘々、ベタベタな恋愛小説です。
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