犬寄しのぶと幼馴染くん   作:水城伊鈴

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しのぶの誕生日が来たということでね。せっかくだから書こうかなと。スタンプ貰えるだけでも嬉しいですよね。

「犬寄しのぶと幼馴染くん」の続きを全然出せなかった理由はこの小説を二月四日に間に合わせるためにこれに力を注いでたのが理由です。これからは普通に出していくのでお楽しみに。


【番外編】二月四日、しのぶの誕生日

二月四日、ココ最近その日付を意識するようになった。そう、しのぶの誕生日なのだ。高校に入ってから家の手伝いで、しのぶと関わることが多くなってせっかくだしお祝いしてやろうと考えたのがきっかけだった。

 

ピンポーン

 

インターフォンを鳴らしてからしばらくしてドアが開く。

 

「あれ?今日はうち来れないって言ってなかったっけ?」

 

「ちょっとしたサプライズだよ。誕生日おめでとう。」

 

「う、うん。ありがと。」

 

しのぶは少し驚いたように目を見開いく。そしてしばらく玄関で話をしていると、しのぶの家の中からもう一人別の少女が顔を出した。

 

「しのぶ〜インターフォン出てから遅くない?……って和也くん!」

 

「うぇ!?ゆ、由香さん!?なんでここに……。」

 

「アタシの家で誕生日パーティーするって言って聞かなくってさ。仕方ないからうちに入れてやってるんだよ。」

 

「そ、そうなのか……。じゃあ他のメンバーも?」

 

「当然でしょ?」

 

まじか……。まさか先客がいたとは。「むむむ……」と先を越されたことを悔やんでいると、由香さんが手を合わせ提案する。

 

「そうだ、和也くんも参加する?」

 

「え、いいんですか?」

 

「全然オーケーだよ!それに人数は多いことに越したことはないしね。」

 

「いやアタシの家の広さも考慮してくれよ……。まぁ、和なら良いけど。」

 

「そっか。じゃあ俺もお邪魔させてもらおうかな。」

 

そう言いしのぶらの後を付いて行った。

 

「あら〜なんだか人数が増えてるわね〜♪」

 

「ほんとだ、和也も来てくれたんだ。」

 

「サプライズで来てみたらみんないるって言われてせっかくだし参加させてもらおうかなと。」

 

「そっか。……じゃあ和也も来てくれたし、みんな揃ったから始めようか。」

 

そう言うとみんな一斉にコップを手に持ち、「「「「しのぶ、誕生日おめでとう!!」」」」と乾杯をした。

 

それから数時間、誕生日ケーキを囲んで俺らは注文したピザなどを食べ、夜まで過ごした。

 

「ありがとね和。急遽参加しただけじゃなくお皿まで洗わせちゃって。」

 

今の状況として、響子さんたちも帰り、後片付けとして俺が皿洗いをしてあげている。

 

「全然平気だよ。響子さんたちにやらせるのも申し訳ないだろ?それに、俺なら家もすぐ前にあるからこのくらいやらせてくれよ。」

 

「なんか今日、妙に優しくないか?」

 

いつもこんな感じだろ……失礼しちゃうなぁ……。と心の中で少し不満を口にする。

 

「誕生日だからな。主役に雑用やらせるわけにはいかないだろ。」

 

そう言ったタイミングで、あらかたの皿を洗い終わり、しのぶと向き合うような位置で腰を下ろした。

 

「……なに?」

 

何かを察したのかしのぶは警戒した様子を見せる。

 

「誕生日プレゼント、まだ渡してないなって。」

 

「響子たちが渡してくれた時に渡してくれれば良かったのに。」

 

「いや、響子さんたちがいる場所じゃできないと言うか。言ってもすぐにできるような事じゃないから。」

 

しのぶの顔がさらに警戒心を増している。こう言うことに関しては、しのぶって察し悪いよなぁ……。

 

「はぁ……ゲームだよ、ゲーム。」

 

「げ、ゲーム?」

 

「最近、タイマンする相手が欲しいとか言ってただろ?だから俺がタイマン相手になってあげるってのが俺からの誕生日プレゼント。」

 

「私が欲しいのは張り合いある相手って意味なんだが……。和、私とFPSもTPSも五十戦近くやって全敗じゃん。張り合いないよ、そんなんじゃ。」

 

「誰がFPSって言ったよ。格ゲーに決まってるだろ?」

 

「か、格ゲー……!?」

 

「格ゲーやった時しのぶ、俺に全敗だったよな〜。」

 

そう、俺としのぶは強が付くほどのヘビーゲーマーなのだ。だが、やってる種類は全くと言っていいほど違く、しのぶはFPS、俺は格ゲーを主にプレイし続けていて実力も最上位でも戦えるほどの実力を持っている。そのせいか無駄にプライドが高く、お互い煽り合いが止まらない。

 

「格ゲーは専門外だし……。」

 

「だったら俺もFPSは専門外だっての。」

 

このままだと埒が明かないな……。

 

「じゃあこうしよう、FPSならしのぶが、格ゲーだったら俺が勝つ度にハンデをつけてって先に負けた方が罰ゲームで、どうだ?」

 

「本気でやるつもり?アタシ、負ける気ないんだけど?」

 

「それはこっちのセリフだ。せっかくだし、どっちがゲームが上手いか白黒ハッキリつけようか!」

 

臨むところだ!とゲームの電源を入れた。まだまだ俺らの夜は長そうだ。

 

因みにこの後普通に負けて、罰ゲームとしてピキピキのメンバー全員に一週間タメ口と言う罰を背負わされたのはまた別のお話。格ゲーのしのぶと俺の差より、FPSの実力差の方が広かったようだ。

 

まぁしのぶも楽しそうだったし良いか……。いや、良くはないか。

 

 

 

 




番外編なのでこのストーリーが本編に引き継ぐ事はありません。
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