自身の好きなシンデレラガールズのSSを書いてみました。
暖かい目で見てください。
それでは本編どうぞ!
とあるライブ会場。ここに、100人近くのアイドルと50000人のファンたちがいた。彼らの目的は自身の推しのアイドルに会いに来るためである。
ワーワー!ワーワー!
『私達、シンデレラガールズでーーす!』
観客の盛り上がりも最高潮に達した時にある男が呟いた。
「これでいい。これでいいんだよな…」
「南雲さん。ここにいらしたんですね」
「武内プロデューサーか」
「皆さんがお待ちです。直ぐに舞台袖に来てください」
「…それは出来ない。これは、君が用意した舞台だ。僕はそれをサポートしたに過ぎないよ」
「しかし!」
「君は光で僕は闇。表と裏の関係だ。それに…」
そう言って、男はライブ会場を除いた。
「彼女達をここまで輝かせたのは君の存在だよ。だから、これからも頑張って」
そして、男は武内Pの肩を叩いて、去り際にこう言った。
「いつかまた会える日を楽しみにしているよ」
「……」
男の名は
都内一等地にお城のごとくそびえ立つビルの名前は「346プロダクション」。ここには、数々のアイドル部門、芸能部門が存在し、多くの女の子がトップアイドルを夢見て挑み、散っていく場所。その場所で一握りの栄光を掴もうと努力している。
そんな346プロダクションの廊下を進む1人の男がいた。彼の名は南雲 翔。ここ346プロダクションで唯一のサポート部門担当である。最もサポート部門とは名ばかりで主にプロデューサーとがカバーしきれない日程管理やアイドル達のサポートを行う。
そんな彼は今1人のアイドルのサポートを任されていた。
「ここか…シンデレラプロジェクト」
翔は意を決して部屋に入った。中には黄緑色の服を着て、髪を三つ編みにしている女の人がいた。彼女はシンデレラプロジェクトのプロデューサーをしている人のアシスタントをしている千川 ちひろだ。
「失礼します。お疲れ様です。ちひろさん」
「お疲れ様です。翔さん。どうされましたか?」
「いえ、ちょっと
「プロデューサーさんなら、今レッスンルームに行ってると思いますよ」
「そうですか。なら、改めてきますね」
「ええ、プロデューサーさんが来たら連絡しますね」
「はい。では失礼します」ドン!
「きゃ!」
翔が部屋を出ようとした瞬間、女の子が入って来た。しかし咄嗟の事だったのでぶつかってしまった。
翔は彼女が倒れる瞬間背中に腕を回し、倒れるのを阻止した。そのおかげで顔が近くなってしまった。その少女は顔を赤らめていた。
「大丈夫ですか?」
「は、はい///」
「良かった」
「///」
「あの?」
「あ、すみませんでした///」
「ダイジョウブデスか…ミナミ?」
「ええ、大丈夫よ。アーニャちゃん」
ミナミと呼ばれた子は腰まである栗色の髪に少したれ目が特徴的な子だった。スレンダーな彼女は可愛いよりも綺麗な部類に入る。
隣にいる子も銀髪ながら、蒼い色の瞳をしておりこちらも綺麗な子だった。
そんな2人を観察していると後ろから来た大柄な男と目が合った。この人こそシンデレラプロジェクトを纏めている武内Pその人であった。
「お疲れ様です。南雲さん」
「お疲れ様です。それで依頼にあった人物は誰なんですか?」
「はい。それは後ほど説明致しますので、中にどうぞ。千川さん、南雲さんにお茶をお願いします」
「わかりました」
「あ、手伝いますね」
そう言って、栗色の髪の子とちひろの2人は給湯室に下がって行った。翔と武内Pは対面する形でソファーに座った。そして、ちひろさんと栗色の髪をした女の子は簡単なお茶請けを出すと武内Pの隣に座った。
「こちらがご依頼の内容になります」
「拝見します」
そこには、『346プロダクション合同ライブ』の名前とライブまでのスケジュールが書いてあった。
「これは?」
「はい。半年後に開催される合同ライブの企画書になります」
「どうしてこれを?」
「南雲さんには、この期間までこちらにいらしゃいますLOVE LAIKAのサポートをお願いしたいと思います」
『え!?』
突然の振りに戸惑う2人。無理もない。あの様子だと今知らされた感じに聞こえてくる。
「どういう事ですかプロデューサーさん!」
「ワタシタチ…邪魔にナッタんデスカ?」
「違います」
プロデューサーと呼ばれた男は首筋に手を回し掻きながら困っているように見えた!翔は(昔からコイツは説明が苦手で色々誤解を受けやすかったけ)と思っていたので、助け舟を出すことにした。
「すみません。多分武内Pさんは、2人が想像している事とは違うと思いますよ」
「どういう事ですか?」
「はい。まず、今の346プロは様々なアイドルが存在します。その中でもシンデレラプロジェクトを任された立場です。そんな彼が君たち2人だけに注力するのは難しくなって来たんですよ。だから我々の様なサポート部門に依頼してきたんですよ」
「そうなんですカ。プロデューサー?」
「ええ、彼が言っている事は間違いありません」
「そうだったんですか。良かった~」
「まったく…タケは昔から説明が下手だったからな」
「な、南雲さん!」
「え?プロデューサーさんこの人知り合いだったんですか?」
「ええ。南雲さんは自分が新人の頃にお世話になっていた先輩です」
「ということで、改めて自己紹介だ。346プロダクションサポート部門担当南雲翔だ。歳は22歳。君たちより上だが気にしないでくれ」
「新田美波です。シンデレラプロジェクトメンバーでは、ちょっとだけお姉さんになります」
「ミーニャ ザヴート アーニャ。アーニャは、ええと…ニックネームです。私はアーニャ…アナスタシアです」
「よろしく。新田さん。アナスタシアさん」
「はい。よろしくお願いしますね南雲さん」
「ダー。ヨロシクです」
そう言って、翔はLOVE LAIKAの2人と握手をするのであった。これが、美波と翔の最初の出会いであった。
会社からの帰り道、翔はいつものスーパーで明日の飯の具材を買っている時であった。
「先週は肉料理だったから、今週は魚料理にするかな~。お、金目の煮付けが安い。これをつまみに一杯行こうかな」
そう言って、最後の金目の煮付けを取ろうとした瞬間だった。
『あ!』
偶然にも隣にいた女の人と手が重なってしまった。彼女も金目の煮付けを狙っていたらしい。翔は悪いと思い彼女に譲ることにした。
「あら、ごめんなさいね」
「いえ、いえ大丈夫ですよ。ハイ、これどうぞ」
「え?でも?」
「元々別の物を狙っていたので大丈夫です」
「そう。ありがとうね」
「はい、それじゃあ私はこれで」
翔は空気が気まずくなる前に早々に立ち去るのであった。そして、別の食材を見つけに行くとき(さっきの人どこかで見たことある顔だったな…)と思っていたのだ。
次の日。翔はプロダクション内のカフェに来ていた。ここでは軽食から、本格的なイタリアン料理まで幅広く用意されている。早速コーヒーを1杯注文してから昨日武内Pから貰った資料に目を通していた。
そこに隣に座って来た人に場所を譲ろうとした瞬間である。
「あ!やっぱり昨日の人だわ」
「はい?」
「どうしたんですか瑞樹さん?」
そこには、346プロダクションの歌姫こと高垣楓と、茶色にウェーブがかかった髪にハリのある肌。年齢を感じさせない元気な声がカフェ内に響いた。
「あの~何処かでお会いしましたでしょうか?」
「ええ!覚えてないの!」
「はぁ…」
「昨日スーパーで金目の煮付けを譲ってくれたじゃない」
「ああ、あの時でしたか」
「そうよ!あの金目の煮付けは美味しく頂いたわ」
「それは良かったです」
「では、改めて。川島瑞樹 17歳ちゃいで~す!よろしくお願いしま~す!」
「ええ…」
「アハハ…」
一瞬でカフェ内の空気が凍り付いた。その事に全く気付いていない本人はめげずに続けてきた。
「お兄さんは~どんな人ですか~!みずき知りたいな~!」
翔は一瞬思考が停止した。そして、隣にいた楓は笑いをこらえるので必死だった。
そんな空気を作ってしまって大スベリをしたと思った瑞樹は大きく深呼吸をしてキリっとした顔でこちらを見ていた。
「フー…よし!じゃあ、帰るわね」
「ちょっと待ってください!」
「何よ…」
「こんな空気にした状態で帰るのは卑怯だと思いますよ。川島さん」
「何よ…これ以上辱しめを受けるくらいなら逃げた方がいいわよ…」
「はぁ~分かりました。なら場所を変えましょうか」
「フン!」
「アハハ…」
楓は苦笑していた。そして、テラスに出た3人は対面する形で座った。
「では、改めまして。プロダクションサポート部門担当の南雲 翔です」
「アイドル部門の高垣楓です」
「同じくアイドル部門の川島瑞樹よ。何だ身内だったのね」
「ええ、僕もあの後思い出してみたんですよね。まさかウチのアイドル部門の人だとは思いませんでした」
「何だか意外な出会いですね」
「南雲君はどうしてサポート部門担当なんかやっているのよ?」
「翔でいいですよ。そうですね…僕は表舞台に立つよりも裏方の方が好きなんですよ。それに裏方の方が色々動きが楽ですからね」
「そうなのね…ねぇ物は相談なんだけど」
「はい?」
「私の事もサポートしてくれないかしら?」
「瑞樹さん?」
「いいんですか?」
「ええ、私もセルフプロデュースをしているけど、色々限界があるのよね」
346プロダクションでは、一部の人間や大人組はセルフプロデュースをしている。これは、自分自身の方向性を見出す力や社会人としての知識を高めるために行っている活動の一つでもある。
「ダメかしら?」
「う~ん…いいですよ」
「ホントに!?」
「ええ、現役のプロデューサーのようにはいきませんけど」
「やったわ!ありがとうね南雲君!」
そう言って、瑞樹さんは右手を出してきたので翔は手を出して握手をするのであった。
~美波 side~
「うん、うん、わかったよ。それじゃあまたねアーニャちゃん」
時刻は20時。私はパートナーであるアーニャちゃんと電話をしていた。明日も撮影があるしもうそろそろ寝ようと思う。
「それにしてもプロデューサーさんったら急にLOVE LAIKAのサポートをお願いするなんてちょっとびっくりしちゃったわ」
シンデレラプロジェクトではお姉さんだけど、私だって驚くことだってあるんだからまったくもう…
けど、新しく来てくれた人優しそうな人だったなぁ~あんな人が…
「あんな人がお兄ちゃんみたいだったらいいのなぁ…ハッ!今のなしなし!…けど…」
故郷の広島から単身出て来たけどやっぱり寂しい気持ちはある。そんな時家族みたいに打ち解ける人がいたらいいなぁと思ってしまう。
「兎に角、明日の撮影頑張らないと!」
そう気合いを入れて私はベットに横になった。明日も楽しい日であります様に…
「おやすみなさい。プロデューサーさん、南雲さん」
~美波side out~
~瑞樹side~
「ほら、楓ちゃん。ちゃんと捕まっていないと落ちるわよ」
「う~ん、瑞樹さんもう一軒いきましょ~!」
「ダメよ。明日午後から撮影でしょ」
私は同僚の楓ちゃんの御守りをしていた。彼女は酷く酔っていて危ない雰囲気だったのでこうして、介抱しなければならない。
「まったく、こんな姿プロデューサー君にはみせられないわね…」
そんな時ふと頭をよぎった。
5歳も年下の男の子に介抱される自分…やめよう。何だか私のイメージが崩れてしまうかもしれない。
そんな事を想いつつも隣りにいる
~瑞樹side out~
担当の美波と川島さんの登場でした。これからどんどん担当を出して行きますね~!
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