あれから二、三時間ほどアンダーワールドを探索したが、結局良さそうな組織は見つからなかった。
(はぁ……。)
(大丈夫?)
(いや。ただ、交代してもらうべき相手に出会えていないだけさ。気にする事じゃあ無いよ。)
(そっか……。)
(それに、今日はアンダーワールドに慣れて貰うっていう意味があるからね。初めから、収穫など望んでいないさ。)
(そう……。)
(最後に、大きめのカンティーナによってから帰ろうか。もう、マスター・イース・コスが戻って来る時間が近いし。)
(そうね……。最後にによって帰りましょっか。)
"最初からカンティーナに行っておけば良かった"そうおもった。
探索していた時に見つけた少し大きめの
ジロリとバーテンダーに睨まれる。客の大半は酒に酔っているが、酔わない様に気を付ける用心深い客はバーテンダーと同じ様に私を観察している。
「ここはカンティーナだ。ガキ。ジュースは取り扱ってねぇぞ。」
「分かってる。じゃあ、あれ頂戴。」
カウンター席に座りながら、緑色のドリンクが入った大きなサーバーを指差す。
「先に金を払え。書いてある通りフォトン・フィズルは一杯1.8クレジットだ。」
「ほら、これで良い?」
チンピラから拝借した財布から2クレジット払う。
「ほらよ。グラスだ。割るんじゃぁねぇぞ。」
バーテンダーからグラスを受け取り、サーバーの蛇口を捻って中のドリンクをグラスに入れる。ドリンクは炭酸が入っているのかシュワシュワと音を立ててグラスに注がれ、緑色の球体が何個もドリンクと共にグラスに投入される。酒特有の匂いはあまりせず、どちらかと言えばシロップの様な匂いがすることは好感が持てた。席に戻り、恐る恐る口に含むととても美味しい。特に、変だと思っていた緑色の球体が独特の食感で持って飲みたい欲を加速させる。気がつけば半分も飲んでいた。
(これ、美味しいね。)
(おい、ここに来た目的忘れるなよ。)
"彼"からの注意を受けて、当初の目的を思い出した。と、その時
「おい、バーテン。ここにローブ被ったガキいるよなぁ。出せ。」
そう言って片手にブラスターを持った男はソレをチラ付かせてバーテンダーの返事を促す。バーテンダーは私の方に顎を向けた。
(ねぇ、どうしよう。)
(代わってくれるか?)
(え?……あ、うん。……分かった。)
何故か、"彼"はこの状況で交代を要請して来た。だが、"彼"には何か秘策が有るのだろう。そう思って、"彼"と主導権を交代した。
訓練の成果を見る良い試験になるだろうし、後ろの奴はイヤイヤって感じがする。あれは上手く行けば良い手駒になるかも知れない。そう思って、ソフィアには代わってもらった。
「私に何か用か?」
割れないようにグラスを置いてから男に質問する。
「ケッ。ニモーディアンみてぇな話し方しやがって。おいてめぇら、やっちまえ!!」
男は質問に応えず、手下にブラスターを打たせるつもりのようだ。そんな事なら、回避力に優れるソフィアに少しばかり任せるべきだったかとも思うが後の祭り。面倒臭いが、フォースを使って強引に偏向させた後チンピラから奪ったブラスターで撃ってきた奴等に射撃する。
「質問には答えろ。一般常識だろう?」
男は額に血管を浮かせながら、顔を引き釣らせる。
「お前が、俺等の仲間を殴りつけたって事は俺等の顔に泥を塗ったってことになるからだ。」
後ろに立っていた男が答えてくれた。なるほど、多少の大きさの組織もあるってことか。いや、周囲の様子を見る限り幅を利かせているチンピラ集団って所か。最高じゃないか。
「戦うなら、カンティーナの外にしないか?名誉の為にも。」
席を立ちながら煽ると、リーダー格らしき男は煽りに乗っかってくれた。いや、
"すぐに殲滅して、手駒と組織を手にしなければ"そう思った。
第九話に続く。
話は変わるが、ニモーディアンの銀河ベーシック(英語)は日本風なのだ!!因みに、銀河帝国は英国風。反乱軍は米国風。トワイレックは仏国風。クローントルーパーは豪国、乳国風。ソフィア・パウロナは露国風に喋るぞ!!
クローン戦争は長くすべきか否か。
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長くして。
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短くして。
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ダイジェスト。
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作者の自由に。