最近、ソフィア・パウロナはアーカイブに行くのにハマっていた。今まで、"彼"に記録を取りに行く様に言われて渋々アーカイブまで行っていたあのパウロナがである。傍目から見ると、あのパウロナが勉強熱心になったのかと感心するのだろうが、彼女は決して勉強熱心になったのでは無かった。彼女はアーカイブに行って戦術教本と戦闘記録を見ていただけなのだ。陸戦から艦隊決戦に至るまで戦闘記録を見てシュミレーションして、自分ならどうするか考えた後にどうするのが良いか教本を読む。暇を持て余したソフィアが"彼"に勧められて始めた事だったが、今では"彼"以上にハマっていた。ソフィアはそれ程までに娯楽に飢えていたのである。
(例えば、このマラステア・ナロウズの戦いなんて最高だよね!!そう思わない?最近あった共和国と企業同盟の戦いなんだけどね。とっても凄いの!!)
(あぁ、そうだな。)
(このトレンチっていう企業同盟の提督の独創的なアプローチが数的不利にも拘わらず、ジュディシアルの艦隊をボコボコにしたっていうのがまた凄くてね。まぁ、トレンチ提督はこの戦いの跡でジェダイの機動部隊に殺られて死んじゃったんだけど生きてたら会いたかったなぁ〜。)
(あぁ、そうだな。)
(他にも、このキュイメイン・ジャイ・シーラルっていうカリーシュの将軍が技術的有利を持つヤムリに対して少数精鋭的な浸透戦術でもって戦い、遂にカリーからヤムリを撃退したって言う話があってね、)
(あぁそうだな。)
(結局、ヤムリが共和国に援護を要請したからその圧力に屈しちゃうって言う話なんだ。彼は今、インターギャラクティック銀行グループの借金取り立て人として制裁を受けたカリーを救う為に頑張ってる筈だよ。会えたらサイン貰おうかなぁ……。)
(あぁ、そうだな。)
(後、アーカイブの戦闘記録と教本全部読んじゃったし、今度はマスターに頼んでジュディシアル・フォースの戦闘記録でも見させて貰うべきかな?どう思う?)
(あぁ、そうだな。……あっ。)
(ねぇ、もしかして私の話聞いてなかった?)
(い、いや、そんな事無いよ。)
(ほんと?)
(ほんと、ほんと。ホントだって。)
(じゃあ、私が一番凄いって思っている戦いの名前を言ってみてよ。)
(…………。)
(今やばいって思ってるでしょ。)
(い、いや、おおお、思ってなな、無いよ。)
(うん、バレバレ。はぁ、話聞いてなかったのね。元々、そっちが勧めて来たんだから責任とって私の話の聞き役位にはなってよ。)
(えー。)
(えー。じゃ無い!!別に問題ないでしょ!!話を真面目に聞く事ぐらい。誰にだって出来るよ!!)
(ヲタクの話を聞くのは誰だって苦手なんだ。しょうが無い。)
(しょうが無いじゃない!!人の話はきちっと聞く!!あんたがいつも言ってる事でしょうが!!)
(はい……。)
(と言うか、これは戦術に対する理解を深める為の勉強なんだから、参加して貰わないと困るの。だから、これからはきっちり真面目に話を聞く事。良い?)
(あの……ライトセーバーとかなさら無いんですか?)
(良い?)
(アッ……ハイ。分かりました。)
(なら良し。ライトセーバーは後できっちりやるわよ。)
(…………。)
"彼"から悲しみの感情を感じ取ったソフィアであった。
さて、ジェダイ評議会ではジェダイ・オーダーの一番の問題児ソフィア・パウロナについて話し合われていた。
"ソフィア・パウロナの素行はどうやれば矯正できるのか問題"と言う途轍もなく阿呆らしく、然しとても重要な問題は様々な意見の飛び交った協議の末、後3年ほどマスター・イース・コスの元で修行させた後、トライアルに成功していればナイトにさせると言う事に結論づいた。つまり彼女、ソフィア・パウロナのジェダイ・トライアルはこれから三年間の彼女の日常的な礼儀及びフォースの乱れ等を測りその結果で決めるという事であり、彼女がナイトになった直後にパダワンをつけてその付随する責任でもって素行を良くするという半ば強引な方法を取ることになったのである。
(しかし、あのパダワンにそれが出来るであろうか?)
イース・コスは考え、結論を出した。
(無理だ。)
では、どうするか。イース・コスは考えた。
(しょうが無い、教えてやるか。あのパダワンもナイトになれば責任のある行動をする様になるだろう。)
マスター・イース・コスは自らのパダワンに対して甘くなっていた。
クローン戦争は長くすべきか否か。
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長くして。
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短くして。
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ダイジェスト。
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作者の自由に。