第十六話
マスター・イース・コスに三年間きっちり、素行良く過ごす様に言われた。マスターはここだけの話、その三年間でジェダイ・ナイトになれるかどうかが決まるとも話してくれた。
"彼"からも真面目に取り組んだ方が後々いろいろ行動しやすくなると言われたから、サヴァル=ゴスとアデリーにもその事を伝えて週に一回ホロ通信で連絡を取る事になった。
私は、なるべく素行を良くするようにした。
「ジェダイ騎士道の間に今日の14:00頃に来い。」
マスター・イース・コスにそう言われた。
14時まで本を読みながら"彼"と会話する。
(遂に、ジェダイ・ナイトに昇進だな!!よくやったぞ!!)
(ありがと。で、本音は?)
(ナイトになったら苛めないよね?)
(う〜ん。どうよっかな〜?)
(お願いだよぉ。止めてくれよぉ。)
(嘘ウソ。苛めるなんてしないわよ。)
(良かったぁ。)
(でも、時々するかも。)
(え?)
"彼"の悲しみの感情が面白くてしょうがない。
14時に近くなったので私は気持ちを切り替え、騎士道の間へ向かった。
「ねぇねぇ、どんな人がマスターになると思う?私はジェダイ・ナイトの人とかが親身になってくれそうで良いと思うの!!」
うるさい。
「私はニマンを覚えながら交渉術とか覚えたいなぁ。ニマンを使うマスターとかいたっけ?」
うるさい。
「僕はシャイ=チョーを極めるんだ!!教えてくれる人になって欲しい!!」
うるさい。
「俺は無理だと思うけどメイス・ウィンドウの元で修行してみたい!!」
うるさい。
「ねぇねぇ、貴女は誰になってほしい?」
うるさい。
「私は、誰でも良いよ。私を見出す人に従うのがフォースにとって最適だと思うからね。」
無難に話しておく。
「え〜。つまんない〜。」
うるさい。
「皆もそう思うよね?」
うるさい。
「うん。」
「確かに。」
「それもそうだな。」
すぐ人に同調しやがって。
「もっとはっきり言うべきだぞ!!」
怒りは暗黒面に通じる。心を抑えろ。無心になれ。慣れっこだろう?無、無、無、フォースと一体になるんだ。
「ごめんね。少し用事が出来ちゃったから、これで失礼するね。」
早く一人になって瞑想しよう。心を無にしてライトサイドにいるべきなんだ。私はジェダイになるんだ。
「ほんと、あーゆー所だよね。」
「人付き合い悪いっていう感じ?」
「僕がマスターだったらパダワンにはしないかな。」
「俺はあーゆー奴にはならない様に頑張ったんだぜ!!」
あんなもの聞いてもムカつくだけだ。それは暗黒面に通じる。自制しろ。心を平穏に保つんだ。ルールを守ればそれで問題ない。
ドンッ!!
「ごめんなさいね。」
「……此方こそすいません。」
女の人にぶつかってしまった。三編みがある事を鑑みるに誰かのパダワンだろうか?謝るのが遅れてしまった。若しかしたら、怒りが心の中にあるのかも知れない。早く、部屋に戻って瞑想をしよう。
心に闇を抱えて。
差別と言うものはどんなに無くそうと思っても心の中に存在します。子供は特にそれを表面化しやすい。
ナイトシスターの子供として、ダークサイドが身近だった彼女はオーダーにおいて最もライトサイドを、規律を、オーダーへの忠誠を、自分の居場所を求めた。
だが、結局彼女は孤立したままだった。
クローン戦争は長くすべきか否か。
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長くして。
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短くして。
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ダイジェスト。
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作者の自由に。