私は騎士道の間に来ていた。が、騎士道の間にいたのはマスター・イース・コスだけだった。
(おかしいな。一人しかいない。)
「マスター。他のマスター達は?」
目の前のマスターに問いかける。
「本当に、お前というやつは……。」
マスターは眉間にシワを寄せながら溜息をついた。
「良いか?ナイトに昇格する時は前日に騎士道の間の直下の部屋において、瞑想するのがしきたりになっている。お前のナイト昇格は明日だ。」
(うぇ!?)
「えー。」
「文句を言うな。それに普通よりは短く出来る様に最大限努力してやったのだから、とっとと行け。」
「はーい。」
(嫌だなぁ。)
(まぁ、マスター・イース・コスが色々譲歩してくれたのだから、頑張ってやろう。それに、ソフィアがやるんだから関係無いし。)
(えー、じゃあ交代してやろうか?)
(あー、ノーセンキュー。)
(まぁ、頑張りますよ。それでいいでしょ。)
私は下の部屋に向かって歩いていった。
一日後……
私は長い瞑想と"彼"との時間潰しを終えた。
事前に言われた通り、マスターの合図で騎士道の間に入って荘厳で暗いホールの中央部へと進む。すると、ジェダイ評議会のメンバーが各自のライトセイバーを起動したらしく、周りが多少明るくなった。
マスター達がライトセーバーを下げると、グランド・マスター・ヨーダが式文を朗読し始めた。
「我らはみなジェダイだ。フォースは我らを通じて語りかける。フォースは我らの行動を通じて自らの存在と真実を宣言する。この日、我らはフォースの宣言を知るためにここに集う。」
グランド・マスターは私に視点を向けてきた。
「前へ出よ、パダワン。評議会の権限とフォースの意思により、ソフィア・パウロナ、そなたは共和国のジェダイ・ナイトとなった。」
パダワンの証である三つ編みがグランド・マスターのライトセーバーによって切られる。
一拍おいて、またグランド・マスターが喋りだした。
「ライトセイバーを持て、ジェダイ・ナイト・ソフィア・パウロナ。フォースが共にあらんことを。」
周囲にいるマスター達が私に敬礼し、この昇格の儀式は終わった。
私はクランの教官に連れて行かれている。
教官曰く"今日でお前は子供では無くなる。"らしい。
ジェダイはそう思ったら駄目なのに"あのクランの奴等から離れられるのなら何でも良い。"そう思う自分が居た。
「えっと、サプライズってのは何なんですか?」
「もうすぐ分かる。」
ソフィアが何度聞いても、マスター・イース・コスは頑なに口を割ろうとしなかった。
(いつにも増して口が堅いな。)
(どうする?)
(もう、待つしかないだろ。癪な事だが。)
(そっかー。)
今、ソフィアと共にマスター・イース・コスの言うサプライズを待っている所だが、待てども待てども一向にそのサプライズとやらが来ない。
"もしや、サプライズが嘘なのか?"とも考えたがありえない。
(ねぇねぇ、脳内ライトセーバーごっこしない?)
(ん……。もう、それも有りか。)
ソフィアの誘いに乗っかりそうになった時、部屋の扉が開き二人の人物が入ってきた。
ジェダイ・マスターだろう大きな人物と小さな白い子供だ。
「その子が?」
マスター・イース・コスは何かを確認する様な素振りを見せている。
「はい。そうです。」
「分かった。」
大きな方の人物が子供をマスター・イース・コスに渡す。マスター・イース・コスは子供と一緒にこちらの方を向いて言った。
「紹介しなければならないな。この子はクー・シスフェレス。お前のパダワンだ。」
(ん〜〜?)
「え……?」
耳に入った言葉を理解するのに時間を要する。そして、完全に理解した時、
(「えぇぇーーーーー!?」)
只々驚愕するしか無かった。
ガンガンガンッ!!
「おい!!居るんだろ!!出て来い!!」
部屋の入口から音が聞こえて来る。
「また、パウロナか。最近は無かったのに……再発したか。」
問題児を追い払おうと入口の方へ向かう。
「オビ=ワン・ケノービ!!私は最早パダワンでは無くなった!!だから、スカイウォーカーと遊ばせろ!!」
「駄目ですよ。マスター。他のマスターの部屋に押しかけちゃ。」
「イテッ!!」
「またお前……か……。」
扉を開けたオビ=ワン・ケノービの前には問題児の事をマスターと呼ぶ者がいるという、不可解な光景が写っていた。オビ=ワンは頬を抓った。
読者の方々はこの作品をどう思っているのか、切実に知りたい。
クローン戦争は長くすべきか否か。
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長くして。
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短くして。
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ダイジェスト。
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作者の自由に。