ジェダイです。マフィアになります。   作:秋津守丸九

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第二十七話

「と言うと?」

ラマ・スー首相は聞いてくる。まぁ、そうだろう。いきなり、クローンを作ってくれないかと言われたのだから。こうなるのも当たり前だ。

「閣下、ミディ・クロリアンと言う物をご存知でしょうか?ミディ・クロリアンと言う物は細胞内共生型微生物の一種でして、我々ジェダイを始めとするフォース感応者はそれを用いてフォースを感じ取り行使する事ができるのです。また、細胞内のミディ・クロリアンの量が多ければ多い程フォースと言う物は強くなると言う特性を持っております。そこでです、首相閣下。閣下に頼みたいのはこのミディ・クロリアンの科学的培養とミディ・クロリアン値を人工的に多くしたクローンの製作。この両方が出来るカミーノでの施設を紹介して欲しいと言う事です。勿論、困難であるという事は重々承知しております。もし、技術的に不可能であるという事でしたら別の惑星に頼らせていただきますので結構なのですが……どうでしょう?出来そうでしょうか?閣下。」

これに並行して、

(ソフィア。起きてるか?)

(うん。問題ないよ。)

(なら十分。マインド・トリックかけられるか?"カミーノの名誉に掛けて"って。)

(やってみる。)

ソフィアが首相にマインド・トリックを掛ける。

首相は少し悩んでいた様だが、決めた様だった。

「良いでしょう。我がカミーノの生命科学技術と遺伝子工学を持ってすれば可能ですから。しかし、ナイト・パウロナ。クローンの素体はどうするのです?」

それも、きっちりと用意している。

「私を使って下さい。私のミディ・クロリアン値は15000程ありますから。色々と実験をするにしても最適でしょう。」

(えぇ!?聞いてないよ!!痛いの嫌だからね!!絶対に反対!!)

(大丈夫だ。痛い事にはなら無い。多分。)

(多分って何よ!!)

「なるほど……。ではそれで良いでしょう。製産については我々統治評議会の直属に位置する生産施設でよろしいかね?詳しくは別の部屋で詰めたい所なのだが。よろしいかね?」

「はい閣下。この話を受けてくださり真にありがとうございます。私としては、双方にとっての有意義かつ素晴らしい結果を望んでおります。」

「では、お部屋に案内しましょう。こちらです。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マスターが帰って来ないなぁ…………。

早く帰って来てくれないかなぁ…………。

「お茶、おかわりです。」

「あ、ありがとうございます。」

なんだろう、このカミーノアンの人に凄く申し訳なくなる。にしても、こんな人間向きの部屋がカミーノにあったとは驚いた。てっきりラマ・スー首相に会った時の部屋の様な床が光る部屋ばかりだと思っていたのに。

はぁ……マスター本当に何処行ったんだろ。

「お茶、もう飲み終わってしまわれたのですか?」

「はへぇ?」

気が付くとカップの中は全て空になっていた。

「……すみませんが、またお茶を貰っても……?」

「わかりました。」

恥ずかしい……。

「どうぞ。」

「恐縮です……。」

きっと今の私は茹で上がったデビル・フィッシュみたいになっているのだろう。早くマスターに帰ってきて欲しい。くそぅ……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ナイト・パウロナ。では、この値段で宜しいでしょうか?」

「えぇ、私もそれで問題ありません。主任。」

「では、サンプルと素体を採取して送ってきて下さい。首相閣下、そちらで採取して戴けますでしょうか?」

「わかった。」

「ありがとうございます。」

「と言う事だ。ナイト・パウロナ。それで良いかね?」

「はい。閣下。」

「では、採取次第そちらに送る。」

「ありがとうございます。首相閣下。」

ホログラム通信が終わった。

「と言う事だ。案内を付けよう。採取室へ行ってくれ。」

「重ね重ねありがとうございます。首相閣下。最後に一つだけお願いしても宜しいでしょうか?」

「何でしょう?ナイト・パウロナ。」

「クローン・トルーパーの行動抑制チップの作動の確認をしたいのですが宜しいでしょうか?」

「…………それは共和国からの指令という事でしょうか?」

「そう、解釈していただければ。」

「…………わかりました。ただ、実際のトルーパーは完成していませんのでホログラムでの状況再現という形になりますが宜しいですか?」

「分かりました。……それでお願い致します。」

少し高い考える素振りを見せた後に答えれば、巨大なホログラム投影装置が運び込まれる。

「ご存知の通り、クローン・トルーパーはこの行動抑制用のバイオチップをこの部位に取り付けてあります。これは、共和国への反逆者となる上位将官に対してのみ用いられる緊急用プロトコルとして組込まれている物でして、ひとたび起動すればその指令を完全に遂行します。」

ホログラムにて射殺するトルーパーの画像。

「これは第一世代用のトルーパーにはもう埋め込んであります。これはクローン・トルー…………」

ここから先は覚えていない。あまり重要では無いからだ。とにかく、行動抑制バイオチップの場所が知れて良かったということだけだ。

この後、ゴネるソフィアをあやしながらサンプル採取を受け、何故か顔を真っ赤にして怒っていたシスフェレスからのお叱りを受けながらカミーノを後にした。

(何でそんなに嬉しそうなの?)

(これからが楽しみだからさ。)

(そっか……。)

(あぁ、あと、これからおやつの量削減な。)

「えぇ!?」

(うるさいぞ。)

「そんな!!なんで!!」

(カミーノアンに支払う分をホテル・コルサントの金だけで充てるつもりなのか?お前は?ソフィア、そしたらお小遣いの供給元が無くなるぞ。良いのか?)

(ぐぎぎ……。わかったよ!!ふんだ!!)

(あ〜、そう拗ねるなって。)

(拗ねてないもん!!)

この後、めちゃくちゃ拗ねられた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何で!まだ!ソフィア達は帰って来ない!!」

「マスター・イース・コス!!落ち着いて下さい!!ナイト・パウロナがどんな人物かは貴方が一番わかっているでしょう!!」

 

この後、ジェダイ・テンプルに帰ってきたソフィア・パウロナと巻き添えのクー・シスフェレスはとても油を絞られた。




カミーノアンの頭の中身

言い出すには少しおかしい気がする。

けど、ジェダイがチップの事を知ってるわけ無い。

共和国からの指令か……?

指令なのか……。

しょうがない。お客にもなったし、教えるか。

クローン戦争は長くすべきか否か。

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