ジェダイです。マフィアになります。   作:秋津守丸九

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サイン集めはコレクターの性だよね。


第三十話

ジャンゴやドロイド達から放たれたブラスターを偏光しながら私はバルコニーに近づいていく。ドゥークー伯爵がライトセーバーを取り出しそうになった所で私は言い放った。

「サイン下さい!!」

ドゥークー伯爵と愉快な仲間達はその言葉が理解できなかったのか、眉を潜めている。

(あれ?おかしいな?これで良いんでしょ?)

(言い方に問題があると思うぞ。言い直してくれ。)

(そっかなぁ?じゃあ……。)

「えっと、分離主義者の指導者の方々のサインがほしいので、サイン帳にサインして下さい!!ペンは用意していますけど、自前の物があるならそれを使って下さっても問題ありません!!お願いします!!」

う〜ん……明らかに相手は困惑している。おかしい。"彼"に言われた通りにしたのに。とりあえずライトセーバーとラジャラジャ(仮)を手放し、両手を頭の上に上げる。

「攻撃しないから、ね?OK?」

ジャンゴやバトル・ドロイドから未だに向けられ続ける銃口が怖いけどクーちゃんを信じて話を続ける。

「ガンレイのおっちゃん達もジャンゴも私がどんな奴か分かるでしょ?一応の交流もあるんだし。お互いの利益にならない、無益な戦いはするべきじゃ無いと思うんだ。うん。ラブアンドピース。」

がしかし、ジオノーシアンの衛兵が私の事を撃とうとしてきた。だけど、彼はブラスターを撃つ前に死んでしまった。ブラスターに頭を撃ち抜かれて。

「サンキュー。」

分離主義者の奴等に動揺が奔っているのを尻目に通信機に小声で話しかける。

「これからはこんな無茶でバカな事しないで下さいよ。バカ・マスター。」

クーちゃんの毒舌も今は聞き流せる。本格的にドロイド達が私を撃とうとしてきた所でローブを開き、中にある()()を見せる。

「私を殺したら、皆死ぬよ。大丈夫?」

サーマル・デトネーター製のシャヒド・ベルトを見せ付け、()()する。

「それに、私に攻撃しようとしたら私のパダワンが狙撃するよ。止めたほうが良いんじゃないかな?」

ドロイド達が命令によってか、銃を下げる。

「と言う事で、サイン貰って良い?……あ、後ジャンゴとボバは前にサイン貰ったからサインしなくても良いよ。」

ローブの内側をゴソゴソと探りサイン帳"分離主義勢力"とサインペンを取り出してドゥークー伯爵を筆頭とする指導部に差し出す。少し考えてた様だけど結局、ドゥークー伯爵は受け取ってくれてサインを書いてくれた。ふぅ、"彼"に言われたお使いが達成出来てホッと一安心だ。

(う〜ん。でも、ヴィジョンによるともう少し多いんだよな。分離主義評議会の奴等って。)

(え゛?そうなの?)

(うん。まぁ、ドゥークー伯爵に、ヌート・ガンレイ、ポルグ・ス・レッサー大公でしょ。まぁ良い収穫にはなったかな。でも、コレクションにはまだ足りないなぁ。)

(え〜。まだ、働かなきゃいけないの?あっ、そうだ!!良いこと考えた。)

(え?)

「ねぇ、ドゥークー伯爵。私、他の人のサインも貰いたいんだけどどうすれば良いだろ?」

「ふむ?君は分離主義評議会の友人達のサインが欲しいのかね?」

「はい。でも、他にも高名な将軍とか提督とか居ればその人達のも貰いたいなと。コレクションです。」

「ならば、私がそれを集めて来て上げようか?何、一つか二つ程の条件を聞いてくれれば良い。」

「条件聞かせて貰えます?まぁ、私に不利益が無ければ大丈夫ですから。」

(おいぃぃぃぃ!!何やってんだあぁぁぁぁぁぁ!!)

(へ?何か問題でも?)

(お前の前に居るのはシスの暗黒卿だぞ!!)

(…………え?)

身体中から汗が出る感じがする。動悸の音が聞こえ、頭の中で反響する。目の焦点がブレ始め、手足が震えてくる。

「ふむ、いや、ありがとう。あぁ、条件なんだが……。」

「えと、あ……あの、こ、答えるのはつ、次の機会と言う事で!!」

完全にキョドった私はバルコニーから飛び降り、目の前の暗黒卿から逃走した。

クローン戦争は長くすべきか否か。

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