リリカルな世界でオリ主と兎と竜ががんばる話   作:雪兎ですが?

9 / 10
No.07

翠屋に入り恭弥さんの言い直しを心の中で褒めているとなのはに抱き着かれた

 

「ユキくん!!」

 

「こんにちは、なのはちゃん」

 

「ユキくんあのね、なのはちゃんと皆に言えたよ!!」

 

なのはが嬉しそうにはなしてくれる。

なにこの笑顔ちょう癒されるんだけど!!お持ち帰りしたい!ダメ?ダメですかあっはい

 

「ユキくんのおかげ!ありがとう!!」

 

「俺はただ話を聞いただけだよ。なのはちゃんが勇気をだして皆に言ったから願いが叶ったんだよ」

 

なのはとそんな話をしていると士郎さんたちがこちらにやってきた

 

「お話し中すまない、篠崎雪夜君だね?」

 

「はい、僕が雪夜です。ご挨拶がおくれて申し訳ありません」

 

「いや、こちれこそ挨拶が遅れて申し訳ない僕は高町士郎、なのはたちの父親です。それでこちらが僕の妻の」

 

「高町桃子です。この度はうちの愚息が大変ご迷惑をお掛けして申し訳ありませんでした」

 

そう言って桃子さんは土下座をする士郎さんもそれに続き土下座をする

 

「申し訳ありませんでした!」

 

「謝罪を受け取りますので頭をあげてください」

 

別に士郎さんたちは悪くないのでそうそうに土下座をやめてもいたい

とりあえず士郎さんたちを立たせ椅子に座り話し合いを始める

恭弥さん?あの人はずっと正座してるよ?

 

「さて、雪夜君はうちの愚息がしでかしたことを警察に届けるかい?」

 

「届けると言ったらどうしますか?」

 

「どうもしないさ、する権利すらこちらにはない。恭弥が君にしたことは犯罪行為でありしっかりと罪を償わせるべきだとおもっているよ」

 

そう言い切った士郎さんを見た。士郎さんは覚悟を決めた表情をしていた

俺が警察に届けを出せば恭弥さんは警察にお世話になるだろう

そうなることで自分たちが世間からどんな目で見られるかわかっているのだろう

すごいひとだなぁ他の人だったら金積んで「なかったことにしてくれ」とか言うんだろうけど士郎さんたちはちゃんと受け入れられる人なんだ!

なら俺がだす答えはこれしかない!!

 

「警察に届けは出しません」

 

「ッ!?いいのかい?」

 

「はい」

 

「うちとしてはありがたいが本当に、いや、君が決めたことだ僕たちがあれこれ言うことじゃないね」

 

「加害者の俺が言うのもなんだが本当にいいのか?」

 

いままで無言で正座をしていた恭弥さんが聞いてきた

 

「はい、出してしまったらせっかく笑顔になったなのはがまた悲しんでしまいますから」

 

俺がそう言ってなのはの方を見るとなのはが顔を真っ赤にして照れていた

 

「ユキくんがなのはのために、えへへへ」

 

「なのはのためかい?」

 

「はい、友達であるなのはのためです」

 

俺がそう言うと士郎さんは笑顔になり

 

「ありがとう、なのはを救ってくれたのも雪夜君だったね」

 

「俺はただ話を聞いただけですよ?」

 

「それでなのはが救われたんだよ。恥ずかしながら僕たちはなのはの話を聞いてあげることが出来なかったからね」

 

士郎さんは暗い表情をしながらそう言った

まぁ昨日まで意識不明の重体で入院してたからしょうがないと思うよ?

俺がそんなことを考えていると桃子さが封筒を出してきた

 

「足りないとは思いますが慰謝料としてお納めください」

 

そう言いながら桃子さんが封筒を渡してくる。見た感じ50は入っているだろう

ぶっちゃけ怪我は再生で治ったから医者代はかかってないしお金も爺さんから一生遊んで暮らせるほどもらってるし、何か知らんうちに使った分補充されてるから一向に減らないから困ってない!!

 

「受け取れないのでしまってください」

 

「それは出来ない!受け取って貰わないと僕たちの気がすまない!」

 

「でしたらお金以外にしてください。友達の家からお金を貰うことは出来ません」

 

俺の言葉に士郎さんたちは困り果てていた

 

「雪夜君は何を望むんだい?」

 

「俺たちは最近此方に引越してきたばかりなので何かあったら助けてください」

 

「そんなのは当り前さ!なのはの友達であり僕たち家族を救ってくれたんだ雪夜君に何かあったら僕たちが持ちうる全てをつかって君を助けるさ!」

 

「ではそれ「それだけなんて言わないわよね?」むぅ」

 

桃子さんが笑顔で俺の言葉にかぶせてきた

なんだろうあの笑顔の桃子さんに逆らったらいけない気がするんだけど!

士郎さんに助けを求めるが士郎さんは苦笑いをして首を横に振る

おい!さっき助けてくれるって言ったじゃん!俺今凄い困ってるよ!!

 

「それで?他にはないの?ないならこれを無理やりにでも受け取って貰わないとね?」

 

桃子さんが笑顔で封筒を手に迫ってくる

うぉぉぉぉぉぉ!考えろ!!爺さんに貰った束さんの頭脳をフルに使って考えるんだ!!

あっこの頭脳は発明とかは天災だけど人付き合いとかでは全く役に立たんかったわ!!

どうする、考えろ!なのは・魔法・翠屋・シュークリーム・ん?シュークリーム…それだ!!

 

「でしたら桃子さんが作るシュークリームを気が済むまで俺たちに奢ってください」

 

「シュークリームを?」

 

「はい、なのはが言ってました桃子さんが作るシュークリームは世界一美味しいと!」

 

「確かに桃子が作るシュークリームは世界一美味しいね!!」

 

「もお、士郎さんったら」

 

あ~あっ士郎さんたちがイチャイチャそだしたよ。俺たち帰ってもいいですかねぇ?

 

「あの、もういいですか?」

 

「すまない!雪夜君がそれでいいなら僕たちもそれでかまわないよ」

 

ふぅ、なんとかなったぜ!

しばらくは翠屋のシュークリームをただ食いできるな!翠屋のシュークリームは美味いと評判だから今から楽しみです!!

話し合いの後は雑談をして夕食をご馳走になり家に帰ったのでした。

 

 

 

 

 


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。