ちなみに前回ジラースがお台場に現れたのは私が1番好きなゴジラ映画で決戦の舞台がお台場になったある作品のオマージュです。
アギラ達はテレスドンが暴れている現場に到着した。そこはテレスドンの炎で燃え上がる町だった。そこに多岐沢とペガッサ星人が現れ、彼らと合流する。
「博士、どうしてここに・・・・⁉︎」
「僕も怪獣が気になって・・・そんな事より、現場の状況はどうなっていますか⁉︎」
「怪獣の炎で町が燃えています‼︎人が取り残されているかも・・・・、ノイズラー、人の声は聞こえる⁉︎」
「待って下さい‼︎今、聴いてます!」
ノイズラーはアギラの声に答えながら耳を済ませる。そして彼女の人並みを超えた聴力が助けを呼ぶ声を聞いた。
「助けて・・・、誰か助けて・・・!」
「助けを呼ぶ声が聞こえました!」
「何処から⁉︎」
「あたしに着いてきて下さい‼︎」
ノイズラーに案内され着いて行くもテレスドンが目の前に現れて口から火炎を吐き出してきた。アギラ達は間一髪で避ける。
「あっつ‼︎避けてもここまで熱いもんなの⁉︎」
「ザンドリアス先輩、前‼︎」
「へっ⁉︎」
セブンガーが指差す方向をザンドリアスが見るとテレスドンが既に行手を阻んでいた。テレスドンの動きを見ながらペガッサ星人がソウルライザーを操作して結論を口に出す。
「このテレスドン、昔現れた個体より動きが早いです‼︎」
「本当ですか⁉︎」
多岐沢とペガッサ星人が会話する中、現場に到着したのはレッドキングにゴモラ、ミクラスがマガバッサーとマガジャッパを連れて合流する。
「博士、あたし達に任せて‼︎」
「俺達があいつを誘導する‼︎行くぞ、お前ら‼︎」
そう言ってレッドキングはその場にあったビルの瓦礫をテレスドンに投げつける。ゴモラはテレスドンの目の前にジャンプして尻尾を叩きつける。ミクラスもマガバッサーとマガジャッパを引き連れてテレスドンに向かって走って行く。
「行くよ、2人とも‼︎」
「「はい‼︎」」
ミクラスがテレスドンの足に拳を叩きつけ、マガバッサーが頭上を飛んで風の刃を放つ。マガジャッパも水流を出してテレスドンを攻撃する。
彼女達がテレスドンの相手をしている間にアギラ、ザンドリアス、ノイズラー、セブンガーの4人は取り残された民間人のもとに駆けつけた。そこには作業員にサラリーマン、親子連れなど様々な人か10数人いた。彼らは怪獣娘が到着すると嬉しそうな顔をあげる。
「おい、皆怪獣娘の皆が来てくれたぞ‼︎」
「GIRLSです‼︎皆さんを救助に来ました‼︎」
「ありがとう!本当にありがとう!」
「怪我をしている人から外に出しますので‼︎」
彼女達が住民の救助活動を行う頃、ハルキも変身するためにゼットライザーを構える。その時、ハルキの耳に助けを呼ぶ声が聞こえてきた。ハルキは咄嗟に声が聞こえた方向を向いて走り出す。
「助けて・・・・・・誰か・・・・・お願い・・・・・・。」
「助けを呼ぶ声が・・・・・今行きます‼︎」
ハルキはひたすら走り声が近いところまで着いた。彼は大声で呼び掛ける。
「何処ですかー!助けに来ましたよ‼︎」
「・・・・・‼︎ここです‼︎」
助けを呼ぶ声を必死に上げる声を聞いてその方向に向かうハルキ。そこではスーツを着たサラリーマンやOLが数人怪獣が暴れた影響で地面に空いた穴に取り残されていた。
ハルキは穴を覗き穴の中にいる人達に呼び掛けようとする。そこに怪獣娘に変身した幼馴染が現れた。
「ハル、何してんの⁉︎ここは危ないんだから早く逃げて‼︎」
「ミコ、丁度良かった‼︎あの穴に人が取り残されているんだ‼︎」
「えっ⁉︎」
ガッツ星人はハルキの言葉を聞いて穴を覗き込む。するとガッツ星人はハルキに指示を出す。
「ハル、近くにGIRLSの人達がいる筈!その人を見つけて連れてきて!きっと応急手当できる物資を持っている筈だから‼︎」
「分かった‼︎」
そう言ってハルキはガッツ星人から離れて行く。その途中で髪の色が濃いガッツ星人と再び出会う。ハルキは彼女に近付いて話しかけた。
「君は・・・‼︎」
「アンタ、何でここに・・・・・⁉︎」
「そんな事どうでもいい‼︎なぁ、何か怪我人を手当できるものを持ってないか⁉︎取り残された人達がいるんだ‼︎」
「‼︎・・・・これだったらあるけど・・・・・。」
そう言ってガッツ星人(マコ)は救急箱を取り出す。何故か彼女は救急箱を持っていたのだ。ハルキは礼を言いながらガッツ星人(マコ)の腕を掴む。
「ありがとう‼︎一緒に来てくれ‼︎」
「アンタ、何のつもりよ・・・‼︎」
「怪我人がいるんだ‼︎手を貸してくれ‼︎1人でも多くの人手が必要だ‼︎」
ミコはそのままハルキを振り切ろうと思ったがハルキの言葉を聞き、その必死な表情に何か感じたのかハルキに着いて行く。やがてガッツ星人(ミコ)の元に駆けつけると既に彼女が救助していた人達に駆け寄り手当てを始める。
「大丈夫ですか⁉︎」
「は、はい、怪獣娘さんのお陰で助かりました。」
その頃、アギラ達は取り残された人達を全員救助していた。そんな彼女達をカブラギに寄生したセレブロは無表情で見ていた。アギラは誰かの視線を感じたのか振り返る。そこには誰もいなかった。
「今、誰か・・・・・。」
「アギラさん‼︎アレ!」
「どうしたの⁉︎」
「怪獣が‼︎」
ザンドリアスの声を聞いて彼女の方を振り返るアギラ。アギラがザンドリアスの指差す方を見るとテレスドンは穴を掘り始めていた。そして、地中の中に消えていった。
その後、GIRLSではヘビクラがルービックキューブを弄りながら怪獣娘達の報告を聞いていた。
「工事地帯は壊滅か・・・・・。」
「御免なさい・・・・、ボク達が上手くやれていればあの怪獣による被害を少しでも防げた筈なのに・・・・・。」
「まぁ、あのテレスドンは今まで現れた中で1番早いと言っても過言ではない。仕方ないさ・・・。それより今後どうするかだな。」
ヘビクラはルービックキューブを机に置き、発言する。そこに多岐沢と1人の女性が入ってきた。彼女こそペガッサ星人こと『沢渡イズミ』である。彼らはその手に何かを持っていた。
「ヘビクラさん、現場に現れたテレスドンの体表を採取しました。」
「よし、ならばブリーフィングを始めるぞ。」
やがて現場に来た怪獣娘と司令室にいたピグモン、エレキングの2人に加えてGIRLSで待機していた怪獣娘が会議室に集合した。多岐沢はモニターにテレスドンの映像を流しながら発言する。
「テレスドンは地中で暮らす怪獣です。今回現れた理由は地下開発工事により縄張りもしくは住処を荒らされたのが原因と考えられます。」
「地下も開発が進んでいるからな。今や地下も安住の地では無くなったわけだ。」
「地下開発の影響で出現した以上、また現れる筈・・・・・何とかしないと‼︎」
「博士、例のEXモード発動の条件は分かったのか?」
「残念ながら・・・・・まだ僕は何も解明出来ていません・・・・。イズミ君、君は・・・。」
「同じく・・・・まだ・・・・・。」
「とにかくあの力を発動させるきっかけを考えなきゃな。ミカヅキにベニオ・・・・・お前らはあの後は・・・・。」
ヘビクラはここでミカヅキとベニオに話を振る。ミカヅキは首を傾げながら、ベニオは腕を組みながら答える。
「わたし達もあの後あの姿にはなれていないんだよね〜。何であの時あの姿になれたのかな?」
「俺もゴモラと同じだな。あれ以来強化形態には変身出来ていない。」
ヘビクラは考えながら発言する。
「EXモードが自由に使えるようになれば新たな戦力増強になる。何とかしないとな。」
それから暫くして会議が終了した。アギラ達の元に紫色のロングヘアーでシルバーカラーの服を来た小柄の少女がいる。彼女こそセブンガーこと『球矢ナナ』だ。ナナは現場で怪獣に遭遇したのは初めてだったらしく率直に怪獣と遭遇した感想を言っていた。
「あれが本物の怪獣・・・・・。TVで最近現れる怪獣のニュースを見ていましたがあんなに大きくて恐ろしいとは思わなかったですよ‼︎」
「だよねー。あたし達も最近現れる本物と遭遇するまではあんなにヤバいとは思わなかったよー。」
「ミクラス師匠もですか⁉︎・・・・・怪獣娘になった以上再び怪獣が現れたら、その対処は避けられないんですよね・・・・・・凄いプレッシャーを感じます。」
「師匠は辞めてよ・・・・・まぁ、実際GIRLSって昔怪獣と戦ってた防衛チームのデータとかが受け継がれているらしいし、今の地球防衛チームみたいなものだしさ仕方ないんだよねー。」
「そうなんですか⁉︎」
「ええ、ここには昔現れた怪獣の記録映像などが沢山ありますからね。セブンガーさんも一度見た筈ですよ。」
「ウインダム師匠・・・・・確かに見ましたね。1分間だけ裏表になって襲ってくる怪獣と私の元の怪獣が戦ってた映像が。」
「あの・・・・・師匠は辞めてほしいのですが・・・・・。・・・・・まあそういうのもあって今はGIRLSが怪獣対策組織として対応しているわけですよ。」
ナナがミクとレイカと話している中アキは考え事をしていた。そんなアキにミクが話しかける。
「アギちゃん、どうしたの?さっきから何か考え込んでさ。」
「あっ、ううん・・・・・、何でもない。」
アキは答えた後、ナナと話していたミクとレイカの会話に入っていく。
ミカヅキとベニオは再び怪獣娘に変身して身体を動かしている。そのすぐ横でピグモンに多岐沢とイズミが並んでいた。
「彼女達、トレーニングに励んでいますね・・・・・。」
「はい、あの時の姿にもう一度なろうと必死なんでしょう。」
「・・・・・・・。」
「イズミ君?」
自分達が会話している中、ただ1人だけ顔を下に向けて俯いているイズミを心配して多岐沢が話しかけた。彼女は話しかけられてから数十秒後多岐沢から声を掛けられている事を確認して声を上げる。
「はっ、はい⁉︎」
「どうしたんですか、先程からずっと俯いていましたが・・・・・。」
「はっ・・・・・はい、あの、実は・・・・・・。」
イズミは少し考えながら話し始めた。
「・・・・・・もしかしたらあの姿は偶然なれただけで・・・・・ずっとこのままなんじゃないかと思ってしまいまして・・・・・。もしもこのまま発動出来るきっかけを見つけられずあの姿にはもう2度となれないのではないかって・・・・・。」
「イズミ君・・・・・・そ「そんな事無いよ‼︎」ゴモラさん⁉︎」
ネガティブな事を言うイズミの言葉を否定するゴモラ。ゴモラは明るく言葉を続ける。
「そんな事無い‼︎だって1度は出来たんだよ‼︎きっとまだ使えるようになるよ‼︎」
「しかし・・・・・。」
「駄目駄目‼︎そんな簡単に諦めちゃ‼︎諦めずに何度も挑戦し続ければいいんだよ‼︎」
「ゴモラの言う通りだぜ‼︎」
そこにレッドキングも入ってくる。彼女はタオルで汗を拭きながら言葉を続けた。
「俺達怪獣娘には人間の心がある。元の怪獣は使えなかったような力だって使える奴らもいるんだ‼︎諦めちゃいけねぇ。俺達怪獣娘は元の・・・・本物の怪獣を超える力を持っているんだ!限界を超える力がな‼︎」
「お二人とも・・・・・。」
イズミは2人の声に励まされたのか顔を上げ、明るい表情になる。
「・・・・・元の怪獣を超える力・・・・・。そうですよね。諦めちゃ駄目ですよね‼︎ありがとうございます、2人とも‼︎」
「わたしは・・・・・ううん、怪獣娘は誰だって可能性がある‼︎人間の心を持つわたし達だからこそ出来ることが・・・・きっとある‼︎」
「絶対、EXモードを使えるようになってやるぜ‼︎」
その時、お腹のなる音が全員から聞こえてきた。イズミは時計を確認してもう夕飯時だと気付く。
「み、皆さん・・・・・・まずは食事にしませんか?お腹も空きましたし・・・・・。」
「そうですね。」
「ああ、まずは飯だな!」
そう言って彼女達は夕食を取るため部屋を出て行った。
その頃、一つの部屋からドアを開ける音が聞こえる。その部屋から出てきたのはセレブロだった。セレブロは手に持った瓶を軽く揺らす。瓶にはジラース(サンプルA-A)と書かれており、中にジラースの血液が詰められている事が分かる。実はセレブロはGIRLS内のウルトラマンゼットに倒された怪獣の細胞が保管された部屋に入っていたのだ。
そしてドアを閉めるとウルトラゼットライザーを取り出した。セレブロがゼットライザーのトリガーを押すと横に『フェイクヒーローズゲート』が開き緑色の『インナースペース』と呼べる空間が見える。セレブロはフェイクヒーローズゲートを潜りインナースペースに入っていく。そこには妙な機械があった。工場にありそうな外見のその機械に近づいたセレブロは瓶を開けてジラースの体液を機械に注ぎ込む。そして機械のハンドルを回して機械の中でジラースの血液は何かに変わっていく。そして出てきたのはジラースの顔が描かれた一枚のメダルだった。
セレブロはそれを左手で取り、右手でポケットに入れていた何かを取り出す。それは先程作ったジラースのメダルと同じようなメダルだった。メダルにはゴモラやレッドキング、ガッツ星人やマガバッサー、マガジャッパなどのGIRLSに所属する怪獣娘の元の怪獣に加えて、ゼットと戦ったアリゲラやメカゴモラといった怪獣が描かれたメダルだった。セレブロはそれを交互に無表情で見ていた。
今更ですがガッツ星人こと印南ミコって高校生位の年齢だと思います?
この作品では高校生って事にしましたが。