けど、三分の一人前といわれているゼットがジャック兄さんをバラバラにしたあのスノーゴンの冷凍光線と怪力に耐えられるか疑問に思い原作通りペギラを出す事にしました。
胸に三日月型の傷を付けた人型の異形はハルキが持っていたウルトラゼットライザーをあっという間に奪った。
「何すんだ‼︎返せ‼︎」
「フッ、じゃあな。」
謎の怪人はウルトラゼットライザーを奪ったまま何処かへ消えていった。ハルキは誰もいないその場で1人叫んでいた。
「ゼットライザーを返せーーーー‼︎」
その頃、ミコはペギラの冷凍光線をまともに浴びたせいで凍えていた。普通の人間より頑丈な怪獣娘である彼女だが本物の怪獣の攻撃をまともに浴びたせいで獣殻は更に白く染まり顔にも霜が出来ていた。そんな中でも彼女は譫言を呟いていた。
「少しでも・・・・・多くの人を・・・・・・守らなきゃ・・・・・だって・・・・・わたしは・・・・・怪獣・・・・・娘・・・・・だから・・・・・。」
「俺は・・・・・ゼットライザーが無ければ何も出来ないのかよ・・・・・。ミコだってあんな大きな怪獣に立ち向かったのに・・・・・、ウルトラマンになれなきゃ・・・・・俺は何も出来ないっていうのかよ・・・・。」
ハルキはゼットライザーを奪われウルトラマンゼットに変身出来ない自分が何も出来ない事の無力さを嘆いた。ハルキの近くに怪獣娘達がやってきた。ハルキは黙って彼女達の会話を聞く。
「大変デス‼︎ガッツのソウルライザーのGPSを辿るとこの先になりマス‼︎」
「この先ってペギラの冷凍光線で凍ったエリアじゃないですか⁉︎じゃあガッツは・・・。」
「まだ諦めんな‼︎ガッツを信じろ‼︎」
「しかし、ガッツからの連絡が無いのも事実デス・・・。もしかしたら怪獣の攻撃で・・・・。」
ハルキはその会話を黙って聞いていた。会話の内容を聞いて思わず握り拳を作り体を震え上がらせるハルキ。ゼットライザーを奪われなければ幼馴染が悲惨な目に遭わなかったのにという後悔と悔しさが入り混じっているのだ。
(俺のせいで・・・・・ミコが・・・・。・・・・・ミコ・・・・・。)
「アンタ、何でここにいるの⁉︎」
その時、髪の色が濃いガッツ星人がハルキに話しかけてきた。マコが変身したガッツ星人だ。ハルキは彼女から目を逸らしながら話す。
「ミコが・・・・・まだ・・・・あの中にいる・・・・・。俺は・・・・・あいつを・・・・助けたい・・・。けど・・・・・ミコがペギラの冷凍光線を受けて・・・・。」
「あいつならまだ生きてるわよ。かなり凍えているけど。」
「本当か⁉︎」
ガッツ星人(マコ)の言葉にハルキは驚いて彼女に詰め寄った。ガッツ星人(マコ)は少し困惑しながらも話し続ける。
「え、ええ、けど、ペギラがこれ以上冷凍光線を吐けばあいつも危ないわ。」
「だったら‼︎」
ハルキは走り出して行った。ガッツ星人(マコ)は驚いた表情でその後を追う。しかし、彼女は途中で震え上がり立ち止まってしまう。
「ち、ちょっと待ちなさい‼︎・・・・ッ⁉︎更に寒くなってきた‼︎あーっ、もうこんな時に‼︎」
印南マコは印南ミコの意思を持った分身である。それ故にミコの現在地やダメージなどの感覚が共有されるのである。今、彼女はガッツ星人(ミコ)が凍えているのが共有されガッツ星人(マコ)も寒さを感じているのだ。
「ったく、ただの人間が行って何になるのよ・・・。」
それでも、彼女は再び走り出した。ハルキが走った方向と同じ方向に。
「ギイイイイイィィィィィィン‼︎」
ペギラは相変わらず冷凍光線を吐きながら町を凍らせて暴れ回っている。そんな中、レッドキングはソウルライザーでGIRLS本部に連絡していた。
「ピグモン、ガッツが氷漬けになった街の中に取り残されてる可能性が高い‼︎応援をよこしてくれ‼︎それも炎の力を持つ怪獣娘を頼む‼︎このままじゃ俺達まで凍らされちまう‼︎」
『分かりました‼︎』
ピグモンとの通信を切るとレッドキングは暴れ回るペギラを見てアギラ達に言い放つ。
「お前ら‼︎応援部隊が到着するまでの辛抱だ‼︎あの怪獣を止めるぞ‼︎」
「待って‼︎誰か怪獣が暴れている方向に走ってる‼︎」
「何⁉︎」
ゴモラの指差す方向を見るとハルキが走って怪獣が暴れている方向に走っていくのが見えた。その後ろをガッツ星人(マコ)が追い掛けている。その光景を見て彼女達は驚きを隠せなかった。
「師匠‼︎人がまだ‼︎」
「ハルキさん⁉︎それにマコも・・・。どうしてあの2人が⁉︎」
「・・・・もしかして前に言ってたガッツの幼馴染ノ・・・?」
「はい、ハルキさんです。ここは危険なのに・・・。」
「追い掛けよう‼︎大惨事になる前に止めないと‼︎」
彼女達はハルキとガッツ星人(マコ)を追いかける。やがて2人に追い付いた彼女達はハルキを止める為、説得する。
「何してるの、ここで⁉︎」
「ミコがまだあそこにいるんだ‼︎」
「それは俺達も知ってる‼︎今、応援を呼んだから君はここから離れて避難所に向かうんだ‼︎」
「応援はいつ来るんですか⁉︎」
「早くて10分だと言ってまシタ!ここは危険デス‼︎アナタは早くここから」
「ギイイイィィン‼︎」
ペギラは再び冷凍光線を吐きながら町を凍らせていく。その光景を見てハルキは吐き捨てながらペギラが暴れている方向へ全力で走って行った。
「ミコの命が懸かってんだ‼︎悪いけど10分も待ってられっか‼︎」
「おい‼︎」
「ハルキさん‼︎」
「御免・・・わたしがもう少し早く止められていたら・・・・・。」
ガッツ星人(マコ)は小さく呟きながらその場を瞬間移動で去って行った。アギラは呼び止めるも彼女の姿は既になかった。
「待って‼︎マコ、君のせいじゃ・・・行っちゃった・・・・。」
「あれがもう1人のガッツ星人先輩・・・。どっかに行っちゃいましたね・・・。」
「多分まだミクラスを入院させちまった事気にしてるんだろうな。」
「きっとわたし達に打ち解けられる日が来るよ‼︎・・・・それより今はこの怪獣を何とかしないと‼︎」
「それにガッツとガッツの幼馴染を救助しなければいけマセン‼︎その事を考えまショウ‼︎」
「だったら、わたしに任せるのです‼︎」
「あ、アナタは⁉︎」
その頃、何処かの森の切り株にウルトラゼットライザーが置かれていた。その前に立つハルキからゼットライザーを奪った怪人は剣を取り出すと、剣をゼットライザーに突き立て呪文の様な言葉を放つ。
「星の瞬く狭間の闇よ、暗黒のパワーを我にもたらせ!光から闇へ、闇から光へ!」
怪人が剣を空に掲げると3つの黒い光が落ちてくる。そしてその光がゼットライザーに落ちるとゼットライザーが黒く光り出す。そしてゼットライザーを媒体に黒いウルトラゼットライザーが生み出された。『ダークゼットライザー』とでも呼ぶべきものを手に取った怪人はそれを手に取り再び何処かへ消える。
「フッ・・・。」
ハルキは凍りついた町に辿り着いた。そこは完全にビルも公園のシーソーや滑り台などの遊具、川などが完全に凍りついた氷の世界だった。
「ううっ・・・・寒っ‼︎・・・けど早くミコを助けなきゃ!」
「ギイイイィィン‼︎ギイイイイイィィィィン‼︎」
ハルキが見上げるとペギラは未だに冷凍光線を吐き周りのものを凍らせていた。それを見て思わず吐き捨てる。
「ギイイイイイィィィン‼︎ギイイイイィィィン‼︎」
「あのペンギン野郎‼︎本当に好き勝手にやりやがって‼︎」
ハルキは寒さのあまり体を震わせながらも前に進んでいく。怪獣娘の幼馴染を探すために前に進み続けて行った。しかしハルキは転びそうになる。
「うわっ⁉︎・・・・危ねぇ・・・。」
ペギラの冷凍光線の凍りついた地面は滑りやすくなっていた。それでもハルキは進み続ける。途中で立ち止まるとミコの名前を呼ぶ。
「ミコーーーーーッ‼︎どこだーーーーー‼︎」
ハルキの声は凍りつき無人になった町に響いた。しかし彼女からの返事は返ってこなかった。その事に不安になり始めるハルキ。しかしそれでも彼は呼び続けた。
「ミコーーーッ‼︎」
その頃、ミコはハルキの声が聞こえたのか微かに手が動く。
「ハル・・・・。まさか・・・・・・ここに・・・・・駄目・・・・だよ・・・・・。ここに・・・・来ちゃ・・・・・。」
微かに手を動かし、目を開いた彼女は再び意識が朦朧とし始める。
その頃、ハルキは寒さに耐えながら氷の町を進んでいた。ミコの名前を叫びながら。しかし、彼女からの返事が来る事はない。それでもハルキは叫び続ける。
「ミコーーー‼︎ミコーーーー‼︎ミコーーーーー‼︎」
必死に叫ぶハルキ。そこに近づいてくる1人がいた。ガッツ星人(マコ)だ。彼女はハルキに近づき話しかける。
「アンタ、本当にバカね。」
「マコさん?どうしてここに?っていうかバカって何だよ‼︎」
「アンタを追ってきたわ。全く、ただの人間がこんなところに来たら寒いどころじゃ済まないのに・・・・ミコの為にこんなところまで来るなんて本当にバカよ。こんな危険を犯してまで助けにいくなんて・・・でも何故かアンタを放っておけないから・・・だからわたしがミコのところに案内するわ。」
「居場所が分かるのか⁉︎」
「ええ、行くわよ。」
ガッツ星人(マコ)の案内でガッツ星人(ミコ)のところまで行く2人。やがて凍りついたガッツ星人(ミコ)を発見した。ハルキはすぐさま彼女に駆け寄る。一方マコは何かを感じたのかハルキを止めようとする。
「ミコ‼︎」
「待ちなさい‼︎何か様子が変よ‼︎」
その時、ペギラがハルキとマコの2人に気付いた。ペギラは2人に冷凍光線を吐き掛ける。ハルキはスライディングでペギラの光線をかわす。一方のガッツ星人(マコ)はジャンピングでかわしたが2人の距離は離れてしまった。その上、冷凍光線が当たった箇所には巨大な氷柱が出来ており2人を完全に分断してしまった。
「くっ‼︎」
「しまった‼︎・・・・・何かペギラに対抗できそうなのは・・・・・一か八か・・・・・これに賭けるしかないか・・・・。」
ハルキはすぐ隣にあった鉄パイプに気付く。ハルキは鉄パイプを掴むとつららや氷柱を必死に登りペギラの腹の高さまで登ったあたりで手に持った鉄パイプを力一杯槍投げの要領でペギラの目に目掛けて投げつけた。鉄パイプはペギラの右目に突き刺さりペギラは悲鳴を上げて悶絶した。
「このペンギン野郎ーーーっ‼︎食らいやがれーーーーっ‼︎」
「ギイイイイイィィン⁉︎」
「よし、今のうちに‼︎」
ハルキはペギラが右目を押さえたまま悶絶する様子を見ながらすぐさま降りるとすぐにガッツ星人(ミコ)の元に駆け寄った。ガッツ星人(ミコ)は僅かに意識が戻ったのかハルキを見て言葉を上げる。
「ミコ、ミコ、ミコ‼︎大丈夫か⁉︎」
「ハル・・・・バカ・・・・危ないのに・・・ハルだって・・・危険なのに・・・・・・でもありが・・・とう・・・・わたしの・・・・ために・・・・・。」
「すぐに病院に連れていくからな‼︎それまで頑張れ‼︎」
ハルキはガッツ星人(ミコ)を抱えて走り始める。しかし彼らがいた地面が凍結の影響でひび割れを起こし始めた。加えてペギラが地面で悶絶しながらのたうちまわる為、地面のひびが強くなる。やがて彼らのいた地面は崩れ始めた。ハルキはガッツ星人(ミコ)をお姫様抱っこしながら必死に走る。
「ヤバいヤバいヤバい‼︎急がないと‼︎」
地面のひびはどんどん強くなっていく。やがてひび割れがハルキ達に追い付き、ハルキ達のいた地面が崩れ始める。崩れる地面が遂にハルキに追いついた。
「しまっ⁉︎」
ハルキとガッツ星人(ミコ)は崩れた地面の中に消えた・・・・筈だった。しかし彼等の体は浮いている。ハルキが不思議に思っていると空から白い翼を持った褐色肌の怪獣娘が現れた。アデリーナ・海堂が変身した
「大丈夫ですか⁉︎」
「アデリーナさん⁉︎」
「よく頑張ったのです‼︎後は任せるのです‼︎わたしの反重力光線で安全な場所まで浮かせるのです‼︎」
「そんな事出来るのか⁉︎・・・・頼む‼︎」
「任せるのです‼︎」
こうしてハルキ達はペギラに救われ、安全な場所に着地した。ハルキはすぐさま降りると近くにあった大きな木の下にガッツ星人(ミコ)を腰掛けされた。ガッツ星人(ミコ)の状態を確認する2人。やがてアデリーナが口を開いた。
「まだ助かるのです‼︎わたしが病院に連れて行くのです‼︎」
「頼む‼︎俺はマコさんを探す‼︎」
「わたしならもう既に脱出したわよ。」
「マコさん!いつの間に・・・。」
いつの間にか合流していたガッツ星人(マコ)がガッツ星人(ミコ)に腕を回す。ペギラもその表情を見てその場を去ろうとする。その時、ペギラが目を潰された怒りをハルキに返すためやってきた。再びペギラは冷凍光線を吐く。ハルキとガッツ星人(マコ)とペギラは間一髪でかわすも彼等は再び分断されてしまう。やがてハルキを認識したペギラはハルキに目掛けて冷凍光線を吐きかける。ハルキはこれはかわせないと悟り、腕でせめて頭だけでも守ろうとする。その時だった。ハルキに命中しようとしていた冷凍光線は何者かによって防がれた。
「えっ⁉︎」
「よう!」
それは先程ハルキからゼットライザーを奪い取ったあの怪人だった。
セブンガーの漫画にダイナからディプラスが登場したようで、非常に気になってしょうがないです。