怪獣をアニメで見れる幸せをもっと感じたいです。
ウルトラマンゼロはワームホールの脱出に悪戦苦闘していた。思ったより強力なワームホールだったため脱出に手間取っていたのである。
『ぐっ、流石の俺様もこのままじゃまずいぜ・・・‼︎これしかねぇか、一か八かだ‼︎シャイニングウルトラマンゼロ‼︎』
ゼロは体を光らせて銀と金のカラーリングの『シャイニングウルトラマンゼロ』に変身した。ゼロはその手を光らせて大きな発光体を具現化させる。
『シャイニングスタードライブ‼︎』
GIRLSの食堂で怪獣娘達は唖然としていた。その中にはレイカとランの姿もあった。どうやらジョンスン島の調査を終えて戻ってきたようだ。普段から表情を余り変えないランも他の怪獣娘達同様少し驚きを隠せない表情をしていた。何故なら、リクのテーブルには空になったラーメンのどんぶりが4皿もあったからだ。リクは今、5杯目のラーメンを必死にすすっている。
「・・・・・。」
「お、押忍‼︎俺も腹減りまくりッス‼︎」
(なんでハルキさんが張り合っているんだろう・・・・。)
ハルキも空になった焼きそばの皿が4皿も重ねられていた。ハルキは重ねられた空の皿の前で5杯目の焼きそばに手をつける。アキはリクに張り合うハルキに疑問を抱いていた。やがて、ベニオがリクに話しかける。
「怪獣並の食欲だな、おい・・・。」
「すいません。何日も食べてなくて・・・。」
「育ち盛りなんだからガンガン食え。」
ヘビクラの言葉でリクは再びラーメンをすする。やがて食べ終わるとトモミとクララがリクに質問した。
「それで貴方は何をしている人ですか?学生さんのように見えますけど?」
「どうしてあのロボット怪獣のコアと戦っていたのデスカ?」
「あっ・・・いや・・・その・・・。」
答えに詰まるリクにヘビクラが助け舟を出す。
「何かな・・・様々な怪奇現象を追ってそれを動画に上げる活動をしているんだったっけな。」
「そ、そうです‼︎チャンネルAIBというのを設立して流離っています。いうならば風来坊です‼︎」
その答えに不思議に思いながらも納得する怪獣娘達。リクの風来坊という言葉を聞いてヘビクラは自身のライバルであるある男を思い出したのか思うように鼻で笑う。
「フッ、風来坊ねぇ・・・。」
「ねぇ、ハルがさっき先輩って呼んでたけどあれって何の先輩?」
「えっ・・・それは・・・。」
ミコの質問に行き詰まるリク。ここでヘビクラがまたもや助け舟を出す。
「何でもな、こいつはお前らの高校の卒業生だそうだ。」
「えっ、そうなの⁉︎」
「そうそう、卒業してから、ね。ち、チャンネルAIBを始めたんだ。」
「成る程、事情は分かりました。けど、これから危険な行動は止めて下さい‼︎怪獣が相手では一歩間違えたら取り返しのつかない事になる可能性があります‼︎貴方の周りの人達を悲しませないためにも危険な撮影は駄目ですよ‼︎」
「は、はい・・・。すみません・・・。」
トモミの注意にぎこちなく頷くリク。そこにGIRLSの制服を着た2人の男が入ってきた。2人はリクを見てそこにいた者達に言い放つ。
「何ですか?」
「彼を連行しろと本部からの命令です。」
「ええっ⁉︎本部ってGIRLS本部にですか⁉︎」
「聞いてないわよ。」
「極秘任務ですので。」
トモミとランの言葉に返事を返した男達はリクに向かっていく。するとヘビクラが2人を呼び止めた。
「おいおい、お前らどう考えても怪しいだろ。」
そしてヘビクラは止めた2人を思い切り蹴飛ばした。思わず後ろに吹っ飛ぶ2人を見てハルキとトモミは声を上げる。
「ちょっと⁉︎ヘビクラさん!?」
「幾ら何でもやり過ぎですよ‼︎大丈夫ですか⁉︎」
「そうか?」
トモミが2人に駆け寄ると2人の姿は白いアンドロイド兵士『バリスレイダー』に変わっていた。2人の正体を知ったトモミは思わず後ずさる。ヨウは目の前のアンドロイドに驚き、ハルキはヘビクラに疑問に思った事を聞く。
「う、嘘・・・。」
「なっ、こいつらロボットだったのか⁉︎」
「ヘビクラさん、どうして分かったんですか⁉︎」
「ん、戦闘部隊隊長の感って奴かな?」
「ヘビクラさん・・・凄い・・・。」
アギラが呟いたと同時にバリスレイダーがリクに向かって動き出す。ミコはソウルライザーを手に取り怪獣娘に変身する。ハルキは目の前のバリスレイダーに拳を放った。
「ここは任せて‼︎ソウルライド、『ガッツ星人』‼︎」
「俺もいくぜ!!うおりゃあああああ‼︎・・・痛ぇ・・・。」
しかしハルキの拳はバリスレイダーの装甲に対した損傷を与えられなかった。その硬さに思わず手を抑えてしまうハルキ。その一方でガッツ星人は前蹴りを放ちバリスレイダーを後退させる。ハルキとガッツ星人が戦う一方でもう1人バリスレイダーが乱入して後ろからリクを捕らえた。
「ぐっ、しまった・・・‼︎」
「リク先輩‼︎」
ハルキはリクを助けに行こうとするが、目の前のバリスレイダーに阻まれてリクの元に辿り着けない。他の怪獣娘も変身しようとするが、自分達がここでどう動くかによっては目の前の青年がどんな目に合うか分からない事もあってソウルライザーを構えるだけだった。ヘビクラも本来ならこのアンドロイドを倒せる実力があるが怪獣娘達に自身の正体がバレるのを避けるためか睨むだけだった。バリスレイダーは手に持っていた丸い機械でリクもろとも何処かへ消えていってしまう。
「リク先輩‼︎・・・うおおおお‼︎」
ハルキは目の前のバリスレイダーに正拳を2発放った後、右足の回し蹴りから左足の回し蹴り、そして再び右回し蹴りをバリスレイダーに喰らわせる。3発連続で強力な回し蹴りを喰らったバリスレイダーは壊れて動かなくなる。
「でやぁっ‼︎」
ガッツ星人も左足による前蹴りでバリスレイダーを怯ませる。バリスレイダーは手に持っていた剣でガッツ星人を斬りつけようとするもガッツ星人は体を逸らして剣を避ける。ガッツ星人は両手から光線を放つ。バリスレイダーも手に持っていた銃で光線を放った。2つの光線はぶつかり合い、大爆発を起こす。そして煙でガッツ星人の視界が前にいるバリスレイダーを視認出来ないうちにバリスレイダーはその場を去ろうとした。
「あっ、待ちなさい‼︎」
ガッツ星人は煙が晴れて前が見えるようになると撤退していくバリスレイダーが目に写った。ガッツ星人は追おうとするもバリスレイダーはその前の曲がり道を曲がっていく。ガッツ星人が曲がり角に追い付くとバリスレイダーは既に姿を消していた。
「ミコ、一体は倒した‼︎もう一体残っていた筈だけどそいつは?」
「御免・・・逃げられたよ・・・。」
「そうか・・・。あのアンドロイド、一体誰が・・・?」
その後、ハルキが倒したバリスレイダーをクララと多岐沢が解析していた。バリスレイダーの中の情報を掴んでリクを救出出来ないか探っていたのだ。ハルキが2人に話しかける。
「キングジョーさん、多岐沢博士、解析できそうですか?」
「大丈夫デース‼︎ワタシ、機械には強いのデスヨ‼︎」
「僕もリクさんを助けるためにこのアンドロイドを解析します‼︎」
「ハル、大丈夫だよ。おジョーはこの手の分野にとても強いんだから。わたしが保証するよ。」
ミコがハルキを元気付ける。その後ろではベニオとミカヅキが密かに燃えていた。
「俺達に喧嘩を売るとはいい度胸だ‼︎キングジョー達の分析結果によってはあのアンドロイドを送り込んだ奴が分かる‼︎」
「うん‼︎このままやられっぱなしにはいかないもんね‼︎」
「レッドキングさん、ゴモたん、凄く燃えてる・・・。」
「それだけじゃないわ。もしかしたらこのアンドロイドを送り込んだ敵の姿を拝めるかもしれない・・・場合によっては最近地球に現れる怪獣事件に深く関わる元凶を突き止める手掛かりになるかもしれない。だから、これはかなり重要だわ。」
アキが彼女達に呆気にとられる中、ランは自身の推測を交えて話す。その一方、ユカは不安を感じていた。親友の表情から不安を読み取ったのかヨウとサチコが話しかける。
「どうした、ジャッパ?」
「アンタ、凄く不安そうな顔してたわよ。」
「ふえ?・・・う、うん・・・もしかしてあのアンドロイドを送り込んだ人がもしかしたらここ最近の怪獣事件に関わっているんじゃないかなって思って・・・もしそうだったらと思うと・・・・。」
「だとしても・・・アタシ達が逃げる訳にはいかないだろ。・・・そりゃあアタシだってどんなにヤバい敵がいるかと考えたら怖いけど・・・こっちから反撃出来る時なら反撃しなきゃいつまでもやられっぱなしだぜ。」
「うん・・・。」
ユカの答えを聞いたミサオの言葉にユカは力強く頷いた。
その頃、とある倉庫でバリスレイダーが見張りをしていた。その奥ではリクが見た事ない機械に繋がれていた。頭には特殊な機械が被せられている。目を閉じているリクの耳に機械のアナウンスが響く。
『高濃度ノベリアル因子ヲ確認。抽出シマス。』
「目的はベリアル因子⁉︎止めろ・・・ベリアルを・・・父さんを・・・安らかに眠らせてやってくれ‼︎」
リクの訴えも虚しく頭の機械はリクの血液を採取し始める。機械に取り付けられたフラスコにリクの血液が溜まり始める。その作業に苦痛の声を上げるリク。薄れゆく意識の中、リクは自身がベリアルを倒した時の事を思い出していた。
『疲れたよね・・・もう終わりにしよう・・・。』
『分かったような事を言うな‼︎』
異次元空間内でジードの光線とベリアルの光線がぶつかり合う。やがてジードが押し勝ちベリアルはジードの名前を呼びながら大爆発を起こした。
『レッキングバーストォォォ‼︎』
『ジードォォォ‼︎』
リクは意識を失う直前で今は亡き父親であるウルトラマンベリアルの名を呼んでいた。
「父・・・・・さん・・・・・。」
リクが意識を失ったタイミングを見計らって1人の人影が現れた。それはカブラギに寄生したセレブロだった。セレブロはリクの血液が入ったフラスコを手に取りその場を後にする。セレブロはウルトラゼットライザーでメダル製造機がある空間に入る。そしてメダル製造機に先程採取したリクの血液とデビルスプリンターを投入する。すると機械の中でリクの純度の高いベリアルの遺伝子が刻まれた血液とデビルスプリンターが組み合わさって1枚のメダルが作られた。
それは光の国の反逆者であるウルトラマンベリアルの横顔が刻まれたメダルだった。ベリアルの力を込めた『ベリアルメダル』が完成してしまったのだ。それをセレブロはただ静かに見続けていた。
その頃、クララと多岐沢はバリスレイダーの解析に集中していた。不安に思ったハルキは思わずクララに声を掛ける。
「キングジョーさん、まだですか?」
「焦りは禁物デスヨ、今はワタシ達を信じて下サーイ。」
「押忍・・・けどリク先輩にはやるべき事がある・・・俺、約束したんです・・・必ず力になるって・・・。」
「ビンゴデース‼︎皆さん、リクが何処にいるのか分かりまシタ‼︎」
「本当ですか⁉︎良かった・・・・。」
講義室の教壇にはトモミにヘビクラ、クララと多岐沢が立っていた。クララと多岐沢が講義室のモニターに解析結果を写す。
「皆さん、リクさんがあのアンドロイドに何処に連れ去られたのか分かりました‼︎ではキンキン、説明を‼︎」
「ハーイ‼︎あのアンドロイドを解析した結果、同じアンドロイドが何処にいるか位置情報が表示されまシタ‼︎しかも、その一点の場所に複数のアンドロイドが確認されてイマス。その数を考えると警備を務めているアンドロイドでショウ‼︎」
「どうしてこんなに警備を強化しているのか・・・それはそこに奪われたくない何かがあるからだと考えるのが妥当です!そして今回それは・・・」
「リク先輩ですね‼︎」
「その通りデース‼︎」
「その場所は何処なの⁉︎」
ガッツの質問にクララは目の前のパソコンを操作する。すると位置情報が写された。
「ここは今は使われていない商業跡地デス。敵のアジトにはうってつけデスネ。」
「おっしゃあ‼︎だったら周りの事気にせず暴れられるぜ‼︎」
「レッドキングさん、燃えてる・・・。」
クララの説明にベニオが意気込み、隣のアキは静かに彼女に突っ込んだ。教壇に部屋にいる全員が集まりお互いの手を合わせる。
「ようし、それではこれより『守るぜ、希望‼︎朝倉リク救出大大作戦を開始する‼︎」
『了解‼︎』
「今回も作戦名長いっすね‼︎」
「そうか?」
ヘビクラの号令に合わせてその場の全員が息を合わせて号令した。ハルキが作戦名の長さに突っ込むもヘビクラは何の疑問も抱いていなかった。
何はともあれ怪獣娘達によるリクの救出作戦がここに決行された。
ゴジラvsコングが7月2日に確実に公開される事を願います。