それと今回の影絵はバロッサ星人と中学生コンビと魔王獣コンビをイメージしています。
「またここに来る事になるなんて・・・。」
「当然だ‼︎我々の宇宙から来たメダルを手に入れるという野望のためだ‼︎」
「さっすがブラックちゃん、無駄に諦めが悪いねぇ‼︎」
丁度その頃、このGIRLS東京支部に宇宙人以外の侵入者がいた。ブラックスターズだ。彼女達はまだGIRLSがウルトラメダルを持っていると思い込んでこの施設に侵入していたのだ。そんな中、ノーバだけが何処か思い詰めた表情をしている。
「どうしたんですか、ノーバさん?」
「・・・ああ、気にするな。少し個人的に気になった事があるだけだ。」
「あれぇ、ノーバちゃん、もしかしてぇ・・・。」
その中でオレンジ色に黒のセーラー服を着た少女がノーバに話しかけた。先程ノーバに話しかけたその少女こそペガッサ星人の怪獣娘である『平賀サツキ』だ。サツキの声にノーバは少し戸惑いながらも返事を返す。それを聞いたシルバーブルーメは面白そうな顔をする。そんな中、彼女達にサイレンが聞こえてきた。
『緊急事態発生‼︎緊急事態発生‼︎この施設に侵入者が入り込みました‼︎直ちに警戒態勢に入って下さい‼︎繰り返します‼︎この施設に・・・』
「なっ⁉︎侵入者だと⁉︎」
「まさかもう我々の事がバレたのか⁉︎」
「待って下さい‼︎まだそうと決まった訳じゃ‼︎」
そんな中、ハルキからの通信を聞きながらトモミとヘビクラがその場にいたアキ達に命令を下すのが聞こえる。ブラックスターズはノーバが咄嗟に取り出した段ボールの中に隠れようとする。
『ピグモンさん、こちらハルキ‼︎』
「ハルハル、ハルハルですか⁉︎良かった・・・お2人からの連絡が途絶えたから心配になっていたんですよ‼︎」
「状況を説明して‼︎一体何が起こってるの⁉︎」
「皆、コレに身を隠せ‼︎」
「待って下さい‼︎これで隠せるんですか⁉︎」
「いいから早く‼︎気付かれるぞ‼︎」
その場で段ボールに隠れた彼女達はトモミ達の会話を聞く。すると彼女達の会話から驚くべき事が飛び込んできた。
『ピグモンさん、宇宙人の名はバロッサ星人‼︎宇宙のあちこちで略奪行為を働き奪った武器を自分の力として使うヤバい海賊宇宙人です‼︎あのキングジョーもその1つで奴はそれを取り返しに来ました‼︎奴はザンドリアスを人質に動いています‼︎』
「分かりました‼︎ハルハルはガツガツ、ノイノイと共にバロッサ星人を追って下さい‼︎既にアギアギ達も向かっています‼︎」
『押忍・・・・じゃなくて了解‼︎』
「俺もハルキと合流する。ヨウとユカはトモミを守れ‼︎お前ら、必ずここに侵入した潜入者を撃て!」
『了解‼︎』
「なっ⁉︎GIRLSに本物の宇宙人が侵入しただと⁉︎」
「このGIRLSに侵入するなんて・・・どんな宇宙人なんでしょうか?」
「わたし達はどうする?」
「ここで様子を見よう。幸いにも誰も私達に気付いていない。」
ブラックスターズはノーバの言葉に従う事にした。その場で段ボールを被りながら様子を伺う。ヘビクラはブラックスターズが隠れている方に目を向けるとすぐに振り返ってその場を去っていった。
その少し前、ハルキ達は目の前の海賊宇宙人『バロッサ星人』と奴が操るサチコの声を通して話していた。
「バロッサ・・・星人・・・・。それが名前か⁉︎」
「そうだ。ここに運ばれたキングジョーは我々がペダン星から奪った宇宙船・・・返してもらうぞ。」
「お前らの狙いはキングジョーか⁉︎ザンドリアスを離せ‼︎」
「そうはいかない。生憎我々はお前達下等生物の言語を話す声帯を持ち合わせていないのでな。」
「か、下等生物だって⁉︎」
「わたし達も舐められたものだね‼︎でも、わたしは如何なる戦いに負けた事がない無敵のガッツ星人‼︎アンタ達なんかに負けないよ‼︎」
「所詮下等生物が怪獣の力を身に付けたくらいで我々に勝てると思うな。」
「舐めやがって‼︎さっきの不意討ちのお返しにぶっ飛ばしてやる!!ガッツさん!!」
「うん、行くよ、ノイズラー!!ハル、ピグっち達に伝えて‼︎ソウルライド、『ガッツ星人』!!」
「ちょっと待て‼︎敵の能力も分からずに飛び込むのは危険だ‼︎」
2人の怪獣娘はバロッサ星人に突っ込んでいく。バロッサ星人は何処からともなく剣を取り出して2人を斬りつける。2人は寸での回避に成功して距離を取る。2人は剣を構えたバロッサ星人と睨み合っていた。
「こいつ・・・剣を使うのか・・・。」
「武器持ちの相手か・・・初めて戦うタイプの敵だね!!慎重に戦うよ!!」
「はい!!」
再び2人はバロッサ星人に突っ込んでいく。2人の動きを見たバロッサ星人はザンドリアスを放ると再び剣を2人に向けて振り回す。ガッツ星人は瞬間移動でその場から消え、ノイズラーは剣を持った手を受け止めて手刀を放つ。手刀を受けたバロッサ星人は思わずその手から剣を手放した。そこにガッツ星人が後ろから瞬間移動で現れて蹴りを放つ。
「でやあっ‼︎」
「バロ⁉︎」
蹴りを受けたバロッサ星人は思わず後ろを見るとガッツ星人が自身に拳を向けている事に気付く。すると再びバロッサ星人は掌を広げ右腕を伸ばしてガッツ星人の顔の前に翳すと掌を回し始める。
「えっ・・・何⁉︎」
「ガッツさん‼︎その動きを見ちゃ駄目だ‼︎」
「あれ・・・・わたし・・・・・・目が・・・回って・・・・。」
ノイズラーの警告も遅くガッツ星人はバロッサ星人の手の動きを見てしまう。掌に刻まれた渦巻き模様を回す事で彼女は目を回して無防備な状態になってしまう。勿論、彼女が目を回したタイミングをバロッサ星人が逃す筈もなくガッツ星人はバロッサ星人の前蹴りを受けてしまう。
「きゃあっ⁉︎」
「ミコ⁉︎」
ハルキはガッツ星人に駆け寄るも彼女は頭を壁に思い切りぶつけてしまった。頑丈な怪獣娘である彼女にとってもその衝撃は強いものだったらしくガッツ星人は気を失ってしまう。
ノイズラーはただ1人バロッサ星人に向かっていくがバロッサ星人は今度はハンドアックスを取り出し左手で持ってノイズラーに構える。新たに武器を構えてきた宇宙人にノイズラーは目を見開いて驚いた。
「斧⁉︎他にも武器を隠し持っていたのかよ⁉︎」
「バロバロバロバロバロッサ〜‼︎」
バロッサ星人はハンドアックスを何度も振り回してノイズラーを襲う。ノイズラーは耳の良さでバロッサ星人の腕を振り回す音を聞いて敵の武器を避ける。ノイズラーは飛び上がるとそのままバロッサ星人の顔に蹴りを浴びせる。
「バロッ⁉︎」
「今度はコイツでどうだ‼︎」
ノイズラーは今度はギターを構えて音波攻撃を放った。バロッサ星人の耳は地球人より高い聴力を持っていたのかその音波に苦しみ始める。しかし、バロッサ星人もただ苦しむだけでは無かった。今度は光線銃を取り出してノイズラーを銃撃する。ノイズラーは銃撃を3度受けて地面に落ちてしまった。
「ぐああっ⁉︎・・・畜生・・・銃まで持ってやがるのか・・・どんだけ武器を持ってやがるんだよ・・・・。」
「バロッ‼︎」
地面に倒れてダメージを受けた体を起き上がらせようとするノイズラー。そんな彼女の首に目掛けたバロッサ星人はハンドアックスを向ける。
「バロバロバロバロ・・・・。」
「畜生・・・結構威力高ぇ・・・思うように身体が動かねえ。」
「バロバロバロ・・・。」
「えっ・・・・。・・・・おい・・・・何する気だ・・・おい・・・・。」
ノイズラーは何とか体を起こそうとするが光線銃の威力が思ったより高かったのか彼女は起き上がらない。ノイズラーは思わず相手の凶器に怯えながら後退りする。幾ら怪獣娘とはいえ彼女は中学生、その手に凶器を持った明確な悪意を持つ異形が自身の首を落とそうとする光景に恐怖を隠す事が出来なかった。そんな彼女の心境など知ったことかといわんばかりにバロッサ星人は容赦無く距離を詰めてくる。
「ひっ・・・・いや・・・や・・・止めろ・・・・来るな・・・・。」
「バロバロバロバロ・・・バロッサーッ‼︎」
バロッサ星人はハンドアックスを振りかざして彼女の首を真っ二つにしようとする。このまま彼女の首と体が真っ二つになると思われた時、ハルキはバロッサ星人に飛び蹴りをかましていた。ハルキの飛び蹴りを受けたバロッサ星人は吹っ飛んで地面に倒れる。ハルキはノイズラーに駆け寄って手を差し伸べながら無事を確認する。ノイズラーはハルキを見て何処となく顔が赤くなっていた。
「ノイズラー、大丈夫か⁉︎」
「・・・・・ハルキ・・・ああ・・・大丈夫だ・・・助かった。」
「ここで休んでろ‼︎後は俺が引き受ける‼︎ミコを頼む‼︎」
「ああ・・・・・ハルキ・・・気を付けてな。」
「ああ‼︎」
ハルキは顔を赤らめるノイズラーの言葉に頷くとバロッサ星人に向かって正拳を放った。バロッサ星人はハルキの拳を受けて後退りするがすぐに剣を取り出して応戦に入る。
「バロバロバロ‼︎」
「また剣を・・・どんだけ武器を持ってやがるんだ・・・。」
ハルキは剣を振りかざしてきたバロッサ星人の右腕を掴むとそのまま自身もろとも階段を転げ落ちていく。そして下の階に着地すると2人は立ち上がった。その時、ハルキの体が勝手に動いてウルトラゼットライザーを取り出す。
『止めろ!お前や怪獣娘が勝てる相手じゃない‼︎ここは任せろ‼︎』
「ゼットさん⁉︎」
〈Haruki Access Granted〉
ハルキはゼットライザーにウルトラアクセスカードをスキャンして後ろから来るヒーローズゲートに体を通すと等身大のウルトラマンゼットに変身する。
〈ULTRAMAN Z 〉
ゼットはバロッサ星人に向かって構えながら敵の事をハルキに教える。
『奴はバロッサ星人‼︎宇宙各地で破壊と略奪を繰り返し、奪った武器を自分の力として使うウルトラヤバい海賊宇宙人だ‼︎』
(海賊宇宙人⁉︎)
ゼットはバロッサ星人と睨み合う。先に仕掛けてきたのはバロッサ星人だ。バロッサ星人は剣で斬りつけようとするがゼットは咄嗟に避けて横腹に蹴りを入れる。2人は距離を取ると睨み合っていた。
「ジェアッ‼︎ジィアッ‼︎」
ゼットは50秒しかこの状態で戦えないため早めにケリをつけようとバロッサ星人を挑発する。バロッサ星人は剣を突き立ててくるがゼットはその腕を受け止めて右腕でバロッサ星人の頭に肘打ちを叩き込んだ。それを受けてゼットと距離を離したバロッサ星人は今度は茶色いマントを取り出した。そしてそれを羽織るとその姿が消える。
(消えた⁉︎)
『今のは怪獣『サータン』の皮で出来たマントだ‼︎気を付けろ、ハルキ‼︎』
ゼットは警戒して辺りを見渡す。そして後ろから透明になったバロッサ星人がゼットを蹴り付ける。制限時間が来て変身が解除されてしまったハルキは後ろを振り返った。するとザンドリアスが虚ろな目でバロッサ星人にまた頭を掴まれているのを見る。ハルキはそれを追っていくが2人の姿は曲がり角に指した場所で姿が消えていた。ハルキはソウルライザーを見るとトモミからの着信が来ている事を確認して電話に出る。
「ピグモンさん、こちら、ハルキ‼︎」
『ハルハル、ハルハルですか⁉︎良かった・・・お2人からの連絡が途絶えたから心配になっていたんですよ‼︎』
『状況を説明して‼︎一体何が起こってるの⁉︎』
トモミとアキの言葉にハルキは今までの経緯を話す。ハルキから経緯を説明されたトモミはハルキに指示を出す。
『分かりました‼︎ハルハル、ガツガツとノイノイが回復し次第、3人と共にバロッサ星人を追って下さい‼︎既にアギアギ達も向かっています‼︎』
「押忍・・・・じゃなくて了解‼︎」
ハルキはトモミからの通信を切ると2人の元に戻る。そこではガッツ星人に支えられたノイズラーがいた。2人はハルキを確認すると駆け寄って来る。
「ハル‼︎無事だったんだね‼︎」
「俺は何とか・・・2人は大丈夫か?」
「わたしは大丈夫‼︎」
「アタシだって平気だ‼︎・・・それよりザンドリアスは?」
「・・・拐われたままだ。・・・アギラさん達も奴を追っているから合流しよう‼︎ノイズラー、無理はするなよ。」
「アタシだってまだやれるよ!今度こそ目に物を言わせてやる‼︎」
ハルキは2人と共にその場を後にして行った。
その頃、GIRLSの監視カメラの制御室にはトモミ、ヨウ、ユカがいた。彼女達は監視カメラを確認してバロッサ星人の行方を追っている。
「バロッサ星人は一体何処に・・・?」
「クソッ‼︎神出鬼没すぎだろ‼︎」
「ピグモンさん‼︎バサちゃん‼︎アレ‼︎」
モニターに映らないバロッサ星人に焦るトモミとヨウ。その時ユカの声に2人は彼女が指差す方向を見る。するとふらつきながらザンドリアスがやってきた。思わずヨウは彼女を心配するがトモミは彼女を静止する。
「ザンドリアス‼︎大丈夫か⁉︎」
「待って下さい‼︎確かバロッサ星人はザンザンを‼︎」
「バロッサ〜‼︎」
ザンドリアスの後ろから姿を現したバロッサ星人に彼女達は警戒する。バロッサ星人はザンドリアスの頭を掴んで彼女を操作する。
「バロッサ星人‼︎」
「キングジョーを起動させろ。さもなければコイツの頭は簡単に割れるぞ。」
そう言ったバロッサ星人はその頭を握る力を強くし始める。その痛みに耐えられなくなったのかザンドリアスはトモミ達に訴えた。
「いや‼︎助けて‼︎お願い、助けて‼︎死にたくないよ‼︎」
「わ、分かりました‼︎言う事を聞きますからザンザンを解放して下さい‼︎」
トモミはその手に持った端末でキングジョーの電源を入れる。
その頃、キングジョーが運ばれた格納庫ではペガッサ星人と多岐沢が突然起動したキングジョーに驚きを隠さずにいた。
「博士‼︎キングジョーが起動しました‼︎」
「何ですって‼︎」
「充電率が上がっていきます‼︎何とか止めないと‼︎」
トモミがキングジョーの起動スイッチを押した事を確認するとバロッサ星人はザンドリアスを操作してトモミから端末を奪い、それを破壊させる。
「ご苦労だった・・・下等生物・・・。」
「あっ⁉︎」
バロッサ星人はトモミの頭を掴んだままトモミに手持ちの剣を振りかざして彼女を斬ろうとする。その時、ヨウとユカは怪獣娘に変身して自身の身を盾にトモミを守る。
「「きゃあああっ⁉︎」」
「バサバサ、ジャパジャパ‼︎・・・御免なさい・・・私のために・・・。」
「わ、わたし達は大丈夫です・・・だから‼︎」
「何とかザンドリアスさんを助けないと‼︎」
2人は獣殻に守られてその身に傷までは負わなかったものの獣殻には見事な切り傷が付いていた。トモミは彼女達に駆け寄ろうとするがバロッサ星人は2人を邪魔者と捉えたのか2人に狙いをつけて剣を構える。そしてバロッサ星人は2人に飛びかかり斬りつけようとする。
「バロッサーっ‼︎」
「バサバサ‼︎ジャパジャパ‼︎逃げて‼︎」
「「‼︎」」
回避に間に合わないと思った2人は思わず目を瞑り両腕で頭を覆って身を守る。しかし、彼女達に痛みが来ることは無かった。目の前に三日月状の傷を付けた新たな宇宙人が現れてバロッサ星人と剣をぶつけ合っていたからだ。
「人の縄張りを荒らすんじゃねぇよ・・・!」
「あ、アンタは⁉︎」
「一体何処から⁉︎」
「誰でもいい・・・早くここから逃げろ!」
そのまま現れた魔人態となったジャグラーとバロッサ星人が剣で斬り合う。その間にハルキ、ガッツ星人、ノイズラーがトモミ達に合流した。2人の怪獣娘は新たな宇宙人に驚きを隠せない。2人の横でハルキは以前の事を思い出して叫んだ。
「ピグっち、皆、大丈夫・・・・って‼︎」
「宇宙人が増えてる‼︎しかも見た事ない奴だ‼︎」
「なっ!あの時のトゲトゲ星人‼︎」
「ハル、知ってるの⁉︎」
「前に遭遇した事がある・・・!何でここに⁉︎」
「ハルハル、皆‼︎まだ今ならキングジョーを止められます‼︎急いで起動電源を切って下さい‼︎」
「分かった‼︎」
バロッサ星人とジャグラーが斬り合う中、トモミはハルキ達にキングジョーを止める方法を伝える。それを知った3人はその場を後にしていった。一方でバロッサ星人は書類をばら撒きジャグラーの視線を眩ませる。ジャグラーが気付くと既にバロッサ星人はいなくなっていた。
こんなところで区切って申し訳ないです・・・・。
次回、多分今までで1番文字数が多くなるかも・・・。