それではどうぞ。
ハルキとガッツ星人は電源装置の前に辿りたくとそのスイッチを切る。その頃、キングジョーの格納庫ではキングジョーの起動が止まった事に安堵する声が上がっていた。多岐沢とイズミがホッとした表情を浮かべて座り込む。
「キングジョー・・・・止まりましたね・・・。」
「ええ・・・。」
ハルキとガッツ星人もホッとしてその場に座り込もうとする。しかし、ハルキの目にこちらに近付いてくるジャグラーが映った。2人は咄嗟に立ち上がって警戒態勢をとる。
「またお前か、トゲトゲ星人‼︎」
「変な渾名で呼ぶな‼︎」
「お前は敵なのか⁉︎それとも味方なのか?」
「それとどうやってここに入ってきたの⁉︎」
「敵か味方かは時と場合による。どうやって入ってきたかは・・・企業秘密だ。」
2人の問いに淡々と返すジャグラー。彼は突然上に人差し指を向ける。ハルキはその行動に意図を見出せずにいた。
「はっ?」
「シッ、愚か者は指を見る。賢い奴は・・・。」
「まさか・・・・・‼︎ハル!上、上から来る‼︎」
「‼︎」
ガッツ星人の言葉にハルキは上を向くとその方向から剣を持ったバロッサ星人が飛び降りると共に2人に剣を振り下ろした。咄嗟に2人は避けるも衝撃で地面に体をつく。その隙にジャグラーは2人に背中を向けてその場から去っていった。
「じゃあな。」
「あっ‼︎」
「バロットナ‼︎」
ハルキとガッツ星人がジャグラーに気をとられている隙にバロッサ星人は電源装置の起動ボタンを押す。そして今度は停止させまいと起動装置を剣で切り裂いた破壊した。バロッサ星人は電源装置を破壊するとその場を後にする。ハルキとガッツ星人はトモミに通信しながらその後ろ姿を追いかけ始めた。
「あっ‼︎待て‼︎」
「ピグモンさん、起動電源を壊されました‼︎キングジョー、停止不能です‼︎」
その頃、ブラックスターズは通気口から廊下に降り立った。ブラック指令が3人に指示を出す。
「よし、何とか入れた・・・いいかお前達‼︎何としてでもGIRLSが回収した宇宙から来たメダルを手に入れるのだ‼︎」
「ラジャー‼︎」
「うむ。」
「ら、ラジャ・・・きゃっ⁉︎」
ウルトラメダル確保に意気込む彼女達。しかし、そんな中サツキが後ろから走ってきた何かとぶつかった。地面に尻餅をついて倒れるサツキをノーバが支える。ブラック指令とシルバーブルーメもサツキに駆け寄って彼女を支えて立ち上がらせた。シルバーブルーメがサツキに心配の言葉をかける中、ブラック指令は彼女にぶつかってきた誰かがそのまま通り過ぎようとしたのを見た。仲間思いな彼女はサツキにぶつかってきた誰かに文句を告げようとするが振り向いた先にいたのが明らかに人間ではない異形の姿だと知って固まってしまった。
「の、ノーバさん・・・ありがとうございます。」
「気にするな。」
「サツキちゃん、大丈夫⁉︎」
「はい、何とか・・・。」
「おい、誰だか知らないが人にぶつかって謝らないのは・・・・。」
それはGIRLSに侵入したバロッサ星人だった。ブラック指令は少し固まった後、目の前の宇宙人に驚きの声を上げる。
「バロバロバロバロバローーーーー‼︎」
「・・・・何だアイツは⁉︎」
「もしかして・・・アレがGIRLSに侵入した」
「待てぇぇぇ‼︎バロッサ星人‼︎」
ノーバが目の前の走る宇宙人が先程の会話の宇宙人だと推測する中、バロッサ星人を追ってハルキとガッツ星人が走ってきた。
「ブラックスターズ⁉︎」
「お、お前は確か池袋の⁉︎確か・・・ガッツ星人‼︎それと・・・ハルキ‼︎」
「何でアンタらがここにいるんだ⁉︎」
「・・・・まさか貴方達、バロッサ星人とつるんでんじゃ・・・。」
「バロッサ星人?一体何の事だ?」
ブラック指令の言葉に2人は顔を見合わせる。彼女達が現状を理解していないと知るとハルキは説明し始めた。
「この建物に宇宙人が侵入したんだ‼︎名前はバロッサ星人‼︎」
「この建物に侵入した宇宙人?もしかして・・・アイツか?」
ノーバは後ろで走るバロッサ星人に指を向ける。ハルキとガッツ星人はその姿を見ると再び走り出した。
「マズい‼︎・・・悪いけどアンタらの相手をしてる暇は無い‼︎」
「ハル、行くよ‼︎」
「・・・・わたし達・・・助かったみたいだね・・・。」
ブラックスターズはバロッサ星人を追って走っていく2人を見送った。2人はバロッサ星人を追い続ける。バロッサ星人はしつこく追いかけてくる2人を確認すると銃を取り出してガッツ星人の足元を狙う。
「うわっ⁉︎」
「ミコ‼︎」
「大丈夫‼︎足元に来ただけだから‼︎」
ハルキがミコに駆け寄ると再びバロッサ星人は2人を銃撃する。ハルキとガッツ星人は二手に分かれて銃撃を避けた。
「危ね‼︎」
バロッサ星人は2人の動きが止まった事を確認すると再び走り出した。ハルキとガッツ星人は再び足を進めて侵入者を追跡する。しかしバロッサ星人は曲がり角に曲がると姿が見えなくなる。2人が曲がり角に追い付いた先には二手に分かれた道になっていた。
「ヤバい‼︎見失った‼︎」
「アイツはここに運ばれたキングジョーが目的だから・・・多分左だと思う。左の方がアレが運ばれた倉庫に近いよ‼︎」
ガッツ星人の言葉を聞いたハルキは彼女と共に左に曲がる。その後ろで2人を追う複数の影もハルキ達を追っていった。
その頃、クララ、イズミ、多岐沢はキングジョーを止めるのに悪戦苦闘していた。彼らは必至にパソコンのキーボードを叩くもキングジョーが止まる様子はない。多岐沢のパソコンにはキングジョーの充電率が表示されている。
「キングジョーの充電率が90%に到達しました‼︎」
「プロフェッサー、キングジョーの上腕部と胸部が合体しまシタ‼︎既に合体した腹部と脚部と合体するのも時間の問題デス‼︎」
「このままキングジョーがここで発進したら・・・大惨事になります‼︎何としてでも止めないと‼︎」
「しかし、バロッサ星人に起動電源を壊されました‼︎打てる手は全て打ちましたが・・・・全然止まりません‼︎」
「最後まで諦めちゃ駄目です‼︎きっと・・・何か手はある筈です‼︎2人とも力を貸して下さい‼︎」
多岐沢の言葉に力強く頷くクララとイズミ。その時、イズミの右腕を銃撃が掠った。イズミは苦痛の顔を浮かべて地面に倒れる。
「イズミ君‼︎」
「‼︎・・・危ナイ‼︎」
多岐沢は腕から血を流して地面に倒れたイズミに駆け寄る。その時、再び銃撃が飛んできた事を確認したクララは多岐沢を庇った。彼女の腕からは血が流れている。多岐沢が銃撃の飛んできた方向を見るとバロッサ星人がじゅうをか銃を構えて立っていた。思わず多岐沢はバロッサ星人を追っているハルキ達に連絡を取る。
「ハルキさん‼︎ミコさん‼︎僕です‼︎バロッサ星人の襲撃を受けています‼︎クララさんとイズミ君が負傷しました‼︎」
『おジョーが⁉︎』
『わかりました‼︎すぐに向かいます‼︎』
バロッサ星人は目の前で合体しようとするキングジョーに目を向ける。その時、ハルキとガッツ星人もやってきた。ハルキはバロッサ星人を見る度、いきなり殴りかかる。ハルキがバロッサ星人と格闘戦を始めるその一方でガッツ星人は負傷した箇所を抑えるクララとイズミに駆け寄った。
「お前‼︎よくも好き勝手に‼︎」
「バロッサァァァァ‼︎」
「おジョー‼︎それに・・・ペガッサ‼︎2人とも大丈夫⁉︎」
「大丈夫デス・・・擦り傷デスヨ。」
「それよりも・・・早くバロッサ星人とキングジョーを止めなければ・・・。」
「うおりゃああああ‼︎」
ハルキはバロッサ星人に右足で回し蹴りを放つがかわされてしまう。剣を取り出したバロッサ星人はそれでハルキに切り掛かろうとするがハルキは真剣白刃取りでそれを押さえつけた。ハルキはその隙に前蹴りでバロッサ星人を引き離す。
「このままじゃ決着がつかねぇ・・・・どうすりゃいいんだ・・・。」
ハルキは目の前の宇宙人に決定的な一撃を与える方法を考えるもすぐには浮かばなかった。その時、赤い煙がどこからともなく発生してハルキ達を包み込む。
「何だこの煙⁉︎・・・⁉︎」
ハルキは口を抑えてガスを吸い込まないようにする。それはガッツ星人達も同様だった。バロッサ星人の方もそのガスに戸惑う様子を見せる。
「バロ・・・バロッサ・・・・。」
やがてガスが強くなり前が見えなくなったバロッサ星人は辺りを見渡してハルキを探す。すると煙の中から完全に合体したキングジョーが立ち上がった。それを見たバロッサ星人は喜びの声を上げる。
「バロ、バロッサ〜‼︎」
バロッサ星人はすかさずキングジョーに乗り込もうとする。このロボットでこの建物ごと敵を踏み潰してしまおうと考えた彼はキングジョーの操縦席がある胸部目掛けて大きくジャンプする。しかし、彼の目論見は外れた。何故ならバロッサ星人の体はキングジョーをすり抜けて地面に転げ落ちたからだ。
「バロ・・・バロッサ⁉︎」
今、起こった事に動揺を隠せないバロッサ星人。その時、煙の中から何かが飛び出してきた。
「ブラッディデスサイズ‼︎」
煙の中から飛び出してきたのはノーバだ。彼女はその手に鎌を構えてバロッサ星人に斬り掛かる。バロッサ星人は体を逸らして避けようとするが僅かに掠ってしまう。一体何が起こったのか分からないバロッサ星人にノーバが説明を始める。
「残念だったな。お前が見ていたのは幻覚だ。」
そう、先程のガスはノーバの怪獣娘としての力の1つだ。彼女が口から放つガスには相手に幻覚を見せて惑わせる力がある。その力の作用でバロッサ星人はキングジョーが再び動き出す幻覚を見ていたのだ。バロッサ星人は困惑するバロッサ星人を視線に捉えながら叫ぶ。
「今だ‼︎やれ、ハルキ‼︎」
「うおおおおお‼︎チェストォォォォォォ‼︎」
ノーバの声で煙の中からガスマスクをつけたハルキがバロッサ星人に突撃してきた。ハルキはジャンプして飛び蹴りを仕掛ける。ハルキの飛び蹴りを受けたバロッサ星人の体は吹っ飛んだがそこに更なる追撃がきた。
「さっきは妙な技でよくもやってくれたね‼︎」
「よくもあたしを操って好き勝手してくれたわね‼︎許さないんだから‼︎」
「アタシらからのお返しだ‼︎喰らいやがれ‼︎」
「バロロロォォォォォォ‼︎」
ガッツ星人の拘束光線がバロッサ星人を縛る。その時、ザンドリアスとノイズラーが飛んできて口からの火炎とギターからの音波を同時に放った。その威力にバロッサ星人は空中で3回転半しながら吹っ飛んで地面に激突する。
「ノーバさん、本当にありがとうございます‼︎ノーバさんがいなければこの状況を打破出来ませんでした‼︎」
「わたし達のガスマスクまで用意してくれたしね。本当にありがとう‼︎」
「この前の借りを返したかっただけだ。気にする事は無い。」
ハルキとガッツ星人はガスマスクを取りながらノーバにお礼の言葉を述べる。するとそこにアギラ達が合流してきた。その横にはブラックスターズもいる。
「ガッツ、ハルキさん、大丈夫⁉︎」
「うん‼︎全然平気だよ‼︎」
「同じくな。」
「ノーバちゃん、大丈夫⁉︎」
「お前だけ先に行くから心配したぞ‼︎」
「特に問題ない。宇宙人も撃破した。」
「ええっ⁉︎ノーバちゃん、ここに侵入した宇宙人をやっつけちゃったの⁉︎すごーい‼︎」
「いや、私だけじゃない、アイツらも」
「バロッサァァァァァァ‼︎」
各々が話をしている中、バロッサ星人は自分を無視するなと言わんばかりに叫び出す。そしてバロッサ星人は外へ飛び出していった。ハルキとガッツ星人は思わず駆け出していく。
「待て‼︎」
「アギ達は博士達をお願い‼︎」
皆が頷いた後、2人も外に出た。バロッサ星人は2人に気付くと巨大な銃を取り出した。するとバロッサ星人は銃から放たれた光を自身に浴びせる。するとバロッサ星人は怪獣と同クラスの大きさに巨大化した。ハルキとガッツ星人はそれを見てソウルライザーで皆に通信を取る。
「バロバロバロバロバロバロバロッサァァァァァァ‼︎」
「こちらハルキとミコ‼︎バロッサ星人が巨大化した‼︎」
「アギ、ピグっち、聞こえる?非戦闘員を避難させて‼︎」
巨大化したバロッサ星人は2人が通信を取っている間に何処からともなく1本の剣を取り出した。それを地面に突き刺すと次々と剣を取り出して地面に刺していく。そして最後の剣を取り出したバロッサ星人はGIRLS東京支部を見ながら剣を構えて叫び出す。
「バロバロバロバロバロバロッサァァァァァァ‼︎」
「ハル‼︎二手に分かれてバロッサ星人の気を引こう‼︎」
「ああ‼︎」
ミコと分かれたハルキはウルトラゼットライザーを取り出してトリガーを引くとヒーローズゲートの中に入っていく。そしてウルトラアクセスカードをゼットライザーに読み込ませた。
〈Haruki Access Granted〉
ハルキはガンマフューチャーに必要なメダルを取り出してゼットライザーにセットした。
「変幻自在、神秘の光‼︎」
「ティガ先輩‼︎ダイナ先輩‼︎ガイア先輩‼︎」
〈TIGA〉、〈DYNA〉、〈GAIA〉
ゼットの掛け声と共にハルキはゼットライザーのトリガーを押した。
『ご唱和ください、我の名を!ウルトラマンゼェット!』
「ウルトラマンゼェェェット‼︎」
〈ULTRAMAN Z GAMMA -FUTURE〉
「バロッ⁉︎」
ガンマフューチャーとなったウルトラマンゼットがゼットライザーを構えてバロッサ星人を睨む。バロッサ星人も剣を構えてゼットを睨む。そして両者は睨み合った。
「バロッサァァァァ‼︎」
最初に走り出したのはバロッサ星人だ。ゼットも走り出し、お互いすれ違いながらこの斬り合った。火花を散らし再び剣を構えて両者は突進する。
「ジュワッ‼︎」
ゼットは魔法陣を形成してその中に突入する。するとバロッサ星人の目の前に魔法陣が出現してバロッサ星人の剣を弾く。手持ち武器を失ったバロッサ星人は地面に突き刺した剣を手に取ってゼットに斬り掛かる。
バロッサ星人は剣を振り回してゼットを斬り付けようとするがゼットは剣の動きを読んで巧みに避ける。ゼットはバロッサ星人の攻撃を全て避けると左足による蹴りでバロッサ星人の手から剣を叩き落とす。そして再び蹴りを打ち込んた。蹴りを受けて吹き飛んだバロッサ星人は再び剣を手に取って斬り掛かる。しかしゼットライザーに受け止められ再び剣を叩き落とされてしまった。
「バロォォォリィィィ・・・・。」
バロッサ星人は自身の近くに工事で作られた盛り土を確認した。それを見るとバロッサ星人は一掴みしてゼットに投げつける。ゼットは敵が目目掛けてに投げてくる砂を受けて目の辺りを腕で庇わなければならなくなる。ゼットが砂かけに怯んでいる間にバロッサ星人はサーベルを腕に装着した。
「バロ・・・バロッサ‼︎」
バロッサ星人はサーベルを片手にゼットに突っ込んでいく。ゼットは間一髪でそれを避けた。バロッサ星人のサーベルはそのまま真っ直ぐビルを貫く。ゼットの位置を確認したバロッサ星人はサーベルを引き抜こうとするが中々抜ける様子はない。
「バロ・・・抜ゲナイ!?」
チャンスだと感じたゼットはバロッサ星人に再び突進していく。しかし、バロッサ星人は掌を広げながら腕を伸ばした。そしてそのまま掌を回し始める。
(マズい‼︎ゼットさん、あれを見ちゃ駄目です‼︎)
「バロバロバログルバログルバログルバログルゥゥゥゥ!!」
しかし、ハルキの言葉も虚しくゼットはその回転を見てしまう。手の動きを見たゼットの頭は混乱したようにふらつき始める。ゼットに自身の力が効いてることを確認したバロッサ星人はサーベルを引き抜くとゼットを前蹴りで吹っ飛ばした。
「ジイアッ!!」
バロッサ星人は地面に倒れたゼットに追い討ちをかけるように右手のサーベルで斬り付ける。サーベルによってゼットの体に切り傷とダメージが蓄積されていく。やがてカラータイマーが鳴り出した。
「博士、キンキン、ペガペガ、大丈夫ですか!?」
「僕は平気です!!」
「ワタシも平気デスヨ。掠り傷デスから。」
「どうした?ノーバ。」
ピグモンが多岐沢、クララ、イズミの3人を気遣う中、ブラック指令は何かに気付いたノーバに声を掛ける。彼女の視線の先には何かが落ちていた。その何かをノーバは黙って拾う。それはウルトラマンの横顔が描かれた3枚のメダルだった。それを見たブラック指令はノーバに駆け寄っていく。
「何だ!?そのメダル!!」
「多分だけど・・・これがお告げにあった宇宙から来たメダルだと思う。」
「もしかしてそれって・・・以前奪われたウルトラマンのメダル!?悪いけどこれ貰うよ!!」
「あっ!!待て!!」
ガッツ星人(マコ)はノーバの手からメダルを奪うとすぐに外に飛び出していった。ブラック指令を筆頭に怪獣娘達が外へ飛び出していった。
「ゼット、しっかりして!!」
その頃、外ではゼットがバロッサ星人のサーベルによるダメージで地面にうずくまっていた。バロッサ星人は勝利を確信して一旦ゼットから離れる。外でゼットとバロッサ星人の戦いを見ていたガッツ星人(ミコ)はゼットに思わず声援を送る。そこにガッツ星人(マコ)が走ってきた。
「マコ!!どうしたの!?」
「ミコ、これ見て。」
「!!これって・・・もしかして・・・。」
「アイツに奪われたメダルよ!!これがウルトラマン達が作ったものなら・・・アイツに・・・ゼットに返さないと!!」
「・・・そうだね。マコ、返してあげて!!」
「勿論!!コレを見て、ウルトラマン!!」
ガッツ星人(マコ)はゼットを見上げるとゼットにメダルを見せる。ゼットはそれを見て驚く声を上げた。
「ジュウワッ!?」
(ウルトラメダル!?)
「やっぱりこれアンタのものなのね・・・これを返すから使って、ウルトラマン!!」
メダルを見せた時のゼットの仕草からゼットのものだと確信したガッツ星人(マコ)はゼットに目掛けてメダルを投げる。ゼットはそれを確かに受け取った。ハルキは掌のメダルを確かに確認する。
(このメダルは!?)
『レジェンドの力が込められたメダルだ。斬撃を強化する力がある。いくぞ、ハルキ!!』
ハルキは頷くとブレスレットの使い手『ウルトラマンジャック』、宇宙警備隊隊長『ゾフィー』、宇宙警備隊大隊長『ウルトラの父』のメダルをゼットライザーに差し込んだ。
〈JACK〉、〈ZOFFY〉、〈FATHER OF ULTRA〉
メダルを読み込んだゼットライザーから巨大な光の剣が形成される。それは後ろから斬り掛かろうとしていたバロッサ星人のサーベルを受け止め弾いた。バロッサ星人は再び斬り掛かるもまた光の剣で防がれる。やがて2人が離れて距離を取りながら睨み合う。バロッサ星人が走り出した時、ゼットはゼットライザーを手にした腕を回転させて竜巻を発生させる。剣先をバロッサ星人に向けると竜巻はバロッサ星人を巻き上げる。竜巻に巻き上げられたバロッサ星人は身動きが出来なくなる。
『(M78流・竜巻閃光斬!!)』
ゼットライザーの光の剣を鋸状の切断光線に変化させて飛ばす。それはバロッサ星人を何度も切り裂く。体に幾つもの切り傷を浮かべたバロッサ星人は苦し紛れに叫んだ。
「バルバルバロ・・・バルバロッサァァァァァァ!!」
断末魔を上げながらバロッサ星人は大爆発を起こした。地上にいた怪獣娘はウルトラマンの勝利を喜ぶ。
「やった!!」
「流石ウルトラマンね・・・。」
(よっしゃあああああ!!・・・アイツ、最後に何て言ってたんです?)
『俺の弟達がきっと仇を討つ・・・だとさ。」
(海賊野郎なんかに負けないですよ!!兄弟といっても数人でしょう!!何度現れてもやっつけてやりますから!!)
『・・・いや、いや、バロッサ星人は一度に卵を1万個産む。つまり弟はあと、9999人いるってことだ。』
(は・・・アイツら卵生だったんですか・・・。つーか・・・そんなに兄弟達がいるんスか!!?)
ゼットの言葉を聞いたハルキは思わず1万の軍勢で地球を襲来するバロッサ星人という最悪な想像をしてしまった。
それから数日後、ブラックスターズはGIRLS東京支部の前にいた。
「メダル・・・本当に諦めて良かったんですか?」
「仕方ないさ・・・ウルトラマンに持って行かれてはどうしようもない。何事にも引き際が肝心だ。宇宙の秘宝・・・いつか必ず我らブラックスターズが手に入れてやるさ。」
「流石ブラックちゃん!!絶対に手に入れられなさそうなものなのに諦めないねぇ~。」
ブラックスターズはGIRLS東京支部から背を向けて去っていく。ノーバだけは何かを思いながら見つめていたがブラック指令の言葉で彼女達を追い掛ける。
「ノーバ、何してる!?」
「今行く。」
GIRLS東京支部ではハルキ達がキングジョーを見上げていた。
「マジでキングジョー・・・改造するんだな。」
「これで私達GIRLSも本格的に怪獣と戦えるようになりますね。」
「皆さん。おはようございマス!!」
そこに右腕を包帯で固定したキングジョーがやってくる。アキは思わず彼女に駆け寄った。
「き、キングジョーさん!!もう大丈夫なんですか!?」
「勿論デス!!ワタシ、頑丈デスカラ!!」
「おジョー・・・。」
「それより皆さん・・・このキングジョー・・・ワタシやProfessor達に任せて下サイ。キングジョーGIRLSカスタム・・・必ず完成させてみせマス!!」
「完成したら俺をパイロットにして下さい!!コイツを乗りこなしてみせますよ!!」
「大丈夫~?ハル、ちょっとお馬鹿だし少し心配だな~。」
「何だよ!?今に見てろよ!!絶対に乗りこなしてやるからな!!
「フフ・・・期待してマスヨ、ハルキ。」
その頃、ミサオはハルキにチラチラ視線を向けていた。サチコは様子のおかしい彼女に声を掛ける。
「ノイ、どうしたの?」
「いや・・・何でもない。」
サチコは言葉とは裏腹に様子のおかしいミサオに首をかしげる。ハルキがミコと親し気に話している中、ミサオはハルキに目を向けると心にモヤモヤした感情を抱かずにはいられなかった。
(なんでアタシ・・・ハルキの事気になってんだろ・・・。)
ハルキ「ハルキと」
クララ「クララの」
ハルキ&クララ「「ウルトラナビ!!」」
ハルキ「今日紹介するのはコレだ!!」
〈JACK〉
クララ「ウルトラマンジャック。腕のブレスレットを強力な武器に変えて戦うウルトラマンデス!!」
ハルキ「次に紹介するのは!!」
〈COSMOS〉
ハルキ「ウルトラマンコスモス。相手を癒したり天気を操ったり色んな能力を持っているんだ。」
ミサオ「次回はアタシが担当するぜ!」
「「「次回もお楽しみに!!!」」」
次回予告(CV:ウルトラマンゼット)
『遂にキングジョーGIRLSカスタムが完成した。様々な武器ととんでもないパワーを秘めているぞ。ハルキ、力を合わせて人々を守るんだ!!次回!!
ウルトラ止めるぜ!』