怪獣娘Z ~ウルトラマンゼット登場計画~   作:特撮恐竜

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お待たせしました。
JJさんとヘビクラ隊長の関係を早くも暴露します。
それではどうぞ。

宇宙有翼怪獣『アリゲラ』登場


戦士の心得(前編)

宇宙空間では1匹の宇宙怪獣が火星の傍を通過していた。

赤い体にワイバーンを思わせる翼、目の無い頭部を持つその怪獣は宇宙有翼怪獣『アリゲラ』。

アリゲラは高速で宇宙空間を飛び、真っ直ぐ地球に向かっていた。

 

 

 

 

GIRLS本部には、怪獣娘達が集められていた。先日、現れた怪獣について会議するためだ。

 

「皆さん、先日、再び怪獣が出現し、町を破壊する大事件が起こりました。今後、再び怪獣が現れた時のための対策会議を講義します。」

「まず、怪獣が現れた時の避難誘導はシャドウと何ら変わりありません。救助についても同様です。問題は怪獣の被害をどう食い止めるかです。」

「怪獣の被害を食い止める方法ですか・・・?」

「怪獣相手に戦うのが一番なんだけどね・・・。」

「実際に戦ったけど、恐ろしく手強かったぞ。いくら俺達が怪獣の魂を宿しているからって、挑むにはスケールがでかすぎるだろ・・・。」

 

ピグモンの言葉にゴモラとレッドキングが反応する。一方でガッツ星人は何か考え事をしていた。

そんなガッツ星人にアギラが声を掛ける。

 

「ガッツ、どうしたの?」

「ああ、ごめん。あのウルトラマンが気になって・・・。」

「ウルトラマン・・・、ああ、確かあの時の・・・。ピグモンさん、あのウルトラマンについて何か分かった事はありますか?」

 

ガッツ星人の言葉にウインダムはピグモンに質問する。

 

「まだ、何も分かっていません。ただ、あのウルトラマンはコードネームとして『ウルトラマンゼット』と名付けられました。」

「Z?NじゃなくてZなんスか?」

「お前、まだ言ってるのか?確かにNに見えるけど、あれはZだろ、どっちかと言うと。」

 

そんな会話をしていたのはセーラー服のような格好に背中に翼が生えた駄々っ子怪獣の魂を継ぐ『ザンドリアス』とパンクファッションのような格好に大きな耳が特徴の騒音怪獣の魂を継いだ『ノイズラー』だ。

そんな2人の会話をさておいて、ピグモンは会話を続ける。

 

「尚、今回の怪獣騒動に伴い、GIRLS戦闘部隊新隊長をここ、東京支部に配属する事が決定しました。紹介します。どうぞ。」

 

ピグモンの言葉と同時に会議室に前髪を掻き上げたGIRLSの制服を着た30代位の男性が現れる。

キングジョーはその男に見覚えがあるようだったが、男はキングジョーの言葉を否定する。

 

「JJさん⁉︎」

「あっ?誰だ、そいつ?俺はお前と会うのは始めてだぞ。」

「えっ⁉︎」

 

キングジョーの言葉の後にピグモンが続く。ピグモンは男の事を紹介する。

 

「本日よりGIRLS戦闘部隊隊長に任命されたヘビクラ隊長です。 ヘビクラ隊長、自己紹介をお願いします。」

「今日からGIRLS戦闘部隊隊長に任命したヘビクラ・ショウタだ。お前らの事は聞いている。よろしく頼む。」

『よろしくお願いします‼︎』

「あの、どうしてGIRLSの戦闘部隊隊長になったんですか?」

 

ヘビクラの自己紹介の後、怪獣娘達が彼に返事し、ウインダムがヘビクラに質問する。彼女の質問にヘビクラは淡々と答えた。

 

「何、怪獣との本格的な戦闘に備えて就任されただけだ。多岐沢博士の推薦でな。」

「博士の⁉︎」

「そこから先は僕が説明します。」

 

会議室にGIRLSの設立に関わった多岐沢が入ってきた。多岐沢は彼女達に説明を始める。

 

「先日、前にGIRLSの戦闘部隊隊長だった友人から手紙が届きました。再び怪獣が現れた事で怪獣との戦い方に詳しい彼を自分の後釜に任命したとの事です。」

「とは言っても、怪獣の力は凄まじい。お前らか怪獣の魂を宿しているとはいえ、出来る事は限られる。」

「ええ、ですから今はウルトラマンが来るまで、怪獣を足止めする事にしましょう。エレエレ、ウインウイン、バサバサ、ジャパジャパの4人はウルトラマンゼットの調査をお願いします。全体会議は以上です。」

 

 

 

 

 

 

 

全体会議が終わって、青い羽が生えた翼に猛禽類を思わせる足の風ノ魔王獣の魂を継ぐ怪獣娘『マガバッサー』とビキニのような格好に頭には目の様なものが付いた水ノ魔王獣の魂を継ぐ怪獣娘『マガジャッパ』はお茶を飲みながら、雑談していた。

 

「GIRLS戦闘部隊隊長なんてのがいたなんてな。ジャッパは知ってた?」

「ううん、わたしも初めて知った。」

「だよなー・・・。再び地球に現れた怪獣か・・・。」

「よう。」

「「わああああああ‼︎」」

 

2人の会話の中、ヘビクラが顔を出す。突然現れた為、2人は大声で叫んでしまった。

マガバッサーとマガジャッパはそんなヘビクラに苦情を挙げる。

 

「ヘビクラさん‼︎突然、顔を出すの辞めて下さい‼︎」

「ビックリして心臓が止まると思いました‼︎」

「悪かった悪かった。挨拶に来ただけだ。」

 

ヘビクラはそう言って、2人にコーヒーを淹れたコーヒーカップを渡す。

 

「この支部に所属している怪獣娘に改めて個人で挨拶しようと思ってな。ほら、コーヒーやるよ。」

「「い、頂きます・・・。」」

「お前らのカイジューソウルがマガバッサーとマガジャッパだっけ?」

「はい、そうですけど・・・・。」

「わたし達のカイジューソウルの元の怪獣を知っているんですか?」

「・・・・・いや、別に。お前らは怪獣の生まれ変わり。そう聞いているが事実なのか?」

「そうらしいですけど・・・わたし達も詳しい事は・・・・・。」

「怪獣だった時の記憶とかはありませんし・・・・・。」

「・・・・・そうか。時間を取って悪かったな。」

 

ヘビクラはコーヒーを振る舞い、彼女達に質問した。彼女達の答えに納得すると、背を向けて去って行く。

マガバッサーはそんなヘビクラを呼び止めた。

 

「あ、あのどうしてそんな事を聞いたんですか?」

「・・・・・・別に。少し気になっただけさ。」

「あ、あのコーヒー、ありがとうございます!御馳走様でした!」

 

マガジャッパがコーヒーの事でお礼を言うとヘビクラは黙って手を振ってその場を去る。そして、小声で呟いた。

 

「・・・・・・・まさか、この地球でこんな形であいつらと再会するとはな・・・・・。最も、向こうは俺の事を覚えちゃいねぇらしいが・・・・・・・。」

 

ヘビクラはそう言って、懐から何かを取り出す。それはゴモラやレッドキングといった東京支部の怪獣娘達に宿るカイジューソウルの怪獣が描かれたカードだった。そのカードを見ながら、ヘビクラは考えるように呟いた。

 

「さーてと・・・・・こいつをどうするかねぇ・・・・・。」

 

 

 

 

 

 

 

 

会議後、ミコと濃い栗色のボーイッシュな少女ゴモラこと『黒田ミカヅキ』と長い髪を後ろにロール状にした少女レッドキングこと『歌川ベニオ』が雑談しながら廊下を歩いていた。

 

「いやー、参ったね。今度、怪獣が現れたら、私達が対応しなきゃいけないんだから。」

「まあ、今の世界で怪獣に1番深く関わっているのはGIRLSなんだから、仕方ない気もするけどな。しかし、大怪獣ファイトの試合も幾つか延期になっちまうし、あの怪獣のせいで色々な予定が潰れちまったぜ。」

「ゴモ、レッド、次にまた怪獣が現れた時は頑張ろうよ。いざとなったら私達が皆を守らないと。」

 

そこにGIRLSの制服を着た暗い雰囲気の男が歩いてきて、後ろから3人に声を掛ける。

 

「・・・・・すいません・・・。・・・・・少し時間よろしいですか・・・・・・・。」

「「「うわあああぁぁぁぁ!!!」」」

「あんちゃん、いきなりびっくりさせんといて!!」

「えーっと、貴方は・・・!?」

「・・・・・・多岐沢博士の部下のカブラギ・・・・・です・・・・・。ガッツ星人の怪獣娘の・・・・・・印南ミコさんと・・・・・ゴモラの怪獣娘の・・・・・黒田ミカヅキさんと・・・レッドキングの怪獣娘の・・・・歌川ベニオさん・・・・・ですね。貴方達の・・・・・・健康状態の・・・・・・チェックのため、血液検査をさせてください・・・・・。」

「健康状態のチェック?検査はもう受けたぞ?」

「念のためと・・・・多岐沢博士は・・・・言っていました・・・・。」

「博士が!?」

「心配性だな、ハカセは。いいよ。」

「・・・・・・ありがとうございます・・・・。」

 

カブラギは3人を連れて医務室に向かう。雑談する3人の前でカブラギは・・・、いや、カブラギの体に寄生したセレブロは彼女達に聞こえないような小さな声で呟いた。

「・・・・・・キエテ、カレカレータ・・・・。」

 

 

「わーい!!アギラさん、ミクラスさん、ウインダムさん、お菓子ありがとうございます!!」

「ほんと単純だよな、お前。」

 

その頃、アギラ、ミクラス、ウインダムはGIRLSの売店でお菓子をザンドリアスとノイズラーに買っていた。実は怪獣が出た事で彼女達のバンドのライブが延期になってしまい、彼女達は会議後それを知って大荒れしていたのである。それで、アギラ達は彼女達の心が少しでも鎮まればと思い、お菓子を奢っていたのである。

 

「それにしても、怪獣のせいでライブも出来ないなんて‼︎」

「仕方ありませんよ。それに中止ではなく延期ですから、またライブする機会が来ます。だから今は大人しくしましょう。」

「う〜・・・それにしても・・・・。」

「どうしたの?」

「いや、アタシやザンの怪獣って宇宙から来たんですよね?」

「ええ、確かザンドリアスとノイズラーは宇宙から飛来したと記録にありました。」

「だとしたら、いつかアタシ達の元となった怪獣が再び宇宙から飛来する可能性もあるのかなって思って・・・・・。」

「それは・・・・・。」

 

ウインダムが言葉を続けようとした時、GIRLS東京支部内に緊急事態を知らせるサイレンが鳴った。ピグモンがアナウンスする。

 

『皆さん、宇宙から怪獣が地球に接近しています‼︎怪獣娘の皆さん、直ちに警戒態勢に入って下さい‼︎』

 

「行こう‼︎」

『はい‼︎(うん‼︎)』

 

彼女達は司令室に向かっていった。

 

 

 

 

 

 

その頃、ハルキは公園でランニングをしていた。ハルキは空手をやっており、基礎である体力作りのため、毎日ランニングに励んでいる。

 

「はぁはぁ、この公園をもう一周したら、一旦水分補給を兼ねた休憩をしますか。」

 

ハルキはランニングコースとなっている公園を一周した後、首に下げている水筒に入ったミネラルウォーターを飲む。

ハルキは辺りを見渡すと他にもランニングに慎む人や子供とキャッチボールする親子、ベンチでくっつき合うカップルがいた。ランニングしている人の中には怪獣娘と走っている女の子もいた。

 

「もう一度勝負よ‼︎ラン‼︎」

「ジュンちゃんも懲りないね〜。いいよ、何度でも受けて立つから!」

「凄えな・・・・・。怪獣娘に勝負を挑むなんて・・・・。」

 

会話の内容からどうやら走りで勝負していたらしい。ハルキはその様子を見て一言呟く。一息ついた後、懐からウルトラゼットライザーを、腰のメダルホルダーからメダルを取り出し、ゼットに尋ねる。

 

「ゼット、答えてくれ。どうしてあの怪獣は現れたんだ。このウルトラマンの横顔が描かれたメダルは何なんだ?宇宙を救う希望ってどういう事なんだ?」

 

実はハルキは何度か自分と一体化したウルトラマンゼットと話をしようとしていた。再び地球に怪獣が現れた理由やメダルの事を聞きたかったのだ。

しかし、ゼットは反応してくれなかった。

 

「どうすりゃいいんだ。どうすればゼットと話が出来るんだ?」

 

ハルキが途方に暮れている時だった。空から何かが飛んできた。それは怪獣だった。再び現れた怪獣に公園にいた人達は慌てて逃げ始める。

 

「ギイイイイィィィ!!」

「うわあああああああ‼︎」

「怪獣だあああああ‼︎」

「助けてくれええええええええ‼︎」

「また、怪獣が・・・・!一体、どうして・・・・。」

 

ハルキは先程宇宙から飛来した怪獣『アリゲラ』が見えた方向へ走り出した。

 

 

GIRLS東京支部司令室にはピグモン、エレキング、多岐沢、ヘビクラが集まっていた。

多岐沢とヘビクラが司令室の職員に指示を出し、ピグモンが怪獣娘に状況を知らせる。

 

「怪獣の様子は⁉︎」

「もの凄い速さで大気圏内を突破‼︎日本に、しかも東京に近づいています‼︎」

「近くの怪獣娘に避難指示と救助活動を‼︎戦闘力の高い怪獣娘は近くにいないのか⁉︎」

「今、探しています‼︎」

「なるべく急げ‼︎」

「はい‼︎」

「GIRLSの皆さん、緊急事態です!!再び怪獣が出現しました‼︎直ちに現場に急行して下さい‼︎」

『了解!!!』

 

 

 

 

 

医務室に行った3人も急いで現場に向かう準備をする。

 

「カブラギさん、御免なさい!!緊急事態だから!!」

「・・・・・・・気を・・・・付けて・・・・・下さい・・・・・。」

「ガッちゃん、行くよ!!」

「急いで向かうぞ!!」

 

医務室では3人が行った後、セレブロが何かを持ちながら不気味な笑みを浮かべる。それはミカヅキ、ベニオにミコの血が入った試験管だった。

 

「・・・・・キエテ、カレカレータ。」

 

セレブロは無表情でその試験管を見ながら呟いた。




シン・ウルトラマンにゴジラvsコングの予告見ました。

早く見たい気持ちが一杯です。
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