怪獣娘Z ~ウルトラマンゼット登場計画~   作:特撮恐竜

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遂に怪獣娘世界に出現してはいけないあのヤバい怪獣が登場です‼︎

虚空怪獣『グリーザ』登場


戦士の使命(前編)

宇宙空間で一隻の宇宙船が飛んでいた。そしてその中にはウルトラマンジードに変身する朝倉リクとその親友であるペガッサ星人のペガがいる。そして2人の前のモニターに地球が映し出された。そしてその画面が赤くなり、色々と異常事態が起こっている事を知らせる内容が写る。そのモニターを眺めたリクは険しい表情をした。

 

 

 

 

 

 

 

ゼットとブルトンの戦いがあった日の夜、戦いの後の瓦礫を片付ける作業員は雑談しながら作業していた。

 

「今日も派手に戦ったな〜。」

「そういや聞きましたよ、兄貴。この前彼女に振られたんですって?」

「お前、それを何処で・・・。」

「ヒャヒャヒャヒャ‼︎」

「あ、お前、笑ったな?俺が女に振られたのがそんなに面白いか?」

「いやいやいや、笑ってないっスよ‼︎」

「嘘つけ、確かに俺を笑う声が」

「ヒャヒャヒャ‼︎」

 

彼女に振られた事を笑われたと思った作業員が後輩らしき青年を問い詰める。すると2人の後ろからまた笑い声が聞こえてきた。思わず2人はその方向を振り返ると突然目の前が光り出す。そして2人の作業員は光の先に何かを見ると恐怖で絶叫し始めた。

 

「「うわああああああああああああああああああ⁉︎」」

「ヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ‼︎」

 

そして数時間後、2人の作業員が働いていた現場からは作業員も作業員が操縦していたクレーン車などの作業車も完全に姿を消していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その翌日、ハルキはGIRLS東京支部のトレーニングルームでサンドバッグに拳を打ち込んでいた。何発も拳や蹴りが打ち込まれ、サンドバッグが宙を舞う。ハルキが構えて力を溜め、拳をぶつけるとサンドバッグは今日1番の距離まで舞い上がった。

 

「ふ〜・・・。」

「ハル‼︎」

「ハルキ‼︎」

 

後ろからミコがとマコがやってきてハルキに駆け寄る。ハルキの方も2人が来た事を知ると2人に向き合った。

 

「トレーニングお疲れ様。気が済んだ?」

「ん?・・・まあな。」

「しっかりしなさいよ、いざ怪獣が現れた時、頼りになるのはアンタなんだから。はいこれ、わたし達からの差し入れよ。」

「おっ、ありがとな、2人とも。」

 

ハルキはマコから受け取ったスポーツドリンクに口をつけると一気に飲み干す。飲み干したハルキは2人に目を向ける。

 

「2人の方はトレーニング終わったのか?」

「うん。これからシャワー浴びたら遊びに行こうと思ったとこ。」

「アンタはどうするの?これから暇?」

「ああ、暇だよ。」

「だ、だったら・・・わたし達に付き合ってよ。色々と迷惑掛けたんだし・・・それに昨日・・・頑張ったから・・・そのご褒美も・・・。」

「え?俺もいいの?」

「わたしはOKだよ‼︎」

「分かった、んじゃあ行くか‼︎」

「うん‼︎」

 

ハルキがガッツ姉妹とGIRLSを後にして、3人はそのままGIRLSから出ようとしていた。その横からサチコ、ミサオ、ナナが飛び出してくる。

 

「ハルキさーん‼︎」

「「ハールキ‼︎」」

「サチコちゃんにミサオちゃんに・・・ナナちゃん。」

「ガッツさん達も一緒でしたか・・・。ハルキ、これから暇ですか?」

「え、ああ・・・俺、これからミコ達と遊びに行くから・・・。」

「それ、あたし達も同行していい?」

「ええっ⁉︎・・・ミコ、マコ、どうする?」

「え〜・・・ザンドリアス達も〜?」

「アンタ達ね・・・幾ら年下だからって・・・。」

 

ミコとマコはサチコ達に対して苦い顔をしている。ハルキは2人の顔を見て3人は断ろうとする。するとサチコが思わずハルキの耳元で呟いた。

 

「今のあたし、口が軽いから・・・もし誘ってくれなかったら・・・ハルキがゼットだって事、皆に話しちゃうかもしれないわよ。それでもいいの?」

「分かった分かった‼︎分かったから‼︎ミコ、マコ、こいつらも連れて行こう‼︎」

「ハルキ・・・アンタ・・・。」

「・・・まあ仕方ないか・・・。」

 

マコが苦い顔をする横でミコが諦めた顔をする。それからハルキ達に中学生達が合流してGIRLSを出て行った。そしてその後ろをアキがつけていた。

 

「ガッツ・・・ハルキさん・・・。」

 

そのままアキはハルキ達を追跡していた。アキが後ろから来ている事を知らないハルキ達は談笑しながら歩いている。

 

「そういえば昨日の戦いは迷いがありませんでしたね。迷いを振り切れたんですか?」

「ん?まあな。ブルトンに過去に飛ばされちまってよ・・・昔、死んだ父さんに会えたお陰で漸く振り切る事が出来たんだ。」

「そうなんだ・・・良かったな。ハルキ。」

「でも、昨日の戦いも凄かったわよね。大怪獣ファイターのししょーにも負けてないわよ。」

「おいおい・・・俺はレッドキングさんほど立派じゃねえよ。」

「そんな事無いですよ‼︎ダークロプスゼロといいブルトンといい、私達怪獣娘では余りにも重すぎる相手にあそこまで渡り合えているんですから‼︎ハルキさんがゼットさんと出会ってなかったら私達はもうとっくに死んでいます‼︎」

「やっぱりハルキさんがウルトラマンゼットなんだ・・・ガッツ、マコだけじゃなくザンドリアス、ノイズラー、セブンガーまで知っていたなんて・・・。」

 

アキはウルトラマンの秘密とそれを知っていた者達が思ったよりも多かった事に思わぬ真実に驚きを隠せない。。他に何か秘密が無いか調べなきゃいけないと感じたアキはそのままハルキ達を追跡しようとする。その時、青いジャケットを羽織った青年が突如現れた。

 

「ハルキ君‼︎」

「へ?・・・リク先輩⁉︎」

「え?リクさん⁉︎」

「あ、貴方・・・何処から来たの⁉︎」

「⁉︎君達は・・・⁉︎いや、その・・・。」

「あの人、瞬間移動で現れた・・・‼︎」

 

アキだけでなくミコ達も以前遭遇した青年『朝倉リク』が急に現れた事に驚いている。ハルキはかつて自身と共に戦ったウルトラマンの先輩の顔を確かめるとミコ達の顔を覚えていたのか自分の正体を知らないミコ達に何処から説明するか悩むリクに自身の事情を教える。

 

「リク先輩、実はここにいるメンバーは俺がウルトラマンだって事を知りました。」

「ちょっ⁉︎ハル、貴方・・・⁉︎」

「何話しちゃってんの⁉︎」

「大丈夫‼︎リク先輩は俺と同じウルトラマンだ‼︎」

『ええっ⁉︎』

 

ミコ達が驚く目の前でハルキの事情を察知したリクは決意を固めると自身も正体を教えるべく口を開いた。

 

「そうか・・・君達は知ったんだね・・・だったら僕の事も話すよ。皆はあの時、ゼットと共にロボット怪獣と戦ったウルトラマンを覚えてる?」

「ロボット・・・ああ‼︎そういえば目つきが悪いウルトラマンがゼットと一緒に戦ってたな‼︎」

「う・・・その事は放っておいてよ・・・。あの時のウルトラマン、実は僕なんだ。僕のもう1つの名前はジード。ウルトラマンジード。」

「ウルトラマン・・・ジード・・・。」

「だからあの時、ハルはリクの事を先輩と呼んでたんだ・・・。」

「リクさんが・・・あの時のウルトラマン・・・。」

 

ミコが納得のいった表情を浮かべ、アキがその様子を観察しているとリクは真剣な顔になってハルキ達に向き合う。そして彼の口から語られた言葉にハルキとミコ達も真剣な顔になる。

 

「そうだ、こうしちゃいられない‼︎ハルキ君、皆、この宇宙の地球で大変な事が起きている‼︎だから僕は戻ってきたんだ‼︎」

「大変な事?」

「一体何が起きているっていうの?」

「この地球で虚空振動がどんどん大きくなっているんだ。」

 

聴き慣れない言葉に一同は首を傾げる。GIRLSを代表してナナが声を上げた。

 

「虚空振動?それって何ですか?」

「次元の歪みが広がっている時に起こる震動波なんだ。最近、妙な怪獣と戦わなかったか?」

「妙な怪獣・・・あっ‼︎昨日、現れたアレ‼︎」

「ええ、確かブルトンと戦いました‼︎」

「ブルトンと⁉︎・・・間違いない、それが原因だ・・・。」

「え?それってどういう事?」

 

リクの呟きにミコが思わず首を傾げる。するとリクは言いづらそうな顔で口を開いた。

「実は・・・広大な宇宙を形成するにはブルトンのような不条理を引き受ける存在が必要なんだ。それが消えた事で宇宙に穴が空いた・・・。」

「え⁉︎・・・んじゃあ俺がブルトンを倒した事で宇宙のバランスが崩れてとんでもない事になろうとしているって事ですか⁉︎」

 

ハルキが昨日の戦いを思い出しながら青ざめている。その時、街の真ん中に突然紫色に光る発光球体が出現した。そしてその球体は黄色く発光する人型の怪獣へと変化を遂げる。その瞬間こそ、かつてウルトラマンエックスが太陽に叩き落とすしか対処出来なかったら全てを無に返す虚空怪獣『グリーザ』が出現した瞬間でもある。

グリーザは人型になると体をゆらゆらと揺らしながら街を破壊していく。当然、その様子はGIRLS東京支部にも伝わっていた。

 

「どうした⁉︎」

「街に怪獣が出現したみたいです‼︎皆さん、出動して下さい‼︎」

「待って下さい、ピグモンさん‼︎」

 

司令室に集まった怪獣娘達はピグモンの言葉で外に出ようとするがモニターを確認している職員が彼女達を阻む。ピグモンは突然大声を上げた職員に疑問をぶつけた。

 

「どうしたんですか?」

「あの怪獣についてですが・・・かなり妙なんです‼︎あの怪獣は質量も熱量も観測されません‼︎」

「ええっ、何それ⁉︎それじゃあ存在しないみたいじゃない‼︎そんな怪獣がいるの⁉︎」

「でも、確かに目の前には・・・。」

 

ミクラスとアギラが驚くのも無理はない。実はグリーザは『無』そのものと言える怪獣である。質量も熱量も観測されないのはそれ故に存在しないからであり、今、目に見えている姿は無を無理矢理知覚化しているからである。

そんな事も知らない彼女達は目の前の存在し得ない怪獣に困惑する中、ただ1人だけグリーザの事を知っているヘビクラは険しい顔で訊ねた。

 

「キングジョーは出せるか?」

「いえ、まだ完全に修復は完了していません・・・。」

「そうか・・・ならお前ら、絶対に出るな‼︎死ににいくようなもんだぞ・・・。」

 

ヘビクラがこれまでにないくらい険しい顔をしていた事に怪獣娘達は困惑するもその顔は真剣なものだったので彼女達も司令室に留まる事にした。

 

 

 

 

 

グリーザは空中に浮かび上がると回転しながら空を飛び、街を破壊していく。そして飛んでいる内に先程の球体状の姿である第一形態に変化するとビルを貫きながら空を飛んでいた。そして煙の中から人型となった第二形態になりながら体をゆらゆらさせている。

 

「フヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ‼︎」

 

ハルキとリク、ミコ達はその姿を必死に追っている。そして追い付いた時、グリーザの破壊跡を見て絶句せずにはいられなかった。

 

「何てヤバい怪獣なの・・・あの怪獣は何・・・。」

「あれこそ虚空怪獣グリーザ・・・かつてエックスさんがやっとの思いで倒した全てを無に返す怪獣で・・・宇宙の穴そのものだ・・・。」

「あ、あの怪獣が宇宙の穴⁉︎じゃあ放っておけば‼︎」

「この世界そのものが無に飲み込まれてしまう‼︎」

「そんな‼︎」

「俺達で止めましょう‼︎」

「行くよ、ハルキ君‼︎ジーっとしてても‼︎」

「「ドーにもならねえ‼︎」」

 

2人はウルトラゼットライザーを取り出しすと、引き金を引いてヒーローズゲートを開く。ミコ達は不安そうな顔でハルキを見る。

 

「は、ハルキ‼︎」

「?」

「気を付けて・・・ね。」

「ああ‼︎」

 

マコの言葉に答えると2人はヒーローズゲートに突入してゼットライザーにアクセスカードを装填する。

 

〈Riku Access Granted〉

〈Haruki Access Granted〉

 

2人はそれぞれ変身に必要なウルトラメダルを取り出してゼットライザーに装填する。

 

「宇宙拳法、秘伝の神業!!ゼロ師匠、セブン師匠、レオ師匠!!」

「ライブ、ユナイト、アップ‼︎ウルトラマンギンガ‼︎ウルトラマンエックス‼︎ウルトラマンオーブ‼︎」

 

〈GINGA〉、〈X〉、〈ORB〉

〈ZERO〉、〈SEVEN〉、〈LEO〉

 

「集うぜ、キラ星‼︎ジイイイィィィィド‼︎」

『ご唱和ください、我の名を!ウルトラマンゼェット!』

「ウルトラマンゼェェェット‼︎」

 

ULTRAMAN GEED GALAXY- RISING

ULTRAMAN Z ALPHA - EDGE

 

アルファエッジの姿のゼットとギャラクシーライジングとなったジードが降り立つと同時にグリーザに向かって構える。グリーザも2人のウルトラマンに向かって体をゆらゆらさせながら近づいて来た。まずはジードが膝蹴りを放つ。しかし、ジードの攻撃はグリーザの体を擦り抜けた。次はゼットが手刀を放つもゼットはグリーザの体を擦り抜ける。

 

「嘘ぉ⁉︎擦り抜けたぁぁ⁉︎」

「熱量も質量もない無の存在だって聞くけど・・・どうやら本当みたい・・・。」

「ちょっと待って下さい‼︎そんな怪獣にどうやって勝つんですか⁉︎」

「分からない・・・けど、今はハルキを信じるしかないですって‼︎」

「ハル・・・。」

 

ミコ達が不安な声を上げる中、グリーザの背中から紫色の光の触手のようなものが放たれる。ゼットとジードは何とかその触手を手刀で捌くがグリーザはあっという間にジードの後ろに回り込む。そしてジードを押し飛ばした。

ゼットは今度はこちらに向かってきたグリーザに蹴りを放つも全く怯む様子は無い。グリーザは右手にエネルギーを集めてゼットを突き飛ばすとゼットの頭を掴み、電流を流し込む。

 

「ジォアアッ‼︎」

「ハァッ‼︎」

 

ジードが腕のカッターでグリーザを斬りつける。斬られたと同時にグリーザは再びジードの後ろに回り込む。そしてジードを押さえるとそのまま腹に蹴りを入れる。グリーザの蹴りを受けたジードは地面に倒れた。

 

「フッヒャッヒャッヒャッヒャッ‼︎」

 

ゼットが今度は胸に正拳を放つがこれも全く効き目が無い。グリーザはゼットの頭を掴むとそのまま放り投げる。そして2人のウルトラマンが再び並び立ったと同時に胸から複数の光弾を形成して2人に放つ。講光弾を何発も受けたゼットとジードはそのまま後退する。

2人が体勢を立て直そうとする一方でグリーザは右手にエネルギーを集めて両手を何度も回転させている。そして力を溜め終えると先程より強力な威力を持つ紫色のエネルギー光弾を放った。

ゼットはアルファチェインブレードを作り、ジードはバリアを張ってそれを防ごうとする。しかし、グリーザの放った光弾は2人のウルトラマンの防御をいとも容易く破った。光弾を受けたウルトラマンの体は大きな火花を上げて地面に吹っ飛んだ。

 

「ジョオオオ⁉︎」

「グアッ⁉︎」

「ハル‼︎リク‼︎」

「ヤバい・・・ウルトラマンが2人掛かりで歯が立たないじゃないのよ・・・。」

「一体どうすればいいって言うの・・・。」

 

ミコ、マコ、サチコの3人が悲痛な顔で口を出す。その時、耳がいいミサオの耳に何かが聞こえてきた。

 

「待って‼︎何か来る‼︎」

「えっ⁉︎ノイズラー、それってどういう事⁉︎」

 

その時、2人のウルトラマンの後ろからグリーザに向かって光線が放たれた。グリーザは即座にバリアで光線を防ぐ。

 

「何?今の光線は⁉︎」

「⁉︎アレは・・・皆さん、アレを見て下さい‼︎」

 

5人の怪獣娘がナナの指差した方向を見るとそこにはかつてゼットが倒したゴルザ、メルバ、超コッヴのが合体して生まれた超合体怪獣『トライキング』がいた。

 

「グオオオオオオオオクワアアアアアアアア‼︎」




デッカー劇場版まであと一息ですね‼︎早く見たいものです・・・それも映画館の大スクリーンで!

怪獣娘×デッカー、本格連載してほしいですか?

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